【お花見登山】桜満開のお伊勢山から岩殿山を縦走する日帰り山旅

富士山と桜

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

2022年、まん延防止等重点措置が解除された春。3月下旬より日本各地から桜のたよりが届き始めましたが、皆さんはお花見をしましたか?

感染の再拡大を防ぐために最大限の取り組みがまだまだ続きますが、やはり桜の花は癒されます。

そんな世の中ではありますが、私が以前「たびこふれ」でご紹介した山梨県大月市内の秀麗な富士山を望む山々の中で、桜の花が一面に咲き誇る穴場とも云える隠れ家的な低山があります。

その山の名は、秀麗富岳十二景の八番山頂である「お伊勢山」です。ソメイヨシノほか3,000本の桜が植えられており、富士山の眺めが美しいビューポイントと併せて知られています。

4月上旬満開の頃、気の合う何時ものメンバーで登ってきた時の様子をご紹介します。

目次

1. お伊勢山?どこにあるの?そこまでどうやって行くの??

先ず初めに今回、私たちのお花見登山ルートは大月市内にあるお伊勢山〔標高561m〕~花咲山(梅久保山とも表記あり)〔標高750m〕~岩殿山〔標高634m〕の三山の縦走登山です。そのルートの起点となるJR大月駅からのアクセスをご紹介します。

電車利用の場合

八王子方面からJR中央本線に乗り山梨県の大月駅まで移動

新宿駅から特急列車の「あずさやかいじ」を利用して大月駅まで移動することもできますが、私たちは小遣い節約のため普通列車を利用しました。

大月駅から大月町真木の登山口までは、富士急行運営の路線バスが便利ですが、便数が少ないのでお出掛け前に必ず運行状況をご確認ください。

>>「富士急行路線バス大月地区時刻」の公式サイト アクセスはこちら
大月駅~上真木~桑西~ハマイバ前をご参照下さい(降車は上真木バス停)

マイカー利用の場合

中央自動車道の大月インターチェンジを下りて国道20号線を経由して目的地の駐車場へ向かいます。広い駐車場ではありませんので混雑が予想される土日祝日などは電車を利用された方が良いかも知れません

>>お伊勢山のアクセスをご紹介する大月市観光協会の公式サイトはこちら

2. 今回歩いたお花見縦走ルートを紹介します

せっかく山梨県の大月まで足を運んだので「もったいない精神」で連なる山を歩いてきましたが、快晴の天気に恵まれ気温は20℃を超え、まだ体が慣れない暑さで体力を消耗したルートでした。

【縦走したルートの全行程 行動約7時間12km】※印は標高

大月駅バス乗り場(8:50発)==(富士急バス/ハマイバ行き/18分・340円)==【降車】上真木バス停(9:08着)・・・お伊勢山頂上※561m(9:30)<約3,000本の桜並木>・・・(WCがあります)・・・五福参り<参拝>・・・登山口・・・花咲山(梅久保山)頂上※750m(11:10頃)・・・<昼食休憩>・・・一度下山する・・・県道512号を15分程歩く。瑞仙橋(ずいせんきょう)という吊り橋を渡る・・・浅利登山口※348m(13:20頃)・・・稚児落し・・・天神山※590m頂上(14:10頃)・・・兜岩・・・(危険!岩場・鎖場注意)・・・築坂峠・・・岩殿山<岩殿城址>頂上※標高634m(15:20頃)・・・畑倉ルートを下山・・・畑倉登山口※380m(16:00頃)・・・(徒歩40分程度)・・・大月駅(16:40着)

(※交通手段の記号:==バス、・・・徒歩)

大月駅から上真木バス停までバスで移動します。

降車の上真木バス停

バス停から、お伊勢山の山頂(※561m)まで徒歩20分ほどです。

お伊勢山看板

お伊勢山山頂からの眺望です。どうですか!ソメイヨシノほか3,000本の桜が満開でした。

ソメイヨシノほか3,000本の桜

この見事な満開の桜と富士山の眺望をご覧ください。

桜並木

桜並木がどこまでも続いていました。

桜

途中「五福参り」の案内看板があちこちで紹介されています。

五福参り

カラフルな花びらが青空のもと、とても映えます。

富士山

満開の桜並木が続きますが、意外に人混みはありませんでした。

満開の桜並木

富士山

スマホのカメラでも、この眺望が撮影できました。

桜

圧巻で撮影する手が止まりません。

花咲山(梅久保山)を登り始めたらこの状況です。

花咲山(梅久保山)

いつまでも撮影する手が止まらず、足を止めながらのんびり登山です。

梅

流石にこれを見るとシャッターを切りたくなりますね。

梅

梅

花咲山(梅久保山)登頂(※750m)。花咲という名前の山ですが、花はありません笑。

花咲山(梅久保山)登頂

花咲山はどちらかといいますと登りも下りも急坂で、体力を消耗します。

急坂

花咲山を下山して3つ目の岩殿山を登り返します(このコースは実は体力が必要なルートです)。

下山

悲しい由来が残る「稚児落としの絶壁」です。滑落したら戻ることはできないでしょう。

稚児落としの絶壁

危険な岩場の次は、ロープが張られた急登が登場します。

ロープが張られた下り坂

登りが終わったと思ったら、次はロープが張られた急な下り坂。慎重に足を運びます。

下り坂

鎖場体験もできます。高所恐怖症の方には過酷なルートかも知れません。

鎖場

また出て来ます急な岩場の下り。岩殿山も全てを歩くとなかなか刺激的な山です。

急な岩場の下り

道中苦労はしましたが、岩殿山の山頂(※標高634m)では満開の桜が迎えてくれました。

岩殿山の山頂

岩殿山の山頂も秀麗富岳十二景に選定された眺望です。15時過ぎてもこの景色が拝めます。

眺望

岩殿山は桜満開のピークを過ぎていましたが、十分満足しました。

桜

本来、下山ルートはいくつかありますが、崩落で通行止めだったため、畑倉ルートで下山しました。

畑倉ルート

お疲れさまでした。よく歩きました。

3. 雑談とワンポイントアドバイス

今回ご紹介したお伊勢山で地元の方に話を聞いたところ、桜のシーズンは多くの観光客が訪れるが、混雑する事はなくお花見をゆっくり楽しめるとのことです。確かに私たちも満開の土曜日に訪れましたが、思うほどの混雑はなくマイペースで歩くことができました。

通常であればライトアップされ夜桜観賞もできるそうですが、感染防止のため見送られていました。今から23年前に地元の人たちが植えて「将来この景色を子どもたちに残すように守ってきました」とのことです。

ここお伊勢山は、お花見の穴場ですので、来シーズンはぜひ3,000本の桜を鑑賞しに出かけてみてはいかがでしょうか。

また、お伊勢山周辺にある神社をめぐる「五福参り(人生は五神の祈願で大願成就を)」があり、ゆっくり散策しながらでも1時間ほどで参拝することができますのでおすすめします。

根神神社(夫婦縁結)、天満宮(学問の神様)、天照皇大神大神社(家内安全。商売繁盛。五穀豊穣)、愛宕神社(火伏の神様)、真木山福正寺(親鸞聖人の教え浄土真宗本願寺派)

記事の冒頭から「秀麗富岳十二景」に触れましたが、ここに選定されたそれぞれの山頂からの眺望がまた見事なので登山先としてお出掛け頂くのも良いと思います。特に空気が澄み透き通る景色の冬場は雪化粧をした富士山がとても美しく映えますよ。

>>麗富岳十二景を紹介する大月市観光協会の公式サイトはこちら

私も秀麗富岳十二景の山には同じ山にでも何度も登り癒されていますが、現在12ある山頂のうち11まで登り、大月市の全域をほぼ展望できる眺めの五番山頂の「奈良倉山」を残しています。

そんな山頂の中で特におすすめしますのは、11番山頂の「高川山」です。標高は976mと低山ですが山頂からは360度のパノラマが楽しめ富士山をすそ野から見渡すことができ、また、登山口はJR初狩駅から歩いて20分位と近く登山初心者の方にも優しく整備された登山道になっているので、老若男女問わず人気の山だからです。(過去に登った時の写真で紹介します。)

冬の高川山は登山道に雪が積もりますが、アイゼンを付けて安全に歩けば楽しさも倍増します。

アイゼンを付けて登山

高川山から雪景色の眺望も完璧でした(2022年冬)。

高川山から雪景色の眺望

過去に私が書いた秀麗富岳十二景の記事がありますので、合わせてご紹介します。

【秀麗富嶽十二景の記事一覧】

最後になりましたが、今年は他のお花見登山にも出かけてきましたので、簡単ですが写真でご紹介します。

山北つぶらの公園の桜
山北つぶらの公園の桜。全体的には開花前でした>

つぶらの公園から望む大野山山頂
つぶらの公園から望む大野山山頂。この大野山からの眺望も素晴らしいです>

JR御殿線桜のトンネル
山北の名所JR御殿線桜のトンネル。撮り鉄の皆さんで混んでいました>

こんなにも素晴らしいお花見登山。機会があればぜひ私と一緒に登ってみませんか?

・・・登山の紹介はまだまだ続く

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倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

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