ナポリ観光に便利!スパッカナポリの中心に位置する隠れ家的四つ星ホテル

旅行で欠かせないものの一つが、快適に滞在できるホテル。とは言っても、知らない土地のホテル選びは治安やアクセスなど分からないことも多く、迷いやすいもの。そこで、実際に私が体験したおすすめのホテルをご紹介します。

旧市街地の中心に位置する、小さな隠れ家的なホテルなのですが、"隠れ家"的なだけあって少し見つけにくく、どちらかといえばイタリア旅行リピーター向けかもしれません。ですが、観光への立地がとてもよく、お部屋も静かなので初めての方にもおすすめです。

ナポリのホテル選びは意外と難しい?

Italyii-laluce撮影-01.jpg
撮影:La luce del Sud

ナポリは、ミラノやローマに続くイタリアで3番目に人口の多い大都市。そのため数多くホテルが存在しますが、どのホテルがいいのかは実際に泊まってみるまで分かりづらいものです。一言で"ナポリ"と言っても、中央駅エリアや旧市街地エリアなど、いくつかのパートに分かれています。

中央駅近辺は、空港へのバスや地下鉄が直結していてアクセスに便利。一方、観光名所が多く集まる旧市街地は観光に便利ですが、中央駅からは地下鉄やタクシー移動になるため、荷物を持っての移動が心配です。

アクセス優先なら中央駅近辺が便利ですが、日々多くの人が行きかう場所なので移民も多く治安は良い方ではありません。数日滞在する場合や、夕食もゆっくりと楽しみたいなら多少移動時間がかかっても、目的の観光地の近くや治安が良いとされるナポリ湾沿いのサンタルチア近辺がおすすめです。

おすすめ!スパッカナポリに位置する小さな隠れ家
「サンタ キアラ・ブティックホテル」

引用:Santa Chiara Boutique Hotel公式Facebookページより

サンタ キアラ・ブティックホテルは、ナポリの観光名所の一つ「スパッカナポリ」にあります。スパッカナポリはナポリ旧市街の一つで、世界遺産に登録されています。長い歴史を歩んできた町並みと人々の熱気が同居する、ナポリらしい賑やかな下町です。

地元ナポリっ子からも愛されるスパッカナポリは、どの季節も多くの人で賑わっています。そのスカッパナポリの一角、通りから奥まったところにある建物の2階部分がこのホテルです。

邸宅の趣が残るホテル外観

Italyii-laluce撮影-02.jpg
撮影:La luce del Sud

サンタ キアラ・ブティックホテルは、17世紀に建てられた貴族の邸宅を改装しています。一見してホテルらしからぬ外観は、ホテルというより誰かのお宅へお邪魔するような感じです。

もともとは邸宅だったため家(現在のホテル)の入口の前に、まずは外門と中庭スペースを通ります。大きな看板が無いのでちょっと見つけにくいのですが、外門にホテルのプレートが出ています。

エレベーターにはご注意を

Italyii-laluce撮影-03.jpg
撮影:La luce del Sud

アンティークな建物ですが、小さなエレベーターも付いています。この建物の2階フロアがホテルになっており、エレベーターを下りると左側にホテルのドアがあります。

ナポリのエレベーターは、日本のような自動扉はほとんど見かけません。自分で外側と内側の扉を閉めてからでないと、ボタンを押しても動かないのでご注意を。

また、ドアを締め忘れるとその階に止まったまま動かず、次の人が使えなくなってしまします。ドアの開閉と締め忘れはお忘れなく!

フロントとロビー

Italyii-laluce撮影-04.jpg
撮影:La luce del Sud

こぢんまりとしたフロントとロビーですが、モダンにリノベーションされています。スタッフ(※)は24時間対応で、英語も通じます。アットホームなスタッフが多く、観光案内も相談にのってくれます。

突然の雨に嬉しい無料のレンタル傘があったり、日程によっては14時までのレイトチェックアウトが出来たりと細かいサービスもあるので、気になったことは相談してみるといいですよ。

※註:サンタ キアラ・ブティックホテル公式ページより(外部サイトに遷移します)

Italyii-laluce撮影-05.jpg
撮影:La luce del Sud

Italyii-laluce撮影-06.jpg
撮影:La luce del Sud

アンティークな扉や木製の天井などは、実際に使われていたものが残されており、美しい装飾が施されていたことが分かります。保存された窓枠や扉には、かつての繁栄と人々の当時の生活が垣間見えます。

部屋と朝食ルーム

Italyii-laluce撮影-07.jpg
撮影:La luce del Sud

部屋は全部で7室。(※)室内も、天井や扉のアンティークな雰囲気を残しながら綺麗に生まれ変わっています。ロフトがある部屋も多く、家族やグループにもおすすめです。時期によっては、1名でもロフトの部屋を使えることもあります。

また、通りから奥まっているので夜は静か。下町スカッパナポリの賑わいが嘘のようです。ホテル内ではフリーインターネットが使えます。

※註:サンタ キアラ・ブティックホテル公式ページより(外部サイトに遷移します)

Italyii-laluce撮影-08.jpg
撮影:La luce del Sud

日差しが入る朝食ルーム。イタリアでは、朝食に甘いものを食べるため、タルトや菓子パンなどの甘いものが充実しています。

そのほかにも、ハム・チーズや、サラダ、シリアル、ヨーグルトなど、シンプルなメニューですが一通り揃っています。

基本情報

名前:サンタ キアラ・ブティックホテル(Santa Chiara Boutique Hotel)
住所:Via Benedetto Croce, 23 80134, Napoli (IT)
アクセス:ナポリ中央駅からはタクシーか地下鉄でのアクセスになります。タクシー利用が一番簡単なのでおすすめです。地下鉄で行く場合は、地下鉄1号線「ダンテ駅」が最寄りです。ダンテ駅からは徒歩約10分です。
公式サイト:http://santachiarahotel.com/it/

>>>サンタキアラ ブティックホテルの情報を【Hotels.com】で詳しく見てみる

近くて便利!ホテルから徒歩で行ける観光名所

続いてご紹介したいのが、このホテルから徒歩で行ける観光名所たち。美しい彫刻が収められた美術館に、建築様式も興味深い教会、そして、ナポリを散策するならぜひ試して欲しいドルチェ(お菓子)をピックアップしました!

サン・セヴェーロ礼拝堂美術館(Museo Cappella San Severo)

引用:Museo Cappella Sansevero公式Facebookページより

素晴らしい彫刻作品が見られることで知られる、小さな美術館。その名前の通り、元は礼拝堂だった建物を美術館として使っています。

一番有名なのが「クリスト ヴェラート(ヴェールのキリスト)」という彫刻。 硬い大理石で作られているにも関わらず、柔らかなヴェールをかぶっているように造られたキリスト像は、硬い大理石で作られていると思えないほど。今にも動き出しそうなほどリアルに造られています。

地下には血管だけを残した人体像も展示されており、通常の美術館とは一味違った作品群を見ることができます。

基本情報

住所:Via Francesco De Sanctis, 19/21 80134 - Napoli
公式サイト:http://www.museosansevero.it/en/

ジェズ・ヌォーヴォ教会(Chiesa del Gesu' Nuovo)

Italyii-laluce撮影-10.jpg
撮影:La luce del Sud

こちらは、1500年代に王宮だった建物を改築した教会です。

Italyii-laluce撮影-11.jpg
撮影:La luce del Sud

教会らしくないファサード(正面)部分 は、王宮時代のものがそのまま残されているため。石のタイルで装飾された壁は、多くの教会の中でもひと際印象的です。

長い年月を経て礼拝堂や内部の装飾品が付け足され、様々な建築様式と美術が融合する建物となっています。そして内部は、外観からは想像できないほどきらびやかで、豪華なバロック様式で飾られています。

基本情報

住所:piazza del Gesù Nuovo, 2 - 80134 Napoli
公式サイト:http://www.gesunuovo.it/

シンダコ(Sindaco)

Italyii-laluce撮影-12.jpg
撮影:La luce del Sud

こちらは観光名所でなく、ホテルのすぐ向かいにある小さなお菓子屋さん。スパッカナポリにはバールやジェラート、ピッツェリアなどが軒を連ねているので食べ歩きにもぴったりです。

ここには一口サイズのドルチェがたくさん売られていて、特にババ(Babà)と呼ばれるナポリ銘菓が、大きさから味までバリエーション豊富に揃っています。

ババは、きのこ型のスポンジをラム酒や砂糖などの甘いシロップにたっぷりと漬け込んだもの。ラム酒は風味を感じる程度なので、アルコールは強くありません。ババをオーダーすると、スタッフの方がさらにババにシロップをかけて渡してくれます。

一口かじると、甘ーいシロップが溢れ出すほどたっぷりと浸み込んでいます。濃いナポリカフェに好相性の甘いババ、ぜひ試してみてください。

旅の疲れを癒す、快適なホテル選びは大切なポイント。安心して泊まって、ナポリ観光を楽しんでくださいね!

この記事と一緒に読みたい関連記事

アマルフィ海岸にある"天空の町・ラヴェッロ"の幻想的な野外音楽祭

映画の舞台にもなった名所。ナポリから日帰りで楽しめる「プローチダ島」へ行ってみよう!

アート・建築好き必見!ナポリ地下鉄・現代アート巡り~観光にも便利で美しい駅厳選6選~

イタリアでも防犯意識を大切に。安全にヨーロッパ旅行を楽しみたい人必見の、経験談と対処法

ナポリの二大絶品ドルチェ「スフォリアテッラ」と「ババ」

イタリア」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『イタリア』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Rankingイタリア記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

La luce del Sud

人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!