【山形】残雪は少ない...が雪まみれで登拝した2023年7月の月山

月山

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

2013年から毎年登拝している月山登山。2023年で11年目を迎えました。12回登り、登頂したのは11回(1回は台風一過の強風で途中引き返し)。登山ルートはすべて月山8合目からの「羽黒山口コース」です。登山期間は7月上旬の残雪期から9月の閉山期まで月山神社が開山している約2か月半に登拝してきました。

2023年は8コースある中で別のコースから登拝してみようということで、初めて志津口コース(リフト往復利用)から登拝してみました。それも7月1日の月山神社の開山日に。残雪期の登拝はどうなったのか?ご覧いただきましょう!

目次

志津口コース(リフト往復利用)の概要

  • 登山日:2023年7月1日
  • 天候:霧のち曇り
  • 登山ルート:姥沢駐車場から月山頂上へのピストン(往路は姥ヶ岳経由)
  • 距離(リフト上駅発着):登りは約3.2km、下りは約2.9km
  • 標高差(リフト上駅発着):約460m
  • 所要時間(リフト上駅発着):登りは約2時間20分、下りは約1時間40分(これは無冠雪期のタイム)
  • 僕は休憩を含み登り2時間33分、下り2時間10分かかりました。
  • 公表されている難易度:初級(無冠雪時)
  • 僕が体験して感じた難易度:上級(積雪時)

>>登山コース【志津口コース(リフト往復利用)】の詳細はこちら

登山道の特徴

7月下旬(雪が多い年は8月上旬)まで登山道に雪が積もっています。アイゼンは必需品(アイゼンがないと登れません!)です。雪が積もっている場所は、登りルートはリフト上駅から姥ヶ岳直下、金姥から牛首上部まで、下りルートは牛首上部から牛首分岐を経て牛首下分岐までです。雪の状態にもよりますが、アイゼンを何度か付けて外してを繰り返しました

服装

7月でも夏山登山の服装では肌寒いです。月山の特徴は晴れていれば汗ばむ陽気。しかし、山頂付近では風が強く冷たいので、一気に身体が冷えてしまいます。暑ければ薄着、標高が上がるにつれ気温が下がるので、防風・防寒の上着を必要に応じて着ていくことをおすすめします。靴は足元が悪いので登山靴が必要です(アイゼンを装着しますので靴底の固いものを)

月山

姥沢駐車場

常宿の農家民宿を出発する時、シロのお見送りを受けました。

シロ

姥沢(うばさわ)駐車場は1日1台1,000円の駐車料金がかかります。

駐車場に面して公衆トイレと更衣室があり、無料で利用することができます。

月山 姥沢駐車場 トイレと更衣室

姥沢駐車場から月山リフト乗り場までは徒歩のみの移動になります。行きは上り坂になりますので15分くらいかかります。

月山 姥沢駐車場

姥沢駐車場から10分ほど歩くと志津口コースの登山道入口があります。リフトを利用しない場合はここから登山開始になります。

月山 志津口コース登山口

月山ペアリフト

はい、僕はしっかりリフトを利用します。リフト料金は往復1,500円です。運転時間は通常8:00~16:30までです。

>>リフトの詳細はこちらから(月山観光開発)

月山ペアリフト

ちょうどこの頃、リフト下駅付近にはニッコウキスゲの花が見ごろを迎えていました。

月山ペアリフト

約15分でリフト上駅に到着です。リフトを降りると姥ヶ岳休憩所があります。トイレや飲料の自動販売機があります。特にトイレはここから月山神社(月山山頂)までありませんので、ここで済ませてから出発しましょう。なお、リフト上駅の標高は1,520mです。

【登り】志津口コース(リフト往復利用)

【10:19出発】準備運動を済ませて出発します。月山ペアリフトはスキー場への足にもなっています。月山スキー場は例年4月上旬にオープンして、7月下旬までスキーやスノーボードを楽しむことができます。

月山 志津口コース

【10:23通過】登り始めて5分で登山道が雪に覆われてしまいました。右へトラバースすると斜めに登ることもできますが、姥ヶ岳経由で登りますので、アイゼンを装着してこのまま直登します。

月山 志津口コース

一応、迷わないようにローブが置かれています。

月山 志津口コース

横ではスキーやスノーボードを楽しむ方が快適に滑っています...。このバーンはかなり急登なので必死に登ります。

月山 志津口コース

【10:46通過】25分直登を続け、ようやく雪がなくなりました。ここでアイゼンを外します。

月山 志津口コース

【10:55到着】姥ヶ岳山頂(標高1,670m)に到着です。

月山 姥ヶ岳山頂

姥ヶ岳山頂付近から月山神社(月山山頂)が見えますが、まだまだ道のりは長いです。真ん中あたりの雪渓を超えていかないといけません。

月山 志津口コース

しばらく尾根沿いを歩きます。登山道は木道と山道の繰り返しです。

月山 志津口コース

晴れていたら素晴らしい景色なのでしょうね。反対側の羽黒山口コースはこのような尾根道はありませんので、景色としては志津口コースの方が良いのかもしれません。

月山 志津口コース

正面に月山神社(月山山頂)を見ながら快適な稜線歩きを楽しみます。

月山 志津口コース

このあたりは中間地点の柴灯森(さいとうもり)付近です。

月山 志津口コース

【11:25通過】もうすぐ2回目の雪渓を通過します。

月山 志津口コース

雪渓には踏み抜き(大きな穴)がありますので、慎重に進みましょう。

月山 志津口コース

【11:41通過】牛首(うしくび)分岐です。月山神社(月山山頂)へは真っすぐ進みます。リフト上駅から右斜めに進むとこちらに出てきます。

月山 志津口コース

【11:43通過】3回目の雪渓横断です。急斜面を横にトラバースするので怖かったです。

月山 志津口コース

【12:03通過】4回目の雪渓直登です。

月山 志津口コース

【12:15通過】4回目の雪渓を登り切りました。これで雪渓は終わりです。

月山 志津口コース

月山神社(月山山頂)までは急斜面をジグザグと高度を上げていきます。大きな岩に注意が必要です。

月山 志津口コース

【12:36通過】月山神社(月山山頂)までもうすぐ!可愛いお地蔵様が出迎えてくれました。

月山 志津口コース

月山神社(月山山頂)からは素晴らしい景色を見ることができるのですが、ガス山と呼ばれるだけあってなかなかスッキリ晴れません。

月山 志津口コース

頂上小屋が見えてきました。

月山 志津口コース

月山神社(月山山頂)

【12:52到着】月山神社に到着しました。リフト上駅から2時間33分かかりました。アイゼンを付けたり外したりして時間をロスしているので、羽黒山口コースより志津口コースの方が距離が短いのかもしれません。

月山神社

月山神社を参拝しました。参拝料は500円です。境内は撮影禁止です。2023年は卯年なので御朱印も金文字でした。久しぶりの直書きです。

月山神社

こちらは月山神社直下の北側斜面です。羽黒山口コースになりますが、こちらも雪がべったりです。

月山 羽黒山口コース

月山神社(月山山頂)にて少しゆっくりして下山しましょう。月山ペアリフトは16:30で運転終了です。

月山頂上小屋

【下り】志津口コース(リフト往復利用)

【13:35出発】下山を開始します。美しい稜線を見ながら、急登を下ります。

月山 志津口コース

上から見るとどこで雪渓部分を進むのかよく分かります。

月山 志津口コース

【14:33通過】ここは2回目の雪渓通過です。

月山 志津口コース

【14:42通過】牛首(うしくび)分岐です。登りは右側から来ましたが、下りは左へ下ります。

月山 志津口コース

【14:43通過】牛首分岐からすぐに3回目の雪渓です。この先、斜めに下っていきますが、かなりの距離があります。

月山 志津口コース

ソリがあれば一気に降りることができるのですが、踏み抜きなど穴があると怖いので慎重に下ります。

月山 志津口コース

この先は雪渓、登山道の繰り返しです。

月山 志津口コース

月山ペアリフトを使わない場合は、ここから左へ下ります。リフトを使わない場合は、登り1時間40分・下り1時間20分、余分にかかります。

月山 志津口コース

アイゼンを付けたり外したり、面倒です。

月山 志津口コース

登りは上部の尾根道を通って登りました。

月山 志津口コース

【15:27通過】ようやく雪渓が終わり、リフト上駅までもうすぐです。

月山 志津口コース

【15:37通過】リフト上駅と姥ヶ岳休憩所が見えてきました!

月山 月山ペアリフト

【15:45到着】リフト上駅に到着。下りは2時間10分かかりました。

月山ペアリフト

姥ヶ岳休憩所です。

月山 姥ヶ岳休憩所

姥ヶ岳休憩所の内部です。中に飲料の自動販売機があります。トイレは外の別の建物にあります。

月山 姥ヶ岳休憩所内部

さぁリフトに乗って下りましょう。

月山ペアリフト

リフト下駅ではこんなお出迎えが!

月山ペアリフト

姥沢駐車場に戻ってきました。朝は霧がかかっていましたが、霧も晴れ、月山神社(月山山頂)が見えました。

姥沢駐車場

農家民宿に帰ってきました。今度はみーちゃんのお出迎えを受けました。

みーちゃん

月山登山のリンク集と注意点まとめ

※僕は登山の際、YAMAP(ヤマップ)を使っています。GPS機能がついているので雪道でも迷いにくいです。おすすめします

月山

注意点まとめ

  • 羽黒山口コースより距離は短いですが、7月1日の開山直後は志津口コースの方が雪が多いです
  • 7月中は雪山です。防寒、雪山登山装備で入山してください
  • チェーンスパイクでは危険です。できれば10本爪以上のアイゼンを必ず持参してください
  • リフト上駅から月山神社(月山山頂)までは森林限界を超えています。さえぎるものが何もありませんので、強風や雷に気をつけてください
  • 天候が悪い時は無理せず登山を中止したり、引き返したりしましょう
  • トイレは姥沢駐車場(無料)、リフト下駅(無料)、リフト上駅(無料)、月山頂上小屋(無料)にしかありません
  • 登山道に売店はありません。リフト上駅を出発すると頂上小屋まで何もありません
  • 山岳保険の加入を強くおすすめします

※当記事は2023年7月1日に登山した時のものです

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