静岡・初島への行き方は? 東京、熱海からのアクセス、宿泊事情など

静岡 初島 海からの眺め

静岡県の初島は、熱海から定期船でわずか30~40分で行ける離島。小さいながらも豊かな自然に恵まれた島では、グランピング施設やアジアンガーデンなどのリゾート感満点のスポットに加えて、グルメにアクティビティにと、たくさんの楽しみが待っています。

経由地となる熱海への行き方、そして熱海から初島への行き方を、観光スポットやベストシーズン、宿泊事情なども交えて解説します。

目次

<1. 初島とは>

<2. 経由地:熱海への行き方>

<3. 熱海から初島への行き方>

<4. 初島の定期船利用方法>

<5. 定期船利用に関する注意点>

<6. 初島のベストシーズンは?>

<7. 初島の観光スポットや楽しみ方>

<8. 初島での宿泊事情>

<9. 初島と合わせて楽しみたい観光地>

1. 初島とは

看板 ようこそ初島
<出典元:写真AC

「相模湾の真珠」とも言われる初島は、静岡県熱海市に属する離島。新幹線と定期船を乗り継いで、東京からわずか2時間で行けるリゾートアイランドとして人気を集めています。1周約4キロメートルの小さな島ながら、豊かな自然に恵まれた島内には複合アウトドアリゾート「PICA初島」があり、グランピング施設や温浴施設、アジアンガーデンなど非日常を満喫できるスポットが揃っています。

ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティやアスレチックも楽しめ、アクティブ派も満足できること間違いなし。近年は「初島レモンまみれ」と題した、レモンにちなんだフォトスポットが島のいたるところに登場し、写真好きのあいだでも注目されています。

熱海からの日帰りスポットとしても人気の初島。熱海や周辺の観光スポットと組み合わせて、足を運んでみてはいかがでしょうか。

2. 経由地:熱海への行き方

初島に行くには、まずは定期船が発着する熱海を目指しましょう。電車と車での熱海への行き方を解説します。

電車:東京や周辺都市から熱海までのアクセス

JR熱海駅
<出典元:写真AC

首都圏から熱海に向かう場合、スピードを重視するなら新幹線がベスト。東海道新幹線ひかり/こだまなら、東京駅から熱海駅までわずか35~45分前後で到着できます。品川駅から乗車した場合の所要時間は最短約30分、新横浜からなら最短約20分です。曜日や時間帯にもよりますが、熱海に停車する新幹線は1時間に2~3本程度。速いのはひかりですが、熱海に停車しない列車も多いため、現実にはこだまを利用するケースが多いでしょう。

鉄道旅の情緒を楽しみたいなら、特急「踊り子」を利用するのも一つの選択肢です。「踊り子」の場合、所要時間は東京駅から熱海駅まで約1時間20分。東京駅や品川駅、横浜駅だけでなく、池袋駅や新宿駅、渋谷駅、川崎駅などから出発する列車もあるので、新幹線の駅が少し遠いという方にとっても便利です。下り方面の「踊り子」号は、東京駅発7時台から13時台まで、1時間に1~2本程度運行しています。

とにかく安く熱海に行きたいならJR在来線の東海道本線がおすすめです。東京駅から熱海駅までの所要時間は1時間50分前後。上野駅、新橋駅、品川駅、川崎駅、横浜駅などからも乗車できます。曜日や時間帯によって運行頻度は大きく異なりますが、熱海行きの列車は10~30分に1本程度運行しています。

車:東京から熱海までの車でのアクセス

真鶴道路
<出典元:写真AC

車で東京から熱海に行く場合、東京インターチェンジを出発したら、厚木インターチェンジ経由で小田原西へ。小田原西からはさらに湯河原町を経て、熱海温泉を目指します。経由地と各区間の所要時間は以下の通りで、東京から熱海までの総所要時間は約1時間40分です。

東京インターチェンジ(東名高速道路 約30分)→厚木インターチェンジ(小田原厚木道路 約35分)→小田原西(真鶴道路 約20分)→湯河原町(国道135号 約15分)→熱海温泉

3. 熱海から初島への行き方

熱海から初島へは、熱海港からの定期船で簡単に行くことができます。乗船券は熱海港で予約なしで購入できますが、船の時刻表などは事前にチェックしておくといいでしょう。

定期船:熱海港から初島

イルドバカンス3世号
<出典元:写真AC

熱海と初島を結ぶ定期船は「イルドバカンス プレミア」「イルドバカンス3世号」の2種類。いずれも高速船で、2014年3月に就航した「イルドバカンス プレミア」には、海向きのペアシートやグループ向けのボックスシートがあり、エレベーターも備わるバリアフリー仕様になっています。毎日決まった時刻に決まった船が運航しており、熱海から初島までの所要時間はわずか30~40分です。

4. 初島の定期船利用方法

初島行きの定期船「イルドバカンス プレミア」「イルドバカンス3世号」の乗船券は熱海港で購入可能。初島港では乗船券を販売していないため、原則として熱海港で往復分を購入します。往復料金は大人2,800円、子ども1,400円。予約は不要です。定期船の往復乗船券に加えて、「R-Asia」や「島の湯」などの「PICA初島」の観光施設利用券がセットになったお得なチケットも販売されています。

5. 定期船利用に関する注意点

初島への定期船定期船「イルドバカンス プレミア」「イルドバカンス3世号」は、通常、熱海港発7時台から17時台まで、1時間に1本程度運航していますが、船の定期検査期間中は本数が少なくなります。また、荒天時などは欠航することもあるため、事前に公式サイト等で最新情報をチェックしておくといいでしょう。

また、熱海駅から熱海港までは路線バスで所要約15分です。バスの本数は1時間に1~4本程度と少ないので、バスの時刻表も事前にチェックしておくことをおすすめします。

6. 初島のベストシーズンは?

初島ダイビング
<出典元:写真AC

年間を通してさまざまなイベントが開催されているほか、マリンアクティビティや釣り、温泉など四季折々の楽しみがある初島ですが、リゾート気分を満喫したいなら、春~夏がおすすめです。

5月から6月にかけては、島内が鮮やかな緑に包まれ、リゾートアイランドらしい雰囲気が楽しめます。青い海を眺めながらのバーベキューで、新鮮な海の幸を堪能するのもいいですね。海のアクティビティがお目当てなら、7月~8月が最適です。透明度の高い海でダイビングやシュノーケリングを満喫しましょう。

初夏から夏にかけてはイベントも充実していて、5月には初島最大のイベント「ところてん祭り」、7月には「初木神社例大祭」「初島花火大会」も開催され、毎年たくさんの人で賑わいます。

7. 初島の観光スポットや楽しみ方

1周約4キロメートルの小さな島でありながら、南国リゾート気分を味わえるスポットやグルメ、アクティビティが満載の初島。シーンに合わせて、思い思いに初島を楽しみましょう。

アジアンガーデン「R-Asia」

アジアンガーデン「R-Asia」は、複合アウトドアリゾート「PICA初島」内にある南国風の庭園。何百種類もの亜熱帯植物が生い茂るガーデン内には、のんびりくつろげるハンモックや海を一望できるブランコ、テラスレストランもあり、まったりと島時間を満喫できます。

初島アドベンチャーSARUTOBI

同じく「PICA初島」にある初島アドベンチャー「SARUTOBI」は、海を望む開放的なロケーションで冒険気分が味わえるアスレチック施設。約40メートルのジップスライドを含めて21個のアクティビティがあり、子どもからシニアまで楽しめます。

食堂街

初島ならではの新鮮な海の幸が堪能できるのが、初島港近くで島の漁師が営む食堂街。獲れたての魚介類を贅沢に使った丼ぶりや刺身をはじめとする逸品の数々は、離島ならではの楽しみです。

ダイビング・シュノーケリング体験

初島イルカ.jpg
<出典元:写真AC

東京から近いダイビング・シュノーケリングスポットとしても人気の初島。初島にはダイビングセンターとシュノーケリングセンターが1か所ずつあります。ダイビングは通年体験可能ですが、比較的水温の高い5月~11月がおすすめです。シュノーケリングは7月の3連休から9月中旬までの夏季限定営業(9月は機材レンタルのみ)で、7月~8月には、小学校3年生(満8歳)以上から参加できる初心者向けの教室も開催されています。

8. 初島での宿泊事情

熱海から日帰りできる初島ですが、島内に宿泊すればよりゆったりと南国リゾートを満喫できます。初島には大きく分けて、リゾートグランピングと民宿、会員制ホテルの3タイプの宿泊施設があります。

初島らしい非日常感を楽しみたいなら「PICA初島」のヴィラタイプのグランピングがぴったり。バーベキューグリルも備わっているので、開放的な空の下でのバーベキューも楽しめます。

手頃な料金で泊まりたい方や、地元の人との交流も大切にしたい方には、民宿がぴったりです。港の近くには6軒ほどの民宿があり、アットホームなおもてなしや新鮮な地元食材を使った家庭的な食事が楽しめます。民宿に泊まりたい場合は、初島区事業協同組合の公式サイトで連絡先を確認し、電話で各施設に問い合わせてみてください。

初島には「グランドエクシブ初島クラブ」もありますが、会員制のプライベートリゾートホテルであるため、原則として会員権を持っている方と、会員に招待された方のみ宿泊が可能です。

9. 初島と合わせて楽しみたい観光地

初島を訪れるなら、熱海やその周辺の観光地にも足を運びたいところ。初島と合わせて楽しみたい観光地をご紹介します。

起雲閣

起雲閣
<出典元:写真AC

1919年に個人の別荘として建てられた起雲閣は「熱海の三大別荘」と謳われた名建築。旅館時代には、太宰治や三島由紀夫も訪れた文豪ゆかりの地としても知られています。和洋中の様式が融合した建築美と100坪の広大な日本庭園は必見です。

熱海城

熱海城
<出典元:写真AC

桃山時代の建築様式を模して錦ヶ浦山頂に建てられた熱海城。天守閣展望台は360度のパノラマが楽しめるビュースポットとして知られ、晴れた日には、熱海市街はもちろん、初島や大島、伊豆半島も一望する絶景が待っています。

來宮神社(きのみやじんじゃ)

來宮神社
<出典元:写真AC

熱海随一のパワースポットとして名高い來宮神社は、全国44社のキノミヤジンジャの総社。古来、来福・縁起の神として知られ、古くから「聖なる木」として崇められてきた樹齢2,100年超の大楠は圧巻です。

MOA美術館

相模湾を見渡す広大な庭園内に設けられた美術館。絵画や彫刻、工芸など、東洋美術を中心に約3,500点が収蔵されており、日本最大級の万華鏡マッピングはフォトスポットとしても人気です。

湯河原

湯河原温泉街
<出典元:写真AC

文人たちにも愛された湯河原は、海と山に囲まれた静かな温泉地。海のイメージが強い熱海とは異なる、しっとりとした温泉街の情緒が楽しめます。熱海駅から湯河原駅まではJR東海道本線で約5分。日本的な落ち着いたたたずまいが好きな方は、熱海ではなく湯河原に宿泊してもいいでしょう。

首都圏からも気軽にアクセスできる立地ながら、さまざまな楽しみがある初島。周辺のスポットと組み合わせて、オリジナルのプランを作ってみてはいかがでしょうか。

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