【ボリビア】ウユニ以外!隠れスポット・サマイパタで楽しむ絶景

ボリビアと言えば、ウユニ塩湖があまりに有名すぎるせいで他の魅力あふれる都市が忘れられがち。

とはいえ、ボリビアにはウユニ以外にも絶景を楽しめる自然豊かな観光地が数多くある。

日本から見ると地球の反対側にあるボリビアだが、ウユニだけ見てとんぼ返りではもったいない!ということで、今回はウユニ以外の隠れ観光スポット・サマイパタを紹介しよう。

目次

1. サマイパタへの行き方

サマイパタは、サンタクルスを西へ3時間ほどバスで走らせた場所にある小さな町だ。サンタクルスからバスやトルフィーと呼ばれるミニバスが出ている。今回私たちはトルフィーを使用。

計7人の乗り合いで一人30 Bs (公式レートで7Bs=US1ドル)もしくは一台貸し切りにすると150Bsだった。特に予約は必要ないので、サマイパタまで行きたい時に乗り場まで行って、人が集まれば出発という感じだ。

サマイパタまでの道路はきれいに舗装されていて特に乗り心地は悪くないが、紆余曲折する山道を進むので、車酔い対策を!

トルフィー会社:Asoc. Transporte El Fuerte

  • 住所:6R24+HF3, Santa Cruz de la Sierra, ボリビア
  • 電話:+59133598958
  • 料金:乗り合いで一人30Bs(サンタクルスからサマイパタ)

2. サマイパタってどんな町?

「サマイパタ」とはケチュア語で「高所からの休息の地」という意味。標高約1,650メートルの高地に位置し、首都ラパスほどの標高はないが、トロピカルな気候のサンタクルスとも異なり、年間を通じて涼しく過ごしやすい気候が特徴的だ。

サマイパタにはおしゃれなカフェやレストランも多く歩くだけで楽しい
<サマイパタにはおしゃれなカフェやレストランも多く歩くだけで楽しい>

緑豊かな山々に囲まれ、夜は天の川を堪能できる「自然のオアシス」のような場所で、ドイツ人やオランダ人など多くのヨーロッパ人がこの地に移住している。それもあってか、小さな町ながらも文化的な多様性を楽しめ、オシャレなカフェやレストランも多い。

さらに、町にはスクレやウユニなど他の都市を目指すバックパッカーが多く、大きなリュックサックを背負った外国人をよく見かける。南アフリカ出身の妻は、バックパッカーも「単に貧しいふりをするのが好きなお金持ち」と厳しい一言。

元バックパッカーの私にしてみれば心が痛い(笑)。でもさまざまな国からやって来た旅人とたわいもない会話をするのは楽しい。

私たちはイスラエル出身で軍を退役して南米を旅している若い男性と、イスラエルやガザの状況、また手りゅう弾が目の前で炸裂した話など生々しい話を聞かせてもらった。

サマイパタ サンタクルス県

3. サマイパタで泊った場所

町には高級ホテルこそないものの、手頃な料金で泊れる宿がいくつかある。私たちが今回泊ったのはYVY CASA HOTEL。ボリビア・コチャバンバ出身のオーナーがドイツ人の妻と共に経営している。

計9人の子どもたちを育てた後、自宅を改造して宿屋を始めたのだそう。一泊350Bsと決して安くはないが、宿は清潔で、スタッフも非常にフレンドリーだ。

他のバックパッカーと情報交換も!
<他のバックパッカーと情報交換も!著者はなぜかここでベルギー人の旅人と「神は存在するか」というディープな激論を交わした。>

宿には常にさまざまな国から来たバックパッカーが集まっており、大きなテーブルを囲んで一緒に朝ごはんを食べられる。オーナーは料理が趣味らしく、野菜をふんだんに使った朝ごはんは健康的でおいしい。

数カ月または数年かけて南米を旅する強者も多く泊っているので、旅の情報交換をするならココ!

YVY CASA HOTEL

  • 住所:a 500 metros de la plaza, Samaipata, ボリビア
  • 電話:+591 76657760 (WhatsApp)
  • 宿泊料金:一泊350Bs~(朝食込み)

4. サマイパタ・アンボロ国立公園でできること

サマイパタの目の前にあるアンボロ国立公園には熱帯雨林とユニークな形をした山々が広がっており、大自然を満喫できるツアーが数多くある。今回は、そのうち3つを厳選して紹介しよう。

1. ユネスコ世界遺産 サマイパタの砦「エル・フエルテ」

インカ帝国以前、おそらく2000年近く前にアマゾン系住民によって建設され、その後インカ帝国(1500年頃)により征服されたと考えられている。

遺跡は大きく見ごたえあり!遺跡から見える周囲の景観も美しい
<遺跡は大きく見ごたえあり!遺跡から見える周囲の景観も美しい>

一つの大きな岩に彫り込まれた遺跡としては世界最大級!大きさは長さ200メートル以上、幅60メートルにも及ぶ。砦と呼ばれているものの、軍事施設というよりはおそらく宗教施設で動物の犠牲が捧げられていたと考えられている。

ユネスコ世界遺産にも登録されているので、サマイパタを訪れる際は是非立ち寄ってみよう。

エル・フエルテ

  • 所在地:R5CJ+J7R, Unnamed Road, Samaipata, ボリビア
  • 入場料金:50Bs (外国人料金)
  • 所要時間:1時間半
  • 公式サイト:エル・フエルテ

2. 巨大シダを見るエレチョス・ギガンデス・ツアー

アンボロ国立公園内の巨大なシダの木を見るハイキングツアー。一年に数ミリ程度しか成長しないため、写真にあるような大きさに成長するには数百年かかるのだそう。

この大きさに成長するのに数百年を要すると言われるシダの木
<この大きさに成長するのに数百年を要すると言われるシダの木>

うっそうと茂るジャングルの中を歩くハイキングツアーで、運がよければサルやジャガーを見ることができる。標高2300メートルまで登るので、サマイパタ市内よりさらに涼しく感じるかもしれない。頂上からの景色も圧巻だ。

エレチョス・ギガンデス

  • 所在地:V4GH+QR6, Samaipata, ボリビア
  • 入場料:20Bs(他ツアーガイド費やタクシー代が必要)
  • 所要時間:2時間半

3. コド・デ・ロス・アンデス(El Codo de los Andes)

穏やかに湾曲したユニークなアンデスの地形を楽しめる中級者向けのハイキングツアー。

山頂からの景色は圧巻!時間をかけて壮大な景観を楽しもう
<山頂からの景色は圧巻!時間をかけて壮大な景観を楽しもう。(撮影:Keisy)>

夕日で赤銅色に染まった山々が波打つように広がる様はまさに圧巻。運がよければ、大空を優雅に舞うコンドルを見ることができる。山の尾根を歩きながら、ハイキングを進め最後に滝を見る一日ツアーと、山頂の景観だけを楽しむ半日ツアーがある。

コド・デ・ロス・アンデス

  • 所在地:Q795+42V, Samaipata, ボリビア
  • 入場料:ツアーに参加し1人20ドル程度~
  • 所要時間:半日ツアーと一日ツアーの二つ有り

5. サマイパタでのツアーガイド

今回私たちは、サマイパタ在住のツアーガイド・キイシーさんにさまざまな場所を紹介して頂いた。美人で優しいケイシーさんはプロのツアーガイドで、英語とスペイン語を話せる

かなり良心的な値段で多くの場所を回って、現地のおすすめレストランなども紹介してくれるので興味のある人は下記にメールし相談されたい。

ツアーガイド:ケイシーさん

まとめ

ボリビアと言えばウユニ塩湖が有名だが、それ以外にも素晴らしい景観を楽しめる場所が幾つもある。サンタクルスからバスでたったの3時間で行けるサマイパタはバックパッカーの休息地。

この記事で取り上げた場所以外にも美しい場所がたくさんあるので、最低二泊はしよう。高山病に悩まされることもなく、大自然を満喫できること間違いなし!

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Shinji Muto

一人旅・海外勤務を経て、現在は南アフリカ人の妻と共に南米パラグアイに在住。3カ国の永住権を持ち、日本語・英語・スペイン語を操る日系アメリカ人が各地の名所を解説します。コトバラウンジ(journal.kotobalounge.com)にてウェブサイトやアプリのローカライゼーション・翻訳も承っています。

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