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ワインの都メンドーサで過ごす年末年始
アルゼンチンの年末年始は、長期休暇をとってバカンスに行くのが理想の休暇の過ごし方。
我が家は今年、日本から私の両親が孫に会いに来ることもあって、初めてのメンドーサ旅行に行ってきました。
今回は、メンドーサで過ごす年越しをご紹介します。
目次
メンドーサという街と今回の旅
今回、私達が旅先に選んだのは、アルゼンチンの「メンドーサ」です。
メンドーサはワインの産地として有名な場所。雨の少ない乾燥した大地と昼間と夜の寒暖の差が、美味しい葡萄を育てるそうです。「避暑地」とは言い難く、夏の照りつける太陽の日差しは、自慢の私の黒髪が熱を吸収して頭皮が痛いほど。夜は、だいぶ気温も下がり過ごしやすい気候でした。
メンドーサは、ブエノスアイレスの中心地に近いホルヘニューベリー空港から飛行機に乗って2時間。
メンドーサに降り立つと、そこはすでにどこまでも続く大地が広がり、遠くにはチリとの国境にそびえ立つ山々。目前には葡萄畑があり、「ワインの都メンドーサに来たんだな〜」という気分にさせてくれます。
空港から車で20分も行けば、街の中心地に着いて比較的何でも取り揃っています。地方都市としてもしっかり機能しているので、何か買い忘れや追加で必要なものがあっても困ることは無さそうです。
今回の旅行は、私達家族と両親、私の従姉妹と息子の大人5人と幼児2人。子供たちの負担を考えて、どこでも移動しやすい街の中心地のホテルに泊まりました。
ここで12月28日から1月2日までの年末年始を過ごします。ブエノスアイレスに住んで7年。私は長期バカンスをブエノスアイレス以外で過ごすのは、今回がはじめて。どんな年末年始になるのか、とても楽しみでした。
ワイナリー訪問と美味しいランチ
ワインの産地に来たら、やはり外せないワイナリー見学。見学は、試飲で色々なワインを飲めることが楽しみですよね。
今回訪問したのは、日本にも輸出しているメンドーサで一番古いボデガ(ワイナリー)のTrapche(トラピッチェ)。こちらのワイナリーには併設のレストランがあり、お食事も楽しめます。お食事のコースでは、食事内容にあったワインがサービスされます。食事はもちろんサービスもよく、誰かにおすすめしたいワイナリーでした。
私たちは、12時からランチをいただいて14時からのワイナリー見学を予約。見学より食事が先だったので、ワインを飲みすぎてしまうと歩けなくなってしまいます。セーブしながらも、これから始まる見学に期待が膨らむ食事でした。
見学では、ワインを作る工程や保存方法を紹介された後は、ワインの試飲。メンドーサが誇るのは「マルベック」という品種の葡萄。年違いや絞り方の違うワインを飲み比べたり、赤ワインをいただいたり、他に白ワインもいただきました。
建物の2階で試飲したのですが、ベランダから見える広い葡萄園と、メンドーサの青く澄んだ空の眺めがとてもよく、気持ちの良い施設です。
オリーブ工場の見学
もう一つ、今回の旅行のアトラクションに選んだのはオリーブ工場。メンドーサのオリーブオイルもとても美味しくていつもお料理に使っています。
見学で訪れたのはLaur(ラウア)。市内から車で30分ほどの距離にあり、移動もしやすいです。
こちらも一通り、どのような工程でオリーブが作られるか説明を聞きながら工場を見学して、最後には試食でオリーブオイルやバルサミコをいただきました。
そして、オリーブオイルやバルサミコを利用したお料理の瓶詰めが販売されており、そちらも試食でいただきました。試食では、パンやワインのサービスもあり、お腹もいっぱいです。
バケーション先での年越し
年越しの12月31日と1月1日は、しっかり休むのがアルゼンチン。年明けの瞬間を家族で祝って、2時か3時に解散。1月1日はゆっくり過ごすという流れが一般的です。
この期間、サービス業はほとんど機能しません。メンドーサのワイナリーやオリーブ工場も当然お休みです。
この2日間、外出は難しくなるので、ホテルにあるプールで子供たちと遊んで過ごしました。この期間中は、私たち以外のホテルに泊まっている人もすることがなかった様子で、プールに入らなくてもプールサイドで水着を着て日光浴する人が多くいました。
メンドーサは海外からのバカンス客が多いこともあって、レストランは一部、31日の夜中もOPENしています。
私たちのホテルはディナーのためのレストランが付いていなかったので、予約制のスペシャルディナーを外部レストランでいただきました。
アサード(BBQ)のお店を選びましたが、この日は同じ時間帯にお客さんが集中するため激混みでした。こちらは事前に予約が必要です。21時から始まるディナーは、前菜、メイン、デザートの3皿で構成されており、合間にメンドーサのマルベックワインが提供されます。
それぞれ3皿はお肉かお魚、パスタから選べました。内容はかなりのボリュームがあったので、私たちはテイクアウトして1日の夜にもいただきました。アルゼンチンには「三が日」という概念はなく、1月2日から平常に戻ります。
最後に
アルゼンチンの葡萄の都・メンドーサでのバケーションの様子が伝わったでしょうか。
アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスから飛行機を乗り継いで2時間。そこには、アルゼンチンの広大な大地と南米の強い日差しの恵で美味しく育った葡萄とオリーブの都があります。
アルゼンチンワインというとあまり日本では聞き慣れないかもしれませんが、「マルベック」という品種のワインはとても美味しく世界からも高く評価されており、日本にも輸出されています。ワイン好きの方には、ぜひ一度、現地でアルゼンチンの誇るマルベックワインを堪能して欲しいです。
今回の私たちの旅行が、誰かのアルゼンチンへの興味のきっかけになれば幸いです。
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AKANE
- アルゼンチンのブエノス・アイレス在住のタンゴダンサー、講師。タンゴやブエノス・アイレスの文化・情報について、日本から見て地球の反対側の本場ブエノス・アイレスから情報を発信中。