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映画「ローマの休日」のロケ地5選

「ローマの休日」は、1953年製作のアメリカ映画で、公開から70年近く以上経った今でも多くの人に愛されている名作です。
そのストーリーは、ヨーロッパのとある国のアン王女がローマを訪問中、滞在先からこっそり抜け出して、街なかで出会った新聞記者のジョーとともに、つかの間の休日を楽しむというものです。
映画の中にはローマの名だたる観光スポットが登場するため、映画を観ているだけでローマの街を観光しているような気分になれるはず。
そこで今回は、映画「ローマの休日」で撮影されたシーンや有名なロケ地を5ヶ所、ストーリーに沿ってご紹介します。
有名観光地を中心に、行ったことがある方は少ないかも?というスポットもご紹介しますので、映画を観て実際に行きたくなった方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ロケ地1. トレヴィの泉
アン王女はヨーロッパ各国を訪問中、自由のないスケジュールに嫌気がさし、ローマの滞在先である大使館からこっそり抜け出しますが、疲れて街なかで眠ってしまっていたところに新聞記者のジョーが通りかかります。
ジョーはアン王女を家まで送ろうとしますが、アン王女が家の場所を答えられないので、やむを得ず自分のアパートのソファで寝かせます。
アン王女は、翌朝ジョーと別れた後にひとりで街歩きを楽しみます。そしてトレヴィの泉の近くで通りかかった美容室に入り、思い切って髪をバッサリと切ってしまいます。
映画の中で美容室は、トレヴィの泉に向かって左にありましたが、現在その場所には美容室ではなくジェラート屋さんがあります。
トレヴィの泉は、泉にコインを投げるとまたローマに来ることができると言われており、世界中からローマに来る観光客が必ず立ち寄る場所です。
ぜひ、泉に背を向け、右手で左肩越しにコインを投げてみてください。ただし、トレヴィの泉の周辺はいつもたくさんの人がいて、スリも多いので気をつけてくださいね。
トレヴィの泉は、地下鉄A線Barberini駅から徒歩7分ほどのところにあります。
トレヴィの泉
- 住所:Piazza di Trevi, 00187 Roma RM, イタリア
- 入場料:無料
- 公式サイト:トレヴィの泉
ロケ地2. スペイン階段
美容室で髪を切り終えたアン王女は、スペイン階段に腰かけてジェラートを食べていました。そこに偶然を装って現れたジョーが、再会したアン王女を観光へと誘い出します。
スペイン階段では、ぜひ映画のアン王女と同じように階段に腰かけてジェラートを食べたいところですよね。しかし、残念ながら現在はスペイン階段での飲食は禁止、更に座ることも禁止となっているため、真似はしないようにしてくださいね。
もちろん写真は撮影できますので、ぜひ訪れてみてください。スペイン階段は、地下鉄A線Spagna駅を出てすぐのところにあります。
スペイン階段周辺は高級ブティックが集まるショッピングエリアなので、ぜひお買い物もお楽しみください。
スペイン階段(スペイン広場)
- 住所:Piazza di Spagna, 00187 Roma RM, イタリア
- 公式サイト:スペイン広場
ロケ地3. 真実の口
ふたりはサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁にある顔の形をした石の彫刻、真実の口にやってきます。
ジョーはここで真実の口に手を入れ、手を食べられたふりをします。慌てふためいたアン王女が、冗談だったと知ったときに怒る姿がかわいくて印象的なシーンです。
中世の言い伝えで「嘘を言った者がこの口に手を入れると手を食べられてしまう」と言われており、多くの観光客が真実の口に手を入れて記念写真を撮っています。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会は、地下鉄B線Circo Massimo駅から徒歩10分ほどです。真実の口は人気の観光名所であるため、だいたいいつも行列ができています。そのため、写真を撮るには数十分以上並ぶことが多いのでご注意ください。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
- 住所:Piazza della Bocca della Verità, 18, 00186 Roma RM, イタリア
- 電話:+39 06 6787759
- 開館時間:9:30〜18:00
- 開館日:無休
- 定休日:1/1
- 入場料:無料
- 公式サイト:サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
ロケ地4. サンタンジェロ城
夜になるとふたりは、サンタンジェロ城の前を流れるテベレ川のほとりで行われる船上パーティーに参加します。この時にはすでに恋に落ちていたふたりでしたが、このままジョーと過ごすわけにはいかないアン王女は、パーティーの後、別れを惜しみつつ滞在先の大使館へと帰って行きます。
サンタンジェロ城はローマ帝国の五賢帝のひとり、ハドリアヌスが自らの霊廟として建設した円形の城塞で、時代によっては要塞や牢獄等としても使用されました。
現在は内部が博物館として公開されていますので、実際に中に入ることもできます。また、サンタンジェロ城の前にかかるサンタンジェロ橋を渡り、橋を左手にサンタンジェロ城を眺めると、映画のシーンと似た角度で見ることができます。
サンタンジェロ城は、地下鉄の駅からは少し遠く、地下鉄A線Lepanto駅またはOttaviano駅のいずれからも徒歩15分ほどです。
サンタンジェロ城
- 住所:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM, イタリア
- 電話:+39 066819111
- 開場時間:9:00〜19:30
- 開場日:火〜日曜
- 定休日:月曜、12/25、1/1
- 入場料:16€
- 公式サイト:サンタンジェロ城
ロケ地5. コロンナ宮殿
アン王女は、ローマを発つ前に記者会見を行いますが、その記者会見のシーンが撮影されたのが、コロンナ宮殿です。
アン王女と、記者として参加したジョー、きっと二度と会うことができないであろうふたりが無言で見つめあうシーンはとにかく切なく、何度見ても涙が止まりません。
コロンナ宮殿の内部はコロンナ美術館となっており、毎週金曜と土曜のみ一般公開しています。展示されている美術作品はもちろんのこと、豪華絢爛で大変美しい広間ですので、金曜と土曜にローマに滞在できる方はぜひ行ってみてください。
コロンナ宮殿は、地下鉄Barberini駅から徒歩12分ほどです。トレヴィの泉から徒歩5分ほどと近いので、一緒に行くといいかもしれません。
コロンナ宮殿
- 住所:Via della Pilotta, 17, 00187 Roma RM, イタリア
- 電話:+39 06 6784350
- 開場時間:9:15〜13:15
- 開場日:金・土曜
- 定休日:日〜木曜
- 入場料:15€〜(エリアやガイド有無等による)
- 公式サイト:コロンナ宮殿
まとめ
いかがでしたか?ローマの休日は70年近く前のモノクロ映画ですが、舞台となったローマの街は今も当時の姿とほとんど変わっていないことに驚かされます。
実際に訪れてみると、きっと数々の名シーンが甦ってくるかと思いますので、ローマに行く機会があればぜひ、アン王女とジョーの足どりをたどってみてはいかがでしょうか。
※開場日と開場時間は時期により異なるため、詳しくは公式ホームページでご確認ください。
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ロマーニャ
- 現在イタリア在住の元旅行会社社員です。旅はライフワークで、これまでに訪れた国は40か国以上。主にイタリアとヨーロッパの情報についてご紹介します!