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世界遺産の旧市街だけじゃない!スイス・ベルンの魅力とは??

1983年に旧市街がユネスコの世界遺産に登録されたスイスの首都・ベルン。その中世の街並みにも魅かれたけれど、アインシュタインがこの地に住んでいるときに特殊相対性理論などの論文を発表したと知り、さらに興味が湧きました。
常人には計り知れない頭脳を持つアインシュタインが過ごした街を、氏のように思慮深く巡りたいと意気込み、いざベルンへ。が、街に着いたら、そんな落ち着き払ってはいられないくらいベルンにときめき、終始高揚しまくっていました。
丸2日間歩き倒した筆者が、心をわしづかみにされた街の魅力をお届けします!
目次
- 気分高揚ポイント1. 旧市街に謎(?!)の地下がある
- 気分高揚ポイント2. アインシュタインの面影が息づく街
- 気分高揚ポイント3. アーレ川のほとりに本物のクマ!
- 気分高揚ポイント4. 連邦議事堂の真ん前でマーケット開催
- 気分高揚ポイント5. こんなところに!?道ばたアート
- まとめ
気分高揚ポイント1. 旧市街に謎(?!)の地下がある
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アーレ川にコの字型に囲まれたベルン。ローゼンガルテン(Rosengarten)などの高台から見下ろすと、ブラウン系屋根の建物が整然と建ち並び、川に掛かる橋にはトラムなどが走る、圧巻ながらのどかな景色が見渡せます。
旧市街には、1405年に起きた大規模な火災を機に建設された長さ6kmものアーケードがあり、おしゃれなセレクトショップやカフェ、凝ったショーウィンドウの薬局、古めかしいパン屋などがズラリ。
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<高台が四方にあるので、色々な視点から旧市街を望めます>
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<石造りの建物の地上階がアーケードになっています。横道もあって、別の通りに出られます>
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<約220種のバラをはじめ、春から秋にかけてさまざまな花を楽しめるローゼンガルテン。日本の桜も!>
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<ドアが閉まっている店が多かったけれど、ポスターのお店が開いていた!>
そんな中、気になったのが、アーケードから道路側に少し迫り出した地上にある斜めのドア。一見怪しげだけど、じつはフォトギャラリーやブティックなど食指が動くショップ揃い。
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<階段を降りていくそばからワクワクが止まらない>
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<商品だけでなく、奥にはソファや画材などが配され、芸術家のアトリエに入り込んだかのよう>
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<ステッカーやポストカード・大型ポスターなど、さまざまなサイズで好みのデザインを選べます>
アートショップに足を踏み入れると、映画に登場するような内装から、もうすでに素敵!オリジナリティーの高いポストカードやポスターなどがラインナップされ、オーナーらしき店員さんが作品を描きながら、接客をしてくれたのが印象的でした。
気分高揚ポイント2. アインシュタインの面影が息づく街
20世紀を代表する物理学者、アルベルト・アインシュタインは、20代の7年間をベルンで過ごしました。アーレ川周辺を想いにふけりながら散策し、雨の日でも濡れずに歩けるアーケードを賞賛したり、仲間たちと"アカデミー・オリンピア"という討論グループを作って、哲学や物理を議論したり。
氏は、こよなく愛するこの街で、スイス特許庁(現在はスイス連邦知的財産庁)に勤めるかたわら、1905年、独自に研究していた特殊相対性理論など4つもの論文を発表。
後に、1905年は"奇跡の年"と呼ばれるように。街のあちこちにアインシュタインの面影が残されており、氏の輝かしい偉業に、この街がちょっぴり貢献してるのでは?と感じました。
アインシュタインハウス ベルン(Einstein Haus Bern)
ベルンで結婚したアインシュタインが妻ミレヴァとともに移り住んだ家で、現在は記念館として一般公開されています。
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<こぢんまりしたリビング。落ち着いた調度品が配され、アインシュタインがくつろいでいる姿が目に浮かぶ>
当時そのままの螺旋階段を上がって2階にいくと、寝室とリビングがあり、一家が使っていた家具などを展示しています。
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<現在は記念館の受付となっている寝室。3階にはアインシュタインの生涯や業績を紹介する展示、映像スペースが>
息子ハンス・アルベルトの誕生、論文の発表など、重要な人生の節目をこの家で迎えているのが感慨深い。
Einstein haus Bern
- 所在地 : Kramgasse49 3011 Bern
- 開館時間 : 10:00〜17:00(最終入館 16:45)
- 入館料 : 大人8CHF、学生・シニア6CHF、子供(8〜15歳)5CHF
- 閉館日 : 基本的にはなし(2026年は12月19日)
- 公式サイト : Einstein haus Bern
ベルン歴史博物館/アインシュタイン・ミュージアム
ベルン歴史博物館内に併設された、アインシュタインのミュージアム。
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<旧市街から橋を渡った静かなエリアに佇んでいます>
約1000平方メートルもの展示スペースでは、約550点のオリジナル資料や、70本の映像、アニメーションを通じて、天才物理学者の生涯が紹介されています。
私生活と仕事の両面にスポットを当てているため、氏の人間性が浮き彫りに!
Bernisches Historisches Museum/Einstein Museum
- 所在地: Helvetiaplatz5 3005 Bern
- 開館時間:10:00〜17:00
- 入館料:大人18CHF、割引16CHF、子供(6〜16歳)9CHF
- 閉館日:月曜、祝日(2026年、11月23日、12月25日)
- 公式サイト:Bernisches Historisches Museum/Einstein Museum
旧スイス特許庁
1902年、アインシュタインは大学の友人の紹介でスイス特許庁に就職。特許出願された発明品の可否を行う審査官の職に従事しました。
スイス特許庁は、現在、スイス連邦知的財産庁となり移転していますが、元の建物は、旧市街に残されています。
街のランドマーク、時計塔(Zytglogge)から徒歩5分ほどのところにあるので(SpeichergasseとGenfergasseの角にある建物)、観光の際にぜひチェックしてみてください(筆者は行きそびれてしまいましたが...)。
ベルン大学(Universität Bern)
特許庁で働きながら、1908年、ベルン大学で私講師として教壇に立つようになりました。講義数が少なく薄給でしたが、1909年にチューリッヒ大学の助教授になるまで勤めあげました。
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<ベルン中央駅からすぐ近く。芝生には、学生だけではなく、地元の人がくつろぐ姿も>
Universität Bern
- 所在地:Hochschulstrasse6 3012 Bern
- 公式サイト:Universität Bern
ローゼンガルテン(Rosengarten)
眺望豊かな小高い丘の上にあるローゼンガルテンには、アインシュタイン!......の銅像が座っているベンチがあります。美しい旧市街をバックに、アインシュタインと記念写真はいかがですか?
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<クマ公園側から上がってくると、アインシュタインベンチに近いです>
ローゼンガルテン
- 所在地:Alter Aargauerstalden31b 3006 Bern
- オープン期間 : 通年
- 料金:無し
- 公式サイト:Rosengarten
気分高揚ポイント3. アーレ川のほとりに本物のクマ
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ベルンには「街の名の由来になった」という伝承があり、市の紋章や州旗にも描かれているのがクマです。
街のあちこちにオブジェがあるだけでなく、なんと本物のクマが飼育されている公園まであります!旧市街の街並みとともに間近でクマが見られるのが、不思議な感じ(笑)。
ベルン名物のお菓子ももちろんクマです。
クマ公園(Bären Park)
ヒグマたちが暮らすのは、ニーデック橋(Nydeggbrücke)のたもと、アーレ川に沿った斜面にあるクマ公園。
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<筆者は公園の上部から見学しましたが、川沿いの遊歩道からもクマを見ることができます>
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<この日姿を現したのは1頭のみだったけど、動きやしぐさが可愛かった〜>
フェンスで囲まれた約5000平方メートルの敷地には草木が生い茂り、そこを3頭のクマが自由に歩き回り、野生のクマと同じように自力でエサを探します。
目の前には愛くるしいクマ、ふと視線を上げれば旧市街が望めるぜいたくスポット。
クマ公園
- 所在地:Grosser Muristalden6 3006 Bern
- オープン期間:通年(11月〜3月中旬頃は巣穴で冬眠しています)
- 料金:無し
- 公式サイト:Bären Park
ベルナー・マンデルベアリ(Berner Mandelbärli)
ベルン名物のスイーツは、「Berner(ベルンの)」「 Mandel(アーモンド)」「Bärli(小さいクマ)」というネーミングそのまんま。
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<Beck Glatz Confiseurで購入。併設のカフェで食べたパンやケーキも美味しかった!>
クマの形をしたアーモンドの焼き菓子です。一見フィナンシェのようだけど、それよりもザクっと重めで、マジパンのような味わいが口に広がります。
さまざまなお店から発売されていますが、元祖といえば、老舗ベーカリー「Beck Glatz Confiseur」。ベルン市内で数店舗展開しています。
>>Berner Mandelbärliの公式サイトはこちら
気分高揚ポイント4. 連邦議事堂の真ん前でマーケット開催
ベルン各所で開かれている青空市場、何とその一つが、連邦議事堂(Bundeshaus)真ん前の広場。政治家が集まる場所だけに、厳重な警備がされているかと思いきや全くなし。
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<連邦議事堂と市場という意外な組み合わせだけど、地元民にはおなじみ。ほのぼのとした空気が流れています>
買い物客や近くの幼稚園児たちで賑わう中、議事堂の職員が颯爽と通り抜けて行くという光景が限りなくシュールでした(笑)
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<チーズ屋のおじさんと話し込む子どもたち。おじさんの目が優しかった>
市場に並ぶのは、有機農園の果物や野菜、焼きたてのパン、バラエティ豊富なチーズ、新鮮なお肉、色鮮やかなお花など。
これらを吟味するのはもちろん、お店の人とお客さんのやりとりを見ているのも楽しい。
ベルナー・ウィークリーマーケット(Berner Wochenmarkt)
- 所在地:Bundesplatz 3003 Bern
- 営業日:火・土曜
- 営業時間:朝〜12時頃
- 公式サイト:Berner Wochenmarkt
気分高揚ポイント5. こんなところに!道ばたアート
旧市街のカジノ広場(Casinoplatz)で風変わりなアートを発見!これは、芸術家ルチアーノ・アンドレアーニによるブロンズ彫刻で、"Kopflos"という作品です。
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<ぱっと見、アートとはわかりにくいけれど、ベルン市民に地味に愛されてます>
「Kopf(頭)」「 los(ない)」という名前の通り、頭がない足だけの人間。公式には発信されていませんが、この彫刻が作られた80年代の無思慮な政治を反映したもの、「道を歩く時は頭をあげろ」というメッセージといった解釈もあるようです。
まとめ
王道からニッチなものまで紹介しましたが、皆さんの心に刺さるものはありましたか?
仕掛け時計が設置された時計塔、大聖堂や牢獄塔、さまざまな装飾柱がついた11の噴水など、ベルンといえばの観光スポットはあえて外していましたが、今回紹介したスポットを巡っていくと、それらのスポットもほぼ網羅できてしまいます。
こぢんまりした街なので、たくさん歩いて、お気に入りスポットでのんびりしてくださいね。
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大越理恵
- ドイツ生まれの日本人夫にくっついてドイツへ移住!したものの、何年住んでもドイツ語初級なフリーライター。おさんぽ旅が得意。街の匂いや雰囲気、ちょっと傾いた建物、へんてこな模様、かわいいマンホールのフタなどなど。果てしない寄り道をしながら見つけた、ドイツの風景や日常、あれこれをお届けします。



























