夏だ!アイスだ!上海で買えるおすすめアイス5選

アイス 中国・上海

上海の夏は東京の夏同様、気温・湿度が高いです。そんな暑い夏の清涼剤として食べたくなるのがアイス。身体の冷えを避ける習慣の中国人ですが、真夏のアイスは別物とばかりにお店では各種様々なアイスが売られています。また年によって流行のアイスも様々。

今回の記事では、上海で買えるアイス2019年夏バージョンをご紹介いたします!

目次

テーマは「簡単に買えるアイス」。こんなお店で買いました。

筆者は毎年夏になると大量のアイスをフリーザーにストックし、家族皆でアイスを楽しんでいます。そんな視点から今回ご紹介するアイスはどれも「簡単に買えるアイス」をテーマに、どれも街中のコンビニやスーパーなどで買えるアイスです。

上海のファミリーマート
日本でもお馴染みのコンビニ>

地元スーパー
<付近に住む人達が日常の買い物に使うスーパー>

アイスをお得に買えるお店

そして、ちょっと上級者向けになるのですが、写真のように大き目のアイスケースを設置している商店ではアイスをコンビニやスーパーの価格よりお安めに販売していることがあります。中国語で「冷饮批发(アイス卸売)」という表示があったらその種類のお店です。卸売りと言っても一個から買えますので安心して買ってください。

1. 2019年夏の注目度No.1「アヒルの塩漬け卵アイス」

2019年の春ごろから話題になっているのが「アヒルの塩漬け卵アイス」。商品名は「双黄蛋(双子の黄身)」。パッケージは目玉焼を思わせるデザインです。

アヒルの塩漬け卵アイス

中国で親しまれている食べ物に「咸鸭蛋(シエンヤーダン)」という、アヒルの卵の塩漬けがあります。「咸鸭蛋」は朝食のお粥のおかずとして食べられ、白身はしょっぱいのですが、黄身はしょっぱさがほぼなく、熟成されてまるで上海ガニのカニミソのような味がすると筆者は感じています。

中国人と国際結婚している筆者は、義実家で出されていた「咸鸭蛋」をしばらく食わず嫌いでいたのですが、ある日食べてみたらそのおいしさに驚き、それまで食わず嫌いだったことをとても後悔したものでした。

でも・・・それはあくまで「咸鸭蛋」として食べた時に感じるおいしさであって。それがアイスになった!?どういうこと!!??と初めて目にした時は非常に驚きました。そしてこの記事を書くために食べてみることにしました。

アヒルの塩漬け卵アイス

袋を開けると、パッケージデザインと同じ、目玉焼きを思わせるアイスが入っていました!黄身の部分は火が十分に入った目玉焼き、もしくは「咸鸭蛋」の黄身とそっくりな質感です。

果たしてお味は・・・バニラはミルクの風味たっぷりのバニラ、そして黄身は甘くカスタードを思わせますが、ちゃんと「咸鸭蛋」の黄身の風味がありました。バニラとこのカスタード風「咸鸭蛋」の組み合わせはクセになりそうな名コンビでした。

2. ホラーではありません・・・「緑の舌」アイス

次いでご紹介するのは子供たちに人気のアイス。商品名は「绿舌头(リューシェートウ)」。意味はなんと「緑の舌」です!味は青りんご味。

緑の舌アイス

なぜ緑の舌なのでしょう?色が緑で形が舌っぽいから?食べてみれば分かるはず。パッケージを開けてみましょう!

緑の舌アイス

袋を開けるとこんなビジュアル。しかもこのアイス。こうして写真を撮っている間にどんどんくたっと先端が曲がっていくのです!なかなか舌っぽい・・・。そして食べてみて「!!」。このアイスの食感は普通のアイスと明らかに異なる、そう、「舌っぽい」柔らかさを感じる食感。このアイス、ゼリーを凍らせて作ったアイスで、見た目の形も食感も舌っぽさにこだわったアイスなのです。シリーズ商品で緑の他に、パイナップル味の黄色の舌とライム味の白の舌もリリースされています。

3. 多くの中国人が懐かしさを感じる「小雪人」

続いてご紹介するのは、多くの中国人が子供の頃に食べたことがあるアイス。通称「小雪人」と呼ばれています。商品名は異なりますが、複数のメーカーから同様の商品が出ています。

小雪人アイス

このアイスの特徴はバニラとチョコを使って帽子を被った人の顔をしているところです。開けてみましょう!

小雪人アイス

ふむ。このように、パッケージと若干印象が異なる顔が出てくるのもこの「小雪人」アイスの面白さです。中国版ツイッター「微博」で面白い顔をした「小雪人」の画像がアップされ、話題にもなりました。

味はややさっぱりめですが、あくまでもスタンダードなチョコとバニラの取り合わせ。アイス選びに迷ったらこのアイス。ビジュアルはかわいい、味もクセがないので安心して食べられます。

4. 上海人から永らく支持を受ける「光明」ブランドのバニラアイス

次にご紹介するのは上海人に永らく愛されている老舗アイスブランド「光明」の「白雪氷」アイスです。

白雪氷アイス

今でも上海人たちの間で「このアイスが上海中で最高!」という人も多く、誉まれ高いアイス。青いレトロ感ある紙箱パッケージです。

白雪氷アイス

青箱のパッケージを開けると、中はシャリっとしたビニールパッケージが。「光明」ブランドのロゴにもレトロ感があります。

白雪氷アイス

このパッケージを破ると白いバニラアイスの塊が出てきます。食べてみますと・・・予想外にふわっとした柔らかい口当たり!そしてミルクの風味たっぷりの優しい甘さのバニラアイス。このアイスのレベルはかなり高いです!

富豪ソフトクリーム

このアイス、どこかで食べたことがあるような・・・と記憶を辿ったところ、以前旅行で行った香港の移動アイス屋「富豪雪糕」のソフトクリームと似ている感じがしました。「富豪雪糕」のソフトクリームはこの光明ブランドのバニラアイスの食感をさらにふわふわっとさせた感じでとても美味しいです。

「光明」ブランドのアイスは、パッケージに「1915(年)」とあるようにその起源には歴史があり、ブランド名はかつての中国国家主席・江沢民が名付けたそうです。青箱の側面には由緒ある老舗ブランドとして認定された証「中国老字号」のマークが印刷されています。

中国老字号のマーク

5. 2019年夏発売!中国涼茶「王老吉」アイス

筆者は以前中国南の広州に住んでいたのですが、そのエリアは亜熱帯気候で空気は多湿、上海以上に夏の暑さが厳しく、気温30度を超える期間は年間6か月ほどにもなります。人々は「上火」という、「のぼせ」と日本語に訳される、ほてりや吹き出もの、口内炎といった身体のマイナートラブルが出ることを避けるため、漢方の材料が配合された「涼茶」という飲み物を飲む習慣があります。

「涼茶」は自宅でも作れますが、街角にも「涼茶」スタンドがあり、気軽に飲むことができます。「王老吉」はそんな「涼茶」を缶飲料にして中国全土に販売し、今や中国人の飲料の定番になっています。多くの人に好まれるよう、一般的な「涼茶」よりも配合材料のクセや苦みを抑え、かなり甘い味付けに仕上げた「涼茶」です。

そしてこの夏、中国人にとっては馴染み深い飲み物のアイスが発売されました。それが涼茶「王老吉」アイス。

王老吉アイス

このアイスを初めて見た時、「遂に王老吉アイスが!」と筆者はかなり驚きました。中はどうなっているのでしょう・・・?

王老吉アイス

王老吉アイスなだけあり、色も王老吉そのままの茶色。一口食べる前に匂いを嗅いでみると、マイルドで甘い感じがしますが漢方の匂い、まさしく王老吉の匂いです。

食べてみると、紅茶アイスとはまた違う、軽い苦みも感じられるような味わい。食べ進めると中に干しブドウも混ぜられており、食感のアクセントにもなっています。夏の暑さを下げると同時に、涼茶の効能でのぼせ鎮静も狙える、1つで2つの働きを期待できるアイスです。

他にもある!おすすめアイス

ここまで、この夏おすすめアイス5選をご紹介しましたが、この機会に他のアイスもおすすめします。

ブームを巻き起こした「東北大板」

東北大板アイス

赤地に黄色の「紅宝石」と書かれたアイスケースが目印。でもアイスの個包装はブランド名「東北大板」の字の方が目立つように書かれている若干謎なパッケージの「東北大板」。

数年前に登場した「東北大板」。大型店舗型のスーパーには置かず、商店やキオスクにこの目立つアイスケースを設置して販売する戦略が当たって認知度を上げ、ブームになりました。こちらのアイスにありがちな味薄目、なんちゃって〇〇味ではなく、味はしっかり濃いめ。フルーツ味でしたら、ちゃんと果肉感も感じます。品質の良さも相まって、瞬く間に定番アイスになりました。

東北大板アイス

こちらが「東北大板」アイス。上の透明なパッケージが初期型で、その後商品ラインナップ拡充で加わった商品は下の白いパッケージが採用されています。どの味もハズレがないおいしさですが、筆者のおススメはイチゴと写真上のチョコレート味です。

上海人にとっては「紅宝石」と言いますと、以前こちらの記事でも紹介しました老舗洋菓子店のイメージが強いです。「東北大板」アイスを製造するメーカーは上海でなく中国東北部の黒竜江省にあります。また、日本人はつい「東北大『阪』」と見間違えやすいですが、「東北大『板』」です。笑

筆者リピート率No.1「サンザシ飴」アイス

筆者がお店でアイスを選ぶときに、一番良く購入するのが、「サンザシ飴」アイスです。甘酸っぱい味が冷たいアイスと相まってたまらないおいしさに感じます!

サンザシ飴アイス

写真右側がその「サンザシ飴」アイスです。サンザシは小さな小さなリンゴのような外観をした果物ですが、味は非常に酸っぱく、飴がけにしないととてもそのままでは酸っぱすぎて食べれません。その飴掛けにして串刺しにした「サンザシ飴」、中国語では「糖葫芦(タンフールー)」というのですが、その「サンザシ飴」は非常に中国では人気で、主に秋から冬によく食べられています。上海では豫園などの観光地で売られています。

「サンザシ飴」は筆者の大好物なのですが、気温が高くなると旬が過ぎる為に姿を消します。そのすき間を埋めるかのように「サンザシ飴」アイスがあると知った時、筆者は思わず心の中でガッツポーズをしてしまったほどです。皆様も見かけましたらぜひお試しください。

夏に欠かせないアイス。暑い時期に上海に旅行へ行かれる方の参考になれば幸いです。

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