7回目の尾瀬はゴールデンウイーク後半に(群馬・福島)

尾瀬7回め

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

2023年に初めて尾瀬に行き、尾瀬の魅力に惹かれ、その年は尾瀬に5回行きました。そして翌年の2024年は3回尾瀬に行きました。その時のレポートです。
この記事はゴールデンウイーク後半の尾瀬の様子です。この時期の尾瀬がどのような状態なのか、どのように変化するのかをレポートしますので、これからゴールデンウィーク後半に訪問する際の参考になれば幸いです。

【目次】

今回の行程

【1日目】2024年5月2日

●行程:尾瀬第1駐車場に車を停め、乗合タクシーを利用して鳩待峠へ移動。鳩待峠(標高1,591m)から山ノ鼻(標高1,400m)へ。
●距離:3.3km
●時間:(休憩なしの標準・無冠雪期)1時間 (休憩ありの僕がかかった時間)1時間34分
●天候:晴れ
●宿泊:至仏山荘(山ノ鼻)

【2日目】2024年5月3日

●行程:山ノ鼻(標高1,400m)から見晴(標高1,400m)へ。
●距離:6.0km
●時間:(休憩なしの標準・無冠雪期)1時間50分(休憩有の僕がかかった時間)5時間02分
●天候:晴れ
●宿泊:桧枝岐小屋(見晴)

【3日目】2024年5月4日

●行程:見晴(標高1,400m)から山ノ鼻(標高1,400m)を経由で鳩待峠(標高1,591m)へ。鳩待峠から乗合タクシーを利用して尾瀬第1駐車場へ。
●距離:9.3km
●時間:(休憩なしの標準・無冠雪期)3時間20分 (休憩ありの僕がかかった時間)3時間28分
●天候:晴れ

(2024年5月2日)鳩待峠から山ノ鼻へ

『尾瀬第1駐車場(普通車1日1,000円)』に車を停めました。

尾瀬 鳩待峠休憩所

乗合タクシー(大人片道1,300円)に乗って『鳩待峠』にやってきました。『鳩待峠休憩所(標高1,591m)』です。売店と食堂があります。『尾瀬第1駐車場』までの乗合バス・乗合タクシーの乗車券売場もこちらにあります。建物の後方にトイレがあります。

尾瀬 鳩待峠 至仏山

『鳩待峠』から見た『至仏山(標高2,228m)』です。

尾瀬 鳩待峠

『尾瀬ヶ原』への登山口はこちらから。登山口と言っても『尾瀬ヶ原』へは下り坂になります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

【13:54発】鳩待峠を出発しましょう!この日は山ノ鼻に宿泊するので午後出発です。ゴールデンウィーク前半よりかなり雪が解けましたが、まだ雪が残っていますので注意が必要です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

雪解けは進んでいるので、登山道も水びたしです。防水の登山靴を必ず用意しましょう。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

木道にはほとんど雪が残っていませんね。ゴールデンウィーク前半と後半では雲泥の差があります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

天気が良ければ左側に至仏山が見えます。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

急な階段ポイントですが、完全に雪が解けてなくなっています。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

川上川沿いに進みます。木道も定期的に架け替えられるので、新しい木道と古い木道の境界線が見て分かります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 テンマ沢

【14:57】テンマ沢です。ミズバショウの開花が進んでいました。雪とミズバショウのコントラストが美しいです。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

【15:10】『真ん中岩・二手木道(勝手に僕が名付けた)』を過ぎると『山ノ鼻』までもうすぐです。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

このあたりはまだ雪が残っていました。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

【15:22】『山の川上川橋』を渡ります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

【15:28着】『山ノ鼻(標高1,400m)』に到着しました。『鳩待峠(標高1,591m)』を13:54に出発しましたので、1時間34分かかりました。

今回泊まった1泊目の山小屋は至仏山荘(しぶつさんそう)です。東電系列の山小屋です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

※2024年から東電系列の山小屋は、敷布団シーツは有料の貸出しになりました。レンタルシーツ1枚500円です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

チェックイン時に時間を確認しましょう。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 夕食

『至仏山荘』でのこの日の夕食です。とても美味しかったです!

尾瀬 見晴 尾瀬ヶ原

夕食後、お散歩に出ました。夕暮れ時の『燧ヶ岳(標高2,356m)』です。

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

振り返ると『至仏山(標高2,228m)』が見えました。なお、お散歩時は熊よけの鐘を持って出ましょう!

(2024年5月3日)山ノ鼻から尾瀬ヶ原を縦断して見晴へ

尾瀬 尾瀬ヶ原 朝焼け

【5:05~】翌朝...朝日を見にお散歩に出かけました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 朝焼け

『尾瀬ヶ原』に朝霧がたちこめていました。幻想的な風景です。

尾瀬 尾瀬ヶ原 朝焼け 燧ヶ岳

朝日が昇るにつれ『燧ヶ岳』が姿を現しました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 朝焼け 至仏山

振り返ると『至仏山』に白い虹がかかっていました!

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 朝食

『至仏山荘』の朝食です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

別料金(500円)でコーヒーもいただけます。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 食堂

参考までに至仏山荘の食堂です。明るく清潔感があります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 売店

至仏山荘の売店です。食堂の隣にあります。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

2階廊下に備え付けのポットが置いています。お湯を給水できますので、水筒やカップを持参しましょう!

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

2階の談話室です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 風呂

1階のお風呂です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 部屋

参考までに2階の小さな和室です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘 部屋

2階の大きな和室です。※シーツが写っているので2023年訪問時の写真です。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻 至仏山荘

2階の2段ベッドの相部屋(男女別)です。ベッドの位置は先着順です。※シーツが写っているので2023年訪問時の写真です。

尾瀬 山ノ鼻 研究見本園

【7:45発】『山ノ鼻』を出発!まずは『研究見本園』を散策します。この日は『見晴』までの移動なので時間的にとても余裕があります。

尾瀬 山ノ鼻 研究見本園

『研究見本園』から見た燧ヶ岳。どこから見てもダイナミックな山です。

尾瀬 山ノ鼻 研究見本園

『研究見本園』から見た『至仏山』です。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

ゴールデンウィーク前半に来た時は『山ノ鼻』から『原の川上川橋』まで雪に覆われていましたが、後半は完全になくなっていました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

快晴の天気に恵まれ、『燧ヶ岳』を正面に歩きます。なんとも贅沢な時間です。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

『原の川上川橋』を渡ってから『逆さ燧』あたりまでが水鏡の区間になります。正面には燧ヶ岳が映りこむ水鏡。

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

後方には『至仏山』が映りこむ水鏡が楽しめます。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

【9:14】逆さ燧ポイント

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

【9:27】『上の大堀川橋』

尾瀬 尾瀬ヶ原 ミズバショウ

木道の間からミズバショウの花が!

尾瀬 尾瀬ヶ原 牛首分岐

【9:42】『牛首分岐』

尾瀬 尾瀬ヶ原

『牛首分岐』からまっすぐ『見晴』へは向かわず『ヨッピ吊橋』方面へ向かいます。しかし、この時期は途中の橋が架かっていないため、引き返すことになります。

尾瀬 尾瀬ヶ原

池塘(ちとう)に残る雪の塊。

尾瀬 尾瀬ヶ原

【10:29】『下の大堀川橋』

尾瀬 尾瀬ヶ原

【10:34】下の大堀川のミズバショウ群生地

尾瀬 尾瀬ヶ原

【11:03】『竜宮現象口』

尾瀬 尾瀬ヶ原

ミズバショウと『至仏山』

尾瀬 尾瀬ヶ原

【11:33】『竜宮十字路』

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 竜宮小屋

【11:44】『竜宮小屋』

尾瀬 尾瀬ヶ原 竜宮

【12:08】『沼尻川』を渡ると福島県です。

尾瀬 尾瀬ヶ原

ゴールデンウィーク前半に来た時は『竜宮』から『見晴』までべったり雪が積もっていましたが、ほとんど雪がなくなっていました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴

ここを渡ると『見晴』はすぐです。

尾瀬 尾瀬ヶ原

さぁあと一息!

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴

正面に『見晴』の山小屋群が見えてきました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴

【12:47着】『見晴(標高1,400m)』に到着しました。『山ノ鼻(標高1,591m)』を7:45に出発しましたので、5時間02分かかりました。基本タイムが1時間50分なので、めちゃくちゃゆっくり歩き、尾瀬を満喫しました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 桧枝岐小屋

『桧枝岐小屋』でランチをいただきましょう!

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 桧枝岐小屋

カレーライス...と生ビールも!天気が良かったのでデッキでいただきます。山小屋のカレーとは思えない美味しさ!昼食後、部屋で昼寝しました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 桧枝岐小屋

『桧枝岐小屋』の外観です。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 桧枝岐小屋

『桧枝岐小屋』のフロントです。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 桧枝岐小屋 夕食

『桧枝岐小屋』でのこの日の夕食です。とても美味しかったです!

『見晴』からの夕景をタイムラプスでご覧ください。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 夕焼け

西の空が赤くなってきました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 夕焼け 星空

一番星、二番星...と星が増えてきました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 星空

暗くなると星空が広がりました!

(2024年5月4日)見晴から尾瀬ヶ原を縦断して山ノ鼻を経由し、鳩待峠へ

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 至仏山

【5:00~】この日も早朝から朝日を見に出てきました。雪は解けましたがまだまだ朝は寒いです。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 燧ヶ岳

バックに朝日に照らされた『燧ヶ岳』。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 至仏山

朝日は『山ノ鼻』の方が早いので『至仏山』の稜線を伝って日向と日影のラインがこちらに迫ってきます。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴 燧ヶ岳

『見晴』も夜明けです。太陽が昇ってきました!

尾瀬 見晴 桧枝岐小屋 朝食

『桧枝岐小屋』の朝食です。こちらの朝食は和食ベースです。

尾瀬 尾瀬ヶ原 見晴

出発前に野鳥が見送ってくれました!

尾瀬 尾瀬ヶ原

【7:11発】『見晴』を出発します。

尾瀬 尾瀬ヶ原 東電小屋

よく目を凝らすと左手に東電小屋の建物が見えます。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

『見晴』から『山ノ鼻』への縦走は後ろの『燧ヶ岳』がどんどん小さくなります。

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

そして目の前の『至仏山』がどんどん大きくなります。

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

【7:47】『竜宮十字路』

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

【7:53】『竜宮現象口』

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

【8:10】下の大堀川のミズバショウ群生地

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

【8:31】『牛首分岐』

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

頑張って歩いている僕...。

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

【8:50】逆さ燧ポイント

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

『山ノ鼻』が近づくといよいよ『燧ヶ岳』とお別れ。

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

そして『至仏山』ともお別れ。

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【9:39】『山ノ鼻』

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【9:42】『山の川上川橋』を渡ります。

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【9:51】『真ん中岩・二手木道(勝手に僕が名付けた)』

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠 テンマ沢

【9:54】『テンマ沢』

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【10:24】『鳩待峠』までの第一の試練...急な階段を登ります。

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【10:29】『鳩待峠』までの第二の試練...沢を渡ったところにある登りにくい雪の壁...ですが雪が解けて大丈夫でした。

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【10:30】『鳩待峠』までの第三の試練...最後の急登を登ります。

尾瀬 山ノ鼻 鳩待峠

【10:39着】『見晴(標高1,591m)』に到着しました。『見晴(標高1,400m)』を7:11に出発しましたので、3時間28分かかりました。帰りはほぼ基準ペースでした。

お疲れ様でした!

ゴールデンウイークに尾瀬へ行く方へのアドバイス

尾瀬に関してはこちらの記事で詳しく書きましたのでまずはコチラをご覧ください!

尾瀬の魅力を詳しく解説します!(群馬・福島・新潟)

尾瀬のゴールデンウィークの魅力は?

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

●混雑していない!

尾瀬 尾瀬ヶ原 燧ヶ岳

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

●尾瀬ヶ原は満面の水を貯め水鏡になる!

尾瀬 尾瀬ヶ原 至仏山

●雪とのコントラストが美しい!

ゴールデンウイーク後半に尾瀬へ行く予定の方へ

●尾瀬は雨(雪)の多い地域です。雨具は必ず持参してください。

●靴は防水のハイカットが必要。靴の中に染み込むと凍傷の危険性があります。

●滑り止め(チェーンスパイク、アイゼン、スノーシューなど)が必要。

●トレッキングポールも必要です。先は保護ゴムを着脱できるようにしておきましょう。

●山小屋のオープン状況を必ず確認してください。

●山小屋内はパブリックスペース以外、暖房が入っていませんので、防寒着を持参してください。

●日差しや雪焼け防止のため、帽子、サングラス、日焼け止めを必ず準備してください。

●踏み抜いた時の処置に痛み止め、湿布を持参してください。

●スマートフォンの充電器、カメラの予備バッテリーを忘れずに準備してください。山小屋でのコンセントは共用なので混雑していると充電できないこともあります。

●ゴミ箱はありません。ゴミはすべて持ち帰りです。

●登山計画書を必ず提出しましょう。

●登山保険に必ず加入しましょう。

ゴールデンウィークならではの問題:雪道での踏み抜き

※ゴールデンウィーク後半は前半よりかなり雪が解けていますが、まだところどころ雪が残っています。

尾瀬 鳩待峠 山ノ鼻

踏み抜きはこういう状態のところで起こります。これはまだ分かりやすいので良い方です。春になると雪解け時に木道と木道の間に空間ができます。ここを歩くとズボッと足がはまってしまいます。最悪、打撲や骨折をしてしまいます。

尾瀬 踏み抜き

踏み抜きの跡。この周りに足を置くと周りも崩れてしまいます。

尾瀬 踏み抜き

踏み抜いたらこうなります。この時、両足とも踏み抜いてしまい、身動きがとれなくなりました。足だけならまだマシで、胸まで踏み抜くこともありますので、十分注意してください。

※この記事は2024年5月2日から5月4日にかけて登山した時のものです。積雪の状態はその年によって異なりますので、最新情報を事前に確認し、事故・怪我のないよう十分気をつけてください。

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中尾勝

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