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滋賀県立琵琶湖博物館の見どころを徹底紹介! リニューアル情報も解説
琵琶湖の歴史や生態系について詳しく学べる滋賀県立琵琶湖博物館。2018年には第2回のリニューアルを終え、展示物もさらに進化!最新リニューアルでは、「おとなのディスカバリー」と「樹冠トレイル」が新設されました。
リニューアルで楽しさが倍増した琵琶湖博物館を、徹底解剖していきます!
目次
1. 滋賀県立琵琶湖博物館とは
琵琶湖博物館のテーマは「湖と人間」。湖の歴史を学べることはもちろん、琵琶湖周辺に住む人々や生き物たちの暮らしぶりなども知ることができる、他に例を見ないおもしろい総合博物館です。
博物館といえば展示物を眺めるスタイルが一般的ですが、琵琶湖博物館では、展示物に触ったり匂いを嗅いでみたりと、五感をつかって体験できる工夫がたくさんあります。
2. 琵琶湖博物館は2018年リニューアル!さらに2020年にもリニューアルを予定
第1回リニューアルは、開館20周年記念として2016年に行われ、まるで水族館のような「水族展示室」や「C展示室」がリニューアルされました。
第2回は2018年春・夏・秋と3回に分けて行われ、春は「レストラン にほのうみ」「ミュージアムショップ おいでや」が、夏には「ディスカバリールーム」「おとなのディスカバリー」がリニューアルオープンしています。秋には空中遊歩道「樹冠トレイル」が完成し、びわ湖の絶景が眺められるようになりました。
第3回は2020年に予定されていて、「A展示室」「B展示室」がリニューアルし、グランドオープンを迎えます。どんな展示になるのか、今から待ち遠しいですね!
3. 琵琶湖博物館の展示室の見どころ
琵琶湖博物館にはテーマごとに「A展示室」「B展示室」などの他、「C展示室」「水族展示室」「ディスカバリールーム」「おとなのディスカバリールーム」など、多くの展示室があります。
3.1 A展示室 琵琶湖の生い立ち
A展示室では、琵琶湖ができる前から現在に至るまでが紹介されています。
天井につきそうなぐらい大きなゾウ化石のレプリカも。
地域の人々による展示コーナーもあり、琵琶湖愛が感じられます。
研究室には顕微鏡なども置いてあり、まるで気分は学芸員さん。顕微鏡が設置してあるととりあえず覗いてみたくなるのは、筆者だけではないでしょう。
3.2 B展示室 人と琵琶湖の歴史
B展示室では、人々と琵琶湖がどう関わってきたのかを知ることができます。
縄文・弥生時代からの漁業なども紹介されており、非常に興味深い展示物が。昔の人々は木や土などの自然から手作りで道具を作り出し、知恵を受け継いで漁業を発展させてきたことが学べます。
技術が進んで物が豊富な今とは違い、何もなかった頃、より良い生活を送ろうと苦労を重ね、努力してきた祖先の姿が、この展示室にいると脳裏に映し出されました。
3.3 C展示室 湖のいまと私たち「暮らしとつながる自然」
この展示では、琵琶湖の環境と人間、そして生き物の関わりを詳しく展示しています。
琵琶湖に広がるヨシ原の四季を再現したコーナーや、田んぼに生息するカエルの展示などを見ることができます。
3.4 水族展示室 湖のいまと私たち「水の生き物と暮らし」
水族展示は琵琶湖博物館の中でも一番の注目スポットです。一般的な水族館と同規模であり、淡水生物の展示としては国内最大級となります。
琵琶湖に生息する固有種だけでなく、バイカル湖に住むバイカルアザラシや古代魚も見ることができ、ここにいると日本から世界へ、そして現代から古代へと飛び回っているかのようです。
目玉のトンネル水槽の入り口ではペンギンがお出迎え。
こちらのトンネル水槽は、2016年にリニューアルされました。まるで琵琶湖の底にいるかのような雰囲気です。
魚を下から見上げるなんて、子どもも大人も心が躍ります! 琵琶湖の固有種「ビワマス」もいますので、ぜひ探してみてください。
3.4.1 古代湖の世界
琵琶湖は言わずと知れた、日本で最も大きな湖ですが、「古代湖」としての一面も持っています。その一面をここでは学べます。古代湖とは約10万年以上存続している湖を指し、世界でおよそ20個しかありません。
琵琶湖は貴重な古代湖の一つで、約400万年も存続しているというのですから驚きです。
また、こちらのパネルでは、世界一の水深を誇るバイカル湖や、2番目の古さと深さを誇るアフリカにあるタンガニーカ湖など、世界の古代湖と琵琶湖を細かく比較することができます。
3.4.2 バイカルアザラシ
こちらは人気のバイカルアザラシ!
どん!
でかい!!
まるい!!!
というのが率直な印象でした!
ここには2匹のバイカルアザラシがいて、仲の良い、平和な光景に癒されます。
1日1回エサやりの時間もあるので、ぜひ時間を合わせてかわいいアザラシの姿を見てください!
3.4.3 琵琶湖の主 ビワコオオナマズ
琵琶湖の主、琵琶湖の固有種ビワコオオナマズもいます。
岩の下に隠れてばかり生きているビワコオオナマズを見ることができずに、残念だなあと思っていたところ......、
とってもかわいい小さなナマズが!
土管が並べられていて1匹ずつ入っていたのです。土管を使うことを考案した人に感謝!
3.4.4 マイクロアクアリウム
琵琶湖の生物の83%は、顕微鏡を使わないと見えないほど小さな生き物なのだとか。肉眼では見えない多くの微生物が、湖を作っているのですね。
その微生物を紹介しているのがこの「マイクロアクアリウム」です。
成安造形大学の皆さんが作成した、微生物をモチーフにしたかわいらしい椅子も展示されています。
まるで現代アート作品のようです。インテリアとして自分の部屋にも欲しいです!
左のミドリゾウリムシが筆者は一番のお気に入り。
3.4.5 マイクロバー
まるでどこかのカフェのようなオシャレなコーナー。この「マイクロバー」では、微生物を顕微鏡で観察することができます。顕微鏡から覗いた時のお気に入りの構図を撮影し、スマートフォンに転送することができるというおもしろい取り組みが。
お土産として持ち帰るのもおすすめです。
3.5 D展示室 ディスカバリールーム
こちらは五感をフル活用して琵琶湖を感じられる展示部屋で、子どもと大人が一緒に楽しめます。
オオサンショウウオのにおいは、まさかの「あのにおい」そっくり!?気になる方はぜひここでにおってみてください!
かわいいネズミも展示されています。
3.6 E展示室 おとなのディスカバリー
こちらは2018年に新設された、大人の大人による大人のための空間です!
哺乳類や鳥などの標本を見てみたり、剥製(はくせい)に触れたり、知らないことを本で調べられたりと、まるで生物学者の書斎のような空間です。
質問コーナーもあり、わからないことはその場で直接聞けます。
オープンラボでは、研究の現場を目の前で見ることができます!研究というとどこか難しい響きで、自分と感じがちですが、こうやって間近で見ると身近なものだと感じます。
取材した日は魚についた寄生虫について調べられていました!
3.7 屋外展示
実習ができる生活実験工房や、自然観察ができる「太古の森」「弥生の森」などが屋外にあり、展示を楽しめます。
3.7.1 樹冠トレイル
屋外展示のひとつに、2018年に新設された「樹冠トレイル」があります。博物館から琵琶湖にかけて、まっすぐに伸びる遊歩道です。
琵琶湖博物館の「はしかけグループ 森人(もりひと)」による、森の魅力をレポートした解説パネルが。パネルに紹介されている動植物を、実際に探してみるのもおもしろいですね!
トレイルの先にある展望デッキからは広大な琵琶湖が眼前に広がります。これは絶景!
この日は天気が良く、琵琶湖の向こう岸に虹がかかっていました。博物館の方によると、ここからはよく虹が見えるそうなので、ぜひ虹を探してみてください!
4. 琵琶湖博物館のグルメ情報
ここからは館内のグルメ情報をお届けします。
4.1 レストラン にほのうみ
2018年春にリニューアルした「レストラン にほのうみ」では絶品の食事がいただけます。
にほのうみで扱う食材は、琵琶湖で獲れる魚や地元の野菜、近江米、近江牛といった滋賀名産のものばかり。琵琶湖博物館に訪れた際は、ここで食事をするのがおすすめです!
特に琵琶湖のオオクチバス(ブラックバス)は、ここ以外ではなかなかお目にかかれません。あっさりしていてとても食べやすく、優しいお味でした!
琵琶湖の固有種「ビワマス」も一緒に味わえる「湖の幸の天ぷら」がお得です。
この「琵琶湖カレー」、実は滋賀県立湖南農業高校とのコラボで誕生したのだとか。見ての通り、ご飯が琵琶湖の形になっています。博物館学芸員がこだわって作った特注の型を使っているそうで、インスタ映えしそうです!
湖南農業高校・カゴメ・にほのうみのコラボメニューである「愛菜ハンバーグ~トマ味噌仕立て~」や、地元のブランド牛「近江牛」を使った「近江牛とじ丼」もいただきました。
★「レストラン にほのうみ」の詳しいメニューはこちらから
http://www.nanyouken.co.jp/nionoumi/
5. 琵琶湖博物館のおすすめの回り方
館内にはこのような地図看板があります。入館して観覧券を購入したら、この看板を参考に、まずは2階に上がり、A展示室→B展示室→C展示室という順に巡っていきましょう。琵琶湖の誕生から現代までの人と湖の関わりが体感できます。
3つの展示室を回った後は、少しお腹も空いてくる頃合いなので、1階のレストラン「にほのうみ」でランチタイムを。おすすめはオオクチバスとビワマスです。
食事の後は、軽く散歩しましょう。1階から外に出て樹冠トレイルを歩きます。トレイルの奥にある展望台は絶景スポットとなっており、ここからの眺めは圧巻です。運がよければ虹も拝めるかもしれません。
その後は1階の水族展示室→ディスカバリールーム→大人のディスカバリー→企画展示室と回ってください。水族展示室のアザラシのエサやり時間も要チェックです!
最後はミュージアムショップでお土産を買って、琵琶湖の思い出を持ち帰りましょう。ここでしか買えないグッズもたくさんあるのでお見逃しなく!
6. 琵琶湖博物館の基本情報
朝から晩まで、楽しみながら学べる琵琶湖博物館。リニューアルを重ね、さらに楽しい施設にバージョンアップしているので、以前行ったという方もぜひまた足を運んでみてください!
琵琶湖博物館の基本情報
- 住所:滋賀県草津市下物町1091番地
- 営業時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
- 料金
- 大人750円、高校生大学生400円(企画展示は別途料金が必要)
- 駐車代金(普通車)550円(博物館を利用された方には駐車サービス券がもらえる)
- 駐車場:普通車420台、観光バス40台
- 定休日:毎週月曜日(月曜が休日の場合は開館)、年末年始、その他臨時休館あり
- 車でのアクセス:名神高速道路「栗東I.C.」から国道1号線〜栗東志那中線〜湖周辺道路を経て烏丸半島へ(駐車場あり)
- 電車でのアクセス
- JR「草津駅」下車、西口発の近江鉄道バス「琵琶湖博物館」行利用「琵琶湖博物館」下車、徒歩すぐ
- JR「草津駅」西口、「守山駅」西口からタクシー利用で約20分
- HP:https://www.biwahaku.jp/
【滋賀一口メモ】
滋賀には滋賀県立琵琶湖博物館以外にもさまざまな観光スポットがあります。近江八幡や比叡山など、見どころ満載です。下記に、滋賀県の格安ツアーからちょっとリッチなツアーまで、たくさんのプランが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
<日数と費用>(関東発目安)
●旅行日数:2~4日間
●ツアー費用:約20,000円~約84,000円
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山田祐介@journeyalist
- 学生ブロガー兼旅人です! journey×journalist「じゃーにゃりすと」として世界中を旅して絶景をお届けしています。InstagramやTwitterに絶景を載せているのでぜひ覗いてみてください!旅人ブログ『今日の空はエモい』では旅の記録や絶景情報を公開中!!