ニューヨークの夏の無料イベント「ブライアントパーク・ピクニック・パフォーマンス（2022年）」

2020年はパンデミックの影響で中止になっていた同イベントも、昨年復活。市の各コンサート会場やブロードウェイの劇場が、まだコロナの規制の中、再開するのに苦労していた時期に、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の公演などの無料野外公演を開催し、5万人以上が足を運びました。

今年も5月から9月にかけ、パークの屋外ステージで、20演目以上の無料のコンサートやオペラ、ダンスイベントなどが開催されます。

ニューヨーク・シティ・オペラ「セビリアの理髪師」を皮切りに

オープニングは、5月27日のニューヨーク・シティ・オペラによるロッシーニの「セビリアの理髪師」。ニューヨーク・シティ・オペラは他にも、6月17日に恒例の「プライド・イン・ザ・パーク」、8月12日にヴェルディの「椿姫」、9月2日にドニゼッティとカマラーノの「ランメルモアのルチア」を上演します。

2022年注目のイベントは

今年のハイライトは、新進気鋭のインディーロック、ソウル、フォークミュージシャンが出演する6月24、25日のエマージング・ミュージック・フェスティバル。同じく6月に4回開催される、コンテンポラリーダンスのイベント。アフロ・ラテン・ジャズ・アンサンブルやザ・ベイラー・プロジェクトなど、7月の金曜に行われる、カーネギーホール・シティワイド主催のコンサート。グラミー賞に複数回ノミネートされたラテンジャズの伝説的存在、ボビー・サナブリアが出演する7月23日のジャズモービルなど。

9月17日のアメリカン・シンフォニー・オーケストラによる60周年記念コンサートで、幕を閉じます。

パフォーマンス・スケジュール

5月

27日　ニューヨーク・シティ・オペラ「セビリアの理髪師」

6月

3日　コンテンポラリーダンス（詳細未定）
4日　コンテンポラリーダンス　アリエル・リブカ・ダンス＆ミッシング・エレメント
10日　コンテンポラリーダンス　EMERGE125＆アヨデル・カーゼル
11日　コンテンポラリーダンス　バレー・ヒスパニコズ・ソーシャル・ラテンダンス＆ミュージック・フロム・ザ・ソール
17日　ニューヨーク・シティ・オペラ　「プライド・イン・ザ・パーク」
24＆25日　エマージング・ミュージック・フェスティバル

7月

1日　アフロ・ラテン・ジャズ・アンサンブル　（カーネギーホール・シティワイド）
8日　ザ・ベイラー・プロジェクト　（カーネギーホール・シティワイド）
15日　スクワーレル・ナット・ジッパーズ　（カーネギーホール・シティワイド）
22日　ザ・ブロードウェイ・シンフォニエッタ　（カーネギーホール・シティワイド）
23日　ボビー・サナブリア・マルティヴァース・ビッグバンド　（ジャズモービル）
28日　出演者未定
29日　出演者未定　（カーネギーホール・シティワイド）

8月

5日　出演者未定
12日　ニューヨーク・シティ・オペラ　「椿姫」
19日　ラフィク・バティア、イアン・チャン　（アジアン・アメリカン・アーツ・アライアンス）
26日　ハビビ・フェスティバル・ウィズ・ジョーズパブ　
29日　ザ・タウンホール第8回ブラックバード、ジョン・ケージを祝う

9月

2日　ニューヨーク・シティ・オペラ　「ランメルモアのルチア」
8日　スタインウェイ・アーティストアーロン・ディール、オーリン・エヴァンス
9日　クラシカルシアター・オブ・ハーレム
16日　アコーディオンフェスティバル：ハート・オブ・アフガニスタンほか
17日　アメリカン・シンフォニー・オーケストラ

パークを訪れる際に知っておきたいこと

開場は17時なので、早めに行って良い場所を取りましょう。開演は19時から。芝生の上に敷くピクニック用の毛布か椅子を無料で貸してくれますが、早い者勝ちなので、自分の椅子やビニールシートなどを持参すると良いでしょう。食べ物や飲み物は持ち込みが可能で、パーク内のショップでも購入できます。ビールやワインなどのアルコールも売っています。

現在、予防接種とマスクの着用は必須ではないですが、今後の状況に応じて変化する可能性もあります。

＞＞全公演の詳細と日程はこちらから

ブライアントパークは、5番街と6番街、西40丁目と42丁目に囲まれたところ。ニューヨーク市立図書館の裏にあたります。グランドセントラル駅からも近く、最も近い最寄りの駅は、B、D、F、M線の42 St-Bryant Park駅又は、7線の5 Ave駅です。