台湾 客家文化の根付く街「三義」を歩いてきました!

台湾北部、苗栗県の「三義(サンイー)」は、独自の言語や文化を持つ客家(はっか)人の文化が色濃く根付く街。空気の透き通った山あいの街で、どこか懐かしさも感じる客家の世界を満喫してきました。

エスニックグループ「客家人」とは?

「客家(はっか)」と言うと、赤や青の鮮やかな地に大きな牡丹の花...そんな客家花柄を思いうかべる人も多いかもしれません。彼らは中国大陸をルーツとし、台湾以外にもタイやマレーシアなどにも多く居住しています。移住を繰り返してきた民族ゆえ「客人」という意味合いから、その名がつけられたそう...。台湾に渡ってきたのは、明朝の終わりから清朝初めにかけての頃で、台湾北部では桃園や新竹、苗栗に多く暮らしていますが、中部や東部、南部にもその集落があります。独自の言語や文化を持つ客家人は、勤勉で節約家が多いといいます。保存食の知識や、他民族とのもめ事を回避する工夫は、彼らが今までの移民生活で培ってきたもの。客家文化の根付く街には、他では味わえないような独特な雰囲気でいっぱいです。

木彫りの街、アブラギリの街。勝興駅周辺をそぞろ歩き

山間部に多く見られる客家の街ですが、「三義」もそのひとつ。ここは、木彫りの街として有名で、多くの木彫り工芸店が軒を連ね、木彫り博物館までもあります。台湾のあちらこちらで見かける神仏や動物の木彫りなど、その技術の高さが評判でわざわざ海外から買い付けにやってくる人もいるのだとか。

木彫りの他に有名なのが「油桐花(アブラギリ)」という花。日本の桐の花とは少しちがう、サクラに似た白い花で、満開を迎える5月頃の美しい様子は「5月雪」とも例えられるほど。そんな、木彫りやアブラギリをモチーフにしたお菓子も、この街の名産になっています。

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標高が高く、自然豊かな場所にある「勝興車站(勝興駅)」にやってきました。駅と言っても、すでに廃駅となってしまった駅の為、鉄道に乗って来ることはできません。日本統治時代の1907年に開業した駅で、釘を1本も使わない木造建築になっているのが特徴です。現在も駅舎部分は保存され、ホームや線路も自由に歩くことができます。

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駅の近くは、どこか懐かしさを感じる石畳の風景が。ここに来たからにはのぞいておきたい客家料理のお店や、土産物店がずらりと軒を連ねています。訪れたのが休日だった事もあり、たくさんの観光客でにぎわっていました。

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足を伸ばし、地震によって生まれた遺産へ

「勝興駅」を満喫した後は、そこから車で10分ほどの所にある鉄道橋の遺跡「龍騰断橋」にも行ってみました。(歩くのは少し遠い距離です。)100年以上前に造られたは橋ですが、1935年と1999年の地震で被害を受け、そのままの状態で保存されています。橋を覆い始めた草に時の流れを感じながら、地震の規模の大きさもうかがえる風景でした。

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今日ご紹介した「勝興駅」へは、苗栗駅からバス、もしくは三義駅からタクシーでアクセスできます。客家文化の魅力に、ぜひ触れてみてくださいね。

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ロータス

ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。

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