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野菜や果物から始まる野菜ソムリエ的旅の組み立て方|北海道・仁木町

<TOP画像:仁木町といえばサクランボが有名!>
野菜ソムリエの私が旅に出ようと思う時は、「気になる農産物の生育を見たい」とか、「それらを育てている生産者にお話を聞きたい」という思いから始まります。
地図を広げてアクセスを確認し、周辺の観光情報を収集して旅のプランを固めていきます。
今回は、札幌にほど近い"仁木町(にきちょう)"への旅"を紹介します。
目次
旅のきっかけ
温暖化の影響で、北海道も年々暑くなる日が早まってきています。以前は、「北海道は梅雨もなく、ベストシーズンは7月」と言われていましたが、7月は結構暑く、6月中旬~7月上旬あたりがとても過ごしやすくなっています。北海道はおおむね、5月のゴールデンウイーク前後から、露地栽培(ハウスではない屋外栽培)がスタートします。その前にハウスで小さなポットに播いた種が少し大きな苗となり、外の畑に1株ずつ植えられていきます。
今年の状況を伺いたくなり、仁木町の生産者さんたちのもとを訪ねることにしました。仁木町は野菜もありますが、果樹園が多い地域なのです。
北海道はデッカイドウ
北海道は日本で一番面積が大きい都道府県で、東西は約500km、南北は約400kmの直線距離があります。都市間の移動に3時間以上かかることも少なくありません。
その面積は、約83,424平方キロメートルにも及びます。国内で一番面積が小さい四国の香川県(約1,877平方キロメートル)の約44個分の大きさに相当します。
ちなみに世界に目を向けてみると、オーストリア共和国の面積が一番近くて約84,000平方キロメートルです。その広い北海道には179の市町村があり、それをエリア分けするワードとして「支庁」(管内ともいう)が使われています。
全部で14支庁あり、天気予報を見る際にとても参考になります。それぞれに、北海道庁の機関である、総合振興局や振興局が設置されています。各局の情報は公式サイトを参考にしてください。
後志支庁にある仁木町の場所とアクセス
「後志」? 読めないですよね。「しりべし」と読みます。北海道民なら見慣れているのですが...。北海道の南西部に位置する後志管内には、全20市町村が含まれています。
仁木町は、余市町や赤井川村、俱知安町(くっちゃんちょう)、岩内町、古平町に囲まれ、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた「フルーツ王国」です。
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<仁木町のイメージキャラクターの「ニキボー」>
老若男女問わず、楽しく収穫体験できる観光農園が多数あります。
仁木町で楽しむフルーツ狩りと農園めぐり
フルーツショップ階楽園
仁木町の旬のフルーツを求めて、私がよくお邪魔するのが、ピンク色が可愛くてよく目立つ直売所「フルーツショップ階楽園」です。
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<多くのリピーターが訪れる「フルーツショップ階楽園」>
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<私も毎年購入するブドウ。訪れるタイミングで品種が変わるのも楽しい>
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<ピカピカつやつやのサクランボ!>
5ヘクタールもの広い園内で、サクランボをはじめ、モモやプルーン、オーガニックのブドウ、ナシ、リンゴなどが大切に育てられ、その時々の旬のフルーツが直売所に並びます。今年は7月1日から販売開始です。
フルーツショップ階楽園
- 所在地:北海道余市郡仁木町北町13丁目1番地
- 電話番号:0135-32-2143
- 公式Facebook:フルーツショップ階楽園
けいら農園
階楽園のすぐ近くにある「けいら農園」は、主にミニトマトを栽培しています。
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<連結ハウスで育てられている中玉トマト>
けいら農園では、北海道では珍しい『連結ハウス』を使用しています。雪が多い北海道では単体のハウスが一般的ですが、ここでは何棟も連結しているハウスがいくつかあります。なぜ、北海道で連結ハウスが珍しいのか。それは雪の問題に大きく関係しています。
夜に雪が降り、太陽が出ると雪は少し溶けます。上部に積もった雪をそのままにしておくと、雪の重みでハウスがつぶれてしまいます。そのため、通常はハウス同士の間隔を適度に空け、屋根から落ちた雪が横に落ちるように建てられています。
しかし、その落ちた雪も放置すると、今度は横からその雪の圧力でハウスが壊れてしまいます。つまり、雪の多い地域では、ハウスに何もなくても「除雪」という大きな仕事が発生するのです。こうした事情を知っていたので、なぜ、ここに連結ハウスがあるのかを、計良さんに尋ねてみました。
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<脱サラで始めたトマトを中心とした野菜栽培をしている計良さん>
「このハウスは、もともとはブドウ栽培用だったんだよね。仁木町は果物づくりが盛んだったから。でも、ブドウの生産者も増えてきたので、僕は中玉トマトを作ることにしたんだ」と。
現在は、大玉トマト、贅沢トマト、ミニトマト(ほれまるやアイコほか)のほか、トマトの旬が終わったら長ネギも栽培。
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<右が贅沢トマトジュース、左がほれまるジュース>
けいら農園のトマトの評価は高く、2025年1月には日本野菜ソムリエ協会が主催する野菜ソムリエサミットで、贅沢トマトジュースが金賞、ほれまるジュースが銀賞を受賞しています。
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<長女がデザインしたロゴが目立つ看板>
計良さんはいろいろな工夫をして経費を節減しています。現在は、自作のソーラー発電システムを使った空気膜ハウスを9棟稼働させており、これにより暖房費の削減効果が大きく、最大で通常のハウスの半分になることもあるそうです。この技術は、農業新聞の技術大賞を受賞しています。
ちなみに、けいら農園のトマトのほとんどはスーパーや飲食店で取引されていますが、時期が来ると、前述の階楽園でも販売されますので、要チェックです。
けいら農園
- 所在地:北海道余市郡仁木町砥の川97番地
- 電話番号:090-9750-1608
- 公式Facebook:けいら農園
ワイン好きが集合する仁木町ワイナリー巡り
仁木町は、隣町の余市町とともに国の構造改革特別区域法による『NIKIワイン特区』、余市町は『北のフルーツ王国よいちワイン特区』の認定を受け、ワイン醸造の新規参入者への支援も行われています。
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<NIKI Hills Wineryから見下ろした景色>
2026年3月現在、仁木町には7軒のワイナリーがあります。中でも、ブドウ畑と余市湾を一望できる丘にあるレストランや宿泊施設を併設した大規模な滞在型ワイナリー「NIKI Hills Winery」や日本で初めてオーガニックワインの認証を取得した栽培・醸造所である「ドメーヌ・ICHI(いち)」などが有名です。
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<こちらは私が参加した年のリーフレットです>
ワイン好きのイベントも多数開催!中でも、ワインと食の感謝祭「ワイリングウォークフェスNIKI」(ワイリングウォークフェスNIKI実行委員会主催)には全国各地からも大勢の人が参加します。
今年も7月12日に「ワイリングウォークフェスNIKI 2026」が開催されます。仁木町旭台地区のワイナリーや飲食店を巡りながら、仁木町産ワインとペアリングフードを楽しむもの。
特に旭台地区は徒歩圏内にいくつものワイナリーが集約し、ブドウ畑が広がる美しい景色を楽しむことができる魅力的な地域です。すでに申し込みの締め切りは終了していますが、今年も昨年同様に抽選で500名の参加が予定されています。
>>【ワインと食の感謝祭】ワイリング ウォーク フェス NIKI 2026についてはこちら
ワインを飲まれない方にはこちらはいかがでしょうか?
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<可愛いニキボーグッズ>
仁木町観光管理センターには仁木町特産加工品や特産品お土産などの販売があり、地域のフルーツを使ったジェラートやソフトクリームなども提供しています。
仁木町観光管理センター
- 所在地:北海道余市郡仁木町北町8丁目17
- 電話番号:0135-32-2180
仁木町の観光スポットも楽しむ
仁木町の観光スポットをご紹介。御朱印を集めている方にはこちらがおすすめ。
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<ワイン神社ともいわれる仁木神社>
果樹園や畑の途中にある「仁木神社」。本神社は1879(明治12)年、旧徳島藩家臣仁木竹吉が先達となり、117戸の開拓移民を率いて本町に移住した折に、郷土の守護神であった八幡社・祇園社・地神社を地域ごとに鎮斎したのが創祀です。
2003年に御鎮座百年式年大祭を行い、現在に至っています。
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<手水舎ではワインのボトルから水が注がれています>
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<石灯篭にもワインボトルやグラスがモチーフになっています>
おみくじをはじめ、至るところにワインにまつわるものが配されているのが、「ワイン神社」といわれる所以です。
これからいろいろな農産物の旬を迎える北海道。ワインやフルーツ好きには仁木町は外せないエリアですね。
仁木神社
- 所在地:北海道余市郡仁木町南町2丁目14
- 電話番号:0135-32-2170
- 公式Facebook:仁木神社
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吉川雅子
- 札幌生まれ、札幌在住。2003年に北海道で最初の野菜ソムリエとなる。現在は野菜ソムリエ上級プロ、青果物ブランディングマイスター、フードツーリズムマイスターなどの資格がある。
野菜や果物が好き。形や色、におい、育って行く過程、美味しさ、そして健康に良いこと。だから興味のある農産物のところに出かけ、その魅力を見聞きし、さらにお楽しみはお取り寄せ。それらを使って料理するのも好きです。



























