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ペルー料理のおすすめスープ7選!お肉やパスタ、シーフードたっぷりのスープで身体の芯から温まろう!
ただいま冬真っ只中のリマ。例年なら冬でも15度を下回るようなことは滅多にないのに、今年は6月に10.9度を記録。これは2013年以来、もっとも低い気温だとか。小雨の日も多く、すっきりしない天気が続いています。
そんな日は、熱々のスープを飲んで身体の芯から温まりましょう!具だくさんのものが多いペルーのスープ類は、お腹も満足する優れもの。今回は滋味あふれるペルーのグルメスープをご紹介します。
目次
- 1. Caldo de Gallina(カルド・デ・ガジーナ)
- 2. Dieta de Pollo(ディエタ・デ・ポヨ)
- 3. Sancochado(サンコチャード)
- 4. Patasca(パタスカ)
- 5. Chupe de Camarones(チュペ・デ・カマロネス)
- 6. Sopa Criolla(ソパ・クリオージャ)
- 7. Parihuela(パリウエラ)
1. Caldo de Gallina(カルド・デ・ガジーナ)
トップバッターは「Caldo de Gallina(カルド・デ・ガジーナ)」。「カルド」はコンソメ、いわゆるだし汁のことで、鶏や牛、魚などをベースにしたカルドがあります。
このスープの主役は、何といってもガジーナ(雌鶏)。ガジーナの肉は一般の鶏より硬い分、よい出汁が取れるのだそうです。
街の至るところに「Cardo de Gallina」という看板を掲げた店があり、「カルドを注文するならここ」と自分のお気に入りレストランを持つペルー人も少なくありません。中には胸やモモなど、肉の部位を選ばせてくれる店もありますよ。
2. Dieta de Pollo(ディエタ・デ・ポヨ)
こちらは「Dieta de Pollo(ディエタ・デ・ポヨ)」。チキンコンソメと鶏の胸肉、野菜、パスタが入ったさっぱりスープです。
このスープはショートパスタ入りですが、カベージョ・アンヘルと呼ばれる極細パスタを使うのが一般的。
寒い日だけでなく、「なんとなく体調がすぐれない」「胃に重いペルー料理は控えたい」という時にもオススメの一品です。
3. Sancochado(サンコチャード)
牛肉を使ったさっぱりス―プと言えば、この「Sancochado(サンコチャード)」。骨付き肉と丸ごと野菜をじっくり煮込んだ、スープというよりポトフに近い料理です。
ジャガイモだけでなく、ニンジンやトウモロコシなどが丸ごと入っていてボリューム満点!具にトウガラシやハーブを使ったサルサ(ソース)を付けて食べると、また格別の美味しさです。
4. Patasca(パタスカ)
牛つながりで、お次は「Patasca(パタスカ)」をご紹介。アンデス地方でよく食べられる、モテ(茹でトウモロコシ)と牛の内臓(主に胃袋)を使ったスープです。地方によっては「Mondongo(モンドンゴ)」と呼ばれたり、牛ではなくヤギを使う場合も。
臓物を使うため店によって多少当たりはずれがありますが、一度でも美味しいパタスカを味わったら、その虜になること間違いなし!アンデスを旅行される方には、ぜひチャレンジして頂きたい料理です。
5. Chupe de Camarones(チュペ・デ・カマロネス)
ミルクを使用したスープの代表、「Chupe de Camarones(チュペ・デ・カマロネス)」。カマロン(川エビ)を使ったアレキパの名物料理です。「チュペ」とはミルクベースのスープ全般を指し、川エビだけでなく鶏や魚介も使われます。
またパスタではなく、お米とケソ・フレスコと呼ばれる白いチーズを使うのが特徴でしょうか。スープの旨味を吸ったお米は、子供の頃に食べたミルク粥のような優しい味。物凄いボリュームなので、シェアして食べるほうがいいかもしれませんね。
※ペルーでは毎年12月後半から翌年の3月末まで、川エビの禁漁期となっています。この期間はカマロンを使った料理は注文できないので、ご注意くださいね。
6. Sopa Criolla(ソパ・クリオージャ)
ミルク系スープで忘れてはならないのが、「Sopa Criolla(ソパ・クリオージャ)」。カベージョ・アンヘルがいっぱい入った、ペルー版スープ・パスタです。トウガラシを使うため他のスープより少し赤みが強いですが、辛いスープではありません。
またソパ・クリオージャに似た「Sopa a la minuta(ソパ・ア・ラ・ミヌータ)」というスープもありますが、この2つはほとんど同じものです。違いはソパ・クリオージャのほうが牛肉の使用量が多いことと、一皿に卵が1つ必ず入っていることでしょうか。
写真のようにトーストが添えられることもあり、ソパ・ア・ラ・ミヌータよりワンランク上の贅沢なスープと言えるでしょう。
7. Parihuela(パリウエラ)
最後はシーフード好きに絶大な人気を誇る「Parihuela(パリウエラ)」、ペルー風ブイヤベースをご紹介。ブイヤベースはサフランを使いますが、パリウエラはアヒ・ミラソルやアヒ・パンカといった辛くないトウガラシを使用します。
魚介のエキスがたっぷり染み出たスープは、説明不要の美味しさ。セヒチェリア(セビーチェ専門店)には必ずと言っていいほどある定番メニューなので、ぜひお試し下さいね。
ペルーのあったかスープで、冬の寒さを乗り切ろう!
この他にもさまざまな種類のスープが存在するペルー。各地ご自慢の郷土料理を含めると、もう数え切れません。また、同じものでも地方や店によって具材が違ってきます。ペルーのあったかスープで、冬の寒さを乗り切ってくださいね。
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原田慶子
- ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。