【ペルー】アレキパ限定食材もずらり!デリシアス・アレキペーニャス

ペルー第二の都市アレキパ。

世界遺産の街であり、その旧市街には真っ白な火山岩でできた美しい建物が並ぶことから、「Ciudad Blanca(白い街)」とも呼ばれています。

アレキパはその郷土料理の美味しさや、アレキパ独自の個性的な食文化でも有名です。アレキパやその周辺エリアにしか流通していない食べ物も多く、ペルー在住者でも「おや?」「これは初めてみた!」なんていうものが少なくありません。

今回はリマにあるアレキパの郷土料理レストラン兼物販店をご紹介しましょう。その名は「Delicias Arequipeñas(デリシアス・アレキペーニャス)」。"アレキパの美味しいものたち"という店名の通り、リマ在住のアレキパ出身者たちとってなくてはならない故郷の味を集めたお店です。

目次

リマ市サン・ボルハ区にある小さなアレキパ

Centro Comercial La Rambla

リマ市サン・ボルハ区のアビアシオン通りにほど近いデリシアス・アレキペーニャス。ショッピングセンターやスーパーマーケットが集結する「Centro Comercial La Rambla(セントロ・コメルシアル・ラ・ランブラ)」という商業エリアの一角にあり、周囲は買い物客などでいつも賑わっています。

店内

店内はシンプルな造りで、"街角の食堂"といった気負わない雰囲気がいいですね。奥にはアレキパ特産の食材が並ぶ棚やカウンターがありました。こちらはあとでゆっくり見てみましょう。

テラス

歩道を利用したテラス席もあります。明るくて開放的ですが人通りも多いため、手荷物の管理はしっかりとしておきましょう。間違えても「荷物を置いたまま店内のトイレを拝借・・・」なんてことのないようお願いします。

アレキペーニョが愛するドリンクは赤、黒、黄色!

chicha de güiñapo(チチャ・デ・ギニャポ)

まずはアレキパ名物の「chicha de güiñapo(チチャ・デ・ギニャポ)」で喉を潤しましょう。チチャ・デ・ギニャポはトウモロコシの発酵酒チチャ・デ・ホラの一種で、アレキパではギニャポと呼ばれる紫がかった黒トウモロコシを使います。アルコールをわずかに含むため微炭酸のビールといった感じ。ポリフェノールが多くて美容効果も抜群なので、女性には特にオススメです。

Kola Escocesa(コーラ・エスコセサ)、Energina(エネルヒーナ)

さっそく隣のテーブルに、リマでは見かけないモノを発見!左側の黒いのが「Kola Escocesa(コーラ・エスコセサ)」、右側の黄色いのは「Energina(エネルヒーナ)」で、アレキパの人なら誰もが知っている炭酸飲料です。

私が興味深そうに見ていたからでしょうか、アレキパ出身だという隣のご家族が、「飲んだことがないなら、ぜひ味見してみて!」とコップに注いでくれました。

試飲

コーラ・エスコセサはコカ・コーラと似た味でしたが、微炭酸のせいか甘みを強く感じました。レモンバーベナなど柑橘系ハーブのエッセンスが効いたエネルヒーナは、見た目はインカ・コーラそっくりですが、より個性的な味がしました。

後で調べたところ、コーラ・エスコセサはアレキパの温泉地ユラで1948年から、エネルヒーナはアレキパ・ソコサニ渓谷のミネラルウォーターを利用して1956年から製造されているそう。今の60~70歳台以下の人にとってはそれこそ赤ちゃんのころから知っている、まさに故郷の味なんでしょうね。

やっぱり定番メニューは外せない!

Queso Frito(ケソ・フリート)

前菜には、パリアというアンデスのチーズを揚げた「Queso Frito(ケソ・フリート)」をチョイス。ジャガイモとオコパソースもセットになっていて、お得な一品です。加熱したパリアチーズは、何とも言えない独特の歯ごたえになるんですよ。日本ではちょっと味わえない不思議な食感なので、ぜひお試しください。

Chupe de Camarones(チュペ・デ・カマロネス)

「Chupe de Camarones(チュペ・デ・カマロネス)」は、アレキパを代表する具沢山スープ。大ぶりの川エビがたっぷり入ったミルクスープで、ジャガイモやお米もあわせてボリューム満点。この一品だけでお腹がはちきれそうですが、それでも最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさなんですよね。

Triples(トリプレス)

3種類の味が選べる「Triples(トリプレス)」というメニューも人気。今回は「Rocoto Relleno + Pastel de Tallarín + Chicharrón(ロコト・レジェーノ+パステル・デ・タジャリン+チチャロン)」の3種類を選択してみました。さっぱりとしたサルサ・クリオージャ(たまねぎのレモン和え)が、全体の味を引き締めてくれます。

ところで、ロコト・レジェーノの添え物は必ずパステル・デ・パパ(ジャガイモの重ね焼き)だと思っていましたが、パステル・デ・タジャリン(タジャリンの重ね焼き)というのもあるんですね。ほかのアレキパ料理レストランではついぞ見たことがなかった料理なので、チャレンジしてみました。

パステル・デ・パパ(ジャガイモの重ね焼き)

こちらがペルー生活で初めて食べた、パステル・デ・タジャリンの断面。水分を吸ったタジャリン(パスタの一種)は食感がイマイチで、まるで茹ですぎたうどんのようでした。普通のパステル・デ・パパのほうが断然美味しいということが分かったので、これはこれで良しとしましょう。

アレキパ食材店としてのデリシアス・アレキペーニャス

店内

食事に気を取られていたら、いつの間にか店内はお客様でいっぱいに。ランチを取るなら、12時過ぎには入店したほうが良さそうですね。

食材

カウンターには、アレキパならではの食材がぎっしり!

アレキパの老舗チョコレート店「La Ibérica(ラ・イベリカ)」のチョコレートやコーヒー、クッキー、アルファフォレスのほか、パンやパスタ、豆類や穀類などいろいろありました。奥の棚にはオリーブオイルやハチミツ、アレキパ産のピスコ酒やスピリッツもあり、いずれもリマでは見たことないブランドのものばかりです。

冷蔵ケース

冷蔵ケースにはアレキパから取り寄せたというチーズやハム、エンパナーダ、タマル(トウモロコシ粉を練ったチマキ)、プリンなどが並んでいます。そして下段には先ほどのコーラ・エスコセサとエネルヒーナがいっぱい!それほどオーダーが多いということなんでしょうね。

飲み物

冷蔵ケースの上にはこれまたリマでは滅多に見かけない、見知らぬ炭酸飲料が並んでいました。これだけの品ぞろえがある物販店はリマでは恐らくここだけ。だからこそリマ在住のアレキペーニョたちは、デリシアス・アレキペーニャスに通うのでしょう。

リマに居ながらにしてアレキパグルメを堪能できるデリシアス・アレキペーニャス。アレキパを旅するより手っ取り早く、かの地の食文化に触れることができますよ。

Delicias Arequipeñas(デリシアス・アレキペーニャス)

  • 住所:Av De las Artes Norte 442, San Borja, Lima
  • 電話:998-241-119
  • 営業時間:月~土/9:00~21:00、日曜/定休
  • 公式SNS:Instagram

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原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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