旅行の持ち物を詰めるには?パッキングのコツを16個解説!

パッキング

旅行は、あれこれとプランを立てたり、新しい服を買ったり、準備しているときから楽しいものですよね。でも、いざスーツケースに荷物を詰め込んでみると、かさばって入りきらない、どうやって収納したらいいかわからない、スーツケースの中がごちゃごちゃになってしまって必要なものが見つからない、荷づくりが面倒くさい......そんなパッキング(荷物詰め)に関するお悩みもよく聞きます。

そこで、旅の持ち物リストやガイド記事などを見てもうまくパッキングできない人、パッキングが苦手な人向けに、荷物を減らすコツやパッキングのテクニック、便利グッズなどを解説していきたいと思います。

目次

<1. 旅行鞄のパッキングがうまい人は荷物が少ない?>

<2. 旅行のパッキングテクニック:身近なグッズを活用編>

<3. 旅行のパッキングテクニック:スーツケースへの詰め方編>

<4. 旅行のパッキングテクニック:衣類の詰め方編>

<5. 旅行のパッキングテクニック:壊れやすいものの詰め方編>

1. 旅行鞄のパッキングがうまい人は荷物が少ない?

パッキング
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

旅の荷物は小さい方がフットワークも軽くなります。それゆえ旅慣れた人ほど、さほど大きくないスーツケースに必要なものを上手に詰め込んで出かけています。「あれ? 私だけ、荷物が多い?」旅行中、そんな風に思ったことありませんか?

旅行のパッキングがうまい人は、そもそも持っていく荷物も少ないようです。旅行の日程が明確にイメージできているからこそ、少ない荷物で過ごせるのかも知れません。そう、旅慣れた人とは「旅のミニマリスト」なのです。もし足りなかったら現地で調達!という思い切りも必要。パッキングが苦手な方に向けて、まずは荷物を詰める前に「持ち物を減らすコツ」を説明していきましょう。

1_1. 旅行の荷物は使うものだけに絞る

ミニマリストは、自分にとって本当に必要なものを洗い出し、それを持つために、それ以外のものを減らしていくそうです。旅行の荷物も同じこと。「大は小を兼ねる」とばかりに大きなスーツケースを用意するのではなく、持って行くのは「本当に使うものだけ」に絞りましょう。

あなたの旅の日程と照らし合わせながら、薬やカメラ、タブレットなど、今回自分に必要なものは何なのか、逆に省けるものは何なのか、あなただけの「マイ持ち物リスト」を作ってみましょう。書き出してリスト化すると、頭が整理されてきます。

そして、荷物の大半を占める衣服は、できるだけ着回しできるアイテムを選ぶようにしましょう。歩き回る日中用の服、夜のレストランディナー用の服、とTPOに合わせて無駄なくコーディネートを組み、それに防寒着をプラスするだけでOKです。アクセサリーやキーホルダーなど、かさばる小物も必要最小限に。

1_2. 旅行のパッキング前に宿泊先のアメニティ、店舗の有無を調べる

シャンプーやボディソープ、化粧水やヘアケア用品なども意外とかさばるアイテム。トラベルサイズやオールインワンを持って行くのも手ですが、たいがいのホテルにシャンプーなどは備わっているので、事前に宿泊先のアメニティ情報をチェックして、必要なものだけ持っていくようにしましょう。

もし足りないアメニティがあっても、宿泊先の近くにコンビニやドラッグストアがあることが分かっていれば現地調達もできます。化粧品も、いつも使っている化粧ポーチをそのまま持って行くのではなく、旅仕様の少数精鋭にするか、または試供品軍団で乗り切りましょう。

2~3泊であれば、100均で調達したコンタクトケースにリキッドファンデや美容クリーム、ヘアワックスなどを詰めて、フタ部分に中身を書いておくという裏ワザもおすすめです。かなりコンパクトになり、使い捨てもできてお手軽です。

1_3. これまで旅行で使わなかったものは最初から省く

旅行前には、「あると便利かも」「もしかしたら」「念のために」とあれこれ荷物を増やしがちですが、でも待ってください。そのアイテム、本当に必要ですか? 多くの場合、スーツケースの肥やしになっていたのでは?

例えば、ヘアアイロンやドライヤー。おしゃれな女子の必須アイテムではありますが、ドライヤーならホテルに必ずありますし、「旅行中は帽子とヘアゴムで乗り切る!」と割り切れば、かなり省スペースになります。

また、旅行雑誌やガイドブックも、現地ではあまり使わないかもしれませんよね。必要なページだけをコピーするか、タブレットにダウンロードしておくか、スマホで撮影しておけばOKでしょう。

昔は海外旅行には変換プラグが必須でしたが、今はカメラなどの充電もどんどん長くなり、スマホをはじめUSBで充電できるガジェットも増えています。国内外のホテルの多くにはUSBのジャックが用意されていますし、もし無かったとしても、現地で買っても安価なものだし、ホテルで借りることもできるでしょう。必要だと思われていたけど実はいらないもの。再検討していくと旅の荷物はかなり減らすことができます。

2. 旅行のパッキングテクニック:身近なグッズを活用編

パッキング ポーチ
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

パッキングは、あなたの今回の旅に必要なものがリスト化できていて、パッキングに関するいくつかのアイデアと便利グッズがあれば、旅行前日に始めても間に合います。ここでは、パッキングをするときに役立つ身近な便利グッズを紹介していきます。なかには新しく買わなくても、家にある、使っていないものを応用できる場合もあるので、以降の項目で詳しく説明する「詰め方編」とあわせてご参考ください。

2_1. 圧縮袋を使う

寒い時期の旅行は、どうしても着替えの衣類がかさばります。でも、圧縮袋を使えば、セーターやアウターもぺったんこに。圧縮袋で衣類をパッキングすれば、スーツケースにスペースが生まれます。最近は、手でくるくると衣類を巻いて圧縮できる袋もあるので、旅先で出た洗濯物も圧縮してコンパクトに持ち帰ることができます。

ただし、圧縮袋の難点は服がシワになりやすいこと。靴下やインナーなどシワになってもいいもの、シワになりにくい素材の服だけに使うなど注意が必要です。また、かさばる生理用ナプキンやオムツも圧縮袋を使えばかなりコンパクトに。圧縮袋はジップロックのようなジッパー付きの密閉袋でも代用できます。

2_2. ポーチ代わりにスーパーやコンビニのビニール袋を使う

衣類や洗面道具をトラベルポーチで小分けにするのも良いですが、数が多くなるとポーチ自体がかさばる要因に。わざわざポーチやケースを用意せずとも、脱いだ服とまだ着ていない服を分けるためなら、スーパーやコンビニのビニール袋でも十分。さらにビニール袋なら、汚れた衣類や水着など濡れたものも気兼ねなく入れられて、ゴミ袋にも、簡易的な圧縮袋にもなります。

家族旅行では、人数分の衣類を「2日目」「3日目」とコーディネートごとに袋詰めしてマジックで書いておくと、身支度の時間もかなり短縮できますよ! 特に子連れの旅行にはおすすめのアイデアです(ゴミも汚れものもふんだんに出るので)。

2_3. 多機能な風呂敷を最大活用する

ふろしき
<写真はイメージです。リンク

布なので中身に合わせてフレキシブルに形や大きさを変えられる風呂敷は、パッキングで大活躍するアイテム。衣服を包んで結ばずに被せておくだけで荷物がまとまり、税関などでスーツケースを開ける羽目になったときも目隠しにもなります。キュッと結べばかさばる衣類の圧縮にも、ビニール袋では難しい通気性の確保が必要なものを詰めるときにも使えますし、いざというときはタオルやハンカチ代わりにもなります。

また、風呂敷は2~3箇所結べばバッグにもなる優れもの。国内旅行で温泉の大浴場に行く際に、宿の食事処に行く際の貴重品入れに、とちょっとしたお出かけに重宝します。キレイな柄のものを1枚余分に持って行けば、エコバッグ代わりにも。また、最近ははっ水加工された風呂敷もあるので、急な雨にパッと広げて傘がわりに、大切なバッグを覆って雨から守るカバーにすることもできます。

風呂敷の魅力については、こちらの関連記事もお読みください。

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3. 旅行のパッキングテクニック:スーツケースへの詰め方編

スーツケース
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

スーツケースはバックパックとは違い、伸縮性がありません。キャリー移動によって中身が大きく揺れることもありますし、荷台に置く際などに衝撃が発生することもあります。そんな場面もあるということを意識して、スーツケースには何をどう詰めるのか、順番や詰め方を考えながらパッキングしていきましょう。

3_1. 重いものから軽いものの順番で詰める

スーツケースへのパッキングは「重いものが下側、軽いものが上側」となるように詰めていくのが定石です。キャリー移動する際のスーツケースの上下にも注意して、靴や本、洗面道具やアウターなどの重いものを下に、衣服や帽子、小物など軽いものや壊れやすいものが上になるよう、順に詰めていきます。

3_2. スーツケースのポケット部分を活用する

スーツケースを閉めたままフロントポケットからさっと荷物を取り出せるフロントオープンタイプのスーツケースなら、便利なポケット部分を最大限活用して。小さなもの、すぐ使うものはポケット部分に優先的にしまう、などルール決めしておきましょう。機内持ち込みできるサイズも多いので、PCやタブレット、カメラなど、壊れやすいものはポケット部分に収納すると、機内でも手元に置けて安心かつ便利です。

3_3. お土産を入れるスペースを空けて詰める

買ったお土産を入れるスペースを空けておきたいので、スーツケース内の荷物は8割程度に収めて。最初からギチギチはNGです。お土産をたくさん買って帰りたい人は、片側半分が空けておけるように荷づくりしましょう。また、スペースを空けたことで他の荷物がズレないように、エコバッグにお土産を梱包するためのプチプチやマスキングテープ、果物を包む用のネットなどを入れて詰め込んでおきましょう。

スーツケースそのものを選ぶコツについては、関連記事もお読みください。

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4. 旅行のパッキングテクニック:衣類の詰め方編

パッキング
<写真はイメージです。リンク

旅行の持ち物で、最もかさばるのが衣類です。着回しできたり重ね着しやすいものを選ぶなど、極力少ないアイテムでやりくりする工夫も必要ですが、重ねて丸めたり、圧縮袋を使ったり、パッキング方法についても多くの人がさまざまなアイデアで試行錯誤しています。そんな衣類のパッキングテクニックについて説明します。

4_1. たたみやすくシワになりにくい服を選ぶ

たたんでもかさばりそうなものは最初から避ける、シワになりにくい素材の服を選ぶなど、衣類はまずはアイテム選びも肝心です。コットン素材よりもポリエステル、ナイロン、ウール素材のアイテムの方がシワになりにくいのでおすすめです。女性なら、パンツよりもスカートやワンピースの方が薄くてコンパクトに収納でき、着回しやすいでしょう。ポリエステルのワンピースが一つあると旅先でのドレスアップに重宝します。

4_2. 服をたたむコツ

服をたたむときは、できるだけ大きく薄く畳んだ方がシワになりにくいです。また、たたまずに巻いて収納した方がたくさん入ります。複数の衣類を重ねてくるくる巻くと、1つずつ巻くよりも簡単でコンパクトにまとまり、シワも気になりません。ボトムスは、重ねてから三脚や折りたたみ傘を芯にして巻くとシワになりにくく、かつ傘や三脚が荷物に当たる衝撃も和らげてくれます。パーカーやセーターなどかさばるものは圧縮袋で丸めて小さくしておきましょう。

4_3. 100円均一などで売っている便利グッズを使う

圧縮袋やトラベルポーチなど、便利なトラベルグッズは100均でも購入できます。ジッパー付きのビニールポーチやビニール素材のミニトートなどは、海やプール、温泉などで大活躍!

また、洗濯ネットをオーガナイザーとして、脱いだ衣類を入れておいて帰宅後はそのまま洗濯機にポンと入れるだけ、という使い方もできます。洗濯ネットは連泊などで友人たちとコインランドリーを利用するときにも役立ちます。シャワーキャップを靴に被せれば、スーツケースにそのまま入れられて一目瞭然というCAさんたち愛用の裏ワザも、ぜひ試してみて。

4_4. 下着や靴下、ハンカチはこう詰める

下着や靴下、タオルやハンカチは、重ねて圧縮してくるくる巻いて、スーツケースの空きスペースを埋める緩衝材としても使えます。また、ベルトは丸めて、シャツの襟部分に入れるとぴったりと収まり、襟の型崩れも防いでくれて一石二鳥です。

5. 旅行のパッキングテクニック:壊れやすいものの詰め方編

パッキング 割れ物
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

海外の空港やバスではスーツケースはバンバン放り投げられてかなり荒い扱いをされるので、壊れやすいものをスーツケースに入れる場合は、幾重にも対策をしてパッキングする必要があります。残念ながら、空港のチェックインで「割れ物注意(Fragile)」とステッカーを貼ってもらっても、気休め程度にしかなりません。

旅行に持っていくものやお土産などで壊れやすいものをスーツケースにパッキングする場合のアイデアをご紹介していきます。また、セキュリティ面から、預け入れができないものや機内持ち込みができないものもあるので、事前に航空会社のホームページで確認してからパッキングしていきましょう。

5_1. 眼鏡ケースやコンタクトケースに入れる

今や欠かせない旅のアイテムとなったスマホの充電コード。精密機械なのでなるべくソフトに運びたいという試行錯誤の結果、眼鏡ケースにイヤホンなどと一緒に収納して持ち歩くスタイルが流行中です。もともと眼鏡を運ぶケースだけあって頑丈で、開けやすく取り出しやすく、デザインもたくさんあるのが魅力のよう。

また、細かいアクセサリーもコンタクトケースに入れて、コンパクトに持ち歩く人が増えています。パッキングアイテムとして注目を集めている眼鏡ケースやコンタクトケースをあなたも活用してみて。

5_2. 衣類をクッション代わりに包む

お酒や陶器のように重く壊れやすいものは、衣類やタオルでしっかりと包んでから、スーツケースの真ん中付近にくるように入れましょう。重いものだからと、キャリー移動する際にスーツケースの一番下にくるような場所に入れるのはNGです。スーツケース内も衣類など緩衝材になりそうなものを敷き詰めて、なるべく衝撃を少なくするように入れると安心です。

5_3. 別途郵送する

最後の手段として、そもそもスーツケースに入れない、という選択肢もあります。ワインなどお酒の場合は国際線の液体物の機内持ち込みルールがありますし、海外旅行の場合なら通常は免税店や機内販売で購入すればOKであっても、飛行機の乗り継ぎがあったときに再度保安検査があり、没収されてしまうケースもあります。

であれば、別途郵送にしてプロにお願いした方が、料金と日数はかかりますが安心です。いざとなれば、自力で持ち帰らない選択肢もある、ということは意識しておきましょう。

旅行のパッキングは、慣れないと苦手に感じる方もいると思います。でも、必要なものとそうでないものを事前に分け、スーツケースへ入れる順序やそれぞれの詰め方を覚えれば、パッキングはそんなに難しいものではありません。

「必要なものだけ持って行く」「できるだけまとめる」「収納位置を決める」、この3つのポイントを意識すれば、旅支度の際にも、荷物がごちゃつきがちな旅の中盤にも、上手にパッキングができるはず。今回紹介したパッキングのコツを生かし、より快適な旅行をお楽しみください。

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