【雪山日帰り登山】むすび山から高川山(秀麗富嶽十二景 十一番山頂)縦走とその眺望

高川山縦走

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

今年の冬は、日本海側を中心に被害が出るほどの大雪が降り、大変な季節になりました。被害に遭われましたみなさまには、お見舞い申し上げますとともに、被害が拡大しないことをお祈り申し上げます。

雪といえば、雪山登山ですが、私は、本格的な雪山登山の技能は持ち備えておりませんので、例年雪道を歩く雪遊び程度の登山に数回、出かけています。

ということで、過去に歩いた私の好きな秀麗富嶽十二景より、今回は雪道歩き登山をご紹介しましょう。

雪山も低山で天気が良ければ、絶景を望むことができ、思いのほかポカポカと暖かくて、美味しいランチを取ることができるという、一日を十分楽しめる登山が可能なのです。

高川山からの富士山
<高川山山頂から望む富士山>

※高川山を1分でサクっと知りたい方は、こちらのダイジェスト動画をご覧ください >>【ショート動画】姿の良い富士山を眺めたいなら「高川山」が一番おすすめ!!!

目次

むすび山と高川山を知っていますか? それってどこにあるの??

先ず、ご紹介する山は山梨県大月市にあります。東京都心からはJR中央線で気軽に行くことができます。よく、おむすびを持って山に登りますからこの山の名前を「おむすび山」と間違えやすいのですが、正しくは「むすび山」です。

むすび山の登山口はJR大月駅から徒歩30分、バスなら「大月市立中央病院行き」利用で10分ほどで到着する便利さです。山頂の標高は463mと低山ですが、大月市や都留市の眺望がそれはそれは素晴らしい頂きです。

また、第二次世界大戦時には双眼鏡を使って敵機の襲来を監視した防空監視哨跡があり、その当時の様子を紹介する看板を読むと感慨深いものがありました。

むすび山 防空施設
<むすび山の防空施設の降雪>

一方、高川山の登山口はJR初狩駅(大月駅から甲府方面へひとつ目の駅)から徒歩で30分程で着きます。こちらも大変便利な立地です。山頂は標高976mとこの山も低山の部類ですが、大月市域の12の山域(19峰)から望む富士山のうち特に優れた十二景を選定して紹介する「秀麗富嶽十二景」の一つであり、登山口から1時間程で登頂できることと、山頂からの眺望が、ほぼ360度であることから、登山者にも人気の高い山です。

ちなみに、私は無雪期に3度登っています。高川山の山頂からの眺望は個人的に大好きです!何度見ても素晴らしい山頂で、こころからおすすめしたいです。

>>>大月市観光協会 秀麗富嶽十二景のオフィシャルサイトはこちらから

高川山 山頂
高川山山頂から望む富士山と高川山の木標>

「むすび山」から「高川山」まで縦走した、私の登山日記です。

今回は雪が積もったむすび山登山口から登り始め、徐々に標高を上げながら高川山を目指しました。全行程で約9kmですから日帰り登山としては安心な距離です。

高川山山頂を目指すルートは他にもあります。紹介されているのは、富士急行線の田野倉駅利用の「松葉コース・中谷入コース」と、同じく富士急行線の禾生(かせい)駅利用の「古宿コース」で。

私が歩いた「むすび山から縦走するコース」は一番距離が長く、積雪のない時期でも高川山山頂までおおよそ3時間くらい歩きます。

さて、本日の積雪状態はどの程度でしょうか?むすび山登山口からさっそく軽アイゼン(滑り止め)を装着しないと前進できない程の積雪量です。

むすびや山 登山口
<むすび山登山口>

登山口の積雪は深くても10cmくらいで水分の多いザラザラの雪質です。(8:30スタート)

むすび山 雪道
<歩きはじめの雪道>

むすび山山頂の標高は463mです。登山口からは15分で登頂します。それもそのはず、むすび山の登山口の標高は既に350mあり歩きやすい道なので、比較的すぐに登頂できます。

そんな簡単にアプローチできる山でも山頂付近から少し歩くと大月や都留の市街地を望むことができます。工事中の「リニア実験線」も良く見えます。

むすび山 中腹風景 リニア実験線
<市街地とリニア実験線の写真>

むすび山から高川山までの道で中間くらいの所に「天神峠」があります。雪道登山でも順調です!(9:50頃)

天神峠
<天神峠>

天気も快晴になり、積雪も5~10cmの道を歩きますが、途中、こんな障害物も出てきて、なかなか刺激的です!

むすび山 倒木1
<倒木>

むすび山 倒木2
<倒木>

おそらく台風の影響なのでしょうか?自然の力のものすごさがわかります。

高川山も近くなり岩場が続きます。この付近で積雪は30cmくらいになり足元がやや不安定になってきました。

むすび山 岩場 登り道
<岩場の登り道>

コースの分岐案内板は、大変分かりやすかったです。途中の道標も明瞭で迷うことはないでしょう。(11:45頃)

高川山への分岐道しるべ
<3コース分岐の看板>

さて、高川山に登頂しました。

高川山 山頂からの富士山
<富士山がドカンと登場!>

どうですかこの見事な眺望! 疲れなど一気に吹き飛んでしまいます。(12:00頃)雪化粧した富士山は本当に綺麗です。(今年の夏も富士山に登ろうっと!)高川山山頂からは、奥秩父の名峰、奥多摩の山々、丹沢山地まで見渡せるので、山好きにはたまりません!

高川山 山頂看板
<高川山の看板。ななめってとこがいいですね~>

では、高川山山頂からのぐるり風景を動画でどうぞ~

空気も新鮮、ポカポカと暖かい山頂で昼食を済ませ、ゴールの初狩駅を目指して下山を開始します。(12:40頃)

高川山 初狩駅方面 看板
<初狩駅方面の看板>

他の山でもよくある男坂と女坂の分岐。私は男の子なので、もちろん男坂を選択しました。(後ろには富士山の雄姿が再びのぞきます。)

高川山 男坂と女坂 分岐の看板
<男坂と女坂分岐>

男坂とは大体が険しい道なのですが、ここ高川山の男坂も、急斜と岩場の連続です。(積雪は30cm位の状態)

高川山 雪 下り道
<雪道>

無事に下山しました。あとは林道を初狩駅まで歩くだけです。アイゼンも外します。(13:20頃)

高川山 登山口
<高川山登山口>

ほぼ平な道だから、もうアイゼン外して大丈夫と思ったら、北面にこんな積雪の道が!緩やかな下り道なので慎重に足を進めます。この付近の山の地中深くにはリニアモーターカーの実験線が貫いており日々実験されています。

高川山 林道 雪道
<林道雪道>

登山道を終え、初狩駅も近くなった高台からは、秀麗富嶽十二景 四番山頂である「滝子山」の雄姿が望めました。

滝子山
<滝子山の雄姿>

【全行程タイムスケジュール】

むすび山登山口(8:30)・・・むすび山山頂(8:45)・・・天神峠(9:50)・・・高川山(12:00~12:40)・・・<初狩駅方面へ下山>・・・登山口(13:20)・・・JR初狩駅

雪道歩きと休憩を含めて6時間掛かりました。総歩行距離は約9kmです。

【記号】・・・→ 徒歩

雑談とワンポイントアドバイス

今回ご紹介しました「むすび山と高川山」は縦走しても歩行距離が9km位なので日帰り登山としては適当だと思います。登山中も一喜一憂することなく、感動ばかりです。中には辛かったこともあったと思いますが、今では覚えていません(笑)!

しかし選ぶコースによっては「急」や「注意」の所もありますので、雪道を行く時は、それなりの健脚と登山経験が必要です。雪道を初めて歩く場合は、必ず経験者と同行されることを私はお勧めします。

また、今回は雪道登山でしたのでアイゼンを装着しての歩行でしたが、冬の山へ出掛ける場合は低山であっても登山靴をしっかり履き「軽アイゼン」などの滑り止めを携行すると安心です。

登山中、天気が良いとポカポカしてとても暖かく歩くことができます。厚着を避け、汗をかき過ぎないように、レイヤリング(服調整)を行いながら歩くと身体の冷えを抑えることができます。

秀麗富嶽十二景の山は歩きやすく、本当に景観が素晴らしい山頂が揃っています。

「自然は美しい!私はそのたぐいなき美と力を私の写真で万人が共感するものにしたいと努めてきた。」とヒマラヤを始めとする世界の名峰、日本国内の名峰を四季にわたって数多く撮影し発表してきた、かの有名な山岳写真家の白籏史郎先生(2019年11月に86歳で亡くなりました)も多くの写真を撮影された山頂です。

白籏史郎先生のことはこちらの記事で詳しく紹介しています。よろしければ読んでください。

>>>【日帰り低山登山】秀麗富嶽十二景 「岩殿山」と「お伊勢山」からの眺望がすごい!

(岩殿山とお伊勢山登山の記事での詳細をご紹介しております)

>>>白籏史郎オフィシャルサイトはこちらから

雪道の登山も楽しいものです。その行程には感動があります。感激もあります。そして危険もあります。秀麗富嶽十二景の登山もお勧めですが、丹沢山地や奥秩父他でも雪道の登山は楽しめます。

身体で一番太い足のももの筋肉を鍛えて免疫力をアップし健康のためにも、私と一緒に山へ出掛けませんか?

雪道の登山はつづく

関連記事

山梨」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『山梨』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Ranking山梨記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!