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【2019年版】イスラエルを訪れる!歴史を感じる観光地から名物グルメまで、聖地の今をお届けします
2019年9月、あの世界の聖地「イスラエル」を訪れました!
私自身、十数年前に一度訪れたことがあるので二度目になりますが、当時の印象とはかなり違う今現在のイスラエルをご紹介したいと思います。
目次
- イスラエルってどんな国?
- 出入国審査がとても厳しいイスラエル。今回はヨルダンから陸路で入国!
- イスラエルからの出国もかなり時間が掛かります!空港には出発の3時間半前に!
- 【観光】ヨルダン川の洗礼所。パレスチナ自治区「カッサル・エルエフド」
- 【観光】聖地エルサレムの旧市街(オールド・シティ)とは?
- 【観光】エルサレム旧市街その1. 岩のドーム
- 【観光】エルサレム旧市街その2. 嘆きの壁
- 【観光】エルサレム旧市街その3. ヴィア・ドロローサ
- 【観光】エルサレム旧市街その4. 聖墳墓教会
- 【観光】旧市街にある爆発物の処理釜
- 【観光】あの「アンブレラ・スカイプロジェクト」がエルサレムにも
- 【観光】エルサレム新市街の街並み
- 【グルメ】カフェで人気のミントティー「ナナ」
- 【グルメ】実はワインが有名なイスラエル
- 【グルメ】イスラエルの名物料理「セント・ピーターズ・フィッシュ」
- 【グルメ】エルサレム旧市街名物の細長いベーグル
- 【グルメ】ユダヤ教徒が食べてもよい「コシェル料理」
- 【お土産】イスラエル発の「SABON」も買えるショッピングモール
- エルサレム新市街でよく見た電動レンタルキックボード
- 【ホテル】ベツレヘムにある有名なバンクシーのホテルと壁画
- イスラエルで改めて感じた、平和の重要性
イスラエルってどんな国?
<イスラエル国旗>
まずは、イスラエルの基本情報についてお伝えします。
- 人口:約888万人(2018年6月 イスラエル中央統計局)
- 面積:2.2万平方キロメートル(日本の四国程度)(注1)
- 首都:エルサレム(注2)
- 民族:ユダヤ人(約75%)、アラブ人その他(約25%)(2016年9月 イスラエル中央統計局)
- 言語:ヘブライ語、アラビア語
- 宗教:ユダヤ教(75.0%)、イスラム教(17.5%)、キリスト教(2%)、ドルーズ(1.6%)(2014年 イスラエル中央統計局)
(注1)数字はイスラエルが併合した東エルサレム及びゴラン高原を含むが、右併合は日本を含め国際社会の大多数には承認されていない。
(注2)日本を含め国際社会の大多数には認められていない。
※いずれも外務省サイトより引用
出入国審査がとても厳しいイスラエル。今回はヨルダンから陸路で入国!
ヨルダンからイスラエルへ入国可能な場所は計3か所
イスラエルは「入国・出国審査がとても厳しい国」として有名です。
今回は飛行機の関係で、ヨルダンから陸路でイスラエルに入国しました。ヨルダンから出入国可能な場所は全部で次の3か所あります。
- 1. 北のシェイフ・フセイン橋(シェイク・フセイン橋)
- 2. 南のエイラート
- 3. アレンビー橋(キング・フセイン橋)
今回は、エルサレムに一番近い「アレンビー橋(キング・フセイン橋)」から入国しました。
バスごと入国審査!車内で順番を待ちましょう
まずは、ヨルダン側で出国手続き後、そのままバスでイスラエル側へ(ツアーバスまたは個人の場合は共同のシャトルバス)。
ここでバスごと危険物がないかチェックされ、車内で入国手続きの順番待ちです。
一度に多くの人は入国審査場に入れないので、車内で順番が来るのをひたすら待ちます。
車外には当然出てはいけないので、時間が掛かる場合は大変です。通常は30分から1時間。長いときは3時間以上かかる場合もあるとか。気長に待ちましょう。。。
順番がきたらスーツケースをバスから降ろし、建物に入る前にX線検査をします。
その後、入国審査です。簡単な質問があるかもしれません(「滞在日数」とか「渡航目的」とか)。
パスポートのスタンプはありませんが、代わりに入国カード(切符のようなもの)が発行されますので、出国までなくさないようにしましょう。
最後に建物を出る際、もう一度パスポートと入国カードのチェックがあって晴れて入国です。この辺りは当然撮影禁止ですので、文章で想像してくださいね。
イスラエルからの出国もかなり時間が掛かります!空港には出発の3時間半前に!
<中央に見えるのが自動チェックイン機。その奥に係員からの質問ブース、さらには航空会社カウンターがあります>
空港での出国の際も、またかなり時間が掛かります。手続きの流れを順番にご説明しますね。
1. チェックイン
出国の時はまずは、自動チェックイン機でチェックインし、スーツケースのタグなども発券します。
2. 係員からの質問
その先に進むといくつかブースがあり、一人ずつ呼ばれて係員からのチェックがあります。質問されることとしては、
- 「今回は何日間の滞在でしたか?」
- 「どこに泊まりましたか?」
- 「一人ですか?家族旅行ですか?」
- 「ここに来るまでに荷物はどこにありましたか?」
などなどですが、係員や出国者によって質問や時間は変わります。
問題なければ、ようやくその先にある航空会社のカウンターへ行き、スーツケースを預けます。
3. 荷物を預ける
自分の荷物を持って利用航空会社のあるカウンター前に並びます。
その際、スーツケースのカギはかけず、また、TSAロックのものもロックしないようにご注意ください。
4. 手荷物検査
その後、手荷物検査をうけます。
ここでも少しでも怪しいと、手荷物ひとつひとつ徹底的に調べられますので注意ください。
5. 出国審査
ようやく出国審査です。
各自で機械にパスポートをかざすと、なんとパスポートの種類を読み取って日本語の案内がでます!
入国時のようにスタンプの代わりに切符の様な出国カードが出ますので、忘れずに取ってください。
6. 免税店&搭乗ゲート
無事通過できれば、免税店、そして搭乗ゲートへ向かいます。
ここまで来るのにかなり時間が掛かりますので、航空機出発時刻の「3時間半前」には空港に到着しておいたほうが良いでしょう。
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それではここからは、いよいよ世界三大聖地「エルサレム」とその近郊の主な見どころをご紹介します。
【観光】ヨルダン川の洗礼所。パレスチナ自治区「カッサル・エルエフド」
<カッサル・エルエフド>
ヨルダン川の洗礼所として有名で、今も多くの人々が訪れる、パレスチナ自治区の「カッサル・エルエフド(カッスル・エルヤフード)」。
ちょうどイスラエル、ヨルダンの国境に位置し、時間は限られていますが、ヨルダン側の人も見学可能です。
<地雷地帯>
近くには今なお地雷が数多く残っており、立ち入り禁止エリアもありますのでご注意ください。
関連記事:
【イスラエル】ヨルダン川で洗礼を受ける人々。キリストのように十字を切って
【観光】聖地エルサレムの旧市街(オールド・シティ)とは?
<エルサレム旧市街>
「ユダヤ教」、「キリスト教」、「イスラム教」それぞれの聖地として知られるエルサレム。
その旧市街(オールド・シティ)は、キリスト教地区、ユダヤ教地区、イスラム教地区、アルメニア正教地区に分かれています。それぞれ違いがはっきりしていますので、旧市街は時間をかけて見学したいエリアです。
これからご紹介する旧市街の4つのスポットを、下記の地図にまとめてみました。順番にご紹介していきます。
【観光】エルサレム旧市街その1. 岩のドーム
<エルサレム旧市街全景と岩のドーム>
金色のドーム型の屋根がひときわ目立つ「岩のドーム」。イスラム教の聖地のひとつで、聖なる岩があります。
【観光】エルサレム旧市街その2. 嘆きの壁
<嘆きの壁>
ユダヤ教の聖地としてあまりにも有名な場所である「嘆きの壁」。
<キッパ(手前にある丸い帽子)>
男女別々の入り口から入り、信者でない方もキッパ(男性がつけるユダヤ教の伝統的な帽子)をつけて入ります。
願いを書いた紙を壁の隙間に詰めてお祈りすると、願いが叶うと言われています。
【観光】エルサレム旧市街その3. ヴィア・ドロローサ
<ヴィア・ドロローサ 第3ステーション(外観)>
ラテン語で「苦難の道」を意味する「ヴィア・ドロローサ」。
<ヴィア・ドロローサ 第3ステーション(内部)>
イエスが十字架を背負ってゴルゴダの丘まで歩いた道で、14のステーション(中継地)があります。
<ヴィア・ドロローサ 第6ステーション>
それぞれにイエスにまつわる伝承がありますので、時間がある方は是非歩いてみてはいかがでしょうか。
【観光】エルサレム旧市街その4. 聖墳墓教会
<聖墳墓教会>
ゴルゴダの丘があったとされる場所に建つ教会「聖墳墓教会」。
内部はやはり荘厳な雰囲気で、見るものを圧倒します。現在は複数の宗派で共同管理されています。
<ゴルゴダの丘の岩の一部>
教会内では、そのゴルゴダの丘の岩の一部も見ることが出来ました。
【観光】旧市街にある爆発物の処理釜
エルサレム旧市街には、万が一爆発物が発見された場合、緊急処理できる釜?があります。
使われることがないよう祈るばかりです。。。
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ここまでは歴史的な観光地のご紹介ばかりになりましたが、次は最近のエルサレムの様子をご紹介したいと思います。
【観光】あの「アンブレラ・スカイプロジェクト」がエルサレムにも
ヨーロッパの観光地で最近有名になった「アンブレラ・スカイプロジェクト」ですが、エルサレムにもありました!!
ちょうど夜景がきれいな時間でした。いかがでしょうか?
関連記事:
【観光】エルサレム新市街の街並み
エルサレムの新市街ではカフェテラスやレストランが人気で、観光客や地元の方でにぎわっていました。
旧市街とはまた雰囲気が異なる新市街は、食事や街歩きにオススメです。
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それではここからは、なかなか想像できない方も多いであろう、イスラエルのグルメについてご紹介していきます。
【グルメ】カフェで人気のミントティー「ナナ」
カフェで人気の「ナナ」と呼ばれるミントティー(「ナナ」がそのまま「ミント」を意味します)。さわやかな味わいがやみつきになります。
【グルメ】実はワインが有名なイスラエル
イスラエルのワインは、なんと3000年以上も前からつくられていたと言われており、知る人ぞ知るワインの産地です。ガリラヤ地方やネゲブ砂漠地方などの産地が知られています。
飲みやすいものから少しクセのあるものなど多種多様なので、ご自身のお気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか。
【グルメ】イスラエルの名物料理「セント・ピーターズ・フィッシュ」
こちらは、「セント・ピーターズ・フィッシュ(聖ペテロの魚)」と言われる有名な魚料理で、「イエスの弟子ペテロが釣りをしていたら銀貨をくわえた魚が釣れた」ことに由来しています。肉厚な白身魚で食べ応え満点ですので、是非ご賞味あれ。
【グルメ】エルサレム旧市街名物の細長いベーグル
エルサレムの旧市街では、ご覧のようなベーグルが名物なんだそうです。写真では分かりづらいですが、日本でよく見るベーグルと違ってかなり細長いんですよ。
ベーグルの起源はユダヤ人という説もあるようですので、歴史を感じられる(?)ベーグルが食べられるかもしれません笑。
【グルメ】ユダヤ教徒が食べてもよい「コシェル料理」
イスラエルを旅するうえで知っておきたいのが「コシェル(コーシャ)料理」。
ユダヤ教の教えに即して浄化された食べ物で(イスラム教で言う「ハラールフード」)、レストランによっては厳格に守られているところもありますので注意が必要です。
「肉製品と乳製品は一緒に食べない」、「魚もうろこのある魚しか食べない」など、いろいろな規則があります。
>>>「コーシャ」について詳しくはこちらから(コーシャジャパン株式会社)
【お土産】イスラエル発の「SABON」も買えるショッピングモール
エルサレム郊外にあるショッピングモールです。
このモール内で、日本向けのお土産などを購入できますよ。
日本のダイソーも出店しており、地元の方に大人気だとか。
日本でも人気のイスラエル発のボディケアブランド「SABON」もあり、日本で買うより格安だとか。。。
>>>「SABON」について詳しくはこちらから(公式サイト)
テルアビブでよく見た電動レンタルキックボード
イスラエル経済の中心都市であるテルアビブのいたるところで見られる、電動レンタルキックボード。スマホなどで登録して利用するそうです。
ちょっとした移動には便利そうで、日本でも導入されるといいですね。
【ホテル】ベツレヘムにある有名なバンクシーのホテルと壁画
<The Walled Off Hotel 外観(写真左手)>
エルサレム郊外、パレスチナ自治区内ベツレヘムにあるバンクシーのホテル「The Walled Off Hotel(ザ ウォールド オフ ホテル)」。
バンクシーとは、イギリスを拠点に世界各地で活動する匿名のストリートアーティストで、ここ最近では、バンクシーの絵がオークションで落札後にシュレッダーでバラバラにされたり、東京や千葉でも「バンクシーの作品なのでは?」という絵が見つかったりと、度々世間をにぎわせています。
さてこのホテル、実は最近「世界一眺めの悪いホテル」として紹介され有名になってきました。
<イスラエルとパレスチナを分離する壁(写真右手)>
ホテルのすぐ横には、イスラエルとパレスチナを分離する壁があります。この壁にも、バンクシー自身の作品が描かれているようです。
ホテルから少し離れた壁にも、バンクシーの描いた壁画「防弾チョッキを着た鳩」があります。
>>>「The Walled Off Hotel(ザ ウォールド オフ ホテル)」について詳しくはこちらから(公式サイト)
>>>「The Walled Off Hotel(ザ ウォールド オフ ホテル)」の予約はこちらから(Booking.com)
イスラエルで改めて感じた、平和の重要性
今回訪れて思ったことは、やはり平和の重要性です。
今我々がこうして世界各国を旅行できるのも、平和な世界があってこそと改めて実感しました。
2020年3月からは、日本からイスラエルへ待望の直行便も就航予定とのことですので、ますます近くなるイスラエル。
皆さんも訪れてみてはいかがですか?
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