【山形】土門拳記念館は日本で最初の写真美術館

目次

土門拳(どもんけん)記念館との出会い

僕の第二の故郷・鶴岡市にある農家民宿で紹介され、始めて土門拳記念館に訪問したのが2013年のこと。その時に、土門拳氏の作品を見て、強烈な印象を受けたのを今でも覚えています。それから鶴岡に来るたびに土門拳記念館を訪問するようになりました。

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僕が土門拳氏を語るには恐れ多いので、パンフレットの紹介文を引用します。

『土門拳(1909~1990年)は戦後日本を代表する写真家の一人である。リアリズムに立脚する報道写真、日本の著名人や庶民などのポートレートやスナップ写真、寺院、仏像などの伝統文化財を撮影。激動の昭和にあって、そのレンズは真実の底まで暴くように、時代の瞬間を切り取ってきた。土門拳記念館は一人の作家をテーマにした世界でも珍しい写真専門の美術館として1983年10月、土門の郷里である山形県酒田市に開館した。土門拳の全作品約7万点を収蔵。土門のライフワークであった「古寺巡礼」をはじめ、「室生寺」「ヒロシマ」「筑豊のこどもたち」「文楽」「風貌」などの作品を、その保存をはかりながら順次公開している。』

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土門拳記念館の建物だけでも見ごたえがある

パンフレットには「名立たる芸術家たちが残した友情の証」と記載があります。

『記念館の建設にあたって、土門拳と深い親交のあった芸術家たちが力を集結した。グラフィックデザイナー亀倉雄策氏が入口正面に銘板とほかにポスター・チケットを、彫刻家イサム・ノグチ氏が中庭に彫刻とベンチを、華道草月流三代目家元勅使河原宏氏が庭園とオブジェを、それぞれに寄贈。この友情のプレゼントは、記念館の芸術的趣を一段と高めている。2009年には、「ミシュラン・グリーンガイドジャポン」に二つ星として格付けされた。』

まずは外観。設計は谷口吉生氏。1983年に開館したとは思えない斬新な建物に目を奪われます。

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土門拳記念館は、酒田市写真展示館とも呼ばれています。

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飯森山公園に土門拳記念館があります。目の前は「拳湖」。本来なら湖越しに出羽富士と呼ばれる鳥海山(ちょうかいさん)が見ることができるそうですが、僕はまだその雄姿を目にしたことがありません。

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池の上に浮いているような建物にも見えます。これが入館するとまた違った見え方になります。

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何と表現すればいいのでしょうか?すべて計算しつくされた構造に見えます。

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エントランスへと向かいましょう!

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エントランスへのアプローチは高さはありませんが、威風堂々とした感じを受けます。

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少しスロープになっているエントランス。何度来ても「ワクワク感」がたまりません。

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こちらが土門拳記念館の入口です。この先へ進むと...。

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中庭を望むことができます。この中庭の中央には、イサム・ノグチ氏の彫刻「土門さん」があります。

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階上から中庭を望む。

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手前は中庭、奥は入口です。

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エントランスホールから中庭を望むとこのような1枚の絵になります。

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館内の中庭に面したギャラリーは、このような回廊になっています。

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彫刻と重ねて中庭を眺めることができます。

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夏の盛りの暑い日でしたが、中庭には水が流れているので涼しげに目に映ります。

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外からエントランスホールを見るとガラス張りになっています。

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亀倉雄策氏から寄贈された銘板。

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2018年8月に訪問時「土門がとらえた世界遺産日本遺産」

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2019年8月に訪問時「鬼が撮った日本」

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土門拳氏が使用していた撮影機材が置かれていました。

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さりげなく帽子が。

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展示室に入ります。正面は企画展示室です。薄暗い中でのスポットライトが絶妙です。(※2018年8月)

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(※2019年8月)

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後ろを振り返ると1枚の写真が。(※2018年8月)

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(※2019年8月)

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企画展示室です。奥は主要展示室です。(※2018年8月)

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(※2019年8月)

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※作品の接写は不可だけど、館内の撮影はOKとのことです。館内の雰囲気だけお伝えできれば幸いです。なお、前述を守ればSNSへの投稿もOKです。以下の画像は2019年8月に撮影したものです。

企画展示室Ⅰです。

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一段下がったところが主要展示室です。

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【主要展示室】パノラマで撮影。

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【主要展示室】こちらは正面、中央にソファーがあります。

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【主要展示室】こちらは階上の中央から見て右側。

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【主要展示室】右手前から中央。

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【主要展示室】右奥から中央。

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【主要展示室】右奥の壁側。

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【主要展示室】右奥の手前。

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【主要展示室】左奥の壁側。

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【主要展示室】左奥から中央。

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企画展示室Ⅱです。

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【企画展示室Ⅱ】左右の展示とともに奥に目を向けると...。

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勅使河原宏氏の庭園「流れ」が目の前に広がります。

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土門拳記念室です。こちらも湖をバックに1枚の絵のような光景が広がります。

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僕の個人的な土門拳記念館の感想

僕は芸術に関しては、まったくの無知なのですが、土門拳氏の作品には引き込まれる魔力があります。生きていた時代はずれているものの、日本の昔はこんなものだったと髣髴(ほうふつ)させる写真が広がっています。土門拳記念館のキャッチコピーは『写真は、肉眼を超える。』となっています。目に見えないもの、その瞬間でしか見えないものが1枚1枚画像として撮られています。きつく訴えかけてくるものと、優しく伝えかけてくるものが土門拳記念館に混在しています。美しい自然、素晴らしい建物、そして芸術空間が広がっています。写真家土門拳が残した足跡を、テーマごとに順次公開されています。

僕は毎年のように訪問していますが、同じ写真でも見方を変えれば違って見えてきます。今後も訪問したいと思っています。

土門拳記念館インフォメーション

  • 住所:山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
  • 公式HP:http://www.domonken-kinenkan.jp/
  • 入館料:一般:430円、高校・大学生:210円、中学生以下は無料。
    (特別展期間中は料金が変更になる場合があります)
  • 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 休館日:4月~11月までは無休(ただし展示替えのため臨時休館あり)
    12月~3月までは毎週月曜日(祝日のときは開館し、翌火曜日が休館)
    年末年始(詳細は公式HPにてご確認を)
  • 駐車場:あり(飯森山公園の駐車場を利用)

最後に

絶対にオススメしますので、庄内地方を訪問の際は、ぜひ立ち寄ってくださいね!

「おまけ」酒田市内の山居倉庫(さんきょそうこ)もオススメです!

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ランチは「day by day」がオススメ! ただし、混み合っていますので、事前に予約した方がいいです。

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中尾勝

旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。

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