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【ウルグアイ】エンパナーダの名店 カロリーナ
モンテビデオの旧市街にあるメルカド・デル・プエルト。肉やソーセージを炭火で焼くパリーシャ(またはアサード)の店が数多く入店していることで有名ですが、もう1つ、忘れてはならない名店があります。
それがエンパナーダの店「Empanadas Carolina(エンパナーダス・カロリーナ)」。1959年5月31日創業の老舗エンパナーダ店で、現在は3代目のカロリーナ・ムニョス氏が伝統の味を守っています。
昼前にはエンパナーダを買い求める人で行列ができるほどの有名店で、世界的旅行サイトの口コミでも4.5ポイント(満点=5ポイント)の高得点を獲得!さっそくお店を覗いてみましょう。
目次
親子三代で守る伝統の味
エンパナーダス・カロリーナはモンテビデオの旧市街にあるメルカド・デル・プエルト(プエルト市場)の南側、Calle Piedras(ピエドラス通り)に面した入り口の右手にあります。
カウンター席だけの小さなスタンドで、朝食がてらササッとエンパナーダを食べて帰る人もいますが、para llevar(持ち帰り)が多いようでした。
エンパナーダは1つ$85(ウルグアイ・ペソ=USD2.21)と、高物価のウルグアイではリーズナブルなお値段。なんと32種類もあるので、どれにしようか迷ってしまいます。
バラエティ豊かなエンパナーダに対し、飲み物はコカ・コーラ、水、ワイン、ビール(缶、または1リットル)とシンプル。ドリンクメニューにワインはあるのにコーヒーやジュースがないのは、ちょっと面白いですね。
早速食べてみよう!
お皿の左側、印のないのは「Jamón y Queso(ハム&チーズ)」で、右側の緑の印が3つ並んでいるのは「Carne, Queso y Panceta(牛肉、チーズ、ベーコン)」です。具材との相性を考えてのことでしょう、エンパナーダス・カロリーナのエンパナーダはオーブンで焼いたものと揚げたものの2パターンあります。
こちらは向かって左が「Zapallito(サパシィート/ズッキーニ、チーズ、たまねぎ、パプリカのような辛くないトウガラシ)」、右が「Capresse(カプレーゼ/チーズ、トマト、バジル)」です。
まずは定番の「ハム&チーズ」から。エンパナーダの中にはとにかくチーズがぎっしり!角切りのハムもたっぷりで、食べ応え十分。小さく見えますが、なかなかのボリュームです。
粗めのひき肉がジューシーな「牛肉、チーズ、ベーコン」。揚げたエンパナーダの皮もサクッとしていて、これは男性ウケしそうですね。
今回選んだ4種類の中で、一番気に入ったのがこちらの「サパシィート」。ウルグアイのズッキーニはイタリア産の細長いものではなく、カボチャのような丸い形をしたものが主流だそう。その形のせいでしょうか、ズッキーニというよりカボチャのような見た目と甘味があり、とてもやさしいお味でした。他のはチーズの塩味がちょっと強かったので、この野菜ならではの甘味はいいお口直しになりました。
最後はお馴染みの「カプレーゼ」、チーズとトマト、乾燥バジルの組み合わせは間違いありませんね。ただこれもチーズの塩味が強かったので、爽やかなフレッシュバジルだったらもっとよかったかもしれません。
今回は2人で4種類を注文し、半分ずつにしましたが、さすが酪農の国、予想以上にチーズの存在感が大きく、正直なところ最後のほうはちょっと飽きてしまいました。
これはエンパナーダス・カロリーナのせいではなく、こちら側の選択ミス。種類の多さに目移りしてしまって、素材がかぶっていることまで頭が回りませんでした。
また立ち寄ることがあれば、シーフードやスイーツ系のエンパナーダなども取り混ぜて、バランスよく注文したいと思います。
昼前にはだいぶお客さんも増えてきました。ランチタイムは行列ができるそうですよ。
「モンテビデオ一美味しい!」と称されるエンパナーダス・カロリーナのエンパナーダたち。あなたもぜひお気に入りの味を探してみてくださいね。
Empanadas Carolina/エンパナーダス・カロリーナ
- 住所:Piedras 237 local 20 Mercado del Puerto, Montevideo
- TEL:(598)2916-6410
- 公式サイト:Empanadas Carolina
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原田慶子
- ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。