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絶景が広がる石垣島の野底マーペー
目次
- 野底マーペーとは
- 野底マーペーは伝説「ヌスクマーペー」が伝わる山
- 野底マーペーへの登山方法は
- 野底マーペー登山口までのアクセスは
- 途中のランチスポットを紹介『手打ちめん処 鍵』
- 野底岳展望台
- 野底マーペーの登山口
- 野底マーペーの登山道
- 野底マーペー頂上からの絶景!
- 登ったら降りないといけない...
- 野底マーペー登山時の注意事項(観光客向け)
野底(のそこ)マーペーとは(※1)
石垣島で2番目に高い標高282mの山・野底岳。野底岳のことを悲しき恋伝説にあやかって野底マーペーと呼ぶようになったそうです(以下、野底岳のことを野底マーペーと言いますね)。標高282mとはいえ、周囲に高い山がないため、頂上からは360度の大パノラマを見ることができる絶景の地。ガイドブックでも「絶景」として紹介されています。
※中央の突き抜けた山が野底マーペーです。県道79号(西海岸)から撮影。国道390号(東海岸)からは野底岳は見えません...(たぶん)。
(※1)記事公開当初、野底の読みを「のぞこ」と記載しておりましたが、正しくは「のそこ」でございました。お詫びして訂正いたします(2020年2月12日 たびこふれ編集部)
野底マーペーは伝説「ヌスクマーペー」が伝わる山(※2)
野底マーペーの頂上には、恋物語を綴った立て看板があります。
『昔、琉球王国時代役人が国王の命として人々を一人残さず強制移住させる「道切りの法」という制度があった。当時、黒島宮里村のカニムイ(男性)とマーペー(女性)は恋仲であったが、道切りの法により享保7年(1732年)に建立された新村・野底村へマーペーは強制移住させられた。毎日、カニムイの事を思い泣きもだえていたマーペーは近くの高い山に登ってふる里を見ようとしていたがオモト山が高いために何も見えなかった。幾日もなげき、悲しんだマーペーは頂上で祈る姿で石になった。その後、人々はマーペーをあわれみ、この山を野底マーペーとよぶようになった。』
悲しき恋物語ですね...。
(※2)記事公開当初、「ススクマーペー」と記載しておりましたが、正しくは「ヌスクマーペー」でございました。「野底」は「のそこ」と読みますが、方言では「ぬすく」と呼びます。お詫びして訂正いたします(2020年2月12日 たびこふれ編集部)
野底マーペーへの登山方法は
ふもとから約1時間かけて登る方法(282m登山)、車で標高200m地点の登山口まで行き、そこから約15分かけて登る方法(82m登山)の2通りあります。
僕ですか?ハイ、もちろん後者で登りましたよ(汗)。ショートカット万歳(笑)!
野底マーペー登山口までのアクセスは
石垣島中心部から車で約45分。石垣空港から車で約30分のところにあります。
標高200mの登山口は野底林道を通ります。野底林道へは、国道390号(東海岸)からだと標識がないので注意が必要です。県道79号(西海岸)からだと「野底マーペー登山口」という標識が出ています。しかし、北部から南下すると標識は分かりづらいかもしれません。
僕は石垣空港から国道390号(東海岸)を北上して野底林道へ左折しました。レンタカーのナビでは目的地設定できない可能性が高いので、グーグルマップを使いましょう。
【重要:運転中の携帯の操作は禁止されていますので、同行者に見てもらうようにするか、音声のみで判断し、分からなければ車を停車させてから操作しましょう。】
国道390号から野底林道に入ると最初は悪路が続きます。運転に注意してください。
途中のランチスポットを紹介『手打ちめん処 鍵』
石垣市街または石垣空港から国道390号を北上。石垣空港からだと約15分で到着します。北に向かって左側にあります。店名は『手打ちめん処 鍵』です。きしめんが美味しい麺の店。
Kayak八重山工房の園田さんに教えていただきました。
Kayakについて、詳しくはこちらの記事「『Kayak八重山工房』は石垣島の観光案内もしてくれる素敵な雑貨屋」をご覧ください。
外観はこんな感じ。ナビがなければ通り過ぎそうでした。「まもなく目的地です」と案内が出ましたがスピードを緩め、左側をよく見ましょう!店の前に駐車場(...といっても舗装されていない空き地みたいな所)があります。
営業はランチタイムだけの11時から13時30分頃まで。麺がなくなり次第、終了みたいです。
店内はテーブルと一段上がる座敷になっています。とてもシンプルな空間です。僕は「もりきしめん天ぷら付き」を注文。天ぷらはえび天と野菜天ぷらです。きしめんはつるつると光り、のど越しがいい感じ。天ぷらも揚げたてのサクサクです。とても美味しかったので、お昼時にあっさりとランチを済ませたい方にぜひおすすめします。
なお、店は家族経営で、やはり愛知県から移住してこられたそうです。南の島・石垣島でこれだけ美味しいきりめんを食べられるなんて幸先いいです!園田さん情報、ありがたいです!
手打ちめん処 鍵
- 住所:沖縄県石垣市伊原間2-160
野底岳展望台
国道390号から野底林道に入り、悪路を走ることになりますが、すぐに普通の道路になります。そうしていますと展望台みたいな建物が見えてきます。ここが『野底岳展望台』です。駐車場はありませんので、少し道幅が広いところに駐車します。
展望台はこんな感じ。先に野底マーペーが見えます。
手前が野底マーペー、後方が石垣島の北部です。
野底岳展望台から見た東海岸の海岸線です。
東海岸です。珊瑚礁が美しいです。
野底岳展望台
- 住所:沖縄県石垣市字桃里
野底マーペーの登山口
車は待避所に停めましょう。昼間だと何台か停まっていますのですぐに分かります。
乗用車だと10台くらいは停められると思います。
登山口には看板が立っています。
これだけ大きな看板なので見落とすことはないと思います。
その登山口に別の注意書きがあります。
『野底岳(野底マーペー)の山頂付近で傾いた状態にあった岩が最近の雨により地盤に影響したのか横にずれ落ちています。倒れた岩は現在は安定しているものの下の部分には空洞ができ今後地盤の侵食により影響を受けることも考えられるため、登山の際は倒れた岩に登ったり、岩の下に入ったりすることのないように注意して下さい。』
野底マーペー登山口
野底マーペーの登山道
登り始めはこんな感じです。岩がむき出し、赤土、木の根が絡み合っています。足元要注意です。
登山道は整備されていますので、迷うことはないでしょう。
ところどころにロープが張ってあります。
道をそれそうなところにはこのような黄色黒色のロープが張られています。
途中、1箇所だけ道しるべがあります。ふもとから登ってくる登山道との合流ポイントです。頂上へは左へ進みましょう。ここでちょうど半分です。登山口から5分。
こんな道しるべです。
さぁ、ここからが急な登りになります。滑らないように気をつけましょう。
見た目はそれほどではないように見えますが、結構、急な上り坂です。
少し、視界が開けてきました。
まだまだ登ります。
野底マーペー頂上からの絶景!
頂上直下です。大きな岩がマーペーですね。登山口から10分でした。
しっかりと伝説を読みましょう!そして絶景が広がるのはこの上!正面の岩の左側を時計回りに回ります。
石垣島西海岸です。南西側を撮影しました。
これらの岩には登山口での注意書きの通り、崩れる危険がありますので、気をつけてください。
頂上部分には三角点がありました。
そして岩をよじ登る。怖い...。伝説のマーペーの岩。高所恐怖症の方は絶対に無理だと思います。西側は断崖絶壁です@@@@
石垣島北部です。
石垣島南東部の海岸線です。
石垣島北西部の海岸線です。
石垣島北東部の海岸線です。
石垣島南部です。伝説の通り、於茂登(おもと)岳がそびえているので、黒島は見えません。於茂登岳は沖縄最高峰の山です。標高526mです。
特に石垣島北部は絶景ですね!晴れていて良かった!
まさに天高くそびえる山ですね!
足場を確保しながら慎重に進みましょう!
こんな写真も撮影できますよ!
野底岳(野底マーペー)
登ったら降りないといけない...
同じ道を下ります。ここで各所でロープが張られていた理由が分かりました。ロープをつかんで下らないと急すぎて降りれません...。足を滑らさないようにゆっくり慎重に下りましょう!
途中、登りと同じく分かれ道があります。左に下るとふもとまで行くことになりますので、右へ下ります。
野底マーペー登山時の注意事項(観光客向け)
- 登山口からの登山にかかる所要時間は、登り下りともに10分でした。通常は片道15分です。10分で登ると死にそうになります...
- 僕が登ったのは12月の冬季。気温は25度でした。真夏の登山は15分とはいえ暑さ対策が必要です
- 帽子、長袖シャツ、長ズボン、運動靴が必要です
- ドリンク、タオルを絶対に持参しましょう
- 登山口、登山道、頂上には、売店や自動販売機はありません
- トイレもありません
- 赤土は滑る、不規則にある岩は転ぶ、横から出ている枝は刺さる...怪我に注意してください
- 天候に注意が必要。特に雨天、雨天後は登山道が滑りやすいです
- 夏場はスズメバチやハブ(毒蛇)に注意が必要とのこと
- 頂上では絶景に感動して写真撮影に夢中になり足を滑らせないように気をつけてください
- 頂上の岩には十分注意してください。滑落したら命はありません...
- 夜間の登山は絶対にやめましょう
- 登山口までのナビはグーグルマップが便利です
★石垣島の観光・飲食店情報はKayak八重山工房の園田さんに尋ねてみましょう!
- Facebookページ:Kayak八重山工房
- インスタグラム:Kayak八重山工房
※当記事は2019年12月訪問時のものです。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。