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穴場の瀬戸内観光地!光市室積の沖合にある猫の島「牛島(うしま)」と水軍のふるさと上関を探訪

記事投稿日:2022/05/05最終更新日:2022/05/16

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本州の中国地方と四国に挟まれた瀬戸内海には、淡路島、瀬戸大橋周辺、しまなみ海道沿いなど、魅力的な観光名所が数多くあります。

しかしあまり名前が知られていないところでも、瀬戸内の美しい絶景が見られるスポットはいくらでもあります。今回はあまり知名度の低い穴場の観光地を回ってみました。光市室積にある牛島と熊毛郡にある上関の名所を紹介しましょう。

目次

牛島へのアクセス

船

牛島へのアクセスですが、公共交通の場合はJR光駅を目指します。新幹線の場合は、広島駅もしくは徳山駅から在来線に乗ります。新岩国駅はかえって乗り換えが煩わしくなるので注意してください。光駅からは、室積公園口行きのJRバスに乗ります。

また広島側から向かう場合は、柳井駅からも室積方面を経由するバスが出ていますが、本数が限られているので注意しましょう。室積半島のつけに根にあたる室積バス停から牛島行きの船が出ている室積港まで歩いて5分です。

船

牛島への船便は1日3便しかありません。室積港10時発、もしくは14時発の船に乗らないと日帰りできませんので注意しましょう。このときは室積港10時発の船に乗り込みました。

定刻時間に出航した「うしま丸」は右手に、室積半島の付け根「象鼻ヶ崎」を見ながら、瀬戸内の沖合を売島の方向に向かいます。天候はよくなかったので、瀬戸内の海も少し荒れましたが20分で予定通り牛島の桟橋に到着しました。

穴場の瀬戸内の魅力1:牛島の猫とみどころ

猫

牛島からの帰りの船は12時30分発で、2時間強の時間ですが、牛島は小さな島なのでそのくらいの時間があれば十分回れます。

最初に室町時代中期1549(天文18)年創建の歴史を持つ牛島八幡宮を目指して、右方向の道を進みました。するとどこからともなく猫が現れました。

猫の数はどのくらいいるのでしょう。ざっと数えても20匹の猫が付いてきました。野良猫だと思われますが、かつて牛の放牧があったため牛島になったのに、今ではまるで猫島になったかのようです。

牛島八幡宮

牛島の港から右の端に牛島八幡宮があります。八幡宮にはある伝承が残っており、島にたびたび妖怪が現れたとか。そこで守護神として八幡宮を安置したそうです。

次に牛島港の左側反対方向に行ってみましょう。牛島八幡宮周辺では後をつけてきた猫ですが、港まで戻ると不思議なことが起こります。足をぴたりと止めてそれ以上ついてきません。

猫たちも行動するエリアが決まっているようです。

藤田・西崎の波止

牛島の左側には、2004年に日本土木学会選奨土木遺産に選ばれた藤田・西崎の波止があります・西崎の波止は1887年、藤田は1892年に私費を投じて作られた波止場は、今でも漁船やうしま丸で使用中。

2006年には未来に残したい漁業漁村の歴史文化遺産百選にも選ばれています。

また牛島の集落から島の上に上がる道がありました。この先、山を登ると全長約900mの長さのある平茂海岸があります。今回はそこまでいかず、高台から見える風景を眺めました。

穴場の瀬戸内の魅力2:室積海商通りと普賢寺

海商通り

牛島航路の本州側、室積港の近くにも見どころが豊富です。港の目の前にある早長八幡宮(はやおさはちまんぐう)は、室積地域の氏神として1444(文安元)年に大分の宇佐八幡宮から勧請して創建されました。

早長八幡宮から室積半島の先端方向の道、海沿いのみたらい通りよりも一本中の道は海商通りと言われているところ。江戸時代に長州藩が再開発した室積港は、北前船の寄港地となり廻船問屋が誕生しました。

海商通りを歩いていると、かつての豪商の建物(町屋)の一部が現在も残っていて、町屋を使った飲食店や土産物店があります。また室積の歴史がわかる、光ふるさと郷土館も必見です。

普賢寺山門

海商通りを象鼻ヶ崎方向に歩くと、ひときわ立派な普賢寺山門の姿が見えてきます。普賢寺は平安中期の1006(寛弘3)年創建という1000年の歴史を持つ林材異臭の寺院。

海の菩薩として全国から広い信仰を集めました。境内の奥には県指定の名勝「枯山水の庭園」があり、雪舟作と伝わります。また幕末には長州藩の南騎兵隊の本陣があり、400名の隊士が終結したという歴史もがあるとか。

象鼻ヶ岬

普賢寺からさらに半島の先端まで歩けます。瀬戸内海国立公園にも指定されている室積公園を歩いていくと、象鼻ヶ岬があります。

象の鼻のような岬は周防橋立との異名を持つ景勝地。異国船に備えて長州藩が設置した室積台場や象鼻ヶ岬大師堂、室積港灯台があります。

象鼻ヶ岬からの帰りは海沿いを歩いてみましょう。御手洗湾沿いに続くみたらい通りは室積みたらい公園になっています。木造の高灯籠があり、その先には象鼻ヶ岬に続く橋立の様子が一望できます。

穴場の瀬戸内の魅力3:風力発電の風車が間近に上盛山展望台

上盛山展望台

室積から車で東方向、室津半島を30分ほど南に走ると上関地域があります。幅が170mほどしかない上関海峡にかかる上関大橋を越えて長島まで走れば、ぜひ立ち寄っておきたいのが上盛山(かみさかりやま)展望台。

上盛山展望台

上盛山展望台には2基の風力発電所があります。展望台にきて車から出ると、風力発電の威圧的な光景と風を切るモーター音がすぐ目の前に現れました。展望台からの眺めですが、曇りだったこの日も大変すばらしく、360度の方向で瀬戸内の島々が見られます。その中には船で立ち寄った牛島の姿もばっちりみられるでしょう。

上盛山展望台

展望台の最高所には灯台のような建物が見えますが、これは灯台ではありません。また展望台付近はとにかく風が強いので、風力発電がある理由がわかります。

上盛山展望台は標高314mの死火山のうえにある非常に素敵な場所ですが、唯一の難点としては駐車スペースがあまり多くありません。訪問したのが平日の曇り空だったので問題ありませんでしたが、休日の天気の良い日は駐車スペースがないかもしれないので注意しましょう。

穴場の瀬戸内の魅力4:村上水軍の歴史が残る上関城山歴史公園

上関城山歴史公園

長島にある上関城山歴史公園は、毎年3月に咲く河津桜が有名な公園です。それ以上に、ここにはかつて上関城(かみのせきじょう)というお城がありました。築城したのは村上水軍の一族で、芸予諸島を本拠地にした能島村上氏の村上吉敏です。室町時代というだけで詳しい築城年代は不明。

ただ文献上には1551(天文20)年に大内義長が将軍家に米を送るための船を宇賀島水軍の警護を受けて航行したが、通行税を払わずに航行したために迎撃したという記録が残っています。

上関城山歴史公園

上関城跡は、平成10年に発掘調査が行われたのち公園になりました。公園内の周辺には、河津桜が植えられ中心部には、冠木門や物見台が設置されています。また小高い山の上にあるため海の様子も一望可能。かつての水軍が海の様子を眺めていたかのように瀬戸内を眺めてみましょう。

穴場の瀬戸内の魅力5:重要文化財四階楼の個性的な姿

四階楼

長島から上関大橋を渡り室津半島側に戻ると、ひときわ変わった建物があります。これは四階楼(しかいろう)と呼ばれる建物。国の重要文化財に指定されています。

四階楼は1879(明治12)年に汽船宿として建てられました。後に旅館となり、1991年まで営業していました。

四階楼

寄棟造、桟瓦葺の木造四階建の建築物ですが、延べ床面積約160平方mと、それほど広い建物ではありません。また和洋折衷の造りとなっており、3階に唐獅子、4階にはステンドグラスと鳳凰の装飾が施されています。非常に奇抜なデザインですが、設計した人物は不明とのこと。不思議な建物なので、ぜひじっくりと見ておきたいところです。

穴場の瀬戸内の魅力6:上関海峡温泉 鳩子の湯でゆったりと

上関海峡温泉

上関海峡のすぐ横に瀬戸内の絶景が見渡せる、鳩子の湯があります。地下1,000mからくみ上げた天然温泉の泉質はナトリウム―塩化物冷鉱泉。

佐波川の上流から取り寄せた原石を配し「石の風呂」とヒノキをあしらった壁と檜を利用した露天風呂「木の風呂」があり、毎週月曜日に男女が入れ替わります。

上関海峡温泉

お風呂は瀬戸内が一望できる露天風呂をはじめ、内湯の白湯、季節湯、水風呂にサウナがあります。

館内にはお風呂のほかレストランやリラックススペース、和室休憩室があり、瀬戸内の風景を眺めながら至福のときが過ごせます。

上関海峡温泉 鳩子の湯

  • 住所:山口県熊毛郡上関町室津924
  • TEL:0820-62-1126
  • 営業時間:10:00~21:00
  • 定休日:無休
  • 公式サイト:鳩子の湯

穴場の瀬戸内のショッピング:道の駅 上関海峡

道の駅 上関海峡

道の駅上関海峡は、上関海峡の室津半島側にある道の駅です。ここには直売所があり、取れたての鮮魚が並びます。とくに上関は周防灘、伊予灘、安芸灘と3つの海流が交わる場所とあって、漁場としても非常に良い場所。行くときには鮮魚が入るようなクーラーボックスを用意したいところです。

道の駅 上関海峡

道の駅上関海峡ではグルメも充実しており、レストランには海鮮丼やクルマエビ天丼などいずれも魅力的なメニューが並んでいました。しかし私は午後に来たために残念ながら既にすべて売り切れ。

その代わり、地元に愛されている鳩子てんぷら(150円)を販売していたので、そちらをテイクアウトで購入し持ち帰っておいしくいただきました。

道の駅上関海峡

  • 住所:山口県熊毛郡上関町室津904番地15
  • TEL:0820-62-1139
  • 営業時間:8:30~18:00
  • 定休日:無休
  • 公式サイト:道の駅 上関海峡

穴場の瀬戸内のグルメ:海商通りのささ乃や

ささ乃や

室積の海商通りに、営業日が限定されている素敵なお店がありました。ささ乃やでは、ランチぞうすいが味わえます。

元祖「ささ乃や」の後継店ですが、その味を引き継いだ雑炊は、秘伝のだしを使ったもの。旅の疲れをいやすようなホット癒されるような味わいでした。

ささ乃や

ささ乃やランチぞうすい(1,100円)は、豆腐とかわいい手まり麩が乗ったメインの雑炊のほか、地元の農家が手塩にかけて育てた「想い野菜」を使った季節の「小鉢」メニューが数品ついており、豪華な仕立てで登場しました。

このほかこのときは食べていませんが、煮込まれ溶き卵をつかったささ乃や海鮮ぞうすい(1,100円)や​​炊込み増粋ランチプレート(880円)など気になるメニューが目白押し、近くであればまた行きたくなるお店でした。

C-cafe ささ乃や

  • 住所:山口県光市室積5丁目8-14 海商通り
  • TEL:0833-79-3308
  • 営業時間:​11:00~14:30(ラストオーダー 13:30)
  • 営業日:月・火・金曜日
  • 公式サイト:C-cafe ささ乃や

穴場の瀬戸内はとにかく絶景が目白押し

牛島

穴場の瀬戸内観光地、1日3便しかない牛島ののどかな雰囲気、室積半島に残された風光明媚な歴史の港町、そして絶景が続く上関海峡の観光スポットなどを回りました。知名度が低いので観光客も少ないですが、その分人を気にせずゆったりと回れます。瀬戸内のメジャーどころに飽きた時にはぜひ、穴場の瀬戸内慣行にチャレンジしてみましょう。

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