九十九里の観光ガイド~海やグルメ、レジャースポットなどまとめて紹介~

九十九里浜

千葉県東部、太平洋に面した犬吠埼から弓状の九十九里浜沿いに続く「九十九里エリア」。サーフィンの聖地や海沿いのお洒落なカフェなど気になるスポットが多く、都心からのアクセスも良いことから、週末を利用したプチ旅行の目的地としても人気です。

そこで今回は、近年移住先としても注目されている九十九里の魅力やおすすめの観光スポットを詳しく紹介します!

目次

<1. 観光で行く九十九里の魅力とは>

<2. 九十九里にある海水浴場>

<3. 浜の七福神 恵比寿「八坂神社」>

<4. 九十九里にあるレジャースポット >

<5. 海水浴だけじゃない! 海辺の観光スポット>

<6. 九十九里のグルメスポット>

<7. 少し足をのばして訪れたい「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」>

1. 観光で行く九十九里の魅力とは

千葉県東部に位置する九十九里は、4つの海水浴場を有する九十九里町をはじめ芝山町や大綱白里市、横芝光町、東金市、山武市と6つの市や町から成るエリアです。その昔、源頼朝が1里ごとに矢を立てさせていった結果、九十九里に達したことが名前の由来とされています。

サーフィンやジェットスキーなど1年を通してさまざまなマリンレジャーを楽しむことができ、夏場には海水浴を楽しむ大勢の人で賑わいます。海の印象が強い九十九里ですが、そのほかにもレジャースポットや歴史スポット、新鮮な海産物や豊かな農産物などを生かしたグルメスポットもたくさんあります。東京駅からは高速バスも運行していて、片道約1時間40分とアクセスの良さも魅力です。

2. 九十九里にある海水浴場

九十九里浜2
<出典元:写真AC

千葉県東部、太平洋沿いに約66kmと日本一の長さを誇る九十九里浜は、日本の渚百選にも選定されている関東屈指の大人気ビーチです。千葉県旭市の刑部岬からいすみ市の太東岬まで続く区間には、実にたくさんの海水浴場があります。ここからはその中でも代表的な4つの海水浴場をピックアップ。それぞれのおすすめポイントを詳しく紹介していきます。

2.1 片貝海水浴場

はじめに紹介するのは、九十九里の中央部に位置する「片貝海水浴場」。都心からわずか60kmとアクセスも良いことから、九十九里で特に人気の高い海水浴場のひとつになっています。ここ数年は感染症拡大の影響で海水浴場を閉鎖していましたが、2022年夏は3年ぶりに海水浴場や海の家が開設され、若者や家族連れなどで大変な賑わいを見せました。

片貝海水浴場は設備や施設が充実していることも人気の理由です。ビーチのすぐそばには約1,200台が駐車できる有料の駐車場があり、二輪車が100円、普通自動車は500円と料金も良心的。トイレやシャワーがあるのはもちろん、海の家では着替えスペースや休憩スペース、浮き輪をはじめてとした遊具のレンタル・販売も行っていて小さな子ども連れでも安心して利用することができます。

また、地元で獲れた新鮮な海産物や冷たいドリンク類、かき氷をはじめ、バーベキューを楽しむことができる海の家も。日焼け対策に必須のビーチパラソルも1日1,000円程度からレンタル可能です。

2.2 作田海水浴場

作田海水浴場
<出典元:写真AC

次に紹介する「作田海水浴場」は九十九里町の一番東に位置するビーチです。片貝海水浴場の隣にある穴場のビーチで、比較的混雑を避けて海遊びを楽しむことができます。

海岸からは少し離れていますが300台を収容する町営の駐車場もあり、1日あたり二輪車は100円、普通車は500円で利用可能です。なお、駐車場には無料のシャワーとトイレも完備。海水浴を楽しんだ後に砂をきれいに洗い流してから車に乗り込めるのが嬉しいポイントです。

サーフィンやジェットスキーなどのマリンスポーツを楽しむというよりは、砂遊びや水遊びを楽しむのに向いているため、小さな子ども連れのファミリーなどに人気の海水浴場になっています。

2.3 不動堂海水浴場

不動堂海水浴場
<出典元:写真AC

「不動堂海水浴場」は、地元民からは「豊海海岸」の名前で親しまれていて、たくさんのサーファーが訪れる人気のサーフィンスポットでもあります。このビーチのシンボルとして知られるビーチタワーは、貝殻がモチーフになっていて、登ってみると広い海を一望することができ、特に夕暮れの時間帯の美しさは圧巻です。

近隣には美味しい海産物を食べられるグルメスポットも数多くあります。トイレなどの設備や約400台駐車可能な有料駐車場も完備されており、安心して海遊びを楽しめるスポットです。

2.4 真亀海水浴場

最後に紹介する九十九里浜の海水浴場は、国民宿舎「サンライズ九十九里」の目の前にある「真亀海水浴場」です。別名「汐浜海水浴場」と呼ばれ、江戸時代の中期に紀州地方から伝えられた伝統的な地曳き網体験ができるビーチとしても知られています。

片貝海岸に近くサーフィンやマリンスポーツを楽しむ人は片貝海岸へ行く傾向があるため、比較的静かに落ち着いて海遊びを楽しむことができる家族連れに人気の穴場スポットです。海の家はありませんが、トイレや駐車所などは完備。ゆったりとした時間を過ごすことができます。

3. 浜の七福神 恵比寿「八坂神社」

九十九里では、横芝町から一宮にかけて恵比寿・大黒天・布袋尊・毘沙門天・寿老人・福禄寿・弁財天と「浜の七福神」と呼ばれる神様がいると言われていて、室町時代の末期から七福神めぐりが庶民たちの民間信仰として形成されていきました。九十九里の片貝海水浴場から徒歩15分ほどの場所にある「八坂神社」には、七福神の中の一神「恵比寿神」が祀られています。

八坂神社は千葉県東金市松野郷の八坂神社から神霊を分けて祭った分社で、1819年(文政2年)に創建された古い歴史を誇る神社です。1904年には台風で社殿が東海しましたが、3年をかけて再建されて現在の形になりました。

毎年2月7日には祭礼が執り行われ、神輿が出されたり千葉県の無形民族文化財にも指定されている獅子舞が奉納されたりして、地域の人たちから厚い信仰を集めています。祭神は須佐之男命で、境内は168坪と決して広くはありませんが、板葺の本殿や瓦葺流破風造の雨屋、拝殿などが立ち並び、厳かな雰囲気に包まれています。

境内にある恵比寿像の隣にはスタンプ台が設置されていて、ご利益のありそうな「目出鯛」のスタンプを押すことができます。浜の七福神のスタンプ集めをしてみるのもおすすめです。

  • 住所:山武郡九十九里町片貝3885

4. 九十九里にあるレジャースポット

マリンレジャーの印象が強い九十九里ですが、海以外にも楽しめるスポットはたくさんあります。ここからは九十九里のレジャースポットを紹介します。

4.1 九十九里ハーブガーデン

片貝海水浴場から車で5分ほどの場所にある「九十九里ハーブガーデン」は、約3,000坪の敷地にハーブガーデンや、レストラン、ドッグラン、ショップ、オートキャンプ場、体験工房などが併設された人気のレジャースポットです。

ハーブガーデンでは常時150~200種類のハーブが植えられていて、料理などに使われる一般的なハーブから、普段は目にすることのない貴重なハーブまでさまざまなハーブを見ることができます。ハーブの美しい花と心地よい香りを楽しめる癒しのスポットです。

希望者にはハーブの効能や効果、利用法、栽培方法などを解説してくれる無料のハーブガイドのサービスも提供しています。また、園内のレストランでは地産地消を目指して地元農家から仕入れた採れたての野菜や新鮮な魚介類、園内で栽培されるハーブをふんだんに使った料理が提供されています。食後にはオリジナルのハーブティーとスイーツを楽しむことも。

そして、併設されているオートキャンプ場は全芝サイト。炊事等やシャワールーム、トイレなどが完備されているのはもちろん、すべてのサイトに電源が用意されています。園内のレストランも利用することができるため、利便性の高いキャンプ場として人気です。

  • 住所:山武郡九十九里町片貝4477
  • 開園時間:10:00~18:00
  • 定休日:火曜日(火曜日が祝日の場合は振り替えあり)
  • 公式サイト:九十九里ハーブガーデン

4.2 宮島池親水公園

九十九里の北に広がる宮島池は、もともと昭和初期に地域の農業用水池として建造されたもの。1993年から親水公園へリニューアルを行い、多くの人が訪れる憩いの場となりました。園内は大きく7つのゾーンに分けられていて、それぞれに魅力溢れるエリアとなっています。

ふれあいゾーン

多目的広場や遊歩道があり、池全景を見ることができるエリアです。春は桜、初夏はツツジを楽しむこともでき、九十九里の美しい水辺の景色を満喫できます。

シンボルゾーン

町のシンボルバードに指定されている「チドリ」をはじめ、月見草、オニヤンマをあしらったモニュメントの設置されたエリアです。

修景池ゾーン

水上テラスが設置されたエリアです。水面に映る木々や周辺の自然をゆっくりと楽しむことができます。

自然観察ゾーン

カモやオシドリなどが訪れる宮島池は絶好のバードウィオッチングスポットとしても人気です。豊かな自然のなかでさまざまな種類の野鳥を観察することができます。

池釣ゾーン

古くから釣りができる池として親しまれていた宮島池。池釣ゾーンでは釣りが楽しめる島や桟橋などが設置されていて、池に糸をたらしながら静かなひとときを満喫できます。

修景ゾーン

池からの水を排出する水路の周辺に遊歩道が設けられています。自然と水の流れを感じながらゆったりと自然散策が楽しめるエリアです。

親水ゾーン

「チャブチャブ広場」や「せせらぎ水路」などが設けられて、水と親しむことができる子ども連れにも人気のエリアです。

  • 住所:山武郡九十九里町田中荒生41-1
  • 開園時間:常時開放
  • 定休日:なし
  • 公式サイト:宮島池親水公園

5. 海水浴だけじゃない! 海辺の観光スポット

ここからは、九十九里の海辺にあるおすすめの観光スポットを紹介します。

5.1 九十九里ビーチタワー

九十九里ビーチタワー
<出典元:写真AC

九十九里の隠れたデートスポットとして人気の高い「九十九里ビーチタワー」。不動堂海水浴場に建てられている高さ22mのタワーで、巻貝をモチーフにした塔には螺旋階段が設けられており、展望台に上ことができます。展望台からは白浜青松の九十九里の海岸線を一望でき、美しい夕暮れの絶景を見ることも。日没から午後9時までライトアップも行われていて、ロマンチックな時間を過ごすことができます。

  • 住所:山武郡九十九里町不動堂

5.2 サンシャインステーブルス

「サンシャインステーブルス」は九十九里浜に併設されている乗馬クラブです。初心者から競技志向のライダーまで、レベルに応じた幅広い乗馬を楽しむことができます。

特におすすめなのが、美しい九十九里浜の絶景を眺めながら乗馬が楽しめる野外騎乗(トレイル)です。従順な性格でしっかりと調教されたウエスタン馬のため、中学生から高齢者まで幅広い年齢・レベルの人が力量に合わせたライディングを体験できます。

施設内にはレストランも併設されていて、食事やビールなどを楽しむことができます。人気の「手ぶらで、BBQ」は、食材や炭火などが用意されていてあとは焼くだけの手軽さで、その名の通り手ぶらでバーベキューをすることができます。

6. 九十九里のグルメスポット

はまぐり
<出典元:写真AC

新鮮な海の幸や豊かな農産物に恵まれた九十九里を訪れたら、地元の食材をふんだんに使ったメニューが楽しめるグルメスポットは立ち寄りたい場所のひとつです。ここからは、九十九里のおすすめグルメスポットを紹介します。

6.1 焼蛤 浜茶屋 向島

九十九里の名物のひとつ「はまぐり」。おいしいはまぐり料理を楽しめるお店が多数ありますが、その中でも老舗として人気なのが「浜茶屋 向島」です。メディアでもたびたび登場する有名店で、この店の焼きはまぐりを食べるためだけに遠方から訪れる人も多いのだとか。

焼きはまぐりの元祖としても知られていて、身が厚くプリプリとした食感が特徴のはまぐり「本貝」は旨味が凝縮されていて感動の美味しさです。他にもイワシの刺身や丸干し、団子などイワシを使ったメニューの種類も多く、家族や友人でシェアしながら九十九里浜の新鮮な魚介類を堪能できます。

  • 住所:山武郡九十九里町不動堂450
  • 営業時間:平日10:30~19:30、土日祝9:30~19:30
  • 定休日:金曜など(臨時休業日あり)
  • 関連サイト:焼蛤 浜茶屋 向島 (99beach)

6.2 Sghr cafe Kujukuri

1932年創業の老舗ガラス工房「Sghr菅原工芸硝子」。その直営カフェとして人気なのが「Sghr café Kujukuri」です。ガラス張りで明るく広々としたカフェは、工房の敷地内にあり、メニューのほとんどは職人たちが一つひとつ手作りした同工房のお皿で提供されます。

季節のトマトソースパスタやキーマカレー、野菜とツナのオープンサンド、ケークサレなど、こだわりの素材を使って丁寧に作り上げたフードやドリンクと、繊細で美しいガラスの器とのコラボレーションは写真に残しておきたい美しさ。もちろん味も絶品です。

食後には併設されている「Sghrスガハラファクトリーショップ」にも足を運んでみましょう。ハンドメイドならではの美しいガラス製品が並んでいて、遠方からもファンが買いに訪れる人気スポットです。

  • 住所:山武郡九十九里町藤下797
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 定休日: 年末年始以外無休(不定休あり)
  • 公式サイト:Sghr cafe Kujukuri

6.3 海食堂 九十九里倉庫

海に面した水産加工場の跡地を改築して建てられた「海食堂 九十九里倉庫」。「いつでも新鮮な魚介類を提供できる海鮮の宝庫」というコンセプトのもと、地元で水揚げされた新鮮な海の幸を使った豪快な漁師料理を楽しむことができます。

人気メニューは海鮮の網焼き。帆立やイカゲソ、伊勢海老など食材の旨味を丸ごと味わえる逸品です。中でも大はまぐりは身が厚く旨味が凝縮されていて、同店を訪れたら絶対に食べておきたいもののひとつ。お店の二階席からは九十九里浜の美しい海辺の景色と絶品料理を堪能できます。

  • 住所:山武郡九十九里町粟生2359-138
  • 営業時間:月~金 11:00~15:00、17:00~21:00、土~日 11:00~16:00、17:00~21:00
  • 定休日:11月~2月末 木曜日→定休日、3月~10月末 木曜日→15時まで
  • 公式サイト:海食堂 九十九里倉庫

6.4 わたしの店

「道の駅・九十九里」の中にある海鮮どころ「わたしの店」は、目の前の片貝漁港で水揚げされた新鮮な魚介を使ったメニューを楽しめるお店です。一押しははまぐりと並んで九十九里の名物として知られるイワシ料理。天ぷらや刺身、煮魚など多彩な調理方法でイワシ料理を楽しめる「鰯御膳」がおすすめです。

  • 住所:山武郡九十九里町小関2347-98 海の駅九十九里2F
  • 営業時間:10:00~16:00
  • 定休日:水曜日
  • 公式サイト:わたしの店

7. 少し足をのばして訪れたい「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」

九十九里の観光めぐりのあとは、少し足を伸ばして「芝山町立芝山古墳・はにわ博物館」を訪れてみてはいかがでしょうか。

遺跡の宝庫としても有名な芝山町一帯には、かつて500以上の古墳があったと言われていて、館内では古墳時代の生活やその技術などを学ぶことができます。

2021年4月には館内がリニューアルされ、第1~第3に分けられている新しい展示スペースには髭の武人、馬子、巫女、馬、鳥、魚、家など多種多様な造形美あふれる埴輪が展示されています。多くの埴輪は5世紀から7世紀にかけて造られたとされていて、文字が残されていない当時の歴史や生活の様子を紐解く大きな手がかりとされています。

  • 住所:山武郡芝山町芝山438-1
  • 営業時間:9:00~16:30
  • 定休日:月曜日、祝祭日の翌日(月曜日が祝日の時はその翌日)、年末年始
  • 公式サイト:芝山町立芝山古墳・はにわ博物館

九十九里には美しいビーチだけでなくさまざまな魅力的な観光スポットがあります。九十九里へお出かけの際は、上記で紹介した内容を参考にして、素敵な旅行のプランを計画してくださいね。

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