公開日:
最終更新日:
夏の南イタリアは絶景の宝庫!オススメスポットと撮影テクを紹介します
夏の南イタリアといえば、燦々と(さんさんと)照りつける太陽の下、ビーチや海、自然を満喫するのには最高な場所。私が各地で撮影した南イタリアの絶景写真を追いかけながら、夏の南イタリアの観光の魅力を紹介いたします。
この記事ではアマルフィ、カプリ島、タオルミーナ、チェファルーでの絶景をご紹介していますので、こちらの地域に行かれる方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
1. アマルフィの絶景撮影テクニック
私たち日本人観光客にとって、南イタリアを代表するビーチといえばアマルフィ(Amalfi)かもしれません。私が写真撮影にオススメするスポットは、レンタルボートができる細長い堤防の形をした船着き場です。
かわいい家々とビーチだけでなく、切り立った岩肌と真っ青な海という、自然の雄大さまでも1枚の写真に収められるのは、アマルフィくらいかもしれません。船着き場にもたくさん船が停められていて、夏のアマルフィの盛況ぶりが窺えます。
<船着き場のボートとアマルフィの海岸線>
ちなみに私は、カプリ島からアマルフィにフェリーで向かったため、フェリーの上からアマルフィの町を撮影することもできました。
<アマルフィの町全体が1枚に収まります>
【撮影した場所】
住所:Molo Darsena di Amalfi, 84011 Amalfi SA, イタリア
1_1. アマルフィの高台からは海と屋根のコントラスト!
ビーチや海岸線を離れ、少し町の中に入ってみましょう。切り立った崖に家々が立ち並んでおり、非常に急な階段や坂が多い細い道をひたすら歩きます。 やってきたのは、アマルフィの海岸と町を見渡せる展望スポット。
真っ青な海の青、屋根のオレンジ、そしてビーチパラソルのカラフルな色が、あなたの写真を彩ってくれるはずです。
<色鮮やかな海岸線と家々の屋根>
また、少し草木が多い場所から撮影すると、「美しい秘境」っぽさも出ます(笑)。
<緑が多い場所からのアングルもGood>
Googleマップにも「展望台」とスポットがついていますが、日本の観光客にはまだあまり知られていない場所の様子。少し上るのが大変ですが、そこには上った甲斐がある景色が広がっているでしょう。
【撮影した場所】
住所:Salita S. Lorenzo del Piano, 84011 Amalfi SA, イタリア
1_2. アマルフィへのアクセス
アマルフィへ行くには、まずナポリからサレルノまで、普通列車であるレジョナーレ(Regionale)線に乗ります。所要時間は30-40分。次にサレルノからバスにて約1時間30分でアマルフィへ。
また前述したように、カプリ島からの場合は、フェリーを利用することもできます。こちらも約1時間30分かかります。
▼関連記事:
- アマルフィ海岸にある"天空の町・ラヴェッロ"の幻想的な野外音楽祭
- 絶景を望む!アマルフィ海岸沿いのプライアーノにある「Hotel Tramonto D'Oro」
- 冬でもこの青空!アマルフィ海岸と南イタリアの旅へ!
2. カプリ島の絶景撮影テクニック
<カプリ島の船着き場からの一枚。この場所が一番きれいに撮れます>
カプリ島というと、やはり「青の洞窟」のイメージが最も強いでしょう。しかし、それ以外にも、のんびりしたいビーチや写真を撮りたいスポットがいくつもあるので、港周辺だけにいてはもったいないかも?
この項目では、カプリ島のおすすめ撮影スポットをご紹介します。
2_1. ヴィラ・サン・ミケーレそばの小道
カプリ島の港のそばから出ているバスで15分ほど。山を上り切った場所にアナカプリ(Anacapri)と呼ばれるカプリとは別の町があります。ホテルやレストランなどの観光地もあるのですが、絶景スポットは、ヴィラ・サン・ミケーレそばの小道。
道の左手は崖なのですが、そちらからは、まるで空と海が一つになったかのような写真が撮れます! 真っ青な海にはいくつものボートが白い糸を引いているように移動しており、まさしくカプリ島のパノラマと言えるでしょう。
ちなみに、私はこのときアナカプリに宿泊したため、夜も散策してみました。全く同じ場所の夜は、こんな感じです。
どうでしょうか! 私にとっては「幻想的」の一言しかありませんでした。周囲にはほとんど街灯がないので、転んだり踏み外したりしないよう、気を付けて撮影してくださいね。
【撮影した場所】
住所:Viale Axel Munthe, 34, 80071 Anacapri NA, イタリア
2_2. 青の洞窟の船乗り場から
<出典:BUONO!ITALIA>
青の洞窟に向かう際、港から直接向かうのではなく、バスを使うと、陸路から小さな小舟のみを使って洞窟に入るのですが、そこの景色も素晴らしい!
この日は晴れた、少し波のある日。水面がキラキラと太陽を反射し、何隻もの小舟がゆらゆらと揺れる様は、写真を撮らずにはいられません。驚くほどに真っ青な海。泳ぐことはできませんが、こんなに海を綺麗だと思ったのは、初めてかもしれません。
<出典:BUONO!ITALIA>
【撮影した場所】
住所:Via Grotta Azzurra, 80071 Anacapri NA, イタリア
2_3. カプリ島へのアクセス
カプリ島へは、ナポリから高速フェリーを利用して行くのがオススメです。中央駅から徒歩15分ほどのところにあるベヴェレッロ港(Molo Beverello)から、毎日フェリーが出ています。50分前後でカプリ島に着きます。
▼関連記事:
- 読んでおけば安心!海路で行く「青の洞窟」ガイド:行き方や入れる確率もご紹介
- 絶景と美味しい料理を満喫♪カプリ島にあるおすすめの隠れ家的レストラン
- 自分だけの一足...高級リゾート地カプリ島で「カプリサンダル」をオーダー
3. タオルミーナの絶景撮影テクニック
シチリア島で最も有名なリゾート地であるタオルミーナ。岩場のビーチですが、アマルフィなどと比べてゆったりとした雰囲気があります。
3_1. 駅から市街地までの通りで見た景色
<長い坂をひたすら上り続けました>
タオルミーナの場合、海のそばにある鉄道駅から丘の上にある市街地まで歩いて上ると、40~50分かかります。この坂がかなりきつくて、汗でびしょびしょになりました。友達との旅行だったので、彼らに歩こうと提案したのを謝るくらいには大変でした(笑)。
ただ、近くだった海から徐々に離れ、だんだんと景色が開けていくのがたまらなく美しかったです。夏の夕暮れ時、市街地の近くまで上り切ったところから見た景色は、自分の疲れもあってか、今でも達成感とともに脳裏に深く刻み込まれています。
【撮影した場所】
住所:Corso Umberto, 98039 Taormina ME, イタリア
3_2. 広場から見えた海岸線
タオルミーナ市街地の中心、4月9日広場(Palazzo IX Aprile)は、昼も夜も賑やか。特に夜は、レストランの音楽団が奏でる音楽、それにつられてダンスをするお客さん、大道芸人、観光客など、楽しげな雰囲気をめいっぱい感じられます。
<4月9日広場の夜の様子>
そしてこの広場の前には海が開けていて、夜には、素晴らしい海岸線が見えます。周囲もやや明るいため、うまく撮影するのに少し苦労しました。
タオルミーナは、イタリアの中でも比較的富裕層向けのリゾート地で、治安も良い印象を受けました。日帰りではなく、1泊2泊と滞在するのにぴったりな町と言えるでしょう。
3_3. タオルミーナへのアクセス
タオルミーナへは、メッシーナとカターニアのどちらからもアクセスできます。レジョナーレ線に乗って、メッシーナからは50分、カターニアからは1時間程度です。タオルミーナ・ジャルディーニ駅で下車し、市街地まではバスで20分、タクシーで15分、徒歩で50分程度。
4. チェファルーの絶景撮影テクニック
<夏にはビーチパラソルの花が咲きます>
パレルモの近くにあるチェファルー(Cefalù)は、地元民から観光客までが毎夏やってくる場所。「イタリアの最も美しい村」にも指定されるこの町は、約2キロメートルにも渡るロングビーチが有名です。
夏になるとたくさんのビーチパラソルが砂浜とルンゴマーレ通り(Lungomare Giuseppe Giardina)を彩ります。
<どこまで行っても海岸線です>
この記事にて取り上げた他の町と比べると、非常に開放感のあるビーチの写真を撮影できるのではないでしょうか!この辺りの撮影には昼間がオススメです。
【撮影した場所】
住所:Via Lungomare, snc, 90015 Cefalù PA, イタリアのあたり
4_1. ニュー・シネマ・パラダイスにも登場した町の、静かな入り江
<小さな入り江>
もう1つ紹介しておきたいのが、夜のチェファルーの旧市街にある、つきあたりの入り江です。チェファルーは、イタリア映画を代表する傑作『ニュー・シネマ・パラダイス』のロケ地ともなった場所。
この辺りは、昼間は狭い場所に人が密集していてあまり好きではないのですが、夜になると雰囲気がガラッと変わります。
▼関連記事:
<控えめな明かりの海岸線も、趣があります>
夜の海岸線に光る1つ1つの小さな光が、なんとも言えない切なさと郷愁を感じさせます。海岸線だけを写したこの写真が本当に好きです。入り江の防波堤の先端まで行くと、こんな感じで撮影できます。防波堤の道は細いので、足を滑らせないように気を付けてください。
【撮影した場所】
住所:Piazza Marina, 3, 90015 Cefalù PA, イタリア
4_2. チェファルーへのアクセス
チェファルーへは、パレルモからレジョナーレ線で1時間程度です。ちなみにパレルモまでは、イタリア全土から飛行機で、またナポリから夜行列車でアクセス可能です。
5. 南イタリアの絶景を撮るときのポイント
最後に、南イタリア各地の絶景を撮るときのポイントについて紹介します。南イタリアに限らない注意点でもありますが、ぜひ参考にしてください。
5_1. 夜はケガをしないように!
街灯などが一切無い通りでの撮影は注意しましょう。足を踏み外して転ばないように。また柵などが脆い場合もあり、特に崖の上からの撮影はかなり危険です。スマートフォンのライトなどを活用しつつ、絶対に無理をしないでくださいね。
5_2. スリには注意して!
写真を撮影している間は無防備になることが多いので、かばんや貴重品などは、常に目の届くところに。リゾート地の場合は、ローマやミラノなどの大都市と比べてかなり安全でゆったりとした雰囲気がありますが、油断は禁物です。
5_3. 逆光は露出補正で!
美しい海岸線やビーチの写真を撮ろうとしても、逆光でうまくいかないことがあります。特に人が多い観光地だと、シャッターチャンスはそれほど多くないはず。そんなとき私は、デジカメやスマホの「露出補正」を使用していました。
カメラのオート撮影をマニュアル撮影に切り替え、自分である程度明るさを調整できるようにするのです。そうすると、完璧ではないにせよ、なかなかいい写真が撮れます。人を撮影するときに有効です! また、スマートフォンに搭載されている「HDRモード」という機能も非常に便利です。
南イタリアは、ゆっくり滞在して写真を撮りたい場所がいっぱいあります。カメラ好きな方は張り切って撮影を、あまり興味がない方もこの機会に一歩踏み出して、絶景写真を収めてみてはいかがでしょうか。きっと楽しいですよ。
写真撮影:ゆうさん(BUONO!ITALIA)
Rankingイタリア記事ランキング
-
ゆうさん
- イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!