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【群馬・神流町】関東一の清流神流川(かんながわ)が流れる町の、恐竜と豆腐とスリル体験。
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
群馬県に神流町という町があるのをご存知でしょうか?
神が流れると書いて「かんな」と読みます。
関東一の清流といわれる神流川沿いの小さな集落、それが神流町です。
派手な観光スポットはありませんが、どこか懐かしい、日本の原風景のような、のどかで静かな神流町をご紹介します。
目次
神流町とは
平成15年、万葉町と中里村の合併により誕生した神流町は、群馬県の南西部に位置し、関東一の清流「神流川」と西上州の山々に囲まれた「水」と「緑」に恵まれた町。
神流川の名前は、神(カム)の川が神名に転じたことに由来しています。 感納川、甘奈とも綴られます。
また神流町は、日本で初めて恐竜の足跡化石が発見されたことから「恐竜王国」としても知られています。
道の駅 万葉(まんば)の里
神流川沿いに建っているのが「道の駅 万葉の里」です。
神流川を見渡せる広いリバーサイドテラスには、ふんだんに陽が降り注いで、気持ち良い時間を過ごすことができます。
そんな「道の駅 万葉の里」に今年(2023年)6月に新しく観光スポットができました。それが万葉大吊橋です。
万葉大吊橋
独特のフォルムの吊り橋。中ほどの曲線が、いかにも吊り橋といった雰囲気です。
橋のたもとにこんな看板が。。。
ん?スリル体験???
そうなのです。この吊り橋、長さ89mとさほど大きな橋ではないのですが、、、
橋の幅1.5mと狭く、その上、足元がシースルーで下が丸見え。しかも結構揺れてかなり怖い!
だからスリル体験なのですね。
高所恐怖症の私は橋を渡ることができませんでした。上記の写真は端から3mくらい歩いた所から撮った写真です。
橋の真ん中辺りはもっと怖く、それ以降は傾斜が急になってさらに怖いのだとか。。。(行かないでよかった)
神流町のお隣、上野村のスカイブリッジよりも遥かに怖い。あなたもぜひ体験してみてください。
さて、それでは、道の駅の中に入ってみましょう。
店内はさほど大きくないですが、地元産の野菜、食品、加工品などが売っています。
その中で特にこれは!という2品をご紹介しましょう。
万葉豆腐
ひとつめが万葉豆腐です。
神流町産のあわばた大豆を使用した豆腐です。
あわばた大豆とはこの地で古くから作られている青豆系の大豆で、粒が大きく、甘み、香りが強くコクのあるのが特徴です。
さらにこの万葉豆腐の特色は、大豆をまるごと使っているという点です。
普通の豆腐なら絞ったおからを分離させますが、この豆腐はおからもペースト状にして豆腐に閉じ込めている、大豆まるごとの豆腐なのです。
おからが入った豆腐って、いまひとつイメージできないので、実際食べてみました。
見た目は絹こし豆腐に似ていますね。
食べてみると、これが今まで食べたことのない、初めての食感でした。
まるでレアチーズケーキのような、ごま豆腐のような、少しねっとりして、舌に細かいザラザラ感を感じますが、嫌な感じではありません。
しっかり食べ応えを感じられる濃厚な触感です。クリーミーで濃厚なコク。
大豆の栄養を残らず留めているのですから、栄養満点ですね。
万葉豆腐や豆乳を使った商品は道の駅内で食べることができます。
ごまかりんとう
そしてもうひとつ道の駅 万葉の名物が、ごまかりんとうです。
店内を見て回った時、私はこのごまかりんとうの存在にも気づきませんでした。はっきり言ってどこにでもありそうなありふれた外観(失礼!)
しかし地元の人が「これはおすすめです」と薦めてくれました。
その人は「このごまかりんとう、売っていたら私は必ず買って帰るんです」と言われました。
「ふ〜ん、ごまかりんとうねえ」
私もかりんとうは決して嫌いではないですが、見るからに「普通」です。
実際に食べてみました。
そうしたら私も思いました。「あったら絶対買って帰りたいかりんとうだ」と。
食感が普通のかりんとうとはちょっと違います。カリカリごつごつ食感ではありません。クッキーというか固めのドーナツに似ているかもしれない。
しっとりとして、口の中でほどけていくようです。「う、うまい。。。」
食べ始めたら止まらないのです。ついつい手が伸びてしまう。
味は「おお~っ」と言った奇をてらったインパクトのある味ではありません。
きっとバランスがとても良いのでしょう。原料の国産小麦、卵、砂糖、塩、なたね油がいい塩梅で融合してる。塩味、甘みも濃すぎずちょうど良い。
言葉を生業としている私ですが、これだ~!という表現が見つかりません。
確かにごまかりんとうです。それ以上でもそれ以下でもない。想像を遥かに超えた超美味でもない。
しかし"そこに売っていたら必ず買って帰りたい"ごまかりんとうなのです。
わかるかな~。あなたもぜひ買って食べてみてください。きっとわかります。
これを作っている今井重子さん、愛情たっぷりのごまかりんとうをありがとうございます!
その他にも神流町産のそば粉を使った手打ちそばなどが食べられます。
道の駅 万葉の里、決して大きなお店ではないですし、品数も少ないですが、なかなかやりますよ。
神流町恐竜センター
神流町でシンボル的な観光施設といえば、この恐竜センターでしょう。
なぜ神流町に恐竜センターが?
昭和28年、神流町から埼玉県に向かう国道299号。その拡張工事中に不可解な壁が露出した。
壁全体に広がるボコボコした模様とそこについた謎のくぼみ。このくぼみが日本で初めて発見された「恐竜の足跡化石」であった。
昭和60年にこの事実が発表されたことをきっかけに神流町恐竜センターが建設された(神流町恐竜センターパンフレットより引用)
センター内は意外に広い
内部は9つのゾーンに分かれており、外観から想像するよりセンター内はずいぶん広いです。
神流町で出た化石だけではなく、モンゴルを始め、世界の恐竜の化石が展示されています。
実は正直言って私、この手の施設があまり得意ではありません。
「ふ~ん・・・」といった感じであまり関心が湧かないのです。なにせ8000万年も前のことですし、骨や足跡や復元図を見せられても想像力が掻き立てられないというか。。。
そんな中、施設の方が「当恐竜センターのメインが、こちらライブシアターです。」と言われて案内されたのがこちら。
ここに座ってライブシアターを見るというものですが、これも「・・・ふ~ん」という感じでした。
しかし、このライブシアターが予想外に面白かったのです。
シアターのナビゲーターはとなりに座っている博士と恐竜センターマスコットのサウルス君。まるでテーマパークのような進行で、大人の私でも充分楽しめました。シアターの内容は、まさにライブシアターで、単にスクリーンに映像が映写されるだけでなく、奥行きがあって、動く恐竜が見られます。
実はこのシアターは時間制で、今回訪問した時も時間の関係で、他のゾーンを先に見た後にシアターを観たのです。
施設の方も「まず最初にこのライブシアターを観ていただいて概要をつかんでから各ゾーンを周るとより面白いんですけどね」と仰っていました。
なんだ、早く言ってよ~(笑)ともかくこのライブシアター面白かったです。
そしてもうひとつ。
入館したら、このタブレットを持って館内を周ることをおすすめします。(1時間500円。数に限りがありますのでお早めに)
指定のポイントに立って、カメラを向けると実際には骨だけの恐竜なのに、パッドの画面には大きな恐竜が現れ、勢いよく動き出すのです。スタンプラリーになっていて、すべて集めた人にはプレゼントがあります。
これも面白かった。子どもたちに大人気だそうです。
疑似的な化石発掘体験などもできます。なんか潮干狩りのような。。。(笑)これも子どもたちに人気だそうです。
砂の中にはこんな化石が埋め込んであります。
石膏でできていますが、おもちゃではなく、実際の化石から型を取って作ってあるそうです。
化石発掘体験は300円で、ひとつレプリカ化石を持って帰ることができます。不定期開催で、その他にもいろいろなイベントがあります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
また、恐竜センター内にはカフェレストランもあります。
添加物を使用しないオーガニックメニューの本格料理を味わうことができます。
カフェレストラン内は、都会的センスが光る、おしゃれで品の良い空間でした。
神流川を見下ろすテラス席も素敵です。周りの田舎の風景とはちょっと違う都会的な空間です。
神流町恐竜センター、まったく期待していませんでしたが、想像以上に楽しめました。
【神流町恐竜センター】
- 住所:群馬県多野郡神流町神ケ原51-2
- 電話:0274-58-2829
- 公式サイト:神流町恐竜センター
神流町へのアクセス
神流町へのアクセスはこちらをご覧ください。
神流町の魅力
いかがだったでしょうか?
神流町は派手な観光地ではありません。
しかし、意外に面白かった(失礼!)恐竜センター、万葉豆腐、ごまかりんとう、スリル満点の吊り橋など、神流町は、オリジナリティ溢れる魅力を持った場所でした。
関東一の清流が流れる、どこか懐かしい風景のある町。神流町。
ぜひ一度、訪ねてみてください。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。