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【四季と宿をめぐる旅】青森県〜星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルと生命力溢れる渓流〜
<トップ画像 提供:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル>
うだるような日本の夏。避暑地を求めて旅をするのは、毎年の恒例行事になっています。基準にしているのは、クーラーがなくても快適に過ごせるか?という観点です。
そこで今回は、猛暑とは無縁の爽やかな景勝地の中に佇む、リゾートホテルで過ごす旅をご紹介します。
目次
神秘の景勝地「奥入瀬渓流」
青森県と秋田県の県境に位置している「十和田湖」。かつての火山活動を物語っている壮大なカルデラ湖で、日本で3番目の深さ、12番目の大きさを誇ります。
今回ご紹介する「奥入瀬(おいらせ)渓流」は、その十和田から唯一流れ出している渓流です。豪快な滝や、優美な流れを育みながら、子ノ口から焼山まで14kmも続いていきます。
かなりの貯水量を誇る十和田湖ですが、穏やかな渓流として流れ出ていくギャップに、自然の神秘を感じますね。
夏でも「奥入瀬渓流」が涼しい理由
今まで何度か夏に足を運んだことがありますが、一度も暑いと感じたことはありません。8月中旬、夏真っ只中に訪れたときも、暑苦しさは皆無でした。
「なぜ夏でも奥入瀬渓流は涼しいのか?」
青森県自体が、日本の中でも比較的冷涼な気候であり、渓流から生じるマイナスイオンを含んだ冷気が、広葉樹林の森に密閉されるため、と考えられます。
3つの観点で楽しむ「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」
<提供:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル>
奥入瀬渓流に隣接している唯一のホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。自然に溶け込むロケーションで、贅沢なホテルステイが楽しめます。
総合的に非常に満足度の高いホテルですが、"奥入瀬渓流を楽しむ"という意味で、以下の3つのポイントに集約されます。
1. 渓流を眺める
1つ目は、風光明媚な「奥入瀬渓流」を眺められるロケーションの点。
例えば星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルを象徴すると言っても良いロビーは、一面ガラス張りになっており、四季の樹林の景観を写します。
<提供:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル>
また渓流露天風呂は宿泊者限定。奥入瀬渓流のせせらぎに耳をすませながら、心ゆくまで入浴を楽しむことが可能です。
2. 渓流を知る
次に「奥入瀬渓流」を知り、学べるという点。
毎晩、奥入瀬渓流の歴史や見どころを地元のネイチャーガイドが紹介する「森の学校」が開かれ、宿泊者は無料で参加することができます。
太古の火山活動から、苔むす緑深い渓流に変わるまで、悠久の歴史を知ると、奥入瀬渓流への興味関心が高まること間違いなし。
3. 渓流を歩く
最後は実際に「奥入瀬渓流」を歩くという点。
翌日はホテルの送迎バスを利用して、三乱の流れから雲井の滝まで3.3kmをハイキングするのがおすすめです。
ほとばしる阿修羅の流れや雲井の滝、緑を映し出す石ヶ戸など、数え切れない絵画のような風景を前に、何度も立ち止まってしまいます。
苔やキノコ、倒木の一つ一つが、生命の循環を支えている掛け替えのないもの。母なる自然へ思いを馳せながら、避暑の旅を満喫しました。
【星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル】
- 住所: 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
- TEL : 0570-073-022(9:30〜18:00/星野リゾート予約センター)
- 予算:1泊2食付き22,000円前後〜/1人
- 公式サイト:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。