街全体が見どころ・仏アルザス地方のクリスマスマーケット

フランス東北部のアルザス地方では、11月後半になると街全体がクリスマスの装飾で彩られ、世界中から多くの観光客が訪れます。

人気のホテルは1年以上前から満室になることもあるほどです。ストラスブールやコルマールは日本でも有名で大変賑わうクリスマスマーケットですが、今回は地元フランス人に人気の「カイザーズベルグ」と「オベルネ」のクリスマスマーケットをご紹介します。

目次

1. アルザスのクリスマスマーケットを観光するためのコツ

2. 皇帝の城下町 カイザーズベルグ

3. 美食の街オベルネのクリスマスマーケット

まとめ

1. アルザスのクリスマスマーケットを観光するためのコツ

アルザスのクリスマスマーケットに飾りつけされた街並み

1-1. 開催日程を事前にチェック

アルザスの村々で開催されるクリスマスマーケットは、11月末からクリスマスまでの期間、基本的に週末のみの開催となります。金曜日に開催される村もありますが、開催日程は村によって異なるため、事前に各村役場の公式サイトなどでスケジュールを必ず確認しておきましょう。

1-2. アクセスは車がおすすめ、冬用タイヤに注意

ストラスブールやコルマールといった都市ではなく、アルザスの伝統的な村々のクリスマスマーケットを訪れたい場合、車でのアクセスがおすすめです。パリの空港でレンタカーを借りて、アルザスまでは約4〜5時間。

アルザスの山間部では、冬季にウインタータイヤの着用が義務付けられている道路区間があるため、注意しましょう。

クリスマスマーケットの時期は多くの村で臨時の駐車場が設けられていますが、駐車料金の支払いが現金のみであることが多いため、いくらか現金を持っておくと安心です。

公共交通機関を利用する場合、コルマールを拠点にすると便利です。パリ東駅からコルマール駅まで行けます。コルマールではクリスマスマーケットの期間中、通常のバスのほか、カイザーズベルグを含むクリスマスマーケットを循環するバス(Navettes de Noel)が走っています。

循環バスは事前予約がおすすめです。クリスマスマーケットの期間中は金・土・日曜しか走らないため、注意が必要です。

1-3. 防寒対策は必須、歩きやすい靴で

アルザスは雨や雪が多く、朝晩はとても冷え込みます。クリスマスマーケットは人混みで傘が差しにくいため、防水性のあるコートと、石畳でも歩きやすい靴を選びましょう。

1-4. ホテル・レストランは早めの予約を

アルザスのクリスマスマーケットは欧州ではとても有名で、フランス人の観光客はもちろん、イギリス、イタリア、スペインなどからも多くの観光客が訪れます。

クリスマス時期のストラスブールやコルマールのホテルは1年以上も前から予約する人が多く、クリスマスマーケットの時期の週末は連日満室。できるだけ早めの予約を心がけましょう。

レストランも同様で、早い段階で予約が埋まってしまいます。夜のクリスマスマーケットは冷え込むため、露店での食事だけでは少し物足りなく感じるかもしれません。マーケットで冷えた体をアルザスの郷土料理で温めるためにも、レストランの予約は必須です。

これらのコツさえ押さえれば、アルザスのクリスマスマーケットを楽しむ準備は万端です。

2. 皇帝の城下町カイザーズベルグ

2-1. フランス人も憧れる、絵本のような街並み

カイザーズベルグ(Kaysersberg)は、ドイツ語で「皇帝の山」を意味します。かつて神聖ローマ皇帝が所有していた城が丘の上にそびえ、その周囲に要塞が築かれたと伝えられています。

フランス人が選ぶ「美しい村」の上位にも頻繁に選ばれ、観光地としても栄えている村です。

アルザス特有の木組みの建築の夜のイルミネーション

街を流れる川には中世の石造りの橋が残り、アルザス特有の木組みの建築(コロンバージュ)が軒を連ねます。建物の壁やバルコニーには本格的なデコレーションが施され、街全体がクリスマス一色に。

フランスの多くのクリスマスマーケットでは、使用したマグカップを返却すると代金が戻ってきますが、カイザーズベルグは返却制ではないため、そのまま持ち帰ってお土産にできます。

2-2. 見逃せない、Arsenal hallのクリスマス展示

カイザーズベルグで、ぜひ足を運んでほしいのがクリスマス展示です。Arsenal hallで開催される展示は、毎年テーマが変わります。

アルザスモチーフを使ったパッチワークや刺繍などの布製品の展示

2025年のテーマは、アルザスのモチーフを使ったパッチワークや刺繍などの布製品。伝統工芸の布製品とともに、アルザスの暮らしやクリスマスの様子が展示され、その生活ぶりが垣間見えます。

イエス・キリスト誕生を表す模型「クレッシュ」の展示

展示の最後には、キリスト教で重要なイエス・キリストの誕生を表す模型「クレッシュ」も置かれています。

Office de Tourisme de la Vallée de Kaysersberg

    3. 美食の街オベルネのクリスマスマーケット

    3-1. ビールとワインの街 オベルネ

    オベルネはフランスの地ビール「クローネンブルク」やアルザスワイン、郷土料理シュクルートに使われるキャベツの生産でも有名な、美食の街です。

    オベルネのクリスマスの女の子と男の子のイラスト看板

    国鉄の駅が通っているため、電車でもアクセス可能なのも魅力です。村には6つのワイナリーがあり、天気が良い日はぶどう畑をめぐる散歩もおすすめです。オベルネの村には、主に4箇所のクリスマスマーケットが設置されます。

    3-2. Place de Beffroi:タルトフランベとヴァンショーを味わう

    アルザス名物の白ワインベースのホットワインのかわいいカップ

    Place de Beffroiではアルザスの伝統料理であるタルトフランベ(クリームベースの薄焼きピザ)やソーセージ、スープなどを扱う飲食スタンドがあります。

    このクリスマスマーケットでぜひ試してほしいのが、カルダモンがたっぷり入った、アルザス名物の白ワインベースのホットワイン(ヴァンショー)。また、アルザスで有名なリースリング(Riesling)を使ったパテやスープも絶品です。

    3-3. Place du Marche・Place de l'Etoile:手工芸品と子ども向けアトラクション

    メリーゴーランドやクリスマスツリーほか、手工芸品の展示

    街中心部のPlace du Marcheにはメリーゴーランドやクリスマスツリーのほか、手工芸品のお店が並びます。

    列車の乗り物やサンタクロースの家があるPlace de l'Etoile

    子ども向けには、列車の乗り物やサンタクロースの家があるPlace de l'Etoileがおすすめです。

    Office Du Tourisme d'Obernai

    • 所在地:1 Pl. Beffroi, 67210 Obernai, France
    • 開催時間:14:00~17:00
    • 定休日:土・日曜
    • 公式サイト:Office Du Tourisme d'Obernai

    3-4. 観光局主催のツアーもチェック

    市の観光局はクリスマスマーケットの時期に毎年さまざまなツアーを企画しています。2025年には、ガイドツアーに加え、アルザスで有名なクリスマスのお菓子を食べ歩くツアーなども開催されました。ぜひ、観光局のホームページをチェックしてみてください。

    まとめ

    今回はアルザスの伝統的な村で開催されるクリスマスマーケットを紹介しました。クリスマス仕様に装飾されたアルザス特有の建築物は、おとぎ話の中に足を踏み入れたかのような、非日常の体験を提供してくれます。

    毎年、世界中から多くの観光客が訪れるため、早めの計画が大切です。ぜひ、クリスマスの旅行先として、アルザスのクリスマスマーケットを訪れてみませんか?

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    Saori K. Courtois

    西アフリカ在住の国際公務員。アフリカの日常的観光スポットから~旅行に役立つ情報まで幅広くお届けします。

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