伊豆の有名な滝10選~滝周辺の観光スポットや穴場な滝も紹介~

伊豆の有名な滝10選~滝周辺の観光スポットや穴場な滝も紹介~

風光明媚で首都圏からのアクセスも良い伊豆半島は、何度も訪れたくなる魅力を秘めたスポット。

伊豆というと「海」のイメージが強いですが、特に半島中央部に見ごたえのある滝が点在しています。温泉やグルメとセットで楽しめて、エネルギーチャージにもぴったりの伊豆の滝を周辺の観光スポットも交えてご紹介します。

なお、本記事で紹介している滝周辺の道路や遊歩道は、災害や天候等の影響により通行止めとなっている場合があります。お出かけの際は、ホームページなどで最新情報をご確認ください。

目次

<1. 伊豆で美しい滝を見よう!>

<2. 浄蓮の滝>

<3. 萬城の滝>

<4. 旭滝>

<5. 河津七滝>

<6. 河津七滝と一緒に観光したいスポット>

<7. 伊豆の穴場な滝>

伊豆で美しい滝を見よう!

海辺の風景や温泉、美食など多彩な魅力が詰まった伊豆は、何度訪れても新しい発見があります。マイナスイオンをたっぷり浴びて日々の忙しさを忘れたいというあなたは、伊豆の美しい滝へと足を運んでみてはいかがでしょうか。

自然豊かな伊豆半島には滝がたくさんあり、広範囲に滝が点在していますが、中でも天城連山(あまぎれんざん)に囲まれた、半島中央部の中伊豆エリアに見ごたえのある滝が集中しています。

伊豆には、「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されている、ジオ(地球や大地)に関わるさまざまな自然遺産からなる「伊豆半島ジオパーク」があります。一部の滝は「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトに指定されており、滝そのものはもちろん、太古からの地球の営みを物語る岩盤など、周囲の自然景観も含めて楽しめるのが伊豆の滝の魅力なのです。

首都圏からのアクセスも良く、観光や温泉と組み合わせて楽しめる伊豆の滝めぐりへ、さあ出かけましょう。

浄蓮の滝

浄蓮の滝
<出典:写真AC

伊豆を代表する名瀑布(ばくふ)が、狩野川上流にかかる「浄蓮の滝(じょうれんのたき)」。

伊豆市湯ヶ島、ハイコモチシダ(ジョウレンシダ)などが生い茂る深い森に囲まれたところにある、高さ約25m・幅約7mの伊豆半島最大級の滝です。

「日本の滝100選」にも選ばれているほか、「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトのひとつでもあり、豊富な水量とエメラルドブルーの滝つぼ、周囲の緑のコントラストに目を奪われます。

浄蓮の滝の絶景・見どころ

浄蓮の滝の見どころは、なんといってもその豊富な水量。その水しぶきで滝の周囲には豊かな緑が生い茂り、水しぶきと山の冷気で夏でもひんやりとしているほどです。

浄蓮の滝は、約1万7,000年前に火山が噴火してできたといわれており、滝そのものだけでなく、岩盤にも注目。滝の左右の岩盤には、「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる、マグマが冷えて固まる過程でできた五角形や六角形の柱状の割れ目があり、これらが太古の火山活動の痕跡を今に伝えているのです。

さらに、浄蓮の滝の周囲は、国内では伊豆半島と九州南部でしか自生が確認されていない珍しいシダ植物「ハイコモチシダ」の群生地。ハイコモチシダは「ジョウレンシダ」とも呼ばれ、静岡県の天然記念物に指定されています。

浄蓮の滝が歌詞に登場していることから、滝の脇には、石川さゆりのヒット曲『天城越え』の歌碑もあるので、こちらもお見逃しなく。

浄蓮の滝と一緒に観光したいスポット

浄蓮の滝の近くにある円錐形の山「鉢窪山(はちくぼやま)」には遊歩道が設けられており、ちょっとしたハイキングにぴったり。登山口から山頂までは片道40分~50分程度で、天気が良ければ展望スペースから富士山が望めます。

また、浄蓮の滝の滝つぼの下流にある「天城国際鱒釣場(あまぎこくさいますつりば)」では、釣竿がレンタルでき、手ぶらで渓流釣りが体験できます。

『天城越え』で全国的に有名になった伊豆・天城の名産は「沢わさび」。清流が流れるわさび田で栽培される、香りや辛みに優れた高品質のわさびで、浄蓮の滝周辺にも、沢わさびが楽しめるスポットがいくつもあります。

浄蓮の滝の入り口にある「浄蓮の滝観光センター」では名物の「わさびソフト」が食べられますし、浄蓮の滝から車で5分ほどのところにある「天城わさびの里(道の駅『天城越え』内)」では、生わさびやわさび加工品が購入できるのはもちろん、わさび漬加工体験やわさび収穫体験も楽しめます(体験は要予約)。

浄蓮の滝へのアクセス方法

浄蓮の滝へのアクセスは、伊豆箱根鉄道・修善寺駅から東海バスで約40分の「浄蓮の滝」下車。バス停から滝までは徒歩約5分です。

車の場合は、東名高速道路沼津インターチェンジ・新東名長泉沼津インターチェンジから国道136号、414号経由で約50分の道のりです。

  • 住所:静岡県伊豆市湯ケ島892-14

萬城の滝

萬城の滝
<出典:写真AC

「萬城の滝(ばんじょうのたき)」は、狩野川の支流である地蔵堂川の上流にかかる高さ約20m・幅約6mの滝。滝つぼに橋が架かっていることから、間近で滝を鑑賞できるのも魅力で、溶岩によって形成された荒々しい玄武岩も見どころです。

知る人ぞ知る名瀑ですが、近くにより知名度の高い「浄蓮の滝」があることも手伝って、萬城の滝は落ち着いた雰囲気。「迫力ある滝をゆっくり鑑賞したい」という人にはもってこいの滝といえるでしょう。

萬城の滝の絶景・見どころ

落差は浄蓮の滝にはやや及ばないものの、萬城の滝は柱状節理が発達した迫力満点の岩盤が見どころ。荒々しい岩盤の上から、白糸のように流れ落ちる滝は、自然の神秘を感じさせます。

萬城の滝と一緒に観光したいスポット

萬城の滝の上流には、「甲羅岩(こうらいわ)」があります。これは、火山から流れ出した溶岩からできた柱状節理が侵食されて、亀の甲羅のようになったもの。自然の神秘をぜひその目で確かめてみてください。

滝の近くには「千年木」と呼ばれるケヤキの古木があるほか、萬城の滝から遊歩道を歩くと「カーテン滝」、さらに奥には「小滝」もあるため、時間に余裕があれば周囲をゆっくりと散策してみましょう。

萬城の滝のそばには、キャンプ場「RECAMP中伊豆(旧:萬城の滝キャンプ場)」が設けられており、気候の良い時期はキャンプを楽しむのもおすすめです。全面芝生のオートサイトや、森林に囲まれたテントサイト、焚火スペース付きのバンガローなど、さまざまな宿泊スタイルが選べますよ。

浄蓮の滝から車で10分ほどのところには、「静岡県の棚田10選」にも選ばれた「筏場のわさび田(いかだばのわさびだ)」があります。その広さは、東京ドーム3個分に相当する約15ヘクタール。広大な敷地に段々のわさび田が広がる光景は圧巻です。

また、萬城の滝から先ほどご紹介した浄蓮の滝までは、車で30分ほど。2つの滝をハシゴして、その違いを見比べてみるのもいいでしょう。

萬城の滝へのアクセス方法

萬城の滝へのアクセスは、伊豆箱根鉄道・修善寺駅から東海バスで約40分の「地蔵堂バス停」下車。バス停から滝までは徒歩15分ほどです。

車の場合は、東名高速道路沼津インターチェンジから伊豆縦貫道、県道12号経由で約50分で到着します。

    • 住所:静岡県伊豆市地蔵堂776-1

旭滝

旭滝
<出典:写真AC

伊豆市大平にある落差約105mの滝が「旭滝(あさひだき)」。朝日が昇るとき、正面から光を受けてきらきらと輝くことからその名が付いたといわれています。

火山から流れ出した溶岩が冷えて固まる過程でできた、柱状節理の断面の岩肌の上を水が滑るように流れ落ちる「渓流滝」で、伊豆半島ジオパークのジオサイトにも指定されています。

旭滝の絶景・見どころ

緑豊かな森の中、石垣を積んだかのような岩肌の上を滑り落ちる滝は、「涼」という形容がぴったり。岩肌の柱状節理が自然にできたものだと知れば、きっと大地のパワーに驚かされることでしょう。

旭滝は、例年12月上旬頃になると、オレンジや赤のもみじで彩られる紅葉の名所としても有名。夜間はフルカラーライト照明によるライトアップも行われており、昼間とはまた違った表情が楽しめます。

旭滝と一緒に観光したいスポット

旭滝の入り口には、パワースポット・大平神社があります。天地を生成する力を持つ神さま「高皇産霊神(タカミムスビノカミ)」が祀られているので、ぜひ旭滝とあわせて訪れてみましょう。

また、旭滝から車で10分ほどのところには、数々の文豪にも愛されたノスタルジックな温泉地・修善寺があります。「伊豆の小京都」とも称される修善寺は、歴史と文化の宝庫。湯治はもちろんのこと、807年に弘法大師が開基したと伝わる古刹・修禅寺やフォトジェニックな「竹林の小径(こみち)」など、観光もたっぷりと楽しめます。

旭滝へのアクセス方法

旭滝へのアクセスは、伊豆箱根鉄道・修善寺駅からバスで約10分の「旭滝口」バス停下車。バス停から滝までは徒歩約4分です。

車の場合、東名高速道路沼津インターチェンジ~伊豆縦貫道~伊豆中央道~修善寺道路~天城北道路・大平インターチェンジ~国道136号線旭滝入口信号(大平公民館)を右折し、約200mで到着します。

  • 住所:静岡県伊豆市大平

河津七滝

伊豆の滝として、「浄蓮の滝」と並ぶ知名度を誇っているのが、静岡県賀茂郡河津町にある「河津七滝(かわづななだる)」。天城連山から流れる渓流にある大小7つの滝の総称で、全長約850mの遊歩道を歩いて滝めぐりが楽しめます(往復約1時間)。

ちなみに、「滝」を「だる」と読むのは、平安時代からこの地に伝わる民族語で、「(水が)垂れる」からきているそう。河津七滝は、のんびりと遊歩道を散策しながら滝めぐりができるので、心の洗濯にぴったりです。

  • 住所:静岡県賀茂郡河津町梨本

河津七滝の絶景・見どころ

「河津七滝」としてひとくくりにするのはもったいないほど、7つの滝はそれぞれ個性豊か。河津七滝は伊豆を代表する紅葉スポットでもあり、毎年紅葉シーズンには「伊豆天城路もみじまつり 河津秋まつり」が開催されます。

ここからは、7つの滝の概要や見どころをひとつ1つみていきましょう。

1. 釜滝

釜滝
<出典:写真AC

河津七滝の中で最も上流に位置しているのが、落差約22m・幅約2mの「釜滝(かまだる)」。滝つぼが釜の底に似ていることから「釜滝」と呼ばれており、かつては「地獄谷」と恐れられていたほどの高さのある滝です。

「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトにも指定されていて、浄蓮の滝や萬城の滝同様、火山活動が生み出した柱状の岩・柱状節理が見られます。ただし、ここ釜滝では、滝よりはるか上までそびえたつ巨大な岩盤全体に柱状節理が生じており、迫力がケタ違い。

滝のしぶきが当たるほど滝に近付ける展望デッキがあり、「ゴオゴオ」という水音もあいまって、自然の力強さが体感できます。

2. エビ滝

エビ滝
<出典:写真AC

河津七滝には遊び心あふれる名前が付いた滝がいくつかありますが、そのひとつが「エビ滝」。滝の形がエビの尾ひれに似ていることから、この名が付けられたといいます。

高さ約5m・幅約3mと小さな滝ではありますが、透明度抜群の滝つぼにすべり落ちるように流れる水の造形美が際立っています。実際に見れば、きっとそのネーミングに納得しますよ。

3. 蛇滝

蛇滝
<出典:写真AC

上流から数えて3つ目の高さ約3m・幅約2mの滝が「蛇滝(へびだる)」。長さが約25mもある細長い滝であることに加えて、滝の横にある玄武岩の模様がヘビのうろこのように見えることから「蛇滝」と呼ばれるようになりました。

4. 初景滝

初景滝
<出典:写真AC

川端康成の名作『伊豆の踊り子』のブロンズ像と滝のコラボレーションで知られるのが、「初景滝(しょけいだる)」。かつての国道から河津七滝の近くを通ると、最初に見えたのがこの滝であったことが名前の由来です。

高さ約10m・幅約7mと、特別大きい滝というわけではありませんが、『伊豆の踊り子』をモチーフにした「踊子と私」の像と、森の中を流れる滝が織りなす風景は、なんともフォトジェニック。

伊豆に数ある滝の中でも、ある意味最も伊豆らしさが感じられる滝といえるかもしれません。

5. カニ滝

カニ滝
<出典:写真AC

「カニ滝(カニだる)」は、高さ約2m・幅約1mの小さな滝。「滝」と呼ぶにはちょっと心もとないような気もしますが、美しい渓流の中ひっそりとたたずむカニ滝は、抜群の透明度が最大のチャームポイントです。

その名の由来になった、カニの甲羅のように見えるゴツゴツとした岩肌にも注目。滝の近くには、『伊豆の踊子』の石像もあります。

6. 出合滝

出合滝
<出典:写真AC

恋愛のパワースポットとしても注目されているのが、高さ約2m・幅約2mの「出合滝(であいだる)」。

滝というよりは「渓流」といった趣ですが、2つの流れがここで出会ってひとつになるというドラマティックな滝で、「清流」と呼ぶにふさわしい水の青さと透明感が印象的です。

近くには、恋愛成就の神さま・出合弁財天の像があり、ハート型の絵馬が並んでいます。

7. 大滝

大滝
<出典:写真AC

その名の通り、河津七滝最大の滝が、七滝の最下流に位置する「大滝(おおだる)」。釜滝同様、伊豆半島ジオパークのジオサイトに指定されています。

高さ約30m・幅約7mの滝が、垂直な玄武岩の岩盤から流れ落ちる様子は圧巻。展望台から、豪快な水音が鳴り響く大滝の様子を眺めることができます。

なお、大滝歩道開放時間は、6月~9月が8時~18時、10月~5月が8時~17時になっているため、訪れる際には時間にご注意ください。

河津七滝と一緒に観光したいスポット

河津七滝の近くには「河津七滝温泉」があり、自然の中を散策した後は、温泉でゆっくりと心身を癒すことができます。

河津七滝温泉の特徴のひとつが、河津川沿いにある「溶岩洞窟風呂」。文字通り、溶岩によってできた洞窟の中にある温泉です。水道やシャワーはなく混浴のお風呂があるだけですが、大地から湧き出たばかりの源泉かけ流しの天然温泉が楽しめます。

歴史や文学に興味がある人なら、『伊豆の踊子』の舞台で、国の重要文化財にも指定されている旧天城トンネル(天城山隧道:あまぎさんずいどう)も見逃せません。1905年に開通した国内最長の石造りのトンネルで、中に入るとタイムスリップしたような気分が味わえることでしょう。

旧天城トンネル
<出典:写真AC

河津七滝が属する河津町は、早咲きの「河津桜」でも有名。2月上旬から、町内の約8,000本の桜が咲き誇り、一足早い春の訪れを告げてくれます。

河津七滝へのアクセス方法

河津七滝に公共交通機関で行くには、伊豆急行線・河津駅から「修善寺」行きバスに乗って約35分の「水垂」下車。

車の場合は東名高速道路沼津インターチェンジ、または新東名高速道路長泉沼津インターチェンジから、東駿河湾環状道路、伊豆中央道、修善寺道路、国道414号線経由(天城越え)で約75分の道のりです。

伊豆の穴場な滝

すでにご紹介した10の滝のほかにも、伊豆には知る人ぞ知る穴場的な滝があります。

そのひとつが、西伊豆町にある「大滝」。河津七滝最大の滝である「大滝」とは別の滝です。
高さ約48m・幅約8mの伊豆半島最大の滝でありながら、アクセスが不便な場所にあるため、秘境的な雰囲気を醸し出しています。

滝までは、道なき道を歩いていかなければならないため、たどり着くのは簡単ではありませんが、それだけに対面したときの感動はひとしお。巨大な岸壁を流れ落ちる白糸のような滝は、まさに自然の芸術です。


豊かな自然に恵まれた伊豆には、大小さまざまの個性豊かな滝が点在しています。温泉や観光とセットで気軽に足を運べる滝も多いので、ときには自然の中でリフレッシュする時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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