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世界一日本にそっくりな民族?!大自然に囲まれた台湾の温泉郷「鳥来」に住むタイヤル族と日本の深い関係
100箇所以上もの温泉地がある温泉天国の台湾。お風呂にゆっくり浸かって疲れを取る文化が日本と同じというだけでも親近感が沸きますよね。
そんな台湾に、日本との繋がりをより深く感じる「鳥来(うーらい)」という温泉郷があります。台北からはローカルバスで約1時間半の距離にあり、日帰りでも気軽に行ける鳥来は、都会的な市内とは全く景観の異なる大自然に囲まれた温泉街です。川沿いに並ぶ温泉宿の景色は、どこか日本の風景を思わせるような懐かしい雰囲気が漂います。
山道の続く烏来で、移動に便利なのがトロッコです。山の奥地にある鳥来瀑布まで約2kmを走るレトロな列車で、周りの大自然と渓谷の美しさを、風を感じながらアトラクション気分で楽しむことができます。
到着駅の目の前にある烏来瀑布は、高低差約80mの台湾最大級の滝。季節によっても異なりますが、雨量の少ない時期だと白い糸のように見えることから、別名「白糸の滝」とも呼ばれています。
鳥来周辺はタイヤル族の住居区になっており、滝のすぐそばにはタイヤル族の文化が感じられる「酋長文化村」があります。
ここではタイヤル族の女性が店先に立ち、伝統舞踊のショーやお土産販売などを行なっています。美しい容姿の人が多いと言われるタイヤル族ですが、日本人が訪れると「いらっしゃい!」と日本語で話しかけてくれることがあります。
特に年配の方は日本語が話せることが多く、タイヤル語と日本語を公用語に使用している人もいるほどです。日本統治時代のあった台湾には以降色濃く日本の文化が残り、特にタイヤル族の住居区ではそれがそのまま原住民文化になって生活に溶け込んでいます。
タイヤル族の伝統的な原住民料理といえば「竹筒飯」。竹を割るともち米を蒸した赤飯が出てきて、味はもちもちとした日本のおこわに似ています。
一緒にいただくお味噌汁は豆腐と小ネギなどが具になっていて、まるで日本の食卓のよう。原住民料理は日本統治時代から受け継がれたもので、日本料理とそっくりなのです。
温泉郷に住み、日本語が浸透していて同じような食事をしているタイヤル族は、日本に一番近い民族と言えるかもしれません。また、タイヤル族はとても親日家で日本人に対して友好的。他人だとは思えないほど親近感いっぱいのタイヤル族に、ぜひ一度会いに行ってみてはいかがでしょうか。
(文:南まい)
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