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大学生が企画した三島ツアーの舞台裏を教えちゃいます!
こんにちは、たびこふれライターのえいたです。
ここ数年、静岡県の三島市を何度か訪れているのですが、すっかり三島にハマってしまいました。三島について書いた記事がこちら ↓
過去記事
三島市は、新幹線利用で東京から1時間足らずでアクセスできるという便利な場所で伊豆半島への玄関口として知られていますが、箱根や熱海といったメジャーな観光地と比べると中継地という印象を皆さんはお持ちかもしれません。
三島市は、富士山の裾に広がる土地で街中をいくつもの富士山の伏流水がせせらぎとなって流れている水の都と呼ばれているところです。この伏流水を使った三島鰻が浜名湖の鰻と肩を並べるほど有名で、他にも水にまつわる観光スポットや名産品がたくさんあります。
実は、それらのまだ皆さんに知られていない観光スポットや名産品を地元の大学生が観光協会とのコラボで 『多くの人にもっと三島の魅力に触れてほしい!』 と2024年12月に限定1本のツアーが企画されました。
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今回は、ツアーの内容の一部と学生によるツアー企画のエピソードをご紹介します。
目次
- 1. 三島はこんなところ
- 2. 三島の魅力をもっとたくさんの人に知ってほしい
- 3. ツアーの企画から募集に至るまで
- 4. ツアーの企画をしてみて分かったこと
- 5. 限定1本の三島ツアーの内容は?
- さいごに
1. 三島はこんなところ
まずは、三島駅から三嶋大社への様子をご覧ください。
白滝公園です。
三島駅から400mのところに森の中の泉のような風景があります。富士山の湧水による池です。
民家の門の前を清流(桜川)が流れます。
桜川沿いの歩道には文人の碑(三島水辺の文学碑)があります。写真は正岡子規の歌碑です。他に司馬遼太郎や芭蕉などがあって、ふと足を止めてみたくなります。
いかがですか?三島駅から三嶋大社まではおよそ1kmの道のりですが、これだけでも水の都と呼ばれる訳がお分かりいただけると思います。
実際に三島を訪れると感じることなのですが、三島駅から三嶋大社までは坂とは言えないまでもなだらかな傾斜が続くのです。まさに 富士山の裾に自分がいるのだと実感する瞬間です!
2. 三島の魅力をもっとたくさんの人に知ってほしい
2-1. どんな学生がツアーを企画したの?
静岡県三島市にある日本大学国際関係学部で観光を学ぶ矢嶋ゼミナール5期生の3年生16名が、地域の自治体や企業と連携して集客やプロモーションを行う活動の一環で三島市を訪れるツアーを企画することになりました。
2-2. 産官学連携を学生はどう捉えている?
実際に私が学生たちから今回の取組について話を伺ってきました。
学生への質問1 産官学連携を皆さんはどう捉えていますか?
学生の回答
- 将来に繋がる体験を得たい
- 社会貢献が出来るかもしれない
- 単なる遊びでなく就職活動に生かせそうだ
- 学生のうちに終わる活動でなく実現感を持っていきたい
学生への質問2 実際に産官学連携をするにあたっての思いを聞かせてください
学生の回答
- 過去のゼミの産官学連携の活動を知っていたので前向きに考えられた
- 企業や相手先に迷惑をかけないか不安もあった
- お互いの協力が必須だと感じた
- 将来やりたいことが見つかるきっかけになると思った
皆さん、しっかりとした考えを持っていて頼もしく感じました。
3.ツアーの企画から募集に至るまで
まずは、旅行会社の社員を講師に招いて、ツアーの企画から募集、そして実施に至るまでのレクチャーを受けました。
3-1. 三島市内の観光スポットやコンテンツの掘り起こしと観光客目線での現地下見
自分たちが学んでいる三島の地を観光という目線でピックアップしていきます。
教室でピックアップした観光素材の中から主だった場所へ下見に行きました。
箱根西麓野菜生産農家を訪問したり、
三島スカイウォークの担当者から説明を受けました。
食事会場の視察です。バスの駐車場の確認もしました。
三嶋大社では宮司様より説明を受けました。
また、団体ツアーで訪れた際の課題や条件など、実際に事業者を訪ねて1つ1つ解決していきました。
3-3. 観光協会や旅行会社へのプレゼンテーション
自分たちが考えたツアー企画を観光協会や旅行会社にプレゼンを行い、プロ目線で日程が滞りなく消化できるか、消費者に対して魅力的に映るかなどの検証を行いました。
3-4. 旅行会社でのツアー募集
学生が企画したツアーの募集は8月中旬から始まりました。
4. ツアーの企画をしてみて分かったこと
募集広告を発表した時点で学生たちの感想を聞いてみました。
4-1. 大変だったこと、苦労したこと
- 学生が魅力と感じる部分とツアー客のギャップを理解するのに苦労しました
- 学生食堂をツアーで利用するため大学との交渉や地元企業との交渉が大変でした
- 大学生がツアーの中でいかに参加者と関われるかを考えることに腐心しました
4-2. 情報発信の大切さを痛感
- 三島だけでなく静岡県の魅力を伝える難しさを感じました
- 他の観光地との差別化をはかるのに苦労しました
- ゼミSNSでの拡散が思ったほどでできませんでした
4-3. ツアーを企画して芽生えた責任感とチーム力
ゼミ生それぞれが自分の役割を理解し、できないことや分からないことを互いに助け合うことで責任感やチーム力を磨くことができ、一体感を高めることができました。
彼らは、実際にツアーを販売し、集客をすることの大変さを今回の活動を通じて理解したようでした。
5. 限定1本の三島ツアーの内容は?
三島スカイウォーク、三嶋大社、みしまコロッケなど、断片的にしか知られていない三島市ですが、三島の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと、阪急交通社の協力のもと企画されました。
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今回、このツアーで利用するホテルや主な観光スポットを訪れましたので、併せてご紹介いたします。
また、観光箇所では学生が参加者に直接三島の魅力を紹介する予定です。
"通常のツアーでは体験できない"新たな出会いが皆さんを待っています。
5-1. 大浴場や部屋から富士山を望める 富士山三島東急ホテル
ツアーで利用するツインルームです。
窓からは天気が良ければ富士山が望めます。約26平方メートルの広さです。
鉄ちゃんでなくてもうれしいトレインビューです。防音はしっかりしています。
大浴場からもパノラマが広がります。
露天風呂からは三島駅を発着する新幹線も見えました。
朝食レストランの大きな窓からも雄大な風景が広がります。
ツーリストラウンジでは学生によるお茶の試飲会を予定しています。
5-2. 三嶋大社と昔ながらの商店街
三嶋大社ではツアー当日は特別参拝を予定しています。
昔ながらの商店街。
町中にも清流が。
5-3. "いずっぱこ"が愛称のローカル電車 伊豆箱根鉄道
のんびり単線をローカル電車が走ります。
三島駅に停車する電車。ツアーでは三島広小路駅から一駅乗車します。
さいごに
産官学連携は、民間企業などの「産」、国や地方自治体の「官」、大学や高校などの教育機関を「学」が、大学などの研究機関の研究成果や技術、ノウハウを企業などが活用するとともに、国や自治体が実用化や産業化への後押しをする取り組みのことを言い、三者が連携して取り組みを進めることから産官学連携と言われています。
今回は、旅行会社の企画担当者の目が届かないニッチな素材を学生目線で掘り起こし、観光協会の後押しで旅行会社とタッグを組んで実現した企画です。
随所に学生が参加者と関わる場面を盛り込んで、参加者の生の声を自分たちの次の活動に繋げる、観光協会や旅行会社はそこから新たなヒントを得る、そのような取り組みを目指しています。
もし、皆さんがこうした取り組みに共感していただけたら、学生たちに会いに来てくださることを期待しています。
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