ピラミッドの建造に関しては、以前まではたくさんの奴隷によって作業が進められたという説が一般的だったのですが、どうやらそうでもなさそうです。近年の発掘調査によって、ピラミッド周辺に大規模な都市が築かれていた様子が明らかになりました。単なる労働者たちの宿舎ではなく、一般住居や貴族の巨大な邸宅、工房、倉庫などの都市機能が備わっており、ゴミ捨て場などの遺構からは肉や魚など栄養価の高い食事をしていたこともわかっているのです。ここからは想像でしかありませんが、ナイル川流域はどうしても氾濫が起こるおそれがあり、農民たちはそのたびに職を失ってしまう。そんな農民や市民たちに職を与えるための国家事業だったのでは、という説が私は好きです。
▲手前からクフ王、カフラー王、 メンカウラー王のピラミッド
3大ピラミッドの4辺はそれぞれほぼ完全に東西南北を向いています。星の位置から測定しているものと考えられますが、数千年前にそんな高度な技術と科学が確立されていたことは驚きですよね。クフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドはきれいな直線上に並んで建てられているのに、メンカウラー王のピラミッドだけは少し位置がずれているのです。国力の低下と地盤の問題からこの位置に建てざるを得なかったとされていますが、この配置がなんとオリオン座の 配置とほぼ一致していることから、因果関係は不明ですが、「オリオンミステリー」とよばれ、注目を集めています。