公開日:
最終更新日:
「浅草謎解き街歩き」で浅草観光! 都民でも知らなかった浅草を発見できた
「浅草」と聞いて、あなたはどんなイメージをもちますか?
東京都で生まれ育った私にとっては、「観光地」「混んでいる場所」「外国人に人気」というイメージです。有名な浅草寺は行ったことがあるけれど、その他のスポットについては恥ずかしながら、うまく説明できる気がしません......。
そんな都民でも意外と知らない浅草の街で、謎解きゲームが開催されているらしいです。やってみたら浅草のイメージが変わるかもしれない......。そもそもあんなに混んでいる街でも謎解きってできるのかなあ? ワクワクと不安を抱えながら、挑戦してみることにしました。
※注意※
ネタバレには配慮しておりますが、本記事では「浅草謎解き街歩き」の内容を一部紹介しています。「少しでも内容を知りたくない」と思われている方は、この先ご注意ください!
目次
<5. 「浅草謎解き街歩き」を実際に体験してみた ※ネタバレ注意>
<6. 街歩き系の謎解きゲームなら「知ってる場所」の「知らない視点」が見つかるかも?>
1. 今や観光に謎解きゲームはつきもの?
街歩きをしながら謎を解く周遊型の謎解きゲームは、今やメジャーな観光手段の1つになっていることを知っていましたか? 浅草、横浜、池袋、小田原、熱海、名古屋など......観光地や都市ではあちこちで謎解きゲームが開催されているんです。
実は私も、ある鉄道沿線で開催されている周遊型の謎解きゲームには参加したことがありました。謎を読み込んでいくなかで、その街の歴史や文化を知ることができるので、なんてことない道にもストーリーを感じ、没入感をもって観光できる実感があります。「有名観光地に行って、写真を撮って終わり」にならないのが謎解きゲームのいいところ。普通の観光にマンネリを感じてきた人にもおすすめです。
なお、大抵の場合は制限時間がないので、キットを入手したら開催期間中の好きなタイミングで街歩きに出かけましょう!
2. 浅草には謎解きゲームがいっぱい!
日本人ならだれでも知っているであろう一大観光地、浅草では連日たくさんの謎解きゲームが開催されています。屋内のカフェで実施するもの、AR演出を体験できるもの、パズルを解くもの、LINEと連動するもの......それぞれ個性的な特徴があるので、自分に合った謎解きゲームを選んでみてください。
そのなかでも今回は、「リアル脱出ゲーム」で有名な「SCRAP」のナゾトキ街歩きゲーム「浅草謎解き街歩き」をやってみることにしました!
ナゾトキ街歩きゲーム「浅草謎解き街歩き」
- 開催期間:2024年3月14日(木)〜 終了日未定
- 所要時間:3~4時間(※本編の謎解きと移動時間のみの所要時間です)
- 制限時間:なし
- 人数制限:なし
- 料金:謎解きキット 2,700円(税込)
- キット販売場所:リアル脱出ゲーム浅草店(東京都墨田区吾妻橋1-17-2)他
※詳細はイベント特設サイトをご確認ください
3. 「浅草謎解き街歩き」の始め方&持ち物
それではさっそく浅草へ......と、その前に! 今回の謎解きは持ち物が重要です。しっかり準備して行きましょう。
<持ち物>
- スマートフォン(LINEとカメラ機能が使えるもの)
- 充電器
- イヤホン
- (歩きやすい靴)
今回の「浅草謎解き街歩き」ではLINEに指定場所の写真を送りながら謎解きする場面があるため、スマートフォンは必須です! 充電が切れてしまったら謎解きを進められないため、充電器もセットで持っていくと安心でしょう。また、LINEで送られてきた動画を見る場面もあり、イヤホンを持っておくと便利です(テロップがついているので、音が聞こえなくても解けるようにはなっています)。
加えて、忘れてはならないのが「歩きやすい靴で行くこと」!!
これは「浅草謎解き街歩き」を体験した日の私の歩数です。1日1万歩、結構歩きます......! 最後にはあちこちに飛び回る怒涛の歩きパートもありますので、ヒールのある靴などは避けて、スニーカーなどで挑めるとベストでしょう。
準備ができたら、浅草に向かいましょう!
浅草寺の方面から金のオブジェで有名な吾妻橋を渡ってすぐ、観光地の喧騒から離れた場所に建っている青いビルが、リアル脱出ゲーム浅草店です。私はこちらでキットを購入しました。平日の昼間なのですぐに買えましたが、不安な場合は事前販売やオンライン販売もあるので安心です。
こちらが謎解きキット!バック型になっています。 浅草らしさもありつつ、今っぽいデザインでかわいい~。中には冊子や謎解きで使うアイテム、クリップペンシルが入っています。これなら筆記用具を持ってこなくてもいいし、謎解きアイテムがひとつの袋にまとまっていて楽ちんです。ストレスなく街歩きできました。
まずは、冊子冒頭の説明に従って謎解きの案内人「センさん」をLINEで友だち登録しましょう。ここからは、人力車の車夫(しゃふ)でもあるセンさんが、謎を出題しながら浅草のさまざまな場所を案内してくれますよ。
4. 「浅草謎解き街歩き」の全体像 ※ネタバレ注意
「浅草謎解き街歩き」は街歩きをしながら謎解きするパートと、ゆっくり座って謎解きするパートに分かれます。
- 第一章...45分間目安/街歩きの謎
- 第二章...45分間目安/座って解く謎
- 第三章...20~30分間目安/街歩きの謎
- 第四章...30分目安/街歩きの謎
- 第五章...25分目安/街歩きの謎
- 第六章...30分目安/街歩きの謎→座って解く謎
後半に街歩きが連続し、第五章でいっぱい歩きます! そして、第六章の途中からは家に帰ってからでも解ける謎となっているので、第五章が夕方までに終わるくらいのタイムスケジュールだといいかもしれません。私は午前中に第一章を解き、お昼ご飯を食べた場所で第二章の謎を解きました。遊ぶときの参考にしてみてください!
5. 「浅草謎解き街歩き」を実際に体験してみた ※ネタバレ注意
では、実際に謎解きをやっていきましょう!
今回の謎解きは「写真」がカギとなります。指示に従い写真を撮って、案内人のセンさんへLINEを送ると、正誤判定してくれます。すごい......ハイテクだ......! 何度か謎解きゲームをやったことがありますが、初めてのシステムでびっくりしました。
本文中には謎解き中の写真が登場しますが、謎解きに関係あるものとは限りません。また、ルート選択ができるパートもあるので、今回紹介する場所に必ず訪れるとも限りません。とはいえ、以下はネタバレ注意です!
※これ以降には一部謎や訪れる場所のネタバレが含まれます※
まずは第一章の街歩き。平日の午前ですが、浅草寺前の交差点は大混雑でした! 外国人がどんどん増えている浅草だからこそ、日本語の謎解きは意外と穴場コンテンツかも......? 実際に、「謎解きスポットが混雑して解けない」なんてことは一度もありませんでした。
萩本欽一さんや渥美清さんの写真が立ち並ぶ六区通り。往年の芸人が見守る下で、若手芸人の青年が一生懸命ビラ配りをしていて、今も浅草の演芸文化は受け継がれていることをじんわりと実感しました。
浅草寺近くの有名な通りを歩き尽くして、第二章へ。案内人のセンさんが、おすすめのカフェをいくつか紹介してくれました。せっかくなのでそのうちの1つ、「コーヒーショップ カリブ」に行ってみましょう。
レトロな純喫茶だ!
「落ち着いて謎解きできる場所」という前提でピックアップされたお店なのもあってか、テーブルも広く、ゆったりとした時間を過ごせました。
純喫茶で謎解きキットを広げて作業するのは最初、ちょっと恥ずかしさがありましたが、店員さん曰く、「謎解きの人たくさん来るのよ〜!」とのこと。見慣れた光景なのかもしれません。それなら恥ずかしくないです!
ボルシチセットで腹ごしらえもばっちり。歩いた身体に酸味のあるスープが沁みました。
続いて第三章は、いくつかのお店を選んで巡る街歩きです。私が選んだのは「試食BARアサクサ」と「雷一茶」。別のお店を選べば違う謎に出会えるので、このパートは何回も楽しめるかもしれません。
「試食BARアサクサ」は5つまで商品を選び、試食できるちょっと変わったお店です。料金はなんと無料(有料ドリンクを頼むこともできます)! 試食しておいしかった商品は、在庫があればそのまま購入できるそうです。
私はドライアップルやヨーグルトなどを試食してみました。試食後は商品ごとに簡単な感想をアンケート用紙に記入します。なんだか新しいマーケティング手法って感じがして、おもしろい取り組みです。いろんな商品をちょっとずつ食べて、メーカーの商品開発担当になった気分を味わいました。
「雷一茶」は浅草で有名なお濃茶スイーツ専門店。カフェや試食BARでお腹いっぱいになっていた私は、砂糖の入っていない冷やし抹茶を注文しました。
これは......甘い!!! 砂糖が入っていないのに、茶葉の甘さがガツンと口いっぱいに広がって幸せな気分です。店内の看板に「良質な抹茶は苦くない」と書かれていましたが、あまりにもその通りすぎました。
さて、あっちこっちで腹ごしらえをしたあとは、第四章です。穏やかな日差しの差し込む隅田公園を舞台に、川柳にまつわる謎を解いていきます。
こちらは「すみだリバーウォーク」。東武スカイツリーラインの橋梁に沿って作られた歩道橋は、ほぼ真下から電車の通るところが見れるダイナミックなスポットです。これは、謎解き関係なく楽しい場所だなあ......! 次に浅草観光するときに通りたい!
謎に直接関係ない場所でも「今度はここに行ってみよう」と街への好奇心が生まれていくのが、街歩き系の謎解きゲームならではの楽しみかもしれません。
原っぱに寝っ転がったようなアングルでスカイツリーが撮れるスポット......どこにあると思いますか? 謎解きで隅田公園を歩く道中で登場しますので、ぜひ見つけてみてください!
隅田公園を散歩した勢いで、ラストスパートの第五章です。「次は右! 次は左! 」とどんどん街中を駆け巡っていくようなスリルがあります。目印を見落してしまうと、次の目的地に進めないので、血眼になって街中を探し回りました。ここは集中してがんばりましょう!
道中には私が一度は行ってみたいと思っていたスポットもありました。まさか謎解きの舞台になるなんて......! いわゆる「浅草」のイメージとは異なる、意外な場所にも行けますよ。
たくさん歩く第五章が終われば、最後の第六章です。私は家に帰ってからじっくり解きましたが、友だちや恋人と行くなら、個室居酒屋などのキットを広げられる場所で、ご飯を食べながら考えるのも楽しいかも! 第六章には、LINEのフォーマットを活かした出題もあり、「なるほど~そうきたか」と唸ってしまいました。
謎を解き終わると、案内人のセンさんからこんな素敵なプレゼントが......!
道中、謎とは関係なく「記念写真を撮ってみよう」と案内された場所がいくつかあったのですが、LINEで送った写真を「浅草謎解き街歩き」限定のフレームに入れてプレゼントしてくれました! この写真を使ってSNSに投稿できるようになっていたので、記念につぶやいちゃいましょう!
6. 街歩き系の謎解きゲームなら「知ってる場所」の「知らない視点」が見つかるかも?
「浅草謎解き街歩き」を通して、浅草のイメージがかなり変わりました。いつもは「浅草寺混んでるね~」で終わってしまう浅草だけど、今回の謎解きを通じて、知らない穴場も、いつか行ってみたかった場所にも、たった1日で行くことができました。
ナゾトキ街歩きゲームって、その場所に始めてくる人はもちろん、「もう知っている」と思い込んでいる人にもぴったりなのかも。謎解きを通じて街を見つめると、見えていなかったもの、知らなかったものがどんどん鮮やかに見えてきますよ。
私を知らない場所に連れて行ってくれた「あの人」に感謝を伝えてこの記事を締めたいと思います。
センさん、ありがとう!!!!
関連記事
Ranking東京記事ランキング
-
安光あずみ
- 東京都在住のひとり旅好きライター。「ぼっちのazumiさん」名義にて、Yahoo!ニュースなどでも執筆中。電車旅、徒歩旅、自転車旅が好きで、国内旅行ばかりしています。国内旅行業務取扱管理者、世界遺産検定2級所持。