新しさと懐かしさが同居する、台湾南部の玄関口、高雄。この街の縮図のような「駁二（ばくに）アートセンター」は、見る、買う、食べるが、一度に楽しめる観光スポット。南国らしく、のんびり走るライトレールに乗って、さっそく出かけましょう！

目次

• 海と歴史の香りを感じる駁二アートセンター
• 駁二アートセンターの歩き方
• 駁二アートセンターへのアクセス方法
• 合わせて訪れたいニュースポット

海と歴史の香りを感じる駁二アートセンター

今回ご紹介する「駁二藝術特區（ばくにげいじゅつとっく）」（駁二アートセンター）は、高雄港に隣接する旧倉庫群をリノベした商業施設。

この辺り一帯には、「哈瑪星（ハーマーシン）」という、どことなく昭和を感じさせる、俗称が残っていますが、これには、日本統治時代に入ってから、台湾南部の産業都市として、めざましい発展を遂げていった、高雄港が大きく関わっています。当時、港沿いに伸びていた貨物線路を、駐在日本人が「濱線（はません）」と呼び、その発音を漢字に当てはめたことが、「哈瑪星（ハーマーシン）」の由来となっています。

現在は、ショップやギャラリーが集結する、若者に人気のカルチャー発信基地となっている駁二アートセンターですが、建物のいたる所に、「哈瑪星」当時の面影を見ることができます。

駁二アートセンターの歩き方

高雄港に沿って立ち並ぶ、駁二アートセンターは、「大義倉庫群」、「大勇倉庫群」、「蓬莱倉庫群」の3つのエリアに分かれています。

倉庫内には、メイドイン台湾の雑貨を取り扱うショップや、オシャレなレストラン、アートギャラリーが集結し、休日は特にたくさんの人々でにぎわいます。

日本でも有名なパイナップルケーキのお店「微熱山丘（サニ―ヒルズ）」もあります。カフェのような落ち着いた空間で、のんびりと試食できるのが大きな特徴のお店です。

台湾のおしゃれ本屋として名高い「誠品書店」は、大勇倉庫群の一角にあります。

ヘルシーな台湾スイーツといえば「愛玉」。「小本愛玉」では、見た目もステキな、バラ型愛玉が楽しめちゃいます。

エリア内には、台湾鉄道をジオラマで再現した鉄道の博物館「哈瑪星台湾鉄道館」もあり、ミニチュアの機関車に乗ることもできます。

また休日には、ハンドメイドマーケットなどのイベントも開催され、大人から子供までが楽しめるスポットとなっています。

駁二アートセンターへのアクセス方法

駁二アートセンターへは、高雄捷運（メトロ）西子灣駅から、歩いて約10分でアクセスできますが、数年前に運行が開始された、高雄輕軌（ライトレール）に乗車するのが楽チンでおすすめです。駁二大義駅または駁二蓬莱駅は、駅から歩いてすぐ！終点の哈瑪星駅からも歩いて5分ほどです。

ライトレールについては、以前の記事をご覧ください。

• 高雄の街を走るライトレール「輕軌」。今なら無料で乗車できます。

※現在は、哈瑪星まで路線が延長していて、試運転期間が終わっているので、有料となってます。駅のホームで乗車券を現金で購入するか、ホームまたは車内にあるカードライダにICカードをかざして清算します。

料金は1回乗車ごとに清算で、現金の場合は30元、ICカードの場合は10元となります。

駁二藝術特區

• 住所：高雄市鹽埕區大勇路1號
• 電話番号：（07）521-4899
• 時間：10:00～18:00（金～日、祝日は20:00まで）

合わせて訪れたいニュースポット

駁二アートセンターを満喫した後は、近くにオープンしたばかりの「棧貳庫KW2」へ足を伸ばしてみませんか？こちらも、駁二アートセンター同様、日本統治時代の倉庫をリノベした建物で、2階建てのフロアには、オシャレなスイーツ店や、雑貨店などが入っています。

こちらは、高雄で1946年に創業した、お茶の老舗「香茗茶行」。本日のソフトクリーム、スリランカソフトクリームをいただきました。

「棧貳庫KW2」は、すぐ目の前が海なので、夕日がきれいな時間帯に訪れて、のんびり海風にあたるのもおすすめですよ。

ぜひ、駁二アートセンターと合わせて、足を運んでみてくださいね。

棧貳庫KW2

• 住所：高雄市鼓山區蓬萊路17號
• 電話番号：（07）531-8568
• 時間：10:00～21:00（金、土は22:00まで）