

伊豆大島の中央にそびえる三原山。
直径300〜350mの火口をぐるりと歩く「お鉢巡り」や奇岩が並ぶ「ジオ・ロックガーデン」、そして日本で唯一地図上に"砂漠"と表記されている「裏砂漠」など、活火山ならではの景観を味わえるトレッキングコースをご紹介します。
目次
- 三原山の注意点
- 港からテキサスコースの入り口へ(三原山登山ルート)
- 森を抜け温泉ホテルコースとの分岐点へ(三原山登山ルート)
- 寄り道ポイント:ジオロックガーデンと再生の一本道(火山地形の見どころ)
- 温泉ホテルコースとの分岐点から裏砂漠へ
- お鉢巡りは反時計回りで(火口周遊トレッキング)
- 三原神社の鳥居と奇跡の神社
- 三原山山頂中央火口
- 山頂遊歩道を歩いて三原山頂口へ(下山ルート)
- まとめ:伊豆大島で火山の大地を歩く旅
三原山の注意点
伊豆大島は島全体が活火山です。
出発前に、気象庁の案内「三原山に登る観光客のみなさまへ」を確認し、備えや避難経路を把握しておくことをおすすめします。
港からテキサスコースの入り口へ
岡田港または元町港から「大島公園」行きの路線バスに乗り、大島公園で下車します。時間と体力に余裕があれば、海沿いの「大島公園海岸遊歩道」を歩いて向かうルートも気持ちがいいです。
海岸遊歩道の様子は前回の記事でご紹介しています。
>>過去記事:「岡田港から海岸遊歩道を抜けて大島公園へ|歩いてめぐる伊豆大島」
大島公園第二駐車場方面へ進み、「テキサスコース」の案内板に従うと、森の中へ続くハイキングコースの入り口があります。序盤は木々に覆われた森の中で、階段の多い上り坂です。
茂みの中からゴソゴソと音が聞こえ、茶色い何者かが逃げていく様子が見えました。伊豆大島には小さい鹿のような動物のキョンがいるので、もしかしたらキョンだったのかもしれません。
森を抜け温泉ホテルコースとの分岐点へ(三原山登山ルート)
しばらく歩くと黒い砂利が現れ、どんどん視界が開けていきます。振り返ると遠くに青い海。視界を遮るものがない広い空と開けた景色が広がり、黒い砂利が占める割合が増えていきました。
観光マップでは「テキサスコース〜お鉢巡り・温泉ホテルコース分岐点まで約60分」とありますが、ゆっくり歩く場合は60〜90分ほど見ておくと安心です。
テキサスコース(温泉ホテルコースとの分岐点)
- 所在地:東京都大島町泉津
寄り道ポイント:ジオロックガーデンと再生の一本道(火山地形の見どころ)
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分岐点からそのままお鉢巡りコースへ行くのもいいですが、温泉ホテルコースを歩くのもおすすめです。このコースには「ジオ・ロックガーデン」と「再生の一本道」が含まれていて、片道60分のコースです。
ジオ・ロックガーデンは、溶岩流のしぶきが変形し、黒い奇岩が並ぶエリア。まるで別世界のような景観が広がっています。
ジオ・ロックガーデン
- 所在地:東京都大島町泉津木積場
再生の一本道
「再生の一本道」は、噴火で黒一色だった大地が草原になり、樹木が育ち、森へと変わっていく数百年の過程を辿れます。
- 所在地:東京都大島町泉津木積場
温泉ホテルコースとの分岐点から裏砂漠へ
裏砂漠は、私たちがイメージする砂丘の景色とは異なります。黒砂漠の名の通り黒く、細かい砂ではなく黒い砂利に近い質感です。火山灰や黒い火山礫で、場所によりサイズが異なります。
視界を遮るものがない広い大地に寝そべると、とても気持ちがいい場所です。
所々に大きな岩があるので、岩をテーブル代わりにお茶を淹れ、黒砂漠とその向こうに見える海を眺めながらティータイムを楽しみました。知人はここで凧あげを楽しんだそうです。
お鉢巡りは反時計回りで(火口周遊トレッキング)
テキサスコースと温泉ホテルコースとの分岐点から、お鉢巡りコースへと進みます。前方も後方も景色がきれいなので、ときどき振り返って後ろの景色もチェックしてみてください。
火口を一周するお鉢巡りは約2.5kmで、所要時間は50分程度。煙が上がっている場所が気になったので左方向へ進もうと思いましたが、案内板は反時計回りをすすめていたので従うことにしました。
しばらく歩いて前方に見えてきたのは「大型のアグルチネート」。看板や観光マップでは「マグマのしぶきがくっついた岩」と紹介されています。溶岩流に浮かんで約500m流され、現在の場所に辿り着いたものです。
大型のアグルチネート
- 所在地:東京都大島町野増
三原神社の鳥居と奇跡の神社
大型のアグルチネートがある分岐点の右側には三原神社の鳥居があります。天気がいい日は鳥居越しに富士山が見えるそうですが、この日は見られず残念でした。
1986年の大噴火の際、流れ出た溶岩流が社殿を避けるように左右に分かれて流れたことで「奇跡の神社」と呼ばれています。
三原神社上社
- 所在地:東京都大島町野増間伏上山
三原山山頂中央火口
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1986年の噴火では、マグマがこの穴を満たしてあふれ出たという三原山山頂中央火口。1年後の爆発的噴火で陥没し、お椀型の火口が再生したあと、壁の崩落が進んで現在の形になりました。直径約350m、深さは約200mあります。
周辺には白い湯気が上がっている場所がありますが、これは地下のマグマで水が温められて湯気となり上がっているものです。
三原山山頂中央火口
- 所在地:東京都大島町野増
山頂遊歩道を歩いて三原山頂口へ(下山ルート)
一周して三原神社の鳥居まで戻ってきたら、鳥居の手前にある道「山頂遊歩道」を歩いてバス停がある「三原山頂口」へ向かいます。この道は舗装されているので歩きやすいです。
山頂口からは路線バスで各港まで行けますが、運行期間によってはバスがないこともあるため、事前に大島バスで確認してください。バスの運賃はPayPayが使えて便利でした。
三原山頂口
- 所在地:東京都大島町元町上山
まとめ:伊豆大島で火山の大地を歩く旅
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東京から気軽に行ける離島ですが、三原山で目にする景色は圧倒的な非日常です。黒い大地が森へと変わっていく再生の一本道。火山島の力強い自然を全身で感じられるトレッキングでした。ぜひ、伊豆大島で大自然のダイナミズムを体感してみてください。
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鍋田ゆかり
- バックパッカーで旅したあと房総半島に上陸。自転車キャンプ、犬連れ車中泊、サハラ砂漠、ラクダ、アラブ・イスラム文化、行き当たりばったりな旅が好き






























