ブエノスアイレス真夏のクリスマス&年末年始の過ごし方教えます。

ブエノスアイレス

目次

年末年始の過ごし方

ブエノスアイレス

2022年、新たな年が始まりました。

今回は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内で生活する、我が家(アルゼンチン人の主人と日本人妻)の年末年始の様子についてです。

アルゼンチンは、日本と違ってさまざまな文化が入り混じる街です。日本よりも幅広い文化があり、正解がないため「我が家」と限定して紹介します。

ちなみに我が家の主人の家系は、人口割合でいうと多数を占めるスペイン系移民の家系でカトリック教徒です。アルゼンチンでの年末年始の行事は主に2つ。クリスマスと年越しですが、重要度としてはクリスマスの方が高いです。

カトリックが多いアルゼンチンでは、多くの人がクリスマスを子供のように心待ちにしていて、24日、25日のイブとクリスマスは家族と共に過ごします。成人した娘・息子に恋人が入れば、恋人もどちらかの家族の会に気軽に参加します。家族によっては、恋人の家族も合同ということもあります。また、家族以外にも親友や海外からのお客様が参加するなど、家族の親しい人であればオープンに受け入れます。

12月31日の夜から年越し、1日の新年も同様に家族と過ごす家庭が多いようです。こちらも恋人同伴や恋人の家族同伴で集まってみんなで食事します。我が家は、主人の実家の家族と一緒に過ごしています。義母、義姉、義母の妹・弟の3家族と主人の妹の彼氏家族と、総勢20名で過ごす賑やかな会になります。

アルゼンチンでは食事の時間が遅いこともあり、夜11時に集まり食事を始めて12時にシャンパンで乾杯します。クリスマスだけは、みんなのお楽しみのプレゼント交換があります。それ以外は、食事が終わったら甘いものとコーヒーを飲みながら朝方までおしゃべりするというのんびりとしたスケジュールです。

イベントの食事

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アルゼンチンのイベントで家族が集まる時は、アサード(アルゼンチン式BBQ)が主流です。クリスマスや年末年始のイベントは、アサードするご家庭も多いそう。

我が家の場合は、日本でいうお節料理のようなメニューがあります。暑い時期のため冷たいもの、持ち寄りして火を使わずに食べられるもの、というルールを作って、参加者全員で分担し持ち寄っています。

主人の実家の年末年始イベントメニューは、

  • アンチョビ味の茹で卵
  • 甘じょっぱいブルーチーズのロール
  • カクカクポテトサラダ
  • メロンと生ハム
  • 豚肉が詰まった七面鳥
  • ツナマヨソースがかかった豚肉
  • 林檎のジャム
  • パネトーネ(クリスマスに食べられる菓子パン)
  • 生クリームとフルーツのロールケーキ

実はロールケーキは私の分担です。アルゼンチンのクリスマスでは、パネトーネを食べる習慣があるため生クリームのケーキは食べず、日本のようなクリスマスケーキは販売されません。ただ私が生クリームのケーキがないとクリスマスにならないという理由から自分で製作して持ち寄っています。

年末年始の料理

クリスマスとお正月は、毎回この同じメニューがテーブルに並びます。初めて主人の実家でクリスマスを過ごした時は、不思議に感じたお料理の味も、毎年食べていくと舌が慣れるのか、美味しくいただけるようになりました。

クリスマスの楽しみ

シャンパン

クリスマスは24時に花火が上がり、シャンパンかシドラ(りんごの甘い洋酒)で乾杯します。

事前に家族でくじを引き、割り振りを決めてプレゼントを用意しています。誰が用意してくれたプレゼントかは不明ですが、パパノエル(サンタクロース)からのプレゼントとして、25日に切り替わる24時に乾杯した後、もれなく全員にプレゼントが配られます。

日本では、クリスマスの日に目が覚めると枕元の靴下にプレゼントが入っていると思いますが、アルゼンチンでは1月6日の「三賢者の日」に目が覚めると子供たちの枕元にプレゼントがあるという風習だそうです。

私は今年、黒の使いやすいトップスをパパノエルからいただきました。子育て中だと汚れることが多いので、黒のトップスは本当にありがたいです。私が買ったプレゼントは、妹の彼氏のお母さんのもとへ。この時期なので、ロクシタンのハーブの香りがするハンドソープを選びました。このプレゼント交換はクリスマスの一大イベントで、家族みんなでとっても盛り上がります。

クリスマスのプレゼント交換は、我が家だけでなく一般的な行事です。やり方やルールは家族によって違いますが、毎年12月20日過ぎにはショッピングセンターはプレゼントを両手一杯に買う人で溢れています。また12月23日は、一晩中ショッピングモールは営業していて、プレゼントを買い忘れることがありません。

クリスマス・年末年始の街の様子

アルゼンチン

アルゼンチンでは、12月から1月はバカンスのシーズンです。季節は夏真っ盛り。南米の夏は日差しが強く、湿気のある日は何をやってもはかどりません。最近は景気もひどく悪いため12月初めから休暇を取る人は少ないですが、12月・1月は開いているお店もまばらで街全体が休暇モードです。

もしこの時期にブエノスアイレスへの旅行を検討している場合は、あらかじめ行きたいお店のバカンス情報を確認した方が良いでしょう。特に12月24、25、31日、1月1日は営業しない確率が高いです。住宅地に人は少なく、メイン通りのコリエンテスにある劇場は、多くの演目をブエノスアイレスの避暑地として名高いマル・デル・プラタに移動して開演します。

一般的な市民には、車で数時間の海辺のリゾート、マル・デル・プラタが人気です。ハイリッチな避暑地としては、隣国ウルグアイのプンタ・デ・エステが好まれます。バカンス明けの人々は、肌を小麦色に焼き、颯爽と肌を露出しています。肌が白いままだと「バカンスにも行けないとは可哀想!」という目線が他人から向けられるのだそう。

強い日差しから肌を守るために日焼け止めを塗ってもこんがり焼くのがアルゼンチンの夏の肌の魅力。

バカンスに行けなかったのか、バカンスでの焼き加減が足りなかったのか、この時期は市内の公園には水着姿の人が日光浴する姿を見かけます。老若男女、アルゼンチンでは公園で水着姿になることに抵抗はないようです。こんがり焼いた肌にミニスカートを履いて、颯爽と歩くご年配の女性を見掛けると私はいつも未来に勇気が持てます。

地球の反対側の年末年始の様子はいかがだったでしょうか。

日本のような盛大なイベントなどはありませんが、家族という小さなコミュニティをとても大切にする、アルゼンチンらしい年末年始のご紹介でした。

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AKANE

アルゼンチンのブエノス・アイレス在住のタンゴダンサー、講師。タンゴやブエノス・アイレスの文化・情報について、日本から見て地球の反対側の本場ブエノス・アイレスから情報を発信中。

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