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紅葉や黄葉など美しく彩る11月の花7選。都内で訪ねるべき花の名所を厳選しました。
<小金井公園の皇帝ダリア。秋のうろこ雲を背景に、華やかなピンク色が映える>
東京と近郊で、花のある風景が絵になるスポットを取材し、膨大な花情報を無償提供している葛飾区金町「花の写真館」館長・松山忠徳さんに、11月にぜひ足を運んでいただきたい花の名所を7カ所選んでもらいました。
目次
- 1. 東京都小金井市「都立小金井公園」の皇帝ダリア
- 2. 東京都調布市「都立神代植物公園」のメタセコイア
- 3. 東京都練馬区「向山庭園」の紅葉
- 4. 東京都千代田区「北の丸公園」 イチョウの巨木
- 5. 東京都荒川区「汐入公園」の冬桜
- 6. 東京都荒川区「都電荒川線沿線」のバラ
- 7. 東京都江東区「清澄庭園」のツワブキ
- 撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
1. 東京都小金井市「都立小金井公園」の皇帝ダリア
<迫力ある花びらの皇帝ダリア>
晩秋に咲く花でとくに目立つのが皇帝ダリア。竹のような茎が長さ4mほどに伸び、花は直径20cmにもなって、ひときわ目を引きます。しかし、この花はどこにでも咲いているわけではなく、ごく限られた場所でしか見ることができません。小金井公園ではイチョウが色づく季節になると、皇帝ダリアのダイナミックなピンクの花を観賞可能になります。この公園を訪ねたら、隣接する江戸東京たてもの園にもぜひ足を伸ばしてみてください。11月下旬の3日間は夜間も特別開園され、歴史的建造物と色づいた木々が幻想的にライトアップされ、必見です。
<江戸東京たてもの園のライトアップ>
都立小金井公園 基本情報
■住所:小金井市桜町3丁目、関野町1・2丁目、小平市花小金井南町3丁目、西東京市向台6丁目、武蔵野市桜堤3丁目
■開園時間:常時(サービスセンターと各施設は年末年始が休業)
■入場料:無料
■東京都公園協会HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index050.html
江戸東京たてもの園 「紅葉とたてもののライトアップ」
■住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
■開催日:2018年11月23日(金・祝)、24日(土)、25日(日)
■開催時間:16:30~20:00 (9:30開園、入園は19:30まで。雨天時は中止)
■入園料:一般/400円、65歳以上/200円、大学生320円、高校性・中学生(都外)/200円、中学生(都内在学・在住)・小学生・未就学児童/無料
■イベントHP:http://www.tatemonoen.jp/event/page/2018_lightup.php
2. 東京都調布市「都立神代植物公園」のメタセコイア
<池にメタセコイアの紅葉が映る>
都立としては唯一の植物公園で、広い園内には約4,500種、10万株以上の植物が咲きます。11月上旬なら「ばら園」で約300種、5,000余本の秋バラを楽しむことができるでしょう。また、リニューアルされた「大温室」の珍しい花々も見逃せません。しかし、なんといっても秋最大の見ものといえば、メタセコイアの紅葉。常緑の松の木との色のコントラストと、池に紅葉が映るさまが美しく、思わず息をのみます。帰りは深大寺門から退出して、名物の深大寺蕎麦を味わうのがお勧めのコースです。
都立神代植物公園 基本情報
■住所:東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目
■開園時間:9:30~17:00(本園の入園は16:00まで)
■休園日:毎週月曜(月曜日が祝日の場合、その翌日)
■入場料:一般・大人/500円、65歳以上/250円、中学生200円(都内在学・在住は無料)、小学生以下/無料
■東京都公園協会HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index045.html
3. 東京都練馬区「向山庭園」の紅葉
<知る人ぞ知る隠れた紅葉の名所>
練馬区立の和風施設が有する庭園。存在があまり知られていないのですが、じつはこの庭園が隠れた紅葉の名所になっています。さほど広くはないものの、ひょうたんの形をした池のまわりを紅葉する樹木が取り囲んでいます。毎年11 月下旬から期間限定のライトアップがあり、ほのかな明かりで照らされ、池に映る紅葉が幻想的です。ほかの庭のライトアップとは情趣が異なる景色が静かに、深い感動を与えてくれます。
<紅葉のライトアップ>
向山庭園(こうやまていえん) 基本情報
■住所:東京都練馬区向山3-1-21
■開園時間:9:00~21:30(庭園散策は17:00まで)
■紅葉のライトアップ開催日と時間:2018年11月25日(日)~12月1日(土)
※この期間は20:30まで開園。雨天時は中止の場合あり
■入場料: 庭園の散策は無料
■公式HP:http://www.kouyama-teien.info/
4. 東京都千代田区「北の丸公園」 イチョウの巨木
<左端がイチョウの巨木>
江戸時代に江戸城北の丸があった場所を公園にしたもので、皇居に隣接し、周囲を濠(ほり)が取り囲んでいます。この時期、皇居まわりはあちこちで紅葉が見られますが、とくに武道館の前にあるイチョウの巨木が黄色く色づくさまがほかを圧倒して素晴らしいです。この巨木一本を見に行くだけでも価値があります。
<台座の上では人工物との対比で、視覚的により大きく感じる>
北の丸公園 基本情報
■住所:東京都千代田区北の丸公園1-1
■開園時間:常時
■入場料:無料
■環境庁HP:https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/1_intro/his_08.html
5. 東京都荒川区「汐入公園」の冬桜
<10月桜は花が小さいが、冬桜は花が大きいのが特徴>
荒川区内では最も大きな公園で、隅田川がそばを流れています。春は川沿いに咲き誇る桜が有名ですが、11月には秋から冬にかけて咲く冬桜が目をなごませてくれます。また、ほかにも10月桜や季節の花も見ることができます。この公園は児童用の遊具がたくさんあり、お子さんを連れて行かれても楽しいでしょう。木造の展望施設からの東京スカイツリーRの光景もじつに美しく、SNS映えします。
<汐入公園から隅田川越しに見える東京スカイツリー。夜景がとくに劇的>
汐入公園(しおいりこうえん) 基本情報
■住所:東京都荒川区南千住8丁目
■開園時間:常時
■入場料:無料
■東京都公園協会HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index017.html
6. 東京都荒川区「都電荒川線沿線」のバラ
<線路の両側にバラが咲く>
都電荒川線(東京さくらトラム)は都内に唯一残る都電ですが、荒川区の沿線には約4kmにわたってバラを植栽。現在、バラは約140種、3,000株にもなり、11月上旬まで乗客や線路沿いを歩く人の心を潤わしています。バラがとくに美しいのは、「三ノ輪橋停留所」と、「町屋駅前停留所」の周辺です。
<都電に乗りながらバラを観賞できる>
都電荒川線と沿線のバラ 基本情報
■東京都交通局HP:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/
■荒川区HP:https://www.city.arakawa.tokyo.jp/
7. 東京都江東区「清澄庭園」のツワブキ
<池の水辺に咲くツワブキ>
全国から集めた名石を池のまわりに配置した回遊式林泉庭園で、東京都指定名勝にも選定されています。この時期は素朴でほのぼのとした雰囲気のツワブキの花が見もの。石と池、花とのバランスがとても秀逸で、絵になります。名石をたどって池のまわりを歩くと、形の良い松や石灯籠が目に入り、さらには木の紅葉が感銘を深めてくれます。入口にはこんもりと咲くサザンカの暖色が、日ごとに増していく寒さを忘れさせてくれるでしょう。
<日傘とサザンカ>
清澄庭園 基本情報
■住所:東京都江東区清澄2・3丁目
■開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
■入場料:一般150円、65歳以上70円
※小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料
■東京都公園協会HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index033.html
撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
取材で撮影した花を「花の写真館」でデータベース化する松山さん。このギャラリーでは松山さんが長年蓄積した、東京と近郊の花情報を提供。精力的な花の名所めぐりのレポートはSNSで配信中。
花の写真館
■住所:東京都葛飾区金町5-15-4
■予約電話:03-3607-2786 ※外出がちなので、訪問は要予約
■HP : http://blog.goo.ne.jp/kasiopea0102
■Facebook : https://www.facebook.com/profile.php?id=100006904590875
■Twitter : https://twitter.com/kashiopea01
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- 東京佃島生まれ育ちの江戸っ子。旅行ガイドの編集者。
フェイクは苦手ですが、ケイク(ケーキ)は大好物。