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【新潟】お酒を楽しむリゾート列車「越乃Shu*Kura」
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
JR東日本新潟支社では「新潟・庄内のってたのしい列車」として3つの観光列車を売り出しています。その中でお酒を楽しむリゾート列車「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」に乗る機会に恵まれました。昨今、全国に様々な観光列車が走っています。僕自身、乗り物大好きですが、なかなか乗る機会がなかったので、とても貴重な体験をすることができました。「越乃Shu*Kura」の列車紹介と乗車体験をレポートしますのでぜひお楽しみください。
【目次】
- 越乃Shu*Kuraとは?
- 越乃Shu*Kuraの運行区間・運転日
- 越乃Shu*Kuraの編成
- 越乃Shu*Kuraの1号車【定員34席】
- 越乃Shu*Kuraの2号車
- 越乃Shu*Kuraの2号車のサービスカウンター「蔵守〜Kuramori〜」
- 越乃Shu*Kuraの3号車【定員36席】
- 越乃Shu*Kuraの1号車で提供される食事
- 越乃Shu*Kuraの乗車レポート
- 越乃Shu*Kuraの詳細
越乃Shu*Kuraとは?
「越乃Shu*Kura」のコンセプトは"お酒を楽しむリゾート列車"です。ベースになるのは新潟県。地酒王国・新潟県で列車に乗って日本酒を楽しむ。おいしい新潟のお酒に合わせた地元の味覚、大きな車窓を流れる風景もごちそうです。列車の中で新潟をとことん満喫できます。編成はディーゼル気動車の3両編成。定員は70名。全車指定席です。
越乃Shu*Kuraの運行区間・運転日
現在「越乃Shu*Kura」は3区間で運行しています。
- 越乃Shu*Kura:上越妙高駅~十日町駅間往復
- ゆざわShu*Kura:上越妙高駅~越後湯沢駅間往復
- 柳都(りゅうと)Shu*Kura:上越妙高駅~新潟駅間往復
運転日は金曜・土曜・休日を中心に運転しています。
越乃Shu*Kuraの編成
1号車【食事付旅行商品】+2号車【イベントスペース】+3号車【普通車指定席車両】の3両編成で運転しています。
【1号車】
【2号車】
【3号車】
越乃Shu*Kuraの1号車【定員34席】
1号車は旅行会社が販売する食事付旅行商品専用車両です。この車両を利用するには株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールスからの予約が必要です。
外観は濃紺と白を基調としたデザインです。
車両を真横から(全体が写っていませんが...)。大きな窓が特徴です。
■くつろぎペアシート<写真提供:東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社>
パーテーションで仕切られた横並びのゆったりとしたシートです。目の前は展望ペアシートがあるため、1段高くなっています。【2名掛け×5シート:10名】
通路に出る時は真ん中のテーブルを上に押し上げます。
1段高いので視界も広く、目の前の展望ペアシートもあまり気になりません。
■展望ペアシート<写真提供:東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社>
景色を正面から楽しめる贅沢な座席です。大きな窓から新潟の風景を存分に楽しめます。【2名掛け×4シート:8名】
■らくらくボックスシート<写真提供:東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社>
テーブルを囲んでお酒や食事を満喫できるシートです。【1ボックス4人掛け×4ボックス:16席】
リクライニングしませんが、大きな2席掛けシートなのでゆったりと座ることができます。
1号車はキハ48系-558です。鉄道ファンであれば涙ものの車両ですね!
越乃Shu*Kuraの2号車
2号車は「イベントスペース」とサービスカウンター「蔵守~Kuramori~」の車両です。
車両を真横から(こちらも全体が写っていませんが...)。大きな窓が特徴です。1号車より足元まで広がる窓がパノラマ感を演出しています。
2号車はイベントスペースになっていて、サービスカウンター「蔵守~Kuramori~」があります。
ここは立席になりますが、サービスカウンター「蔵守~Kuramori~」で購入したものを持ってきて外を眺めながら食事をすることもできます。※スタンディングテーブル(樽型)では飲食できません。
海側がこのように大きな窓になっています。特に2号車の中央部は足元まで視界が広がっています。
逆サイドの中央部は格子になっています。
天井のライトがレトロですね。なお、2号車はキハ48系-1542です。
越乃Shu*Kuraの2号車のサービスカウンター「蔵守〜Kuramori〜」
地酒やおつまみ、オリジナルグッズを販売しています。厳選した新潟県内の地酒の"利き酒コーナー"もあり、常時5種類の銘柄を楽しむことができます(有料)。※利き酒の銘柄は定期的に変更されています。
「越乃Shu*Kura」は3路線運行しています。路線図を眺めていますと、上越から中越・下越方面へ運行していることがわかります。
販売品を展示しています。オリジナル商品なのでついつい手が出てしまいます...。
こちらでは食事も充実しています。柏崎名物の「鯛茶漬」や直江津駅の名物駅弁の「鮭めし」などが販売されています。※販売商品は売り切れや変更になる場合があります。
利き酒コーナーです。利き酒して気に入れば購入することもできます。
お酒に合う軽食も販売されています。
「鮭の焼き漬け」がある!これ最高です!
蔵守~Kuramori~の販売メニューです。リーズナブルだと思います。
2号車には乗車記念として記念スタンプを設置しています。
越乃Shu*Kuraの3号車【定員36席】
3号車は普通車指定席車両です。こちらは、えきねっと、指定席券売機、みどりの窓口などで購入が可能です。
■リクライニングシートです。シートピッチが広くゆったりと列車の旅を楽しめる2人掛けの座席です。
前後間隔の広さをご覧ください!めちゃくちゃ広いでしょ!
■フリースペースです。運転席側には自由にくつろげる8人用のソファー席があり、どなたでも利用可能です。
3号車は...キハ40系-552です。もう涙ものです!
越乃Shu*Kuraの1号車で提供される食事
基本コース(お酒が飲める方用)<写真提供:東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社>
これはお酒が飲める方用の基本コースです。※写真はイメージです。
右側に盛られた食事は往路と復路、季節によって内容が異なります。このメニューは、日本酒を楽しむ女性コミュニティ「にいがた美醸(びじょう)」によって開発協力されたものです。日本酒との相性抜群です。そして越乃Shu*Kuraオリジナル大吟醸酒、越乃Shu*Kuraロゴ入りおちょことオリジナルの巾着袋がセットされています。
ソフトドリンクコース(お酒が飲めない方・20歳未満の方用)およびこども
ウェルカムドリンクやおみやげなどが異なります。
越乃Shu*Kuraの乗車レポート
僕が乗車したのは新潟駅から上越妙高駅までの「柳都Shu*Kura」です。1号車に乗ることができました。現在、大規模な駅の工事が進む新潟駅に「柳都Shu*Kura」が入線してきました。
車外に描かれた「越乃Shu*Kura」のロゴマーク。ワクワク感が最高潮です。
車内にも「越乃Shu*Kura」のロゴマークが。日本酒を楽しむ列車にふさわしいレトロなロゴマークですね。
僕の座席は1号車の「展望ペアシート」です。隣に誰も座らなかったのでゆったりと過ごすことができました。
新潟駅の駅員やスタッフのお見送りを受け、出発進行!
1号車ではほどなく車内サービスが始まりました。
一人一人に話しかけ、丁寧なサービスをされていました。
大吟醸酒「越の誉(こしのほまれ)」です。柏崎市の原酒造です。
メニューの案内と2号車で楽しめる利き酒日本酒の案内をしてくれました。
しまった!!!仕事で乗車したので事前予約で「ソフトドリンクコース(お酒を飲まないコース)」を頼んでしまっていました...。新潟に来て日本酒を飲まないなんて...。ということで、雪男サイダー(青木酒造)をいただきます。
おしぼり、おみやげのおちょこと巾着です。
食事です。日本酒コースではないので、村上茶の雪国緑茶をいただきました。
こちらが春メニュー(復路)の内容です。
おしながきです。ケータリングですが、味はしっかりしていてとても美味しかったです。ちょっとお洒落でお酒のアテの食事という感じです。
おひとついかがですか?と村上市の大洋酒造の「大洋盛」です。さすがに我慢できずいただきました(笑)。
食後は雪国ドーナツと雪室珈琲をいただきました。
お酒を飲んだら「和らぎ水(やわらぎみず)」を飲みましょう!
お土産は米粉クッキーです。
時系列は異なりますが、各駅にこのような「越乃Shu*Kura」を歓迎する看板がありました。
車内改札で車掌さんがオリジナルポストカードを配っていました。この車掌さんの車内アナウンスが素晴らしかったことも付け加えておきます。
希望すれば裏面に日付入りのスタンプを押してくれます。
まだ雪が解けきっていない田園風景が広がります。
車内はレトロ感たっぷり。車窓の風景とマッチしています。
青海川(おうみがわ)駅に到着です。
青海川駅は日本海に面した駅です。
青海川駅は「日本一海に近い駅」の一つとして知られています。特に夕日は素晴らしいと定評があります。ここでは約20分停車しますので、ホームに降りて海を眺めることができます。
キハ48系と青海川駅と海と夕日。画になりますね。
春から夏にかけては日が高いので夕日観賞とはいきませんが、海と燦々と輝く太陽を満喫することができます。
直江津駅に到着。後方には素敵なカラーとレトロなカラーのえちごトキめき鉄道の車両が停まっています。
直江津駅からはえちごトキめき鉄道の線路になります。「高田の夜桜」で有名な高田駅。
そして終点の上越妙高駅に到着。
参考までに、トイレは洋式でとても綺麗なトイレでした。
越乃Shu*Kuraの詳細
<写真提供:東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社>
- 公式サイト:越乃Shu*Kura(のってたのしい列車ポータルサイト)
- 運行区間:
・越乃Shu*Kura:上越妙高駅~十日町駅間往復
・ゆざわShu*Kura:上越妙高駅~越後湯沢駅間往復
・柳都(りゅうと)Shu*Kura:上越妙高駅~新潟駅間往復 - 運転日:金曜・土曜・休日中心(詳細はのってたのしい列車ポータルサイトにて)
- 予約方法:
・1号車:「のってたのしい列車」予約サイトにて
・3号車:えきねっと、指定席券売機、みどりの窓口などで購入可能です
※当記事は2022年度の「越乃Shu*Kura」に関する記事です。詳細はのってたのしい列車ポータルサイトにてご確認ください。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。