世界最年少の可愛い女神!ネパールの首都カトマンズの館に住む、少女の生き神「クマリ」の驚きの生活とは?

ネパールの首都カトマンズは、別名「カンティプール」(栄光の都)とも称される世界文化遺産の古都です。街のいたる所にある仏教寺院は古めかしく趣があり、初めて訪れた人でも懐かしさを感じるような温かみのある雰囲気が漂います。

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ネパールの人々にとって神への信仰は生活から切り離せず、街のあちこちでお供え物や、祈りを捧げる姿を目にします。街の中心となっているダルバール広場は、古代の建築や神々を祀る寺院、宮殿などが建ち並び、ネパールで最も神聖な信仰スポットとして今でも王族の戴冠式や即位式が行われます。

かつては王宮でもあったダルバール広場の片隅には、ネパールの人々の祈りの対象となっている少女の生き神「クマリ」の住む館があります。女神クマリは、まだ5歳以下の少女の中から選ばれ、ネパール王国の守護神の生まれ変わりとして崇められます。

クマリになるには家柄や身分はもちろん、32項目の身体的な条件を満たしていなければならず、厳しい審査により神の姿に最もふさわしい女神クマリが決定します。クマリに選ばれることは母にとっても最高の名誉で、一度選ばれた女の子は初潮を迎えるまでが女神の任期となります。

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驚くのは社会から断絶し、人間離れしたクマリの日常生活です。クマリに選ばれた少女は両親のもとを離れ、生き神様として「クマリの館」に住むことになります。一年に一度の大祭の時に山車に乗って町を巡行する以外は、館から外に出ることはなく、勉強などの学業もすべて館の中で行います。普通の子供たちのように外で遊んだり、親に甘えたりすることもせず、毎日館の中で赤い衣装を着てメイクを施し、神としての役目を果たします。そんな逸脱した生活を送るクマリだからこそ、絶大な神の力が宿ると信じられているのです。

観光客は、館の受付で拝観料を支払うことで、運が良ければ中庭の窓から顔を出すクマリを拝顔できます。会えると幸運をもたらすとされているクマリは、今もネパールの人々の女神としてカトマンズの館の中で生き続けています。

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南まい

世界一周女子ひとり旅を南米ブラジルからスタート!約55カ国、100カ所以上の世界遺産を周り、約2年間の旅から無事帰国。書籍「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版し、旅行ライターやセミナー、バックパック開発なども行っている。NHK BS1 「エルムンド」海外レポーターとして番組ロケで約70日間の世界二周目も達成!現在ツアコンとして、ひと月の半分以上を海外で過ごす。訪問国数80カ国以上。

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