北海道の後志(しりべし)エリアが今、すごいらしい<その3>

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後志は北海道の西部に位置し、20の市町村で構成されている。

後志の名前だが、大宝律令の国郡里制を踏襲し戊辰戦争終結直後に制定された地方区分のひとつで、国名の由来は阿倍比羅夫が郡領を置いた後方羊蹄(しりべし)の語音にちなみ、後志国を流れる尻別川のアイヌ語「シリ・ペッ」(山の・川)を撮り、音訳して後志とした(ウィキペディアより引用)

後志エリアの中には、小樽、ニセコやルスツなどのスキーリゾート、ウヰスキー蒸留所のある余市など有名な観光地もある。しかし、小樽の運河で写真を撮り、スキー場だけを往復し、ウヰスキーの試飲とショッピングを短時間で巡ることで後志のすべてを知ったことにはならない。

後志エリアには蝦夷富士と称される羊蹄山や、日本海の海岸線の美しい景観、北海道開拓の拠点である歴史的建造物などの伝統文化、美容や健康に効能があるとされるさまざまな泉質の80を超える温泉、日本海の海産物や各地の特色ある農産物などの魅力的な「食」など、多くの観光資源に恵まれており、「北海道の縮図」と称されている。「ウイスキー」「ワイン」「日本酒」「ビール」といったさまざまな種類の酒が造られている世界的にも珍しい地域だ。

羊蹄山 倶知安町
<羊蹄山>

海岸線 空撮 神威岬
<神威岬>

温泉 真狩村
<真狩村の温泉>

ウイスキー竹鶴12年

日本酒

小樽ビール

また後志エリアは全北海道の中でも、村の数が一番多いエリアでもある。その村々は、全国的な知名度は低いがこの紙面で書ききれないほどの魅力的な要素をたくさん秘めている。「小樽も余市もニセコも一度行ったからもう良い」ではなく、ぜひ二度三度と訪れて深く味わってほしい。まだまだ知られざる北海道の魅力を十分味わって欲しい。一か所に長期滞在してそこを拠点に周辺の町や村をじっくり歩みてみるのも良いだろう。本当の北海道の姿に触れることができるにちがいない。

今回はその1~3にかけて、後志の「ワインと肴の新提案」に絞って紹介した。

「へえ、そうなのか。北海道のワインは美味しいんだな。私がまだ知らない美味しい食材もたくさんあるんだな」と感じてくれたら嬉しく思う。今はインターネットでほとんどの物が簡単に手に入る。自宅で味わうこともできる。便利な世の中になったものだ。

しかしできればそれらワインや肴はぜひ現地で味わってほしい。北海道の風、湿度を感じながら、それらを造った人たちの話を生で聴きながら味わってほしい。それらすべてがおいしさの要素だからだ。もしかするとあなたにとっても阿部氏のように人生を変えるほどの体験となるかもしれない。

後志のその他の情報は以下のサイトから知ることができる。

北海道は本当に奥が深い。

私たちはまだその一部しか知らない。

未だ見ぬ場所に興味が湧いたその時が、もしかすると新しい自分との出会いの時かもしれない。

※全写真提供:後志総合振興局

>>後志とはどんなところか(後志総合振興局)

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シンジーノ

ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。

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