静岡といえば何だろう? 静岡の観光前に知りたい基礎知識

富士山と桜

静岡といえば、何が思い浮かびますか? まず日本一の山である富士山が思い浮かぶかもしれません。歴史ある温泉地やきれいな海、伝統的なお祭り、人気のレジャー施設やB級グルメの名前も出てくることでしょう。

この記事では、そんな「静岡といえば」で思い浮かぶような観光スポットや代表的なイベント、おすすめのグルメやお土産などを幅広くご紹介します。ぜひ、旅の参考にしてみてくださいね。

目次

<1. 静岡といえば? >

<2. 静岡の観光スポットといえば >

<3. 静岡のお祭りやイベントといえば >

<4. 静岡で有名なグルメ、伝統料理といえば>

<5. 静岡のお土産といえば >

<6. 静岡の方言といえば >

1. 静岡といえば?

静岡県は、太平洋に面し、日本のほぼ中央に位置しています。温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれていて、静岡茶やみかんなどさまざまな特産物が栽培されています。しらすや桜えび、金目鯛、焼津港のカツオなど、豊富な海の幸を味わえるのも魅力的。

静岡県の東部には、熱海温泉や伊東温泉など、有名な温泉地があります。西部には自動車やバイク、楽器など、日本を代表する企業が多いことでも有名です。

2. 静岡の観光スポットといえば

静岡には有名な温泉地や絶景スポットなど、幅広いジャンルの観光スポットがあります。ここでは必ず押さえておきたいスポットを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

熱海温泉

熱海温泉市街
<出典元:写真AC

数ある温泉地の中でも、特に有名な熱海温泉。熱海駅は東海道新幹線の停車駅でもあり、関東方面や関西方面からのアクセスが良好です。

熱海温泉は無色透明・無臭であるのが特徴的で、高い保湿効果や美肌効果が期待できるといわれています。

砂浜のヤシ並木が象徴的な熱海サンビーチでは、年間を通して熱海海上花火大会が開催されています。食べ歩きも楽しい熱海銀座商店街や、自然の中で多様なアクティビティが体験できる初島など、観光スポットが豊富にあります。

伊豆ぐらんぱる公園

伊豆ぐらんぱる公園イルミネーション
<出典元:写真AC

伊豆ぐらんぱる公園は、子どもから大人まで楽しめるレジャー公園です。ドッグランに加え、わんちゃんと一緒に乗れるアトラクションまであり、わんちゃん連れも大満足な時間が過ごせるでしょう。無料遊具から有料アトラクションまで種類も豊富で、中でも往復400メートルのジップラインはスリル満点で大人気。

夜になると「伊豆高原グランイルミ」(期間限定)が園内を彩ります。第8・9・10回イルミネーションアワードの「プロフェッショナルパフォーマンス部門」で全国第1位を3年連続で獲得しており、大迫力のイルミネーションは圧巻です。

伊豆シャボテン動物公園

伊豆シャボテン動物公園カピバラ露天風呂
<出典元:写真AC

世界各国のサボテンや多肉植物が約1,500種類、動物たちが約140種類と、さまざまな動植物にふれあえる人気施設「伊豆シャボテン動物公園」。人気のカピバラをはじめ、さまざまな動物とのふれあい体験やおやつあげ体験が可能です。冬の風物詩である「元祖カピバラの露天風呂」では、かわいらしい入浴姿に癒やされるでしょう。

サボテンや多肉植物は、観賞はもちろん、常時約100種類以上の中から気に入ったものを購入することも可能。自分だけのオリジナル寄せ植えが作れる「サボテン狩り」も人気です。

富士サファリパーク

富士サファリパーク
<出典元:写真AC

富士山のふもとに位置する富士サファリパークは、約60種類・900頭の動物たちが暮らす様子を間近で見られる人気施設です。マイカーまたは園内周遊バスに乗って見学する「サファリゾーン」と、歩いて見学する「ふれあいゾーン」があります。ふれあいゾーンでは、動物とふれあったり、エサをあげたりできます。

「ウォーキングサファリ」や「ミニチュアホースの飼育体験」など、多様なツアーや体験イベントも大人気です。

修善寺

修善寺
<出典元:写真AC

修禅寺(しゅぜんじ)は、伊豆半島の北部に位置する曹洞宗の禅寺です。平安時代初期に弘法大師空海によって開創されて以来、1200年以上の歴史があります。宝物殿には源頼家公肖像画など、貴重な宝物が多数展示されています。ご本尊である大日如来坐像のご開帳時期は、毎年11月です。

周辺には修善寺温泉があり、日帰り温泉が楽しめる施設も豊富にあります。また、大型遊具やSLなどのアトラクションを楽しめる「修善寺 虹の郷」というテーマパークもあります。

  • 住所:伊豆市修善寺964
  • 公式サイト:修善寺

河津七滝

河津七滝初景滝
<出典元:写真AC

河津桜で有名な河津町は、多数の滝があることでも知られています。その中でも特に有名な7つの滝を「河津七滝(かわづななだる)」と称しており、全長850メートルの遊歩道を1時間ほどで巡れます。落差2メートル・幅1メートルのカニ滝から、落差30メートル・幅7メートルの大滝(おおだる)まで、さまざまな個性をもった滝を楽しめるのが特徴です。

川端康成の短編小説「伊豆の踊り子」の舞台になった下田街道のすぐ近くであることから、滝のそばには踊り子と青年のブロンズ像の姿も。周辺にはお土産屋さんやお食事処、温泉旅館などもあります。

浜松城

浜松城
<出典元:写真AC

浜松城は、徳川家康が1570年に築城した城です。天下統一への「出世城」ともいわれ、徳川家康は駿遠経営の拠点として、17年間ほど浜松城で過ごしました。城内には浜松市街を一望できる展望台や、貴重な歴史的資料の展示も。

城のまわりには、市民の憩いの場でもある「浜松城公園」があります。桜の名所としても名高く、春には多くの花見客で賑わいます。公園内の石垣などにまぎれたハート型の石は「見つけられたら、すてきなことがあるかも」と話題になったこともあり、探してみるのも楽しいでしょう。

  • 住所:浜松市中央区元城町100-2
  • 公式サイト:浜松城公園

城ヶ崎海岸

城ヶ崎海岸門脇吊橋
<出典元:写真AC

城ヶ崎海岸は、伊豆半島の東側に位置する約9キロメートルのリアス式海岸です。数多くの岬と岩礁が複雑に入り組んでいて、雄大な景色を味わえます。特に人気なのが、全長48メートル・高さ23メートルの門脇吊橋(かどわきつりばし)。スリルを味わいながらも、美しく壮観な景色を楽しめます。

約3キロメートルの海岸線を歩く城ヶ崎ピクニカルコースは、ファミリーにも人気。ゆったり楽しみたいなら約6キロメートルの城ヶ崎自然研究路コースもおすすめです。

富士山

富士山
<出典元:写真AC

日本のシンボルでもある富士山は、2013年に世界文化遺産に登録され、日本のみならず世界中からも愛されている存在です。標高は3,776メートルを誇り、その美しい姿はさまざまな信仰の対象になったり、芸術作品のモチーフになったりしてきました。また、多くの人が登山にも挑戦しています。

富士山の周辺には豊かな自然を楽しんだり、さまざまな体験ができたりするスポットもたくさんあります。

浜名湖パルパル

浜名湖パルパル
<出典元:写真AC

浜名湖パルパルは、浜名湖畔にあるファミリー向けのリゾート型遊園地です。約25種類のアトラクションや夏季限定のプール、隣接したホテルの日帰り温泉など、子どもから大人まで1日中楽しめる施設が充実しています。

アンパンマンの作者であるやなせたかしさんがデザインしたオリジナルキャラクターは、なんと36種類。園内のあちこちで見かけるので、探してみましょう。

3. 静岡のお祭りやイベントといえば

静岡では、歴史的なお祭りや季節の行事など、さまざまな有名イベントがあります。静岡の代表的なお祭りやイベントをチェックして、それに合わせて旅のスケジュールを立てるのもいいですね。

黒船祭

伊豆半島の南部に位置する下田市では、黒船の来航と開港を記念した黒船祭が毎年行われています。開催期間は、毎年5月の第3土曜日を含む金・土・日曜日の3日間です。期間中は着物姿の人も多く、開港当時の雰囲気も味わえるお祭りになっています。

下田港の4か所から打ち上げられる海上花火は圧巻で、毎年多くの見物客を魅了します。国際色豊かなイベントも豊富で、米海軍や海上自衛隊の音楽隊によるパレードやコンサートも人気です。

可睡斎ひなまつり

可睡斎(かすいさい)ひなまつりは、静岡県の西部に位置する袋井市の禅寺、秋葉総本殿にて開催されるイベントです。毎年1〜3月の期間に、秋葉総本殿の瑞龍閣に32段・1,200体のお雛様が飾られます。他にもさまざまなお雛様やつるし雛などの展示を楽しんだり、精進料理の「特別ひな御膳」を味わったりもできます。

山門前の階段にもひな飾りが並んだり、カラフルな「2,000体のさるぼぼ」(「猿の赤ちゃん」という意味がある「さるぼぼ」という人形)も展示されていたりと、見どころ満載です。

毘沙門天大祭

毘沙門天妙法寺は、静岡県の東部に位置する富士市に1627年に創建されたお寺です。「毘沙門天大祭(びしゃもんてんたいさい)」は毎年2月中旬、旧暦の1月7〜9日に開催されるお祭りで、期間中に毘沙門天王の御尊像を拝んで願い事をすることで大きな功徳があるとされています。

全国各地のだるま屋が出店することでも有名で、日本最大のだるま市としても有名なお祭りです。

河津桜まつり

河津桜まつり
<出典元:写真AC

河津桜まつりは、伊豆半島の南東部にある河津町で毎年2月上旬から約1か月間開催されています。河津桜とは、河津町で2月上旬から咲き始める早咲きの桜のことをいいます。

期間中は河津川沿いの桜並木がライトアップされたり、地元のグルメや特産品が販売されたりと、まち全体が賑わっています。こたつでお花見ができるイベントや、ビールを片手に夜桜を楽しめる桜ビール列車など、多彩な企画があるのも魅力のひとつ。

松川タライ乗り競走

毎年7月上旬に開催される松川タライ乗り競走は、伊東市の夏の風物詩ともいわれているイベントです。温泉街の中心を流れる松川で行われる伝統的なイベントで、直径1メートルのタライに乗り、両手に持ったしゃもじのような櫂で漕いでいくユニークなレースが見どころです。

団体レースや子供レース、海外の方向けの国際レースなど、さまざまなレースが行われます。参加者も観客も一体となって大いに盛り上がるイベントです。

4. 静岡で有名なグルメ、伝統料理といえば

海の幸からB級グルメ、スイーツまで、静岡といえばこれ!というグルメが豊富にあります。ここでは静岡に行ったら外せないグルメや伝統料理をご紹介します。

浜松餃子

浜松餃子
<出典元:写真AC

全国的にも有名な浜松餃子は、円形に並べて焼かれた餃子の上に大量のもやしがトッピングされたスタイルが特徴的。浜松市には餃子専門店だけでも80軒以上、餃子を提供しているその他飲食店を含めると300軒以上もあるといわれています。

餃子店ごとに独自のこだわりをもった餃子を楽しめるだけでなく、自分の店の餃子に合うオリジナルのタレを用意している餃子店も多いので、食べ比べてお気に入りを見つけるのもいいですね。

静岡おでん

静岡おでん
<出典元:写真AC

静岡の代表的なB級グルメとして人気の静岡おでんは、なんといっても牛スジや豚モツなどの旨味が染み出た黒い出し汁が印象的。イワシのすり身で作った黒はんぺんをはじめとした具材が串に刺さっているのも特徴的で、青のりや魚のだし粉をかけて食べます。

専門店や飲食店だけでなく、駄菓子屋でも売っているため、地元の人はおやつ感覚で食べて育った人も多いほど。具材や出し汁はお店によって個性もさまざまです。

富士宮焼きそば

富士宮焼きそば
<出典元:写真AC

富士宮市のご当地グルメとして人気の富士宮焼きそばは、B-1グランプリで2年連続ゴールドグランプリを受賞した殿堂入りグルメとしても有名。一般的な焼きそばと大きく違う点は、コシの強いもっちりとした麺と、肉かすやイワシの削り粉などを入れた独特な味付けです。

店によってオリジナルのソースをブレンドしていたり、具材に個性があったりと、食べ比べてみるのも醍醐味のひとつ。

しらす丼

駿河丼
<出典元:写真AC

しらすの水揚げで名高い駿河湾周辺には、新鮮なしらすを使ったしらす丼を味わえるお店が多く連なっています。禁漁期間である1月中旬〜3月下旬を除き、鮮度が命の生しらすが提供されるお店も数多くあります。

同じく駿河湾の名物である桜えびも一緒に味わいたいところ。駿河湾周辺には生しらすと桜えびが乗った海鮮丼や、生しらす丼と桜えびのかき揚げのセットなどが味わえるお店もあります。

熱海プリン

熱海プリン
<出典元:写真AC

熱海の新名物スイーツとして注目を集める熱海プリン。牛乳瓶のような昭和レトロなパッケージがかわいいと話題になっています。写真映えの良さや気軽に買える手軽さもあり、食べ歩きにもお土産にもぴったりです。

昔ながらのシンプルなプリンはもちろん、温泉まんじゅうが乗ったプリンや、温泉玉子を乗せて食べるプリンなど、温泉地らしい変わり種も人気。

5. 静岡のお土産といえば

静岡といえばこのお土産といった、昔ながらの定番になっているお土産をご紹介しましょう。

うなぎパイ(春華堂)

うなぎパイ
<出典元:写真AC

静岡土産の代表的な存在であるうなぎパイは、発売から60年以上、地元で長く愛されている銘菓です。「うなぎパイって本当にうなぎが入っているの?」と疑問に思う人も多いかもしれませんが、うなぎパイには実際にうなぎエキスが練り込まれています。

バターをはじめとした原材料にガーリックなどの調味料をブレンドして作られており、子どもから大人までどの世代にも愛される味になっています。

静岡茶

本山茶
<出典元:写真AC

静岡の特産品である静岡茶は、お土産としても高い人気を誇ります。静岡の温暖な気候はお茶の栽培に適しており、緑茶の生産量は日本一。ひとくちに静岡茶といっても、地域ごとに茶葉の特性は異なり、その茶葉に合った製法が採用されていることから、風味や味わいの特徴もさまざまです。

特に有名なブランド茶には、本山茶・山根茶・掛川茶・牧之原茶などがあります。複数のお茶を購入して飲み比べてみるのもいいですね。

わさび漬け

日本有数のわさびの産地である静岡では、わさび漬けも古くから親しまれている郷土料理のひとつです。わさび漬けとは、わさびの葉や茎、根を刻んで酒粕に漬けた料理で、ご飯のお供や酒のつまみにぴったりです。

安倍川もち

安倍川もち
<出典元:写真AC

静岡市を中心とした静岡県の中部地域の郷土料理である安倍川もちは、お土産としても人気があります。安倍川もちとはつきたてのお餅にきな粉をまぶしたもので、おやつや軽食として各家庭で食べられてきました。

お土産としての安倍川もちは、きな粉もちと餡もちが定番。小分けされたタイプは日持ちするのでおすすめです。

6. 静岡の方言といえば

静岡の方言は、語尾が特徴的なものが多くあります。「さー」「じゃん」を語尾につけたり、「〜だよね?」の意味合いで「〜だら?」と使ったりします。

また、「だよ」の意味で「だに」と使うことも。「そうだよ」は「そうだに」、「明日は土曜だよ」は「明日は土曜だに」というように、少しかわいらしく聞こえますね。

豊かな自然に囲まれた静岡は、温泉地をはじめ、歴史を感じられるスポットや家族で楽しめるスポット、楽しいイベントや名物グルメなど、何度も訪れたくなる魅力がぎっしり詰まっています。あなたも実際に静岡に行ってみて、自分なりの「静岡といえば」を見つけてみてはいかがでしょうか。

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