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【山梨県】FUJIYAMAツインテラス から見る富士山と河口湖の絶景
<トップ画像:FUJIYAMAツインテラス/提供:笛吹市役所観光商工課>
こんにちは、たびこふれライターのえいたです。
皆さんはどこから眺める富士山が好きですか?山梨県側から見る富士山、静岡県側から見る富士山、いろいろ富士山を見るスポットはありますが、この場所は私が「猛烈に」おすすめしたいスポットなのです!
富士山がきれいに見える場所はいくつもありますが、これまで私が見た富士山が見える風景トップといっても過言ではない景色が、山梨県笛吹市の芦川地区にあるFUJIYAMAツインテラスから望めます。ここから眼下に見える河口湖は標高約850mですが、標高約1,600mのFUJIYAMAツインテラスからの眺望は標高差が750mもあり、まるで鳥にでもなったような気持ちになります。
例として、高さ634mのとうきょうスカイツリーを想像していただくとその凄さがお分かりいただけると思います。
目次
- FUJIYAMAツインテラスはどこにあるの?
- 一般車両通行止めの道を行く
- 標高1,600mからの絶景
- 環境に配慮した清潔なトイレ
- FUJIYAMAツインテラス利用の際の注意
- 駐車場周辺の立ち寄りどころ
- 山梨といったらワイン 帰り道にワインセラーに寄ってみた
- 最後に
FUJIYAMAツインテラスはどこにあるの?
FUJIYAMAツインテラスは、山梨県の笛吹市の御坂黒岳の山稜にある新道峠の展望台です。2021年の7月にオープンしたての新スポットです。鉄道利用の場合はJR石和温泉駅から路線バスで、車を利用の場合は県道36号線(笛吹市川三郷線)を通って鳥坂峠のトンネルを潜って芦川地区へアプローチします。石和温泉駅からすずらん群生地までは一般車両で渋滞がなければ40分ほどで到着します。このエリアは石和温泉の喧騒とは打って変わって秘境感がたっぷり味わえる山里という感じです。
FUJIYAMAツインテラスへのアクセスは下記の通りです。
車を利用の場合
- 中央自動車道笛吹八代スマートICから約30分
- 中央自動車道一宮御坂ICから約40分
※バス停「すずらん群生地」から約1km先ゲートから「FUJIYAMAツインテラス」間は、一般車両進入禁止となるため、下記駐車場のいずれかに停めていただき、送迎バスをご利用ください
【駐車場(一般車両)】
- すずらんの里「沢妻亭」15台 ※火曜定休日
住所:〒409-3702山梨県笛吹市芦川町新井原1955 - 芦川農産物直売所「おごっそう家」25台 ※火曜定休日
住所:〒409-3701山梨県笛吹市芦川町上芦川679-1 - すずらん群生地50台
住所:〒409-3701山梨県笛吹市芦川町上芦川2007
路線バス利用の場合
<送迎バス/提供:笛吹市役所観光商工課>
JR石和温泉駅南口より「富士急行芦川線」に乗車し、「上芦川」バス停にて下車。
そこから徒歩5分弱のところにある「芦川農産物直売所 おごっそう家」からFJIYAMAツインテラス行き送迎バスにお乗りください。
>>石和温泉から上芦川バス停まで路線バス時刻表はこちら(鶯宿発~芦川~御坂~石和温泉駅)
FUJIYAMAツインテラスの基本情報
- 住所:山梨県笛吹市芦川町上芦川
- 公式サイト:FUJIYAMAツインテラス
一般車両通行止めの道を行く
FUJIYAMAツインテラスへ向かう林道はすずらん群生地から約1km先から一般車両が進入禁止になっているので、手前にある「すずらん群生地」駐車場をはじめ周辺の駐車場から有料の送迎バスを利用するか徒歩(自転車もOK)でのアクセスとなります。
すずらん群生地からFUJIYAMAツインテラスまでは上り坂をひたすら登ってゆきます。9:00~15:00(※)までは有料の送迎バスが利用できますが、それ以外の時間は徒歩か自転車で約3kmのアプローチとなります。※復路は10:05~16:05の時間で運行(繁忙期など季節により運行時間が異なります)
<すずらん群生地バス停標識>
<すずらん群生地駐車場>
<一般車両進入禁止のゲートを先に進みます>
<送迎バスの転回所はバイオトイレの建物が目印>
<秘境感たっぷりの道のり>
<この看板が見えてきたらもう少し>
標高1,600mからの絶景
送迎バスの転回所から階段を登り辿り着いた景色はもう息をのむほどの景色です。
階段を登りきったところがセカンドテラスと呼ばれる展望台。ファーストテラスと比べると小さな展望台ですが、スマホを置く台が設置されていてタイマー機能があるスマホやカメラの三脚替わりになっています。眺望は手前の木が斜めに生えていて構図のいいアクセントになっています。
続いてファーストテラスに移動します。
こちらはセカンドテラスよりも広く作られていて、ベンチやテーブルもありのんびりと過ごすこともできそうです。
どちらのテラスも階段状になっているので、多少混雑していても後方の人が景色を見ることができないということはなさそうです。
私が訪れたのは4月下旬でしたが、下界の石和温泉付近では20℃を超える気温だったにも関わらず、少しひんやりしていました。河口湖から登ってくる風は少し寒いくらいでしたが、周囲の木々の爽やか森の香りに癒される時間を過ごせました。
<石垣の一部にこんなユーモアあふれる細工も>
環境に配慮した清潔なトイレ
<すずらん群生地駐車場にあるバイオトイレ>
FUJIYAMAツインテラスにはトイレも自動販売機も屋根もありません。トイレは、送迎バス停のあるすずらん群生地駐車場か、テラスに登る階段手前のバス転回所にあるものを利用します。
で、このトイレが環境にやさしいバイオトイレなのだそうです。
バイオトイレというと、簡易式のトイレを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、循環式の水洗トイレで非常に清潔なトイレなのです。このトイレを設置するにあたり、笛吹市長さんが「ここは絶対に水洗トイレにして!」と厳命されたそうです。こんな山の上の秘境のような場所で快適に用が足せるのです。きれいに使いたいものですねぇ。
テラスがある地域一帯は保安林に指定されています。
難しい話は抜きにしますが、保安林というのは水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。(林野庁公式サイトより)
ということで、立木の伐採は県知事の許可が必要で、立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されるところなのです。ですから、そういう場所にこうした施設を作るのは相当なご苦労があったと想像できます。
<伐採をした後には植樹をしなければなりません>
FUJIYAMAツインテラス利用の際の注意
FUJIYAMAツインテラスを利用するにあたっての注意は先にも述べましたが、トイレも自動販売機も屋根もテラス以外のものは何もありません。
下界よりも気温がグンと低くなりますので、防寒対策は忘れずに。もし雨が降ってきたときのために雨具も持っていくといいでしょう。お天気が良いときは日差しも燦燦(さんさん)と降り注ぎますので、日焼け止めクリームやサングラスがあるといいかもしれません。尾根を登ってくる風が強いので日傘は役に立たないかもしれません。
しばらく、テラスに留まって移り行く景色を楽しみたい方はお弁当を持っていくのもアリですね。お水は持っていくべきでしょう。それから、ごみは絶対に持ち帰りましょう。
駐車場周辺の立ち寄りどころ
<集落東端復元民家農啓庵/提供:笛吹市役所観光商工課>
駐車場の周辺には古民家や農産物直売所、田舎料理を出してくれるお店がありますのでぜひとも立ち寄りたいところで、石垣の段々畑や茅葺屋根の古民家集落など日本の原風景が今なお残ります。芦川の清流と豊かな自然が育む、わさび、こんにゃく、そばなどが特産品だということです。
山梨といったらワイン 帰り道にワインセラーに寄ってみた
山梨県といったらワイン県といわれるだけあってワイン生産量が日本一(※)なのは皆さんご存知だと思いますが、その山梨県内にあって葡萄畑が織りなす風景として山梨県峡東地域(笛吹市、山梨市、甲州市)が日本遺産や世界農業遺産に指定され注目を集めています。
※国税庁「国内製造ワインの概況」平成30年度調査分より
中でも石和温泉で有名な笛吹市内には10を超える大小のワイナリーがありますが、旅の途中でその中の1つ「モンデ酒造」に立ち寄ってみました。
<ワイン樽が売店入り口にありました>
<ワインの試飲もできます>
<日本ワイナリーアワードを受賞したワイン>
【モンデ酒造】
- 住所:山梨県笛吹市石和町市部476
- TEL:055-262-3161
- 売店営業時間 9:00〜16:30 年中無休(但し12月31日・1月1日は休日)
- 公式サイト:モンデ酒造
最後に
いかがでしたでしょうか、私はいままでいろいろな所から富士山を見てきましたが、こんな景色は初めてでした。まるで鳥にでもなった気分で思わず時間の過ぎるのも忘れて見惚れてしまいました。
今まで見てきた富士山の風景の中で何番目とか順位をつけるというより、ここは「オンリーワン」の風景ではないかと思います。富士山を見るにはお天気に左右されますから、首都圏や近隣から日帰りで行ける場所ではありますが、石和温泉など周辺に宿を取って2日くらいライブカメラの映像を見ながらアプローチのチャンスを伺ってはいかがでしょうか。
ライブカメラの映像はこちらからご覧いただけます。
果物狩りや景勝地の観光、ワインにご当地グルメなど山梨県にはたくさん見どころ、体験施設があります。この記事をきっかけにFUJIYAMAツインテラスの絶景を皆さんも体験してみてくださいね。
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えいた
- 旅の臨場感が届けばうれしいです