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【日露交流】モスクワアニメーション博物館
今までチェブラーシカに関するスポットをいくつかお知らせしてきましたが、今回はチェブラーシカを含めて日露のアニメ交流をしている博物館を紹介します。
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何度も旅行に来ていたときにも立ち寄ったことがあり、住んでからも何度も行っており、日本から知り合いが来た時も案内したことがある場所だったのに、つい最近までモスクワアニメーション博物館というものがあることを全く知りませんでした。あまり日本人に知られていない博物館ではないかと思い、今回ご紹介することにしました。
目次
モスクワアニメーション博物館はどこにある?
モスクワアニメーション博物館は、青い地下鉄のパルチザンスカヤ駅かМЦКのイズマイロヴォ駅が最寄りです。近くには巨大なホテルがいくつも立ち並んでいて、そこを通り過ぎるとこのようなカラフルな建物が見えてきます。
<イズマイロヴォのクレムリン>
このイズマイロヴォのクレムリンの中にモスクワアニメーション博物館があるのです。
博物館は5階です。エレベーターがあるのですが、このエレベーターのボタンが少し変わっています。通常は1階から5階へ行くには上向きの矢印のボタンを押しますが、このエレベーターは下向きの矢印を押すと1階にエレベーターが到着します。上向きのボタンを押してエレベーターが来ないなあと思った時は、下向きのボタンを押してください。
ロシアでは洗面所のお湯と水の表示が逆で水とお湯が逆に出るということもよくありますが、エレベーターのボタンが通常と逆というのも時々あります。こんな不思議なロシアも一緒に楽しんでください。コロナ禍が収まり皆さんが旅行で訪れる頃には、直っているといいのですが、おそらく直っていないでしょう。
その入り口横には、チェブラーシカのお話に出てくるようなチェブラーシカの電話ボックスがあります。
<チェブラーシカの電話ボックス>
- 住所 5th tower, 5 floor, Izmaylovskoye Shosse, 73, Moscow, 105187
- 電話番号 +79104380804
- 開館日 土曜日と日曜日 10時から18時まで
- 入館料 無料
- 最寄り駅 パルチザンスカヤ駅(青い地下鉄)、イズマイロヴォ駅(МЦК)
- ホームページ https://animamuseum.ru/
モスクワアニメーション博物館の展示物は何か?
モスクワアニメーション博物館は、2006年のサユーズムリトフィルムスタジオ70周年の時にできた博物館です。
入り口はこんな感じになっています。
現在博物館で働いている人の中には、ソビエト時代にサユーズムリトフィルムスタジオで働いていた人もいるので、サユーズムリトフィルムスタジオで作られたアニメの展示などもあります。もちろん、今までに紹介したサユーズムリトフィルムスタジオにも同じような展示物がありましたが、こちらでも見ることができます。
虫を使ってアニメーションを撮影したときに使ったセットの展示があります。
<虫を使ったアニメーションのセット>
サユーズムリトフィルムスタジオで使われていた机の展示もあります。
<サユーズムリトフィルムスタジオで使われていた机の展示>
この博物館には、チェブラーシカをあのようなかわいい姿にしたレオニード・シュワルツマンさんが描いたデザイン画が展示されています。レオニード・シュワルツマンさんは名誉館長にもなっています。ワニやおばあさんは実際にいるので、ワニのゲーナや、シャパクリャクばあさんのイメージを作りやすかったようですが、チェブラーシカは、正体不明の動物のため、イメージを作るのは難しかったようです。そうやって出来上がったデザイン画がこの博物館に展示されています。
<シュワルツマンさんに関する展示>
<チェブラーシカとワニのゲーナとシャパクリャクの原画とデザイン画>
<ソビエト時代のチェブラーシカなどのおもちゃ>
ソビエト時代のものはもちろんですが、日本のアニメの展示もあります。日本のアニメは、手塚治虫に始まり宮崎駿監督のアニメ、ピカチュウまであります。
<手塚治虫さんのアニメと宮崎駿監督のアニメ>
<日本のアニメ>
<ピカチュウ>
日本以外には、アメリカのディズニー、中国の孫悟空のアニメなどの展示もあります。
まとめ
迷路のように込み入った室内では、子供たちも楽しく見学しています。博物館の人たちは、日本のアニメに興味がある人も多いので日本人が来たというだけで大歓迎してくれます。お時間がある場合は、ぜひコミュニケーションをとってみると思い出が増えると思います。
この近くにモスクワでお土産を買うのなら間違いなく「ここ」と思えるお土産市場もあるので、その市場とセットでモスクワアニメーション博物館を訪れてみるのもいいと思います。また、イズマイロヴォのクレムリンには他にもユニークな博物館があり、土日はイベントや結婚式をしていることもあるので、ロシア人の休日の過ごし方なども垣間見ることができます。
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チェブラーシカ
- 高校3年生の時に好きになったロシア。音楽、文学、歴史、美術、バレエ、料理、ロシア人気質などに興味をもちました。でも、ロシア語を専門に学んだことはありません。ロシアが好きでいろいろ知るうちに、2016年12月にロシア人男性と結婚し、2017年4月からロシアに住むことになりました。普通のガイドブックには載っていない情報をお届けします。