【アルゼンチン】現地タンゴダンサーおすすめ「ブエノスアイレスのタンゴショー」5選!

観光にいらっしゃる方からよくいただく質問第3位には入る「どこのタンゴショーがおすすめですか?」

ブエノスアイレスにはたくさんのタンゴショーがありますが、どこのタンゴショーを選んでいいか迷ってしまいますよね。私もすべてのタンゴショーを見比べてはいませんが、観に行ってココ良かった!と思うタンゴショーを紹介します。

目次

ブエノスアイレスのタンゴを楽しむために

タンゴショーの終了時間は、夜中の12時前後(ちなみに夕食+ショーだと始まりは20時頃)

治安が良いとはいえないブエノスアイレスでは、一番のおすすめはホテルが提携しているタンゴショーです。ホテル提携の場合、ホテルから送迎バスを出していて行き帰りが安全です。

ただそれでは納得できない、こだわりの旅行をご希望の方に向けておすすめを5つピックアップ。現地タンゴダンサーをしながら、訪れる日本人タンゴ愛好家のための本場タンゴライフアドバイザーとしても活動するAKANEが見どころも合わせてご紹介しますよ。

ショーの行き帰りの移動には必ずタクシーやUberを利用して、たとえ夜風が気持ち良くても夜道は歩かないようにしましょう。

またショーでは、お支払いはアメリカドルが一般的。WEBサイトなどの表示(USD)もアメリカドルの意味です。お間違えないようご注意ください。

AKANEお気に入りの3選

1. viejoalmacen (ビエホアルマセン)

viejoalmacen (ビエホアルマセン)

  • 住所:夕食:Balcarce 793 e Independencia, San Telmo
  • ショー:Balcarce 799 e Independencia, San Telmo
  • 金額:夕食付き:USD120〜 ショーのみ:USD70〜
  • 公式サイト:viejoalmacen

古い街並みと石畳が残るサンテルモ地区にある、歴史あるタンゲリア。舞台は小さめですが、舞台と観客の距離が近いのでとにかく迫力満点です。一番前の席だと、女性ダンサーの鋭いヒールで蹴飛ばされそうなほど。

1969年から続く歴史あるこのタンゲリアには、アニバル・トロイロ(バンドネオン奏者)やオズバルト・プクリエーゼ(ピアニスト・作曲家)、ロベルト・ゴシェネチェ(タンゴ歌手)というタンゴ界のレジェンドといえるメンツがこの場所で集い、才能を発揮していました。

また、スペイン国王など世界の著名人も訪れるブエノスアイレスでは有名なタンゲリアです。ショーの内容もバランスよくまとまっていて、タンゴだけでなくアンデス音楽やマランボなどのアルゼンチンや南米の伝統文化も交えて飽きさせません。

ダンサーは海外で活躍するダンサーを多く起用しており、いつ観に行ってもレベルが高い。レストランは別棟になっていて、夕食付きの場合は、食事後移動します。

2. catulotango(カトゥーロタンゴ)

catulotango(カトゥーロタンゴ)

  • 住所:Dr. Tomás Manuel de Anchorena 647 Abasto
  • 金額:夕食付き:USD80〜
    夕食付きショーがあるのは、木曜日、金曜日、土曜日のみ(2024年1月現在)
  • 公式サイト:catulotango

なんといってもオルケスタが良いので、音楽好きに行ってほしいタンゴショーです。音楽ディレクターはEsteban Morgado(エステバン モルガード)。彼が率いる「Esteban Morgado Cuarteto」が素晴らしい音楽を奏でてくれます。Esteban Morgadoの弾くギターの音色が、深く心に沁みてオルケスタだけでも見る価値ありの舞台です。

2023年の広告では金曜日と土曜日が彼の出勤日の様子。公式Instagramで告知しているので、彼の生演奏をお聞きになりたい方は必ず事前に確認してください。

ダンサーもトップクラスで揃えており、私が観に行った時は世界選手権チャンピオンが2名出演していました。舞台の形が変わっていて、どの席でも踊りが近くから見られて迫力もあります。ショーの後、ダンサーと一緒に写真撮影サービスがあります。気になったダンサーがいる際には依頼してみてください。良い記念になりますよ!

3. esquinahomeromanzi(エスキーナ オメオマンシー)

esquinahomeromanzi(エスキーナ オメオマンシー)

  • 住所:Av. San Juan 3601 boedo
  • 金額:夕食付き:USD60 ショーのみ:USD25
  • 公式サイト:esquinahomeromanzi

ブエノスアイレス市観光局もおすすめする、タンゴの街、ボエド地区にあるタンゲリアです。

タンゴの曲を書く詩人でありながらジャーナリスト、脚本家であり劇作家、演出家だった多才なホメロ マンシー。彼が作詞したタンゴ愛好家に愛される「sur」という曲には、このタンゲリアの住所が冒頭登場します。

店内は、古き良き時代のブエノスアイレスを物語っており、足を踏み入れた途端に、まるで自分がブエノスアイレスの歴史の一部になったような気分にしてくれます。

こちらのタンゴダンスは、伝説のダンサーGachi Fernandez(ガチ・フェルナンデス)が振付・指導を担当。彼女のタンゴらしい振付は、アクロバティックさに逃げず、洗練されすぎず、どこか懐かしさのある本来のブエノスアイレスのタンゴを見せてくれます。本場で本物のタンゴを見たい、という目の肥えた方におすすめ。

日中はカフェとしても利用できます。予約の際に頼むと無料でホテルまでお迎えに来てくれるサービスもあるようです。

全てのタンゴショーに共通するのは、ダンサーはいつも変更されます。タンゴダンサーはアルゼンチンを離れ海外で働く人が多く、入れ替わりが激しく毎回メンバーが違います。その日、その時のダンサーの踊りやオルケスタ(オーケストラ)や歌手が作るナマの舞台を楽しんでくださいね。

昼間も楽しみめるタンゲリア2選

4. Café de los Angelitos(カフェ デ ロス アンヘリートス)

Café de los Angelitos(カフェ デ ロス アンヘリートス)

  • 住所:Av. Rivadavia 2100
  • 金額:タンゴショーに金額掲載なし
  • 公式サイト:Café de los Angelitos

直訳すると「天使達のカフェ」。名前の通り、タンゲリアとしてよりも「カフェ」として利用することをおすすめします。夜はタンゴショーを開催していますが、手前のカフェはどなたでも利用できて地元でも人気。

場所もコングレッソ(国会議事堂)の裏にあり、昼間の利用に便利でちょうどいい場所。お買い物に疲れたら寄りたい、そんなカフェです。お砂糖の包みやナプキンに至るまで全て天使が施されて店内の世界観に魅了されること間違いなし。

5. Gran Café Tortoni(トルトーニ)

Gran Café Tortoni(トルトーニ)

ブエノスアイレスの著名なバーを選んだ「bares notables」にも名前を連ねるトルトーニは、ブエノスアイレス最古として連日観光客で賑わっています。お昼すぎには、長蛇の列ができ並ばずには入れません。ぜひカフェも楽しみたいですが、地下かもしくはカフェフロア奥の舞台でタンゴショーも開催されているのはあまり知られていません。

内容も演劇仕立ての構成で面白く、言葉が分からずとも内容はわかりやすい。タンゴショーとして規模は小さいですが、タンゴがどんなものかを知りたい方には満足していただけると思います!ホームページに記載はありませんが、店舗の入口でタンゴショーを予約したいというと対応してくれます。

まとめ

おすすめのタンゴショー

いかがでしたか?今回は、私の本業でもあるタンゴの「おすすめのタンゴショー」をご紹介しました。

ブエノスアイレスへいらっしゃるなら、ぜひタンゴショーを観に行ってください。もしタンゴショーを観て素敵だな、と感じたら、日本に帰ってからタンゴを習ってみるのも良いかもしれません。

アルゼンチンタンゴには2種類あり、『観て楽しむショータンゴ』と『自分が踊って楽しむサロンタンゴ』があります。90歳でも踊れるサロンタンゴは、年齢を重ねても楽しめる穏やかな踊りです。

タンゴは1人でも楽しめますし、ご夫婦で始めて共通の趣味にするのも楽しいですよ。アルゼンチンでの出会いが皆さんの素敵な人生の1ページになりますように。

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AKANE

アルゼンチンのブエノス・アイレス在住のタンゴダンサー、講師。タンゴやブエノス・アイレスの文化・情報について、日本から見て地球の反対側の本場ブエノス・アイレスから情報を発信中。

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