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一度は味わいたい!イタリアの高級リゾート地「サルデーニャ島」は、異国情緒あふれるグルメだらけ!
高級リゾート地として知られるサルデーニャ島の名物料理とは?
※2018年2月、加筆修正をいたしました。
イタリア半島の西側、ティレニア海方面に浮かぶサルデーニャ島。シチリア島に次いで地中海で第2の面積を誇る島ですが、まだまだ日本人には馴染みが薄い存在ではないでしょうか。
セレブがバカンスに訪ねるリゾート地であり、「秘境」とも呼ばれるだけあって、イタリア本土とはまた違った独特の文化が根付いているサルデーニャ島。それは、食文化にも言えることです。
サルデーニャ島の名物料理は、どこかギリシャらしかったりモロッコらしかったりと、地中海周辺の文化が融合したようにエキゾチック。この島が歩んだ複雑な歴史をあらわすかのように、多様な食材が用いられています。
今回はそんなサルデーニャの食文化について、名物をピックアップしながらご紹介しましょう。
※掲載写真はイメージです。一部写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき掲載しています。
目次
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1.スナックのようなパン!?カルタ・ディ・ムージカ(パーネ・カラザウ)
6.パイ、ハチミツ、チーズは黄金の組み合わせ!デザートにはセアダスを
1.スナックのようなパン!?カルタ・ディ・ムージカ(パーネ・カラザウ)
パンというよりもクラッカーのような見た目をしています。Photo by dollerphotoclub(現AdobeStock)
サルデーニャ島の定番であるパンは、私たちの想像するパとは似ても似つかない形と食感をしています。
カリカリに焼かれたカルタ・ディ・ムージカ(carta da musica)は、まるでクラッカーか煎餅のような、パリッとした食感と香ばしい風味が特徴的。それでもしっかりパンの味がして、やみつきになってしまいます。
カルタ・ディ・ムージカはセモリナ粉を原料としており、薄く伸ばした生地を焼いて膨らませます。この時点では巨大なピタのように真ん丸ですが、これを一度スライスして再度焼き上げます。二度焼きを行うことで日持ちを良くし、長期間保存できるように工夫されています。
参考:パーネ・カラザウの作り方動画(Youtube、外部サイトに遷移します)
カルタ・ディ・ムージカの食べ方
スープにつけて、またはオリーブオイルと塩のみでも美味しくいただけます。このほか、「パーネフラッタウ」と呼ばれる料理のベースにしたり、砕いて利用したりすることもあります。
※註:カルタ・ディ・ムージカはイタリア語で「楽譜」の意味。紙のように薄い見た目を楽譜に見立てているのがロマンチックですね。また別名もあり、パーネ・カラザウ(pane carasau)とも呼ばれ、こちらの呼び名の方が一般的です。
2.パスタとは思えない!ツブツブ感がたまらないフレーグラ
クスクスに似ていますが、ちょっと大粒です。Photo by dollerphotoclub(現AdobeStock)
フレーグラ(fregula)は一見リゾットのように見えますが、実はパスタの一種。世界一細かいパスタと呼ばれるモロッコの「クスクス」に似ていますが、こちらのほうが大粒です。
フレーグラの食べ方
ツブツブとした独特の食感がやみつきになり、細かい粒が食材の出汁をたっぷり吸うので汁気のある魚介のスープなどに合わせて頂きます。イメージ写真のように、アサリを使ったフレーグラがサルデーニャ島の定番です。
3.もっちりとした舌触りが特徴のニョッキ、マッロレッドゥス
モチモチした食べ物がお好きな方はぜひ!Photo by dollerphotoclub(現AdobeStock)
フレーグラに続いて、マッロレッドゥス(Malloreddus)もサルデーニャ島の代表的なパスタ。ニョッキタイプのショートパスタで、同じくショートパスタのコンキッリェ(貝殻状のパスタ)をぷっくりと膨らませたような見た目をしています。
マッロレッドゥスの食べ方
ちょっぴり唐辛子を効かせた甘辛トマトソースで絡めて頂くと絶品です。細かく切った豚肉や、サルシッチャ(※)で作ったラグーのトマトソースで頂くのもポピュラーな食べ方です。
※註:サルシッチャは食材の腸詰のこと。イタリアのソーセージに近い食材ですが、サルシッチャは加熱処理されておらず、料理に使うとき加熱します。
4.魚介の王道、肉厚のロブスター
Photo by caccamo[Pranzo a base di Aragosta! - 2](CC-BY-SA 2.0)
海に囲まれたサルデーニャは、もちろん海の幸が豊富。中でも、肉厚でしっかりとしたコクのある味わいのロブスターは絶品!これはシンプルに焼いて塩胡椒で頂くのが一番です。ロブスター以外では、ムール貝なども名物です。
5.日本でもおなじみのアレ!サルデーニャの珍味、ボッタルガ
Photo by Joselu Blanco[Bottarga di muggine su letto di insalata di pomodori](CC-BY 2.0)
サルデーニャ島の珍味ボッタルガ(Bottarga)は、日本で言う「カラスミ」のこと。まろやかでいてしっかりした強めの味は、ワインのお伴にピッタリ。薄くスライスしてサラダに乗せたり、細かく削ってパスタに乗せたりすれば、料理のアクセントにもなってGoodです。
ボッタルガはボラやマグロの卵を使って作られますが、サルデーニャ産のボッタルガはボラを使います。真空パックまたは瓶詰で売られているので、お土産にもピッタリ!
6.パイ、ハチミツ、チーズは黄金の組み合わせ!デザートにはセアダスを
Photo by cylonfingers[never deep fry custard](CC-BY-SA 2.0)
サルデーニャでよく食べられているデザートは、パイをカラッと揚げてハチミツをたっぷりかけて頂くセアダス(Seadas)。パイの中には、羊のミルクから作ったペコリーノチーズがたっぷり入っています。
カリッと上がったパイにアツアツのチーズ、とろりとしたハチミツは黄金の組み合わせです。
サルデーニャ島の食は、海も陸も豊か!
今回ピックアップした料理やドルチェから分かるように、サルデーニャは海の幸だけでなく、お肉や小麦などにも恵まれています。内陸部では羊の放牧や農業も盛んで、羊の肉やチーズは食材としてよく使われます。またハチミツも非常に高品質。オレンジやユーカリの花のハチミツなどが作られています。
そして、料理と一緒に楽しみたいのがワイン。サルデーニャ島はワインの生産も盛んに行われており、カンノナウ種をはじめとしたワインが醸造されています。
高級リゾート地として知られるサルデーニャ産ワインは、さぞお値段が張るかと思いきや、日本でもボトル1本あたり2,000円台から通販サイトなどで購入でき、思ったよりもリーズナブルなのもポイントです。まずは身近で購入できるものから、サルデーニャ島の食文化を知ってみるのも楽しいでしょう。
イタリア本土の料理とは、ひと味違ったエキゾチックな印象の料理が並び、美味しいワインも豊富なサルデーニャ島。ぜひ、観光とともにグルメも堪能してみてくださいね。
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