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【ベルギー】世界一美しい駅?アントワープ中央駅徹底観光ガイド

記事投稿日:2020/03/31最終更新日:2020/03/31

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アントワープ中央駅はベルギー国内だけでなく、フランスやオランダ、ドイツと直接つながるインターナショナルな駅です。1803年にブリュッセルからアントワープ駅に初めての電車が到着しました。当初は木造の建物でしたが、ブルージュ出身の建築家、ルイ・デル・センセリー によって1895年から10年かけ改築され、1905年に今の姿が完成しました。

上下に重なる線路、その上には鉄製のドーム型の屋根がかぶさり、チケット売り場のある大きな広場には重厚感ある階段や装飾に溢れています。その見た目の美しさから「鉄道の大聖堂」とも呼ばれており、観光地としても注目され、毎日3~4万人が行き交う大きな駅です。この記事では、そんなアントワープ中央駅の見どころをご紹介します。

目次

<1. 世界一美しい駅とも言われる、ベルギーのアントワープ中央駅>

<2. アントワープ中央駅の見どころは?>

<3. アントワープ中央駅の路線について>

<4. アントワープ中央駅の施設について>

<5. アントワープ中央駅に豪華なカフェ!?>

<6. アントワープ中央駅周辺で注意すること>

<7. 最後に>

1. 世界一美しい駅とも言われる、ベルギーのアントワープ中央駅

アントワープ駅の美しいその見た目とは裏腹に、実は悲しい歴史背景があります。当時、自動車のタイヤをつくるためにゴムの需要が急騰、各国は熱帯地方にある植民地で原材料となるゴムの木を栽培しようと大規模なプランテーションをつくりはじめました。しかし、このゴムの木が成長するには何年もかかるのです。幸いなことに当時、2代目国王のレオポルド2世の植民地であったコンゴにはゴムの木が自生していました。そのため天然ゴム経営が成功し、レオポルド2世に莫大な富が入ってきました。

その際に大儲けしたお金でアントワープ駅は造られたのですが、その裏でレオポルド2世はコンゴの奴隷たちに厳しいノルマを課し、劣悪な環境で働かせていました。この非人道的な植民地政策が世界的に知られ、レオポルド2世は多くの批判を受けました。その結果、それまで王の個人的な所有地であったコンゴはベルギー国家に渡されることになったのです。

2. アントワープ中央駅の見どころは?

1905年以降、100年以上にわたり愛されるアントワープ中央駅。玄関口や広場、プラットフォームそれぞれのみどころポイントを解説します!

2.1 玄関口

アントワープ中央駅_2
<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

アントワープ中央駅の すぐ横には動物園があり、この動物園側が東側入口になります。こちら側から駅を見ると、その大きさと豪華さが分かるでしょう。ぜひ、ここで写真を撮ってみてください。もう一つ、駅の側面の出入り口のすぐ横にはダイヤモンドを取り扱うお店が並ぶ「ダイヤモンドストリート 」があります。アントワープは、ダイヤモンドの取引量世界一を誇っており、その技術と信頼の高さから世界中からバイヤーが集まります。

防犯カメラが至る所に設置され、ショーケースに並べられたダイヤモンドは圧巻ですが、足を止めて眺めていると中から人が出てきて客引きが始まりますので、購入予定がない人は横目に見る程度で足を止めないようにしましょう。ちなみに、ほとんどのお店はアポイントとパスポートの提示が必要です。声をかけてくるのは観光客向けですので、興味のある方は事前にお店を下調べしておくといいでしょう。

2.2 広場

アントワープ中央駅_3
<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

正面入口から駅に入ると、場が目の前に広がります。日本ではモデルのKokiさんが出演した飲料水のCMにも登場した、待ち合わせにも使われた場所です。観光客をはじめ地元の人など常に多くの人でにぎわっています。目の前に広がる大きな階段、44mの高い天井、重厚感のある装飾は必見ですよ。

2.3 プラットフォーム

アントワープ中央駅_4
<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

以前は終着駅として電車が進行方向を転換していたプラットフォームは、2000~2009年にかけて高速列車に対応できるように拡張工事が行われ、今では4階層に分かれるベルギーの主要な駅のひとつになっています。時間がある人は、是非上の階、下の階と両方から線路を眺めてみましょう。今と昔が混じり合うアントワープが見えてきます。

電車に乗る際は自分の乗る電車の乗り場番号をしっかりと確認し、何階にあるか間違えないようにしましょう。ちなみに、ベルギーでは地上は1階ではなく、0階と表記されます。日本とは異なるので注意してくださいね。

3. アントワープ中央駅の路線について

アントワープ中央駅には乗り場がたくさんあり、どこの階にどんな路線が走っているのか分かりづらくなっています。ここからは、アントワープの観光に便利な路線や、国内外を走る路線について解説します。

3.1 アントワープ観光にはメトロ(地下鉄)

アントワープ には地上を走る列車とメトロ(地下鉄)があります。アントワープの市内観光には、メトロを利用するのがおすすめです。アントワープの最大の見どころである「聖母大聖堂」までは徒歩で20分ほどですが、行きはメトロを使い、観光をしながら歩いて駅に戻るというルートがおすすめです。

また、ファッションの最先端ともいわれるアントワープにはメール通り(Meir straat)という大きなショッピングストリートがあり、この通りを通ると大聖堂から駅まではほぼ一直線です。ベルギーブランドのファッションブランドや雑貨店、チョコレート屋さんなど多くのお店が並んでいます。その他にも美しい教会やおしゃれなカフェ、美術館などもこの通りの隣に多く位置していますので効率的に観光ができますよ。

メトロは-2階のフロアまで行き、乗り場にある券売機でチケットを購入します。日本のように改札はありませんが(※註:駅によっては自動改札機やゲートが存在します)、車内にある打刻機 にチケットを通してください。チェックされた時にチケットを所持していないと、高い罰金を払うことになりますので忘れずに購入、打刻しましょう。

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アントワープ中央駅_5
<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

Diaman t(アントワープ中央駅)から Groenplaats(聖母大聖堂最寄り駅)までは2駅なので、乗る方向にさえ気を付ければ難しくはありません。着いたらすぐにルーベンスの銅像のある公園に出ます。ルーベンスはアントワープを代表する画家で、あの有名な『フランダースの犬 』で、大きなカギとなった絵画「キリスト降架」の作者でもあります。

ここでは、実際に作中で登場する絵を鑑賞できます。ここがルーベンスと聖母大聖堂を一緒に撮影出来るスポットですので、シャッターチャンスですよ。

3.2 地上を走る列車

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<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

アントワープ中央駅と他の都市をつなぐ列車は、+1階もしくは-1階にあります。ベルギーで1番人気の観光地ブルージュ、中世の雰囲気が漂うゲントへの列車は+1階、ブリュッセル方面へは-1階がほとんどです。もちろん違う場合もありますので、電光掲示板をチェックして下さいね。オランダのアムステルダム、フランスのパリやドイツのケルンなどその他隣国に直通で行ける高速列車「タリス(Thalys)」は-1のフロアです。

いずれにせよ、ベルギーでは直前にホームの変更や遅延等が頻繁に発生しますので、電光掲示板のチェックは忘れないようにしましょう。また、地上階は先ほど述べた通り0階表記(日本の1階)ですので注意が必要です。

4. アントワープ中央駅の施設について

アントワープ中央駅は観光地としても有名ですが、駅としてはどうなのでしょうか。ここでは、アントワープ中央駅を移動手段として利用する際に、知っておくと便利な施設をご紹介します。

4.1 トイレ

ベルギーの場合、施設のトイレは基本的に有料です。アントワープ中央駅では、50セント払うと利用できます。トイレの入口にゲートがあり、そこにコインを投入します。駅をいったん出ると公衆トイレはなく、カフェやレストランなどに入らない限りトイレを利用できないので、駅で済ませておくと安心ですね。

ちなみに、電車の中にもトイレはありますので、お金を払いたくないという方は電車で済ませておくのもOK。ただし清潔さは保証できませんが......。

4.2 インフォメーションセンター

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<写真中央下部が、インフォメーションセンターです。撮影:ヴァングァーサ彩乃>

駅の中央には、インフォメーションセンターがあります。ガラス張りの新しい建物ですぐに見つけることができます。行きたい施設への行き方や電車の乗り方も親切に教えてくれますので、気軽に立ち寄ってみてください。ベルギーの人は語学が堪能で、ほとんどの人が英語を話すことができます。フレンドリーなので、英語での会話が苦手な方も、行きたい場所の名前を見せたりすると地図を使って説明してくれますよ。その他、オランダ語とフランス語にも対応しています。

4.3 売店

地上(0階)と同じフロアには、様々なショップ が並んでいます。200種類を超えるベルギービールを楽しめるビール専門店、サンドウィッチなどの軽食やコーヒーのお店、小さなスーパーもありますので小腹を満たしたり、電車の待ち時間の休憩などにも困りませんよ。

4.4 自販機やごみ箱

ベルギーの街中には、防犯上の理由から自販機がありませんが、駅では自販機で飲み物やお菓子を購入することができます。しかし、自販機にもよりますが通常50セント以下で購入可能な水が1本1.5ユーロなど、少々割高です。飲み物やおやつなどは事前にスーパーなどで購入しておくのが良いでしょう。

アントワープ中央駅の中には「Delhaize」というスーパーもあります。ベルギーの各地にあり、地元に根付いたスーパーの一つです。お惣菜やお菓子なども買うことができるので見つけたら是非チェックしてみてくださいね。一方でゴミ箱は街中、駅内どこでも比較的簡単に見つけることができます。日本と同様、分別用にいくつかに分かれています。文字が読めなくても絵が描かれているので、絵を見てしっかりと分別して捨てましょう。

4.5 イベントエリア

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<撮影:ヴァングァーサ彩乃>

アントワープ中央駅の前には、移動式遊園地 が出ていることがあります。イースターや夏休み、クリスマスの時期など子供のイベントに合わせて開催されることが多いです。また駅の中では、プロモーション用にドリンクが配られているのをよく目にします。無料でベルギーの新商品が試せるので、見かけたら是非トライしてみてください。

5. アントワープ中央駅に豪華なカフェ!?

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<画像提供:Le Royal café >

アントワープ中央駅の中には、「Le Royal café」という宮殿のような見た目のカフェがあります。それもそのはず、昔は王室の待合室として使われていたそうです。高い天井に豪華な装飾、入るのにしり込みしてしまいそうですが安心してください。値段は普通のカフェと変わらず、コーヒー1杯3.2ユーロ、ビールも4ユーロ程度で誰でも気軽に入ることができます。

朝食のセットもあり、クロワッサン、ハム、チーズ、チョコレートとコーヒーが付いて8.6ユーロから。その他に、ベルギーの郷土料理などもありますよ。待ち合わせや電車の待ち時間、朝食やランチなど色んな用途で使うことができるので、是非立ち寄ってみてくださいね。

6. アントワープ中央駅周辺で注意すること

アントワープ中央駅に限らず、ベルギーの駅周辺は治安があまり良くありません。日本は治安がトップクラスに良い国ですので、駅の治安が良くないと言われていても、今一つイメージしづらいかもしれませんが、旅行時は何に気を付けたらよいのか、事前に確認しましょう!

6.1 置き引きやスリに注意

昼間は観光客など、人がたくさんいるので変な人に声をかけられることはあまりないかもしれませんが、人の少なくなる夜は注意が必要です。日本人が特に気を付けなければならないのは、スリや置き引き。自分では気を付けているつもりでも、いつの間にか財布がなくなっていた、なんてことも起こり得ます。せっかくの旅行が台無しにならないよう、お金は分けて持ち歩く、ファスナーで閉じておけるカバンを使うなど事前に対策をしましょう。

電車移動中も気を抜けません。居眠りしている間に荷物を取られることもあります。荷物は肌見離さず、起きているようにしましょう。また、言葉が分からない時やしつこく話しかけられるときは、相手にせず無視をしましょう。

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6.2 切符を買う時はカウンター?自販機?

切符はカウンター、もしくは自販機どちらでも購入できます。ベルギー国内を移動する電車の切符は自販機で購入可能ですが、他の国への電車は、正面入口すぐ横のカウンターでのみ取り扱っています。自販機の購入は英語表記を選べますので、行先と自分の乗る日にちさえ注意すれば簡単に購入できます。ただし、週末料金や年齢の割引を使用する場合は、自分で割引となるチケットを選択する必要があります。割引をうまく活用するとかなり節約になるので、自分に合った割引を知りたい場合にはカウンターで購入するのが良いかもしれませんね。

ちなみに、自販機はカードもしくはコインのみ(カードのみの場合もあり)で、紙幣は使えないので気を付けましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。アントワープにはたくさんの見どころがありますが、駅も忘れずに時間を取ってじっくりと楽しんでくださいね。

アントワープ中央駅の基本情報

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