標高3,000mの絶景!「Glacier 3000」で絶景吊り橋と氷河体験|スイス

<TOP画像:「Glacier 3000」で一番人気の歩行者用吊り橋「ピーク・ウォーク」>

昨今の温暖化でスイスの夏も年々暑くなり、30℃を超えるのが当たり前に。
クーラーが存在しない我が家では、扇風機1つで毎年の夏を生き延びていますが、厳しい暑さがこうも続くと一日で良いから標高の高い場所へ行きたくなります。

目次

ピヨン峠から標高3,000mのセ・ルージュへ!

そんな夏の終わりに訪れたのが、スイス南西部ヴォー州にあるレ・ディアブルレ(Les Diablerets)という村にあるピヨン峠(Col du Pillon/コル・デュ・ピヨン)。

この峠は標高1,500m以上の場所にあるのですが、今回はここからロープウェイでさらに標高が高い、セ・ルージュ(Scex Rouge)という山まで行きます。

ピヨン峠から山頂へ向けて出航する大型のロープウェイゴンドラ
<これからこの大きなゴンドラで出発!>

ロープウェイ横に駐車場があり、1日最大5スイスフランで利用できますし、公共交通機関で来る場合は黄色いポストバスがグシュタードから運行していて便利です。

ちなみにロープウェイはスイスパスやスイストラベルパスで半額になりますよ。

途中、カバーヌ(Cabane)駅で乗り換え、出発地からは15~20分ほどで頂上駅のセ・ルージュに到着です。

ちょっぴりドキドキ?!吊り橋「ピーク・ウォーク」を渡る

セ・ルージュに到着した途端、ヒヤッとした空気を感じました。この日、平地では気温が約22℃でしたが、セ・ルージュの気温は9~10℃ぐらい。

Glacier 3000の施設とアクティビティ全体が描かれた案内マップ
<「Glacier 3000」のマップ>

頂上には「Glacier 3000」という施設があり、レストランやギフトショップはもちろん、さまざまなアクティビティが体験できるようになっています。

山頂から見下ろすスイスの大自然と小さく見えるロープウェイゴンドラ
<どこまでも続く壮大な景色の中で、ゴンドラがオモチャのように小さく見えます>

さっそくウキウキしながら歩いていると、空気の薄さから息苦しさを少し感じました。ゆっくりのんびり進まないと高山病になりそう。

そこで休み休み写真を撮ったり、絶景をエンジョイしたりしていました。

山頂の先に見えてきた徒歩用の懸垂橋ピーク・ウォーク
<向こうの方に吊り橋が見えてきました>

まず目指すのは、もちろん吊り橋の「ピーク・ウォーク(Peak Walk)」。

ピーク・ウォークへ続く山肌に沿った長い急勾配の階段
<天まで続く(?)急勾配の階段...がんばれ私!>

「ピーク・ウォーク」にたどり着くには、まず長い階段を上っていくのですが、天にまで届いてしまいそうな勾配が。

崖と崖の間に架けられた幅80cmの細長い吊り橋ピーク・ウォーク
<吊り橋の長さは107mで、幅は80cmあります>

階段を上り切ったら目の前に伸びる吊り橋が見えました。しかしこの日は風が結構あり、吊り橋がぐらぐらと揺れています(怖)

吊り橋ピーク・ウォークの上で景色を楽しみながら歩く観光客
<我々夫婦とは異なり、楽しげに吊り橋で写真や動画を撮っていた人たち>

平気で記念撮影を楽しむ観光客も多かったのですが、私と夫は「揺らさないでよ!」「揺らしてないって!」とモメつつ、夫婦共にへっぴり腰でヨチヨチと橋を渡りました(笑)

吊り橋を渡った先の展望台に設置されたティソ(Tissot)の巨大な時計
<大きなティソの時計がありました>

吊り橋を無事渡った先で、老舗ウォッチメーカーのティソ(Tissot)の巨大時計がお出迎え。

ちなみにティソはこのピーク・ウォークのスポンサーです。

地球温暖化で消えゆく氷河

さて、今回私たちが特に体験してみたかったのがセ・ルージュ氷河の上を歩くこと。

セ・ルージュ氷河へ向けて移動する観光用の屋外リフト
<リフトに乗れば、氷河へも楽ちんに行けます>

氷河まで歩いて降りていくことも可能ですが、リフトだと簡単に下まで行けます。ちなみにここの氷河は、年間を通して誰でも歩くことができるのだそう。

夏の暑さで積雪がなくなり地肌がむき出しになったセ・ルージュ氷河
<地表がむき出しになり、薄くなっていた氷河>

それにしても十数年前にセ・ルージュ氷河を訪れた時は、初冬に来たからというのもありますが、もっと氷河の面積が広くて、積雪も多かった記憶があります。

しかし今回、夏の氷河はどことなく痛々しく見えます。
氷河そのものが薄く、地肌が見えているところも。そして降雪量が少なく気温も高いため、積雪はなく、まるで春の雪解けの時期のようにじゅくじゅくとしています。
おそるおそる氷河の端の方を歩いてみました。防水のしっかりした靴ではないと、氷河を向こうまで突っ切って歩いていくのは難しそうです。

融解を防ぐために氷河の表面にかぶせられた白い断熱不織布シート
<氷河のあちこちに掛けられた布が、なんだか大きな絆創膏に見えてしまう...>

さらに気になるのは、氷河のあちこちに掛けられた白い大きな布たち。この白い不織布のシートは断熱性があり、氷河の表面を覆うことで太陽光を遮断し、氷河の氷の層や雪の融解を遅らせる効果があるのだそう。
毎年春の終わりから初秋頃まで、スイス国内にある氷河にはこういった掛けられた場所がいくつもあります。

しかし、スイスの氷河が融解していく量が膨大かつ速すぎるため、白い断熱シートによって保護される氷の量は微々たるもの。現在の気候変動と気温上昇で、セ・ルージュの氷河は2035年までに消滅すると考えている氷河学者もいます。

絶景を堪能しながらのランチタイム

そうこうするうち、ランチタイム!

ここにはレストランがいくつかあるのですが、そのうちのセルフサービスレストラン「Le 3(ル・トロワ)」でお昼ご飯にすることにしました。

レストランLe 3の大きな窓から見えるアルプスの山々と青空
<窓から見える、絵画のような風景にうっとり>

テーブルに置かれているQRコードから注文するか、レジで直接注文し、自分が座っているテーブルの番号を言うと、後でスタッフが持ってきてくれるシステム。

レストランの窓越しに見える吊り橋風景とテーブルに並ぶランチ
<吊り橋を渡る人たちを眺めながらランチ>

さっそく吊り橋がよく見えるテーブルをゲットし、パノラマビューとランチを存分に楽しんだのでした。

それにしても、ランチの量は思ったよりかなり多かった...(でも完食)。

ル・トロワ(Le 3)

まとめ

「Glacier 3000」は半日ぐらいあれば十分楽しめる場所でした。

そして今回、時間がなくて乗れなかったのが「アルパインコースター(ミニジェットコースター)」。

氷河の横に設置されたレーンを滑走するアルパインコースター
<氷河の横でアルパインコースターを楽しむ人々>

別料金がかかりますが、皆さん結構なスピードで滑っていて、スリルを求める人にはぴったりのアクティビティだなあ、と思いました。

次回、夏に訪れることがもしあれば、ぜひ乗ってみたいと思います。

※この情報は2026年8月現在のものです。

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小島瑞生

1998年~2009年まで暮らしたアイルランドから、2009年スイスへ移住。面白そうなコト・モノを求め、スイス国内や欧州の国々をウロウロしながら、雑誌やウェブサイト、ラジオ等のメディアに様々な情報を発信中。趣味は旅行とハープ&ピアノ演奏。

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