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【イタリア】フィレンツェにあるシニョーリア広場はまるで「屋外美術館」
目次
1. はじめに
「花の都」フィレンツェ。14世紀末~17世紀頃、ルネサンスの中心となった商業都市です。街全体がユネスコの世界文化遺産に登録されており、景観が統一された街並みや著名人の名画が数多く残されている都市で有名です。ボッティチェリの「春」で有名なウフィッツィ美術館をはじめ、花の聖母教会ドゥオーモやヴェッキオ橋、ミケランジェロ広場等、数多くの観光スポットが凝縮されています。
そんな魅力の多いフィレンツェですが、今回はウフィッツィ美術館を訪れたなら是非訪れてほしい「シニョーリア広場」をご紹介します!!
2. シニョーリア広場とは
シニョーリア広場は、フィレンツェの政治の中心となった広場です。また、1497年、ジロラモ・サボナローナが火刑に処された場所としても知られています。ウフィッツィ美術館からすぐの場所にあり、かつてのフィレンツェ共和国政庁舎である「ヴェッキオ宮殿」、多くの彫刻が並ぶ「ロッジリア・デイ・ランツィ」、に囲まれています。その為、地元の人々だけでなく、多くの観光客で賑わっています。
※多くの人々で賑わう広場ですが、中にはスリやミサンガ売り、自撮り棒売りもいるので、お気をつけて!それでは早速、彫刻を見てみましょう!!
3. おススメの彫刻をご紹介!
まずは広場に面して建つ「ヴェッキオ宮殿」に向かってみましょう。 94mの高い塔が目印です。 このヴェッキオ宮殿。かつてフィレンツェ共和国政庁舎でしたが、 実は現在も市庁舎として使われている現役なんです!驚きですね。中も一部見学することが可能です。
ヴェッキオ宮殿の塔入口の前に2体の彫刻があります。
右はヴァンディネッリ作「ヘラクレスとカークス像」、左はミケランジェロ作「ダビデ像」です。
実はこの「ダビデ像」。現在は原寸のダビデ像のレプリカですが、以前はここにオリジナルが飾られていました。しかし風化防止の為、現在はアカデミア美術館にあります。オリジナルを見たい方はアカデミア美術館にも足を運んでみると良いかもしれません。また、「ダビデ像」はアカデミア美術館にあるオリジナル、シニョーリア広場にあるレプリカの他に実はもう一体、ミケランジェロ広場にもあるんです。こちらはブロンズ製になっています。比較してみても面白いですね!
さて、ヴェッキオ宮殿の右側「ロッジリア・デイ・ランツィ」を見てみましょう!数多くの彫刻が立ち並んでいます。
こちらはロッジリア・デイ・ランツィの右側に立つジャンボローニャ作「サビ二の女たちの略奪」。
その他にもドナテッロ作の獅子像やベンヴェヌート・チェッリーニ作「ペルセウス」、ジャンボローニャ作「ケンタウロスを倒すヘラクレス」等素晴らしい作品が立ち並んでいます。
お次は、広場に立つジャンボローニャ作「コジモ1世の騎馬像」。
コジモ1世は、名門メディチ家の1人であり、ウフィッツィ美術館やヴァサーリの回廊等を建設したフィレンツェの著名人です。騎馬に乗った勇ましい姿は圧巻です。
最後にご紹介するのは、ヴェッキオ宮殿左横にあるバルトロメオ・アンマナーティ作「ネプチューンの噴水」です。
こちらの噴水は大理石とブロンズでできており、大迫力の噴水です。多くの人が噴水前で写真を撮っている姿が見られました。
4. 期間限定モニュメント登場!?
実は現在、広場の真ん中にモニュメントが飾られているんです!(※8/25現在)高さ6メートルもある正12面体。その中にはクワの木が入っています。今年、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年の年であり、それを記念して置かれているそうです。
クワの木はレオナルド・ダ・ヴィンチが愛した植物の1つと言われており、また正12面体は古代ギリシアやルネサンス期のネオプラトニズムにとって、「正12面体」は "宇宙全体" を表しているようです。いつまで飾られているかはわかりませんが、見かけたら記念に写真を撮ってみてくださいね。
5. 最後に
シニョーリア広場、いかがだったでしょうか??ウフィッツィ美術館からもすぐに行くことができるので、是非、訪れてみてください!
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まいまい
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