3年ぶりの長崎ランタンフェスティバル!貸切イベントに潜入

長崎ランタンフェスティバル

~長崎がやさしいオレンジ色の光で埋め尽くされる2週間~

こんにちは!たびこふれライター・たまに旅する人です。

中国の旧正月に合わせて中華街で始まった「春節祭」が街全体に広がり、アーケードや眼鏡橋まで極彩色のランタン約15,000個や巨大オブジェでいっぱいになる長崎の冬の一大風物詩。毎年100万人を集めていた大人気イベントが2023年1月22日(日)~2月5日(日)に3年ぶりに開催されました。

その2023長崎ランタンフェスティバルの貸切イベントに潜入してきました。

目次

1. ランタンフェスティバルとは

冬の夜空を極彩色に染める長崎ランタンフェスティバル。市内中心部が約15,000個のランタン(中国提灯)と、各会場のさまざまなオブジェの幻想的な光で彩られます。もともとは中国の旧正月を祝う春節祭として始まったものが年々広がり、今では長崎の冬の風物詩として知られています。

長崎ランタンフェスティバル
鮮やかな飾りです!>

皇帝・皇后の御輿を中心に、旗隊などが豪華な中国衣装を身にまとって行進する「皇帝パレード」がフェスティバルの目玉のひとつ。

ランタンの色は眼鏡橋周辺が黄色、中華街では可愛らしいピンク・・・と、会場によりさまざまな限定カラーがあるので、お気に入りスポットを探してみてください。中華街周辺では角煮まんじゅうや中華スイーツなども販売されています。

毎年多くの観光客が県内外から訪れ、本場中国の風情たっぷりの人気イベントです。

用語解説

  • 春節(しゅんせつ)

春節(正月)は中国にとって、もっとも重要な祝日です。春節は旧暦の1月1日で、春節の前夜を夕(大晦日の夜)といい、家族みんなが集まり、寝ないで新年を迎えます。

  • 元宵節(げんしょうせつ)

元宵節は旧暦の1月15日で、天の精霊が空を飛ぶのを見ることができると信じられてきました。この夜、雲や霧が出ていても精霊を見つけやすいように提灯(ランタン)を灯して町を練り歩くお祭りが始まりといわれています。

  • 皇帝パレード

清朝時代のお正月に皇帝・皇后がそろって町中に出かけ、民衆と一緒に新しい年を祝う様子をイメージしたパレード。皇帝・皇后の御輿を中心に、旗隊など総勢約150名が豪華な中国衣装を身にまとってパレードします。

  • 媽祖(まそ)行列

江戸時代、長崎に入港した唐船の乗組員たちが実際 に行っていた行列。航海安全の神とされる媽祖を唐寺 の媽祖堂に安置するまでの行列を再現します。

2. 中華街(新地中華街)、湊公園

小さいですが、本場の魅力がギュっと詰まった中華街(新地中華街)

江戸時代、唐から長崎に届いた貨物を納めていた蔵が火事になったことから、新しく蔵を建てるために作った埋立地が、現在の新地中華街。横浜や神戸よりは規模が小さい中華街ですが、中華料理店や土産物店などがぎゅっと詰まっています。十字路のそれぞれの入口にある門は、中国らしさを感じられるフォトスポットです。

【新地中華街】

ランタン 本川口橋
<本川口橋>

湊公園
<湊公園>

湊公園
<湊公園>

3. 胡弓(二胡)演奏

二胡は、日本では胡弓(こきゅう)と呼ばれることも多いようですが、実は中国には胡弓という楽器が別に存在しています。

胡弓は、弓を回転させずに楽器本体の角度を変えて移弦するなど、二胡とは形態も奏法もまるで違う楽器です。日本には文禄年間に伝わり、京阪では三絃、江戸では四絃の胡弓が使われました。

三曲合奏(邦楽:箏、三絃、胡弓の合奏、現在は胡弓ではなく尺八の場合が多い)で用いられることが多いようですが、独奏曲もあり、また最近では"風の盆"で人気が高まるなど、その儚げで哀愁をたたえた音色は現代に於いて再び見直され、ポピュラーな存在になりつつあります。

胡弓

イベントが開演し、胡弓の演奏が始まると、会場の雰囲気を鷲掴み。一気に引き付けられます。

胡弓

この音色を聴いていると、何か心が安らぎます。一気にファンになってしまいました。

しばらく前に、女子十二楽坊が流行ったのを思い出してしまいました!

ぜひ動画もご覧ください。

4. 龍踊(じゃおどり)

龍踊(じゃおどり)は、数千年前中国での雨乞いの儀式として行われていました。

龍踊

龍は玉を追い求めて乱舞します。玉は太陽・月を表し、龍が玉を飲むことによって、空は暗転し、雨雲を呼び、雨を降らせると信じられています。日照りに苦しむ、農民の祈りから始まった龍踊は、その後、お祝いや、祭りの時に行われるようになりました。

日本では、長崎の唐人屋敷(1689年~ )の中で、毎年正月十五日(上元の日)に行われていました。享保年間(1716年~ )に、隣接する本篭町(もとかごまち)の町民が習い、『おくんち』の奉納踊になりました。明治になり、諏訪町(すわのまち)に伝わり、最近では筑後町や五島町も参加しています。『おくんち』の花形として全国的に有名です。

太鼓や銅鑼、ラッパや爆竹など、様々な楽器等がにぎやかで、体にも響くくらいの音です。MCの叔父さんも面白おかしく進行され、イベントを盛り上げてくれます。

なかなか、イベントではできない龍踊体験も行われ、参加された皆さん非常に満足度が高いようでした。

龍踊を動画でお楽しみください!

5. 変面ショー

変面とは、四川の川劇に属し、お面が瞬時に10数枚変わる人気が高い伝統芸能であり、その仕掛けは国家機密になっています。

変面は、無形文化財であるだけでなく、国家の財宝であり、中華人民共和国の国宝にも指定されているそうです。変面に潜められた技は、「秘伝」とされています。

変面

さあ、メインイベント。ラストを飾る、変面師による変面ショー。

音楽もですが、迫力ある踊りと妖艶な踊りに、お面が変わる一種の曲芸です。

お面が変わる瞬間は皆さん盛り上がります。また、客席にも近づいてくれて、そこでも変面してくれます。ものすごい迫力を間近に感じることができます。やはりラストを飾るのにふさわしい!

ぜひ一度と言わず、何度も見ていただきたいものです。

6. 最後に

3つの演目を楽しませていただきました。二胡に引き込まれ、龍踊で歴史や伝統を感じ、最後はエンターテイメントで盛り上がり、大変満足した1時間でした。真冬の野外ですが、寒さも忘れ、アッという間に時が過ぎていきました。特に、二胡のメロディーや変面ショーの音楽などは中毒性があり、数日頭から離れません・・・。

今回初めて体験しましたが、迷わず人におすすめできるエンターテイメントだと感じました。この時期、ぜひ長崎ランタンフェスティバルに足を運んでみてください。

>>長崎ランタンフェスティバル公式サイトはこちら

番外編

2022年9月に開通した西九州新幹線の終着駅、長崎です。

かもめ 新幹線

かもめの車両、かっこいいですね!

>>西九州新幹線の詳細はこちら

九州新幹線かもめ

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