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ポーランドのカワイイがギュッと詰まった博物館
近年、ポーランド陶器(ボレスワヴィエツ)の知名度がぐんと上がりましたが、ポーランドには、かわいい伝統工芸品、民族衣装、インテリアなどまだまだたくさんあります!これらを一気に楽しめるのがMuzeum Etnograficzne(ムゼウム エトゥノグラフィチュネ(民族博物館)。ポーランド国内にいくつかありますが、今回はクラクフの民族博物館をご紹介します。
Muzeum Etnograficzneってどんなところ?
クラクフのMuzeum Etnograficzne(民族博物館)はカジミェシュ地区のplac Wolnica(ヴォルニツァ広場)にあります。休日にはイベントが開催されることも多く、カフェやレストランが多く立ち並ぶこの広場で、ひときわ目立つ建物です。
1階はポーランド各地の建物、インテリアの再現。2階は民族衣装や生活用品、クリスマスなど季節のイベントグッズ、工芸品など。3階には切り絵や宗教画、彫刻品などが展示されています。
1階 ポーランドの家ってどんなの?
昔ながらの家(クラクフ近郊のザリピエ村が有名)は外も中も花柄でカラフルにペイントされています。よく見ると天井まで花柄!ベッドやテーブル、椅子も花柄。更にテーブルクロスやベッドリネンにはレースも施されラブリーな仕上がり。壁にはずらりと宗教画。敬虔なカトリックが多いポーランドならではです。
山岳地方の家はというと、同じ木製でも、シンプルでどっしりとした印象。陶器の柄も渋めです。ベビーベッドは天井から吊るすタイプでびっくり。他にも、学校、教会、水車や窯元などが再現されています。
2階は見ごたえたっぷり!
まず、目を引くのがこのポーランドの民族衣装コレクション!地域ごとに少しずつ異なるデザインは、繊細なレースや刺繍が施され、カラフルでどれもとってもかわいい!結婚式、洗礼などのイベントで着用する衣装やアクセサリー、小物なども当時の写真と共に展示されています。
こちらは、山岳地方の衣装と日用品。台所用品から農業、酪農、漁業などで使うアイテム、楽器や織機など見ごたえたっぷり。
ここでは、Pająk(パヨンク)またはKierec(キエレツ)という藁、豆、カラフルな紙などで作られたシャンデリアのような装飾品が展示されています。日本では「ヒンメリ」と呼ばれているこのアイテム、クリスマスやイースターに飾る縁起物だったようです。
こちらも、ポーランドではおなじみのpisanki(ピサンキ:イースターエッグ)!卵の殻に染め付ける、絵を描く、毛糸を巻く、切り絵を貼るなど様々なイースターエッグがずらりと並んでいます。かなり細かいデザインなので、拡大鏡でしっかり見ることができる展示になっています!
こちらは、クラクフのクリスマス名物!Szopka(ショプカ)。ショプカとは、キリストの降誕の場面を再現したものなのですが、クラクフでは独自の進化を遂げ、こんなに豪華になってしまいました。動いたり光ったり大掛かりな仕掛けがされているものもあり、毎年12月の第1木曜には中央広場でショプカコンテストが開催されます。
3階はアート!
まずは切り絵Wycinanki(ヴィチナンキ)自然や動物、伝統行事の様子がモチーフになっています。大きな羊毛バサミで作られたとは思えないほど細かい作品。他にも宗教画や、彫刻などが展示されています。
各展示スペースには、このようなカラフルなポストカードサイズの説明書が置いてあります。ポーランド語のみですが、ついつい集めたくなってしまう可愛さ!
更に、1階チケット売り場横のミュージアムショップでは、フォークロアをモダンにアレンジしたデザインのグッズや本などが揃っています。Pająk(パヨンク)、pisanki(ピサンキ)、Szopka(ショプカ)、Wycinanki(ヴィチナンキ)は、中央広場のお土産店で購入できます!
ポーランドのかわいいものがたくさん展示されているこの博物館、日曜日は入場無料!是非足を運んでみてください。
施設情報
Muzeum Etnograficzne(ムゼウム エトゥノグラフィチュネ)
住所:plac Wolnica 1, 31-060 Kraków
HP:http://etnomuzeum.eu/
入場料:大人13PLN こども7PLN (日曜入場無料)
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EliilE
- 結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
趣味はカフェ巡りと旅行。まだまだ知られていないポーランドの魅力をお伝えします!